ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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どもっ!!

舞翼です!!

クリスマス終わっちゃいましたね。

僕はボッチで過ごしましたけどね…。

クリスマスなんて嫌いだー。

まー、細かいことは置いといて。

書きあげました。

それでは、どうぞ。


第19話≪調査開始≫

俺は残っていた、ロープと短槍(ショートスピア)を《証拠物件》として回収し、アイテムストレージへ収納した。

俺は、こちらを注視している野次馬(やじうま)たちに手を挙げてから大きな声で呼びかけた。

 

「すまない。さっきの一件を最初から見ていた人、いたら話を聞かせてほしい!」

 

これだけの人数だ。 この事件で何かを目撃した人物がいるはずだ。

数秒後、おずおずという感じで人垣(ひとがき)から一人の女性プレイヤーが進み出てきた。

女性プレイヤーだ。 女性プレイヤーの装備からしておそらく中層からの観光組だろう。

此処の層は大規模な街で、観光客やプレイヤーで(にぎ)わいを見せているからな。

 

「早速なんだが、話を聞かせてくれないか?? “いでっ”!!」

 

ユウキさん、 頭を叩かなくても。 痛いですよ……。

 

「キリトはデリカシーが無さすぎ。 この子怖がっているのに!!」

 

「……ごめんなさい」

 

確かに今の発言はデリカシーが欠けていたな。

女性プレイヤーさん、ごめんなさい……。

今度、質問する時には気を付けないと。

 

「ごめんね、怖い思いしたばっかりなのに。 この黒い人が失礼なことをしちゃって。 あなたのお名前は?」

 

「あ、あの私《ヨルコ》っていいます」

 

「もしかして、さっきの最初の悲鳴も、君が?」

 

今度は大丈夫だよな…。

 

「は、はい。 私、さっき殺された人と、友達だったんです。 今日は一緒にご飯を食べに来て、でもこの広場ではぐれちゃって。……それで……、そしたら……」

 

今度の質問は大丈夫だったな。 でもここからの質問はユウキに任せよう。

ユウキは近くにあった、ベンチに腰を下ろさせ自分も隣に座る。

俺は彼女達から、やや離れたところに立ち彼女が落ち着くのを待った。

友人がPKされてしまったんだ。 彼女には、相当ショックな出来事だろう。

 

 

side ユウキ

 

「大丈夫?? ボクはいつまでも待つから、落ち着いたらゆっくり話してくれればいいからね?」

 

「はい……。 も、もう大丈夫、ですから」

 

「あそこで立っている人を呼んでも大丈夫?」

 

「はい……。 大丈夫です」

 

Side out

 

 

ユウキからお呼びがかかった。 話を聞きに行こう。

俺は、2人が座っているベンチに足を進めた。

 

「あの人……。 名前は《カインズ》っていいます。 昔、同じギルドにいたことがあって…。 今でも、たまにパーティー組んだり、お食事をしたりしていました……。 今日はこの街まで晩ご飯を食べにきて……」

 

彼女は一度目を瞑ってから、震えが残る声で言葉を続ける。

 

「……でも、あんまり人が多くて、広場で彼を見失っちゃって……。 周りを見回したら、いきなり教会から……。 《カインズ》が宙づりに……。 しかも、胸に、槍が」

 

「その時、誰か見なかったか?」

 

「……一瞬、なんですが、《カインズ》の後ろに、誰か立っていたような気が……、しました……」

 

 

side キリト

 

やはり犯人は、あの教会の部屋の中にいたのか?

なら、その犯人の計画的犯行か?

やはり“何らかのトリック”が仕組まれていたのか?

もう少し、話を聞いてみよう。

 

side out

 

 

「その人影に見覚えはあったか?」

 

「……わかりません」

 

「その……。 嫌なこと聞くようだけど、心当たりはあるかな……? 《カインズ》さんが、誰かに狙われる理由に……」

 

「おいっユウキ。 聞きすぎだ……」

 

「ごめん……」

 

もし、圏内PKだとしたらアインクラッド全土のオレンジプレイヤーが容疑者候補になる。

その中からの人物特定は不可能に近い。

俺達は、ヨルコさんを一人で帰らせるのは危険と考えた為、下層の宿屋まで送ることにした。

 

「すいません。 宿まで送ってもらっちゃって…」

 

「気にしないで。 またボク達にお話を聞かせてね」

 

「はい……」

 

 

 

第57層「マーテン」主街区

 

 

「さて、これからどうする?」

 

「そうだね。 まずは、手持ちの情報を検証だね。 特にロープとスピアをだね」

 

「だな。 出所が分かれば、そこから犯人を追えるかもしれない」

 

「でも、検証となると鑑定(かんてい)スキルが必要になるね」

 

「ユウキのフレンドにアテは……」

 

「まえに、アスナに紹介してもらった鍛冶屋の《リズベット》って子が鑑定スキル持っていたはず。 だけど今は一番忙しい時間だし……」

 

確かに今頃は、一日の冒険を終えたプレイヤーが装備のメンテや新調に殺到する時間帯だな。

 

「じゃあ、エギルに頼むか?!」

 

「えっ、雑貨屋も今は忙しい時間帯じゃ」

 

「知らん」

 

俺は容赦なく送信ボタンを押しメッセージを飛ばした。

 

 

第50層「アルゲード」主街区

 

俺達は第50層にある、エギルの店の前に到着した。

 

「よし。 ぼったくり商人のところに行くか」

 

「はーい」

 

 

エギルの店にて

 

「うーっす。 来たぞ」

 

「……客じゃない奴に《いらっしゃいませ》は言わん」

 

「あのなぁ、キリトよ。 商売人の渡世は一に信用、二に信用、三、四が無くて五で荒稼ぎ……」

 

「こんばんは、エギルさん。 前回のボス戦以来ですね。 実は協力してもらい事があって」

 

「任せな!! ユウキちゃんの頼みなら協力する!!」

 

どんな男でもこうなるよな。

ユウキは美少女だし。

上目使いをされてのお願いだしな。

それとも男が単純なのか?

まぁ、今はそんな事はどうでもいいか。

俺達は、今日起きた出来事をエギルに説明した。

ここは、エギルの雑貨屋の二階の部屋だ。

 

「圏内でHPがゼロになった、だとぉ!! デュエルじゃないのか?」

 

「誰もウィナー表示を見ていないんだ。デュエルなら何処かに表示されるはずだ」

 

「それに直前までヨルコさんと歩いていたら、睡眠PKの線は無くなるよね」

 

確かにユウキにいうとおりだ。 睡眠PKの線は消えたといっていい。

 

「そこで……、こいつだ」

 

俺はウインドウを開きアイテムストレージからロープとスピアを実体化させた。

それをエギルに手渡し、エギルはウインドウを出現させ《鑑定スキル》を使った。

 

「残念ながら、ロープはNPCショップで売っている汎用品(はんようひん)だ。 ランクもそう高くない。 耐久度は半分近く減っているな」

 

「ロープには期待していなかったさ。 次が本命だ」

 

この武器がプレイヤーメイドなら犯人に繋がる手がかりが出来るはずだ。

エギルは顔を苦くしながら鑑定スキルを使った。

 

「PCメイドだ」

 

「エギルさん。 作った人の名前はわかる?」

 

「《グリムロック》……。 綴りは《Grimlock》聞いたことねぇな。 少なくても一線級の刀匠(とうしょう)じゃねぇな」

 

「でも、ボク達で探すことは可能なはずだよ」

 

「ああ、そうだな」

 

この事件は俺達で何とかしないと。 いちおう武器の固有名も教えてもらうか。

 

「武器の固有名はなんていう名前だ?」

 

「えーと……。 《ギルティーソーン》となっているな。 罪のイバラってとこか」

 

俺はエギルから武器を受け取りもう一つの事を試してみる事にした。

 

「あともう一つ……、試してみるか」

 

俺は手に向かって武器を振り降ろそうとしたのだが、誰かに止められてしまった。

 

 

“ガシっ!!!”

 

 

「だめ!!!!!!」

 

「何だよ、ユウキ。いきなり手を止めて???」

 

「『何だよ』じゃないよ……。 キリトはなんでいつも自分を犠牲にしようとするの!!」

 

「でも、試してm「だめ!!」」

 

「キリトは自分を大切にして。 それにボクにとってのキリトは……、なんでもない…」

 

「わ、わかった。 この武器はアイテムストレージに収納するよ」

 

あいつ、なんて言おうとしたんだ???

 

「……おまえは、ユウキちゃんのことを考えて行動しろよ。 いいな?」

 

「わかったよ」

 

なんで、こいつの事を考えて行動しなければいけないんだ???

でも、心配をかけないようにしよう。

 

 

俺達の調査は始まったばかりだ。




上手く書けたかな~?

最近ユウキちゃんの影が薄い気もするんですよね…。

どうしよう…。


そこら辺は今から考えます。

ご意見、ご感想、よろしくお願いします!!

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