ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

今回は、書きたい話を書きましたです。
和真君と葵ちゃんのデート?風景ですね。まあ、二人はまだ付き合ってないのでデートといえるかわかりませんが。
てか、タイトル詐欺じゃね。的な感じですね(笑)つか、連投が出来ちゃいました(笑)
頑張って甘く書いたつもりです。
上手く書けただろうか?ちょい、不安ですね(^_^;)

では、後日談第32弾いってみよー(^O^)
それでは、本編をどうぞ。




第128話≪水族館と初めてのデート≫

二〇四六年。 一月。

 

現在オレは、東京駅付近で、ある人物と待ち合わせをしていた。

そう。 今日は、葵と遊びに行く日だ。 まあ、無難の水族館になったんだが。

オレの上は黒のシャツにミリタリージャケットを羽織り、下はスキニーパンツにレザーシューズといったコーディネイトだ。

 

「お、こっちこっち」

 

葵が、オレを見つけて手を上げながら、歩み寄ってきた

黒を基調にしたミニワンピースの上に、もこもこのコートを羽織り、茶色いショートブーツといったコーディネイトだ。

少し長めの黒髪は、サイドポニーにしていた。

まじで可愛いです。 破壊力がありすぎ。

 

「ど、どうかな? 今日の為に気合を入れてきました!」

 

「お、おう。 似合ってるぞ。 可愛いよ。 てか、この辺の水族館って言ったら、サンシャイン水族館しか思いつかなかったんだが、それでいいか?」

 

葵は、笑顔で頷いた。

 

「全然OKだよ。 一度行ってみたかたんだ。 その水族館」

 

「そうなのか。 じゃあ、行くか」

 

すると、葵が右手をゆっくりと前に出した。

こういうことに疎いオレでも、これは解るぞ。 手を繋げってことだな。

 

「はいはい。 了解しました、お嬢様」

 

オレは、優しく葵の手を握った。

 

「ん、よろしい」

 

手を繋いで駅内部に入り、Suikaをタッチし、山手線の電車に乗り込み池袋駅を目指す。

その間も、オレたちの手は、しっかりと握られていた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

駅に到着し、徒歩で約7分あるいた所で、サンシャイン水族館の入口が見えてきた。

受付で子供二人分の入場料を払って、水族館へ入った。

入ってすぐ眼の前に見えたのは、魚たちが楽しく泳ぐ大水槽だ。 この大水槽のコンセプトは『天空のオアシス』らしい。

 

「か、和真君、凄いよ」

 

葵に手を引かれて、オレも水槽前に移動する。

 

「ちょ、引っ張るなって」

 

「うわ~、綺麗だね~」

 

葵は、感嘆な声を上げ、水槽を見いっていた。

その時、一匹の海水魚がオレの目に入った。 オレンジ色の体に、白い模様が入った魚だ。

オレは、その海水魚を指差す。

 

「葵。 あの海水魚、おまえに似てるな」

 

「え、そうかな。 可愛いお魚だからいいけど。 和真君は、あれに似てるね」

 

葵が指差したのは、砂の中に隠れてるウツボだ。

オレは、葵の頭をぐりぐりする。

 

「おい、ウツボはないぞ。 ウツボは。 せめて、古代魚のアロワナとかをだな」

 

「ご、ごめんって。 冗談がすぎました」

 

葵は、舌をぺろっと出すだけだ。

オレは、まあいいか。と言いながら息を吐いた。

近くにいるお客さんに、水槽をバックにした記念写真をお願いする。 その時に『彼女さんとですか?』と聞かれ、『いずれですね』と答えた。

写真を撮り終え、案内図を見ながら、

 

「何だ、このクラゲトンネルって?」

 

「トンネルの中に、クラゲさんが居るのかな。 う~ん、いまいち想像ができないな」

 

「取り敢えず、行ってみるか」

 

案内図の隣に置いてあったパンプレットを参照しながら、クラゲトンネルの場所を目指す。

目的の場所に到着し、トンネルの中に入ってみた。

 

「あれだな。 刺されそうで怖いな」

 

「そうかな。 わたしは、海の中を泳いでるみたい」

 

葵は、周りをグルッと見渡した。

 

「いやいや、クラゲと海なんて、刺されちゃうから」

 

「も、もう。 和真君は夢がないんだから」

 

「ま、まあ、男子は現実を見ちゃうんだよ」

 

オレは、はは、と空笑いをするだけだ。

葵は、頬をぷくっと膨らませていたが、オレが膨らんだ頬の両端を人差し指で押して、ぷしゅーと音を出しながら縮める。それから、お互い笑い合った。

クラゲトンネルを数分楽しんだ所で、近場ベンチに座りながら、次に何処に行くか話合った。

 

「ねえねえ、この自然景色ゾーンって何かな?」

 

「人工で作った自然が見れるんだろうな。 てか、ちっこい熱帯魚が居そうだな」

 

「ほ、ホント!?」

 

葵は、顔をグイッと近づける。

あれだ。 オレが約10センチほど顔が近づけば、キスができてしまう距離だ。

 

「あ、葵。 近いから」

 

「へ?……ご、ごめん」

 

葵は顔を離してから、顔を俯けてしまった。

おそらく、羞恥で顔が完熟トマトのように真っ赤になってるはずだ。

 

「ま、行ってみるか」

 

「そ、そうだね」

 

オレは立ち上がり、葵の目の前に右手を差し出す。

葵はおどおどしながら、オレの手を握り立ち上がった。

 

「あ、ありがとう。 か、和真君。 大好きだよ」

 

「はいはい、オレも大好きですよ」

 

オレは、軽い口調でそう言う。

葵さんは、それがお気に召さなかったのか、ムッとした。

 

「和真君」

 

「悪かったって。 オレも大好きだよ。 世界で一番な」

 

「う、うん」

 

いやいや、恥ずかしがるんだったら言わせなければいいのに。

オレと葵の手はしっかり握られ、自然景色ゾーンへ向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

目的の場所にあったのは、緑に囲まれた大きな水槽だった。

よく見ると、水草から小さな気泡が浮かび上がっている。 おそらく、光合成で発生した酸素だ。 中にいるエビや熱帯魚は、この酸素の循環によって生息できているのだろう。

 

「和真君。 こんなに小さなお魚だよ!」

 

「水族館だからな。 そりゃいるだろ」

 

「も、もう、またそんなこと言って」

 

「悪い悪い。 此処でしか見れない魚もいるしな」

 

それから、自然豊かな各水槽を見た。

今の時刻は、正午を回った頃だ。

オレは、葵に話しかけた。

 

「葵、メシはどうしようか?」

 

葵は、左手に持っていたトートバックを持ちあげた。

 

「じゃーん。 これに入ってますよ」

 

「ん? これ、朝から持ってたな」

 

「この中には、お弁当が入ってます。 自由スペースがあったから、そこで食べようよ。 あと、お弁当の出来には期待しないで」

 

「おお、弁当か。 早く食おうぜ」

 

オレと葵は、自然景色ゾーンを後にし、自由スペースへ向かい歩き出した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

オレと葵は、向かい合わせになるように椅子へ座った。

葵が、トートバックをテーブルの上に置き、中から弁当箱を二つ取り出す。 大きめな黒い弁当箱が、オレのらしい。

早速、オレは弁当箱を開けた。

白いご飯に、卵焼き、唐揚げに、ポテトサラダ。

 

「た、卵焼きとか、形が崩れてごめんね。 まだ、上手く作れなくて。 全部、レシピ通り作ったんだけど」

 

「上手く出来てると思うぞ」

 

「そ、そうかな」

 

「ま、練習あるのみだ。……オレが言えることじゃないけど。――んじゃ、いただきます」

 

オレは箸を持ち、卵焼きを一口。

良く味わってから、飲みこんだ。 葵は、緊張した面持ちで、オレの言葉を待ってる。

 

「うん、旨いぞ。 卵焼きの甘さ加減とか、オレの超好のみだよ」

 

オレの言葉を聞き、葵の顔がパーと輝く。

 

「よ、よかった。 ちょっと不安だったんだ」

 

「いやいや、旨いぞ」

 

オレはそう言いながら、箸を進めた。

数分もしない内に、弁当は空になった。 うん、旨かったです。

 

「今度お出かけした時、また作ってきてもいいかな?」

 

と、上目遣いで聞いてきた。

ここで断れる男子はいないだろう。 てか、オレは絶対に断らないが。

 

「OKだぞ」

 

葵は、小さくガッツポーズをした。

 

「やった。 それまでに、お料理のレベルを上げとかなきゃ」

 

「楽しみにしてるよ。――次は屋上に行きたいんだが、いいか?」

 

葵は、弁当箱をトートバックに片してから、

 

「OKだよ。 それじゃあ、屋上に行こう」

 

「おう」

 

オレと葵は立ち上がり、屋上へ足を向ける。

そう。 屋上には、サンシャイン水族館の目玉といえるものがあるのだ。 その名は、『アクアリング』だ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

屋上に到着し、葵は空を見上げた。

其処に見えるのは、ドーナツ状になった巨大な水槽の中をアシカたちが泳いでいるのだ。

下から見ると、アシカたちが空を泳いでいるようにも見える。

 

「す、凄い。 アシカさんたちが空を飛んでるようだよ。 和真君は知ってたの?」

 

「いいや、知らなかったぞ。 パンフレットを見た時、一番最初に目に止まった場所だった」

 

それから手を繋ぎながら、リングの下を歩いた。

いや、まあ、何と言うか。 凄いの一言だ。

アシカの空中散歩を堪能してから、水族館の醍醐味のイルカショーだ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

開演前に、前の席に座りショーの時間まで雑談をした。

ショーが始まり、係員の人の合図でイルカが飛んだり、輪の中を潜ったりする。

舞ってくる水飛沫は、配られたシートでガードする。 まあ、ちょっとだけかかってしまうが。

 

『それでは、観客の皆さまから、この子に餌をあげて貰います。 えーと、――前のカップル二人にお願いしたいと思います』

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

オレは、自身に指を差す。

 

「オレたちのことか?」

 

「た、たぶん、そうじゃないかな」

 

「なら行こうか。 ほい、お手をどうぞ。 お姫様」

 

「も、もう」

 

葵は、オレが差し出した手を握った。

立ち上がり、 関係者の入口に入り壇上に上がった。

 

「それでは、この魚を投げ入れて貰えますか?」

 

係員さんがそう言い、オレが魚の入ったバケツを受け取る。

腕捲りをしてから、葵が魚の一匹を掴み、

 

「えい!」

 

と、水槽の中に投げ入れる。

それに呼応するように、イルカが盛大なジャンプを決めた。

 

「やった、成功だよ」

 

「おう、やったな」

 

「お二方、ご協力ありがとうございました」

 

係員さんが、オレが持っていたバケツを受け取った。

 

「いえいえ、良い思い出になりました」

 

「ありがとうございました」

 

オレと葵は、係員専用の出口を出て先程の席へ戻った。

ショーを全て見てから、水族館の締めとなるお土産売り場に向かった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

お土産広場の周りを物色していた葵が、オレを呼んだ。

 

「和真君。 ちょっと来て」

 

「おう、今行くぞ」

 

オレは、葵の元へ歩み寄った。

葵が見てるのは、アクセサリーの欄だった。

 

「イルカとヒトデの、ペアネックレスだよ」

 

其処には、小さなイルカとヒトデを象った物が、チェーンに嵌っていた。

 

「えっと、わたしがイルカで、和真君がヒトデでどうかな?」

 

「いいんじゃないか。 うん、いいと思うぞ。 でも、学校にはつけてけないよな」

 

葵は、えへへ、と笑うだけだ。

なるほど。 バレなければ大丈夫ってことですか。

 

「ま、バレたら共犯者だな」

 

「そうかも」

 

オレと葵は、苦笑するだけだ。

早速、そのネックレスを手に取り、会計へ向かう。

オレが会計をし、お土産広場から出た。

 

「あ、あの。 お金」

 

「いいっていいって、オレからの奢りだ。 受け取ってくれ」

 

葵は、顔を俯けた。

 

「あ、ありがとう。 一つお願いしていいかな?」

 

「いいぞ。 オレができる範囲だけど」

 

葵は、覚悟を決めたかのように顔を上げた。

右手には、先程購入したネックレスが握られている。

 

「えっと、首につけて欲しいな」

 

「そんなことか。 ネックレスを貸して」

 

オレは、葵からイルカのネックレスを受け取ってから、後方に回り、それを首につけてあげた。

 

「ほい、できたぞ」

 

「ありがとうございます」

 

「いや、なんで敬語? まあいいけど」

 

そう言いながら、オレも、自身のネックレスを首にかけた。

買い物も終わり、退場する為ゲートを潜り、水族館の外に出た。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「いやー、遊んだ遊んだ」

 

外に出たオレは、んーと伸びをした。

 

「ん、わたしも楽しかった」

 

葵は、先程購入したネックレスを弄りながら言う。

どうやら、葵の中では、あのネックレスは宝物になったらしい。

 

「また、行こうね」

 

「そだな。 また来ような」

 

時刻は、夕焼けが見える時間帯だ。

 

「んじゃ、帰るか」

 

「そうだね。 帰ろうか」

 

夕焼けの空の下、二人の手は、優しく繋がれていた――。




いやー、まじで羨ましいお出かけですな。
書いてて思った。お前ら、バカップルじゃね。って感じですね。
ちなみにですが、このことは、愛華ちゃんと紗季ちゃんは把握済みですね(笑)

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!

追記
リクも書いちゃってOKですよー。(活動報告に)

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