舞翼です!!
今回はリクを書いてみました\(^o^)/
初めて紗季ちゃん視点を書いてみましたです。はい、難しかったです。難しかった。(大事なことなので二回言いましたよ)
今回の投稿は、不安っスね(^_^;)
では、後日談第30弾いってみよ(@^^)/
それでは、本編をどうぞ。
二〇四五年。 十月。
私の名前は、桐ケ谷紗季。
まずは、私の仲の良い子を紹介します。 その名も、
愛華ちゃんは、私の親友と呼べる間柄の子で、カズ兄が葵ちゃんと登校するように、私は愛華ちゃんと登校してまーす。
カズ兄と葵ちゃんですが、とても仲が良いです。 えーと、『もう付き合っちゃえよ!』って感じかな。 桃色空間と言えばいいんでしょうか。 それが凄いですね。
閑話休題
私が待ち合わせの場所で、ローファのつま先を、地面にトントンと叩いていたら愛華ちゃんが手を振りながらやってきました。
「紗季。 お待たせ」
「おはー、愛華ちゃん」
愛華ちゃんは、はあはあ、と息を吐いていました。
愛華ちゃんは低血圧なので、朝が辛いそうです。……まあ、私も弱いんですが。
そ、そう。 私は、ママが起こしてくれるのです。 自慢のママです!
ママは、お料理も上手だし、裁縫とかも出来るし、私もママみたいな女の子にn、……はッ、いけませんいけません。 私の自慢話が始まってしまうところでした。
「紗季ー」
愛華ちゃんが、私をジト目で見てきます。
「ご、ごめん」
「まあいいけどさ。 そういえば、明日は体育祭だっけ?」
「うん。 愛華ちゃんは、なに団?」
「えーと、烈火団だよ」
そう言い、愛華ちゃんは鞄を肩に担ぎ直した。
そう。 体育祭には、
団決めは、ほぼランダムで決定されるので、自分が何処の団に入るか解らなかったのですよ。 ちなみに、私も烈火団です。
「やった。 私も、愛華ちゃんと同じだよ。 あ、そうそう。 カズ兄と葵ちゃんも烈火団らしいよ」
「紗季と一緒で良かったー。 他の女子と話す時には、無意識に気を遣っちゃうから。 てか、烈火団強くね。 和真君と葵ちゃん、運動神経いいよね?」
「カズ兄が運動神経良いのは知ってたけど、葵ちゃんも良かったとは、予想外だったよ」
普段の葵ちゃんは、可愛いドジっ子だからね。
体育での、葵ちゃんの器械体操は凄かった。 クラス全員が目を丸くしてたからね。
そうこうしていたら、学校に到着した。
校門で先生に朝の挨拶をし、昇降口で上履きに履き替え、私の教室である2年C組に愛華ちゃんと一緒に向かう。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「おはよー、桐ケ谷さん。 新沢さん」
私と愛華ちゃんに、女子生徒が挨拶をしてきた。
何故か知らないけど、私と愛華ちゃんは、このクラスのムードメーカーになってるらしい。
てか、いつなったのよ。 私、聞いてない! 取り敢えず、挨拶をしとこう。
「おはー」
「おはよー」
愛華ちゃんも、片手を上げて挨拶をした。
席に座り、隣の席に座った愛華ちゃんと話をしていたら、担任の先生が教室の扉を開け、教壇に立った。
「1限目のHRの時間は体育祭の練習に使うから、朝のSHRが終わったら、グラウンド集合な。 いいか?」
「「「「はーい」」」」」
クラス全員は、声を合わせて返事を返した。
それから出席を取り、男女で別れて運動着に着替え、グラウンドに向かった。
まあ、着替え中に私と葵ちゃんは、愛華ちゃんに弄られたけど……。 何があったかは、読者の皆様のご想像にお任せしまーす。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
グラウンドに向かい、リレーの練習をする者、器械体操の練習をするもの、二人三脚の練習をする者に別れた。
もちろん、私、愛華ちゃん、カズ兄、葵ちゃんは、クラス代表のリレーの練習。
クラスで対抗する競技だけど、練習では、二チームに別れての練習です。
白チームは、カズ兄と葵ちゃんが、赤チームには、私と愛華ちゃん。 ちなみに、アンカーは私とカズ兄。 第四走者は、葵ちゃんと愛華ちゃんです。
私は、隣に座るカズ兄に話しかけた。
「そういえば、カズ兄」
「どしたー?」
「えっと、カズ兄って何の種目出るんだっけ?」
カズ兄は思案顔をし、指で出る競技を数えた。
「クラス代表のリレーに騎馬戦、棒倒しに二人三脚。 あとは、障害物競争に綱引きだったかな」
「お、多いね。 私は、綱引きとパン食い競争、女子の騎馬戦に、クラス代表のリレーだけだよ」
「一人が出る競技は、三つか四つだからな」
うん。 それだけカズ兄が期待されてるんだ。
妹して、鼻が高い! ちなみに、カズ兄の二人三脚のパートナーは、葵ちゃん。
男女のペアだったから、こうなるは必然だったかもしれないけど。 カズ兄と葵ちゃんのペアは、練習でもずっと一位。……どれだけ息が合ってるのよ、二人とも。
「そろそろ、私たちの出番だね。 葵」
「今日こそ負けないからね」
今そう言ったのは、愛華ちゃんと葵ちゃんだ。 二人の勝敗は、今の所二勝二敗。
愛華ちゃんと葵ちゃんの50メートルのタイムは、7秒台。 私とカズ兄は6秒台。
第3走者がほぼ同時に、葵ちゃんと愛華ちゃんにバトンを渡した。
二人の走りは、『中学生じゃないだろ』っていう速さかな。 あ、葵ちゃんの速度が微妙に落ちた。 愛華ちゃんが何か言ったのかな? 例えば、カズ兄関係の事で、……うん、有り得るね。
愛華ちゃんが私にバトンを渡し、私はカズ兄より速くスタートするが、葵ちゃんからバトンを受け取ったカズ兄が、すぐ隣を走っていた。 くー、カズ兄速いよ! 私がカズ兄に勝ったことは、まだ一度もない。 だけど、今日は勝たせて貰うよ。――これでも食らえ。
「カズ、兄。 葵ちゃんとは、どうなの?」
カズ兄はきょとん顔をし、僅かに取り乱した。
「……何、言って、んだ。 変わったことは、ないぞ」
流石カズ兄。 まだ速度は落ちないね。
なら、――もう一撃。
「今度、デートでも、しなよ。葵ちゃん、喜ぶ、よ」
「なッ! そ、それは……」
よし、カズ兄の速度が微妙に落ちた。
――今だ!
私は今出せる全速力を出して、カズ兄を微妙に引き離した。
其れをキープして、ゴールテープを切った。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「ず、ずるいぞ。精神攻撃なんて」
「えへへ、カズ兄に勝ちたくて」
私はカズ兄を正面から見て、ぺこりと頭を下げた。
カズ兄は、溜息を一つ吐いた。
「ったく」
私は小声でカズ兄に話しかける。
「カズ兄。 葵ちゃんとは、今後どうするの?」
カズ兄は空を一度見上げてから、再び前を見た。
「まじでどうすっかな。 でもまあ、あいつと居る時は、心地良いっていうか、楽しいっていうか、飽きないっていうか、そんな感じ。 オレって、結構な奥手かもな」
「パパも奥手だったらしいよ。 でも、無意識に本音を零しちゃったらしいけど」
「オレも、本音を無意識に零しそうだな」
カズ兄は腕を組んだ。
てか、この二人は周りから見ると、もうあれ何だけどね。 葵ちゃんも、カズ兄と同じ気持ちだと思うし。 え、何で解るかって? 女の勘ですよ。
まあ、ここは取り敢えず、
「体育祭が終わったら、デートしなよ。 これで万事解決かもよ」
「そうなのか? でも、受けてくれるかわからんぞ」
「いや、そこは確実に大丈夫だから。 紗季が保証するよ。 デートじゃなくて、どっか行こうって誘ってみなよ」
「うーん、わかった。 じゃあ、今から行ってくるわ。 善は急げってな」
そう言って、カズ兄は葵ちゃんの元へ向かった。
すると、にょきっと背後から、愛華ちゃんが姿を現した。
「聞いてたよ」
「あれ? 私とカズ兄は、周りに聞こえないボリュームで話したんだけど」
「あれだよ。 私の耳は地獄耳(笑)なのさ」
いやいや、(笑)ってなんなのさ。
まあいいけど。 てか、気にしたら負けな気がする。
「ま、お似合いの二人でもあるわよね」
「紗季、恋のキューピットみたいだね」
カズ兄、紗季が出来るのはここまでだよ。
あとは頑張ってね。 良い報告待ってるよー。
「上手いこというね~。 紗季さんや」
「でしょ」
愛華ちゃんと話していたら、『練習を終わるぞー』と先生から言われたので、集合場所へ向かった。 さ、体育祭頑張るぞ!
日直が授業終了の号令をかけ、一限目の授業が終了した。 私たちは教室に戻り、制服に着替えた。 そして今日は、各授業で中間テスト返しの日でもある。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
授業が終わり放課後。
これから、恒例の対決が始まります。 その名も、テストの点数勝負ですよ。
勝負する人物は、私と愛華ちゃん、カズ兄に葵ちゃんです。
さあ、まずは数学からです。
「いっせーのーで」
私の掛け声と同時に、答案用紙を見せ合います。
えーと、カズ兄は96点。 葵ちゃんは93点。 愛華ちゃんは87点。 私は85点。
う、またビリですよ……。 そ、そう。 みんな頭良すぎなんです。 特に、カズ兄と葵ちゃん。 この二人は、学年5位以内に入っている。 私と愛華ちゃんは、8~15位の間かな。 いつか、みんなのこと抜いてあげるんだから。
……これって、一生出来ないフラグにならないよね……。
それから、全部の回答を見せ合った。 カズ兄と葵ちゃんの平均点数は90点台。 私と愛華ちゃんは、80点台だった。 4人の順位は、カズ兄、葵ちゃん、愛華ちゃん、私だった。 う~、総合得点でもビリだったよ。 く、悔しい!
カズ兄が、鞄の中に答案用紙を仕舞いながら、
「明日の体育祭、紗季たちはどうするんだ?」
体育祭の開始花火が打ち上がるのは、午前6時。
おそらく、カズ兄が言いたいことは、花火が上がる前に学校に来るのか?ということだと思う。
「うん、紗季と愛華ちゃんは、午前6時前に学校にくる予定かな。――カズ兄は?」
「ん、ああ。 オレと葵は、午前5時に来る予定だぞ」
「は、はや!」
私は声を上げてしまいました。
いやだって、午前5時って、先生たち居るのかな?
「学校に先生が居なかったらどうするの?」
「そうだな。 学校が開くまで、葵と雑談かな。――葵も、それでいいだろ?」
カズ兄が、葵ちゃんの方向に振り向いた。
葵ちゃんも、それに笑顔で答える。 いや~、やっぱり二人は甘いよ。 他の人が見たら、口から砂糖を吐きそうだね。
「ん、それでいいよ。 こんなに早く学校に行くのは、わくわくするよ」
「明日は、午前4時30頃に迎えに行くわ。 準備しとけよ」
「りょうかいです!」
惚気を聞いてるような。 気のせいかな?
すると、愛華ちゃんが私の近くに歩み寄り、小さく呟いた。
「(何で、これで付き合ってなんだろうね)」
「(んー、カズ兄と葵ちゃんの距離間は、これが普通なのかも)」
「(あー、それわかる気がする。 体育祭で、二人がどうなるかも楽しみである)」
そう言い、愛華ちゃんはニヤリと笑った。
私も、何かのアクションがあったら良いと思うけど。 さっきの、デートの話を抜きにしてだよ。
あ、そうそう。 話は変わるけど、愛華ちゃんもALOをプレイしてる。 種族は
「さて、そろそろ帰ろうぜ」
そう言って、カズ兄は椅子から立ち上がった。
私たちは床に置いてあった、自身の鞄を肩にかけた。 私と愛華ちゃんも、途中までカズ兄と葵ちゃんと一緒に帰っている。
それから、カズ兄を先頭に教室を出て行く。
学校を出、途中の通学路で、カズ兄と葵ちゃんと別れた。
「明日の体育祭、楽しみだね」
「だね。 てか、カズ兄と葵ちゃんが、二人三脚で無双する気がする」
愛華ちゃんは、ふふ、と笑った。
たぶん、二人が無双してる場面が想像できちゃったんだろうな。 もちろん、私もだよ。
そうそう。 愛華ちゃんのお家は、私のマンションから、徒歩で約3分歩いた場所にあるんだよ。 最初知った時は驚いたな~。
「じゃあ、わたしはここで。 明日は、午前5時30分に待ち合わせで」
「OK。 ここに午前5時30分ね。 またね」
私は、手を振り愛華ちゃんと別れた。
明日は、楽しみにしてた体育祭本番だ――。
上手く書けたか不安っス……。紗季ちゃんのキャラが違ったらどうしよう。
てか、女の子視点は、難しすぎるぜ。そして、紗季ちゃんの親友の登場っす。
紗季ちゃんたち、50メートル鬼速い。7、8秒台とか中学生レベルじゃないよ(笑)
勉強も、この4人はチートかもですね。
和真君が《黒の剣士》、紗季ちゃんが《絶剣》、葵ちゃんが《閃光》、愛華ちゃんが《剣舞姫》の名を受け継ぎそうですぜ(^o^)丿
さて、次回は体育祭になりそうです。
まだ、誰視点で書くかは決めてませんが。3人称になるのかな?わからんとです(^_^;)
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!