最近愚痴をこぼした舞翼です!!
今回は、一週間以内に投稿が出来ました。
うむ。更新ペースを戻さないと。(リメイク版も)
てか、こんな時間に書いてたから、メッチャ不安っす(^_^;)
うん、まじで……。
このお話で、深海の略奪者のクエストは終了ですね。
それでは、後日談第20弾いってみよ(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。
俺、ユウキ、ラン、アスナの前衛プレイヤーを先頭にして神殿内部を進んで行く。
すると、俺の隣まで歩いて来たクラインが声をかけてきた。
「キリの字よ。 本当にクジラが現れるんだろうな? 巨大クラゲとかクリオネだったら、洒落にならねェぞ」
この言葉を聞き、後方をちらりと見てみると、ピナの背に乗ってるユイは、とても楽しそうにしていた。
確かに、クジラじゃなかったら洒落にならない。
「ま、まあ、大丈夫だろ。 信憑性が高かったからな」
「ま、お前がそういうなら大丈夫だな」
クラインには言ってないが、俺はクラインの事を兄貴分だと思っているのだ。
まあ、口が裂けても、本人には言わないけど。
その時。 ユウキ、アスナ、ランが立ち止った。
だが、俺とクラインは《それ》に気付かず進んでいく。
ランが慌てて声をかけるが、既に手遅れだった。
「キリトさん、クラインさん。 そ、それ以上歩いたら」
「「おわあ!!??」」
水中の中で落とし穴に落ちた為、俺とクラインはゆっくりと落下していき、落下したのと同時に大渦が巻き起るが、俺とクラインは必死に泳ぎ、落とし穴から脱出した。
俺とクラインは、息を荒げていた。
「……見えてる落とし穴に引っかかる奴がいるかよ」
「……あんたら、本当に攻略組だったの?」
エギルとリズが、呆れたようにそう言ったのだった。
「ま、まあ、キリトさんとクラインさんは、笑いを取る為に落っこちたんですよ」
「ええ、そうね。 確かに面白かったわ」
シリカに続いて、シノンだ。
二人は、フォローしているつもりなんだろうが、フォローになっていないのは気のせいか……。
そして、ユウキ、アスナ、ラン、リーファは、お腹を抱えて笑いを我慢していた。
その時、落とし穴から何かが飛び出してきた。
「な、何だ。 クジラか!?」
「いや、違うだろ……」
現れたのは、古代魚のようなモンスターだ。
名前は、《Armachthys》。 その頭部は、骨の鎧を纏っている。
古代魚は、俺に向かって突進を開始した。
俺はすぐさま二刀を抜き、二刀流防御スキル《クロス・ブロック》で受け止め、凄まじい衝撃音が神殿内部に響いた。
「俺がタゲを取るから、皆は側面から攻撃してくれ!」
「オレもタゲを取るぜェ。 後は頼んだぜ!」
俺とクラインの言葉を聞き、俺とクラインを除く全員が古代魚の側面に攻撃を仕掛ける。
其処は、骨の鎧に覆われていなかった為、攻撃が通った。
シリカとシノンは後方に下がり支援魔法をかけ、ユウキ、ラン、アスナ、リズ、リーファ、エギルが攻撃を与えるが、古代魚は、これ以上攻撃を喰らうまいと、もの凄いスピードで動き、体を高速回転させ渦を発生させるが、ユウキ、ラン、アスナが斬撃を飛ばし、これを相殺した。
俺が言えた事ではないが、相変わらずの規格外ぶりである。
これを見ていた(俺以外)は、口をポカンと開けていた。
俺は、古代魚が停止した瞬間を狙い、二刀流OSS《ジ・イクリプス》計27連撃を放った。
オレンジ色の閃光が瞬き、高速連撃で古代魚を切り刻む。
そして、最後の一撃が頭部の鎧を貫き、残りのHPを全損させた古代魚は、ポリゴン体を四散させていった。
ポリゴンの欠片が完全に消滅したのを確認すると、俺は剣を鞘に納めた。
「ふぅ、終わったな」
周りを見渡して見ると、他もメンバーも武器を納めていた。
「なんか、弱かったね」
「ええ、そうですね。 歯応えがありませんでした」
「ですね。 弱かったです」
ユウキに続いて、ラン、アスナだ。
まあ、古代魚は中ボスクラスだったんだが。
その後も、エビやカニといったモンスターと戦闘を繰り返し、神殿の最奥で真珠を手に入れた俺たちは、神殿前まで戻った。
♦♦♦♦♦♦♦♦
「結局、最後まで出てこなかったな、クジラ……。てか、エビやカニは、暫くの間は見たくねぇな」
と、クラインが階段に腰をかけながらそう呟いた。
小妖精姿でピナの背中に乗っていたユイは、終始楽しそうにしていたが、俺はクジラを見せてやりたかった……。
俺は真珠を両の手で持ち、老人に渡そうとした――。
「真珠を取り返してきました」
その時、ユウキがポツリと呟いた。
「ねぇ、このクエストって《深海の略奪者》だよね。 でも、盗賊が出てこなかったよ。 略奪者って誰のことかな?」
「キリトさん待ってください! それは真珠じゃないかもしれません!」
「キリト君、それ貸して」
これを聞いたランが叫び、アスナが俺の手から真珠を奪い取った。
俺は二人の行動の意味が分からず、頭の中は疑問符だらけだ。
アスナは、真珠を海面から僅かに届いている太陽の光に透かして見た。
透かした内部は、
「やっぱり真珠じゃないわ。 これは――卵よ!」
合点がいったシノンが、どういう事か説明してくれた。
「つまり、こういうことね。 あの最奥は祭壇ではなく、何かの《巣》って言うことよ。 それで、私たちが、このクエストの《略奪者》ってことよ」
「さぁ、それを渡すのだ」
ゆっくりと歩み寄る老人からは、先程とは打って変わり、プレッシャーを感じさせた。
恐らく、この老人は、俺たちが
「――渡さぬとなれば……仕方が無い!」
長い眉に隠れていた眼が怪しく光ると、老人の髪が触手、いや、足に変化していった。
そうして現れたのは、巨大なタコだ。
老人の頭上に表記されていた《Nerakk》が点滅すると、正しい名が表示された。
――《Kraken the Abyss Lord》。
そして、HPバーは七本だ。
「クラーケン!? 神話に出てくる、海の魔物!?」
俺がそう呟いた。
そしてアスナは、シノンに卵を手渡した。
「よくやってくれたぞ、妖精たちよ。 儂を拒む神殿から、よくぞ
「誰がお前なんかに渡すか! この卵は、神殿に戻すから無理だ!」
「そうそう、おじさんにはあげないよ!」
「そうだわ。 あなたなんかに渡さないわ!」
「欲しいなら、力ずくで奪いなさい!」
俺、ユウキ、ラン、アスナが拒絶すると、戦闘体勢に入った。
「愚かな羽虫共よ! ならば、深海の藻屑となるが良い!!」
クラーケンはそう言うと、足を振り上げて、俺たちに振り下ろしてきた。
それを全員は左右に別れ回避し、リーファ、シリカ、リズが支援魔法をかけ、俺、ユウキ、アスナ、ラン、クライン、エギルでソードスキルを発動させ攻撃した。
だが、その傷は瞬時に再生されてしまう。
そして、無数の足による攻撃で吹き飛ばされてしまう。
因みに、シノンは、卵を守るように抱き抱えている。
「みんな、大丈夫か!?」
卵を抱えているシノンはアスナが受け止めたが、俺とユウキとランとアスナ以外のメンバーは、神殿前に倒れ伏せてしまった。
俺たち四人を除く、他のメンバーのHPは、一撃受けただけで半分以上が削られた。
俺たち四人だけで相手に出来るが、《ウォーター・ブレッシング》の効果がそろそろ限界に近いので、水中活動が余り出来ない。
これは、本格的にまずい。
「パパ……あのタコさんのスターテスが高すぎます。 アインクラッドのフロアボスを上回る数値です。 パパたちなら相手にできると思いますが……。 皆さんが……」
「……ああ、分かってる」
俺が逡巡した時に見せた隙を逃さず、クラーケンは巨大な足を、俺の頭上にを振り下ろそうとしていた。
この攻撃は、回避が間に合わない。
俺は二刀を交差させ防御の姿勢を取ったが、この攻撃の前では紙切れに等しいだろう。
だが、傷が浅いユウキ、ラン、アスナが横一列になり、剣を横にして掲げた。
その時、
――ズガァァン!!
と、大きな衝撃音と共に、両者の間に巨大な
四人は、僅かに出来た隙に後方へ下がった。
上を見上げると、クラーケンと同じ大きさの人物が降下するのが見えた。
その人物は、前方、――俺たちを守るように降り立ったのだ。
またHPも、クラーケンと同じように複数並べられていた。
表示された名は、《Leviathan the Sea Lord》。
「こ、今度は、リヴァイアサンかよ」
俺は呆然と呟いた。
他のメンバーも、リヴァイアサンの登場に眼を丸くしていた。
「久しいな、古き友よ……。相変わらず、悪巧みばかりしてるようだな」
「そういう貴様こそ……アース神族の手先に甘んじてるつもりだぁ? 誇りを失った貴様に言われる筋合いはないわ! 海の王よ!」
「我は王であることに満足している。……それにここは、我の庭。 それを知りながらも、我に戦いを挑むか? 深淵の王よ?」
クラーケンは逡巡すると、後退し始めた。
「……今は引こう。 しかし友よ! 儂わ諦めんぞ! いつか御子の力を儂の物とし、忌々しい神どもに一泡吹かせるまでぇぇ!」
クラーケンはそい言いながら、海中深くへ潜って行った。
♦♦♦♦♦♦♦♦
「申し訳ありませんでした。 《海の王》。 知らなかったとはいえ、御子の卵を神殿から持ち出してしまい……」
俺はそう言うと、膝を付け、リヴァイアサンにシノンから受け取った卵を差し出した。
「いや、いいのだ。 古き友の非礼を詫びよう。 その卵は、いずれ海と空を支配するお方の物。 新たな場所へ移さなければならないゆえ、返してもらおう」
リヴァイアサンが卵を取ると、卵が光を放ち、消えた。
そして、俺の眼の前に、クエストクリアの【Congratulations!】の文字が浮かび上がった。
ユウキが、俺の袖をくいくい、と引っ張った。
「ボク、おじさんとタコさんの会話、全然分からなかったよ。 キリトは分かった?」
「いや、俺もさっぱりだ」
俺が、「お前らは分かったか?」と言うと、全員が首を左右に振った。
まあ、神話に詳しいランとリーファが分からない時点で、俺たちが分かる訳ないが。
リヴァイアサンは短く、「今は、それでよい」、と呟くだけだった。
「そなたらの国まで送ってやろう。 妖精たちよ」
すると、リヴァイアサンの後ろから、大きな影が迫ってきた。
再びクラーケンが来たと思い身構えたが、そうではなかった。
俺たちは、コイツの背中に乗った。
水飛沫を巻き上げながら、海上に姿を現したクジラの背に俺たちは乗っていた。
このクジラは、全長が数十メートルあった。
まさか、こんなに大きいクジラだとは、少し予想外だった。
「わぁ、クジラさん、とってもとっても大きいですー!!」
クジラの背に乗ったユイは、とても嬉しそうだった。
ユイは先頭に立ち、両手を広げ潮風を感じていた。
因みに、ユイは小妖精の姿ではなく、少女の姿だ。
「良かったね。 ユイちゃんが喜んでくれて」
「ああ、本当だな」
ユウキは俺の肩に頭を預け、夕焼け空を見いっていた。
こうして、――《深海の略奪者》クエストの幕が閉じた。
Extra Editionが終了しましたね。
てか、もう大学四年まで書いてたんだね。
オイラ、ビックリだ\(◎o◎)/!
アスナさんたちの斬撃は、ソードスキルじゃありませんよ。
剣を振って放った斬撃ですね。これは、キリト君も出来ますよ~。
うん、チートやね。クラーケンの攻撃に対しても、傷が浅いですしね(笑)
後、クジラの背に乗っている(ユイちゃん以外)は座っていますよー。
大学編も残すところ、後2~3話ですな。
これが終わったら、大人バージョンですね(^^♪
少し早いですが、ゴットファザー(名づけ親)のアンケートを取りたいと思っています。
まあ、作者が決めても良いんですが、結局、ネットで調べた名前になってしまうと思ったからです……。
皆さんのお力を借りたいと思い、アンケートを取ることにしました(詳細は活動報告で)♪
次回は、大学ネタを考えています。
まあ、予告としては、和人君がメインになりますな。
ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!