ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

更新がメッチャ遅れて申し訳ないm(__)m
遅いロスト・ソングハマりをしてしまいまして。(リメイク版でも書いたが)
ええ、それで筆が進みませんでした(^_^;)
てか、マザロザ熟練度上がらなすぎ。
それはさておき、書きあげました。

今回は、Extra Editionを書いてみました。
此処では、皆、大学生ですよ~。
それでは、後日談19弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。


第114話≪クジラの噂と水遊び≫

二〇三一年。 四月。

 

アインクラッド第二十二層《森の家》ログハウス。

今日は、大学出された課題しかないという事で、ALO内でノンビリしようと決めた日だ。

俺とユウキは課題をこなし、ユイはご機嫌な様子で、ソファーの真ん中に座り本を読んでいた。

俺はウインドウを叩く手を休め、ユイに聞いた。

 

「ユイ、何の本読んでるだ?」

 

「はい、パパ。 これは動物の絵本です」

 

ユイが見せてくれたページは、クジラの説明が描かれたページだった。

 

「パパ、ママ。 クジラさんは、イルカさんより大きんでしょうか?」

 

「デカいぞ」

 

「そうだね。 大きいクジラさんなら、全長何十メートル位だからね」

 

これを聞いたユイは、眼を輝かせた。

 

「じゃ、じゃあ、トンキーさんより大きいんでしょうか!?」

 

「そうだぞ。――ユイはクジラが見たいのか……。 う~む、でもどうするか」

 

「そうだね。 どうしようか……」

 

俺とユウキは、ユイに絶対クジラを見せてやりたいと、あらゆる可能性を考慮していた。

もし、ここにシノンかリズ居たら、呆れたように、「親バカだわ」と言うだろう。

逆に親友二人なら、一緒に考え込んでいただろう。

何せ、アスナとランも、ユイの事をとても可愛がっているからな。

俺はハッと思い出した。

 

「そういえば、シルフ領の南の海で受けられるクエストで、クジラが出るっていう噂を小耳に挟んだことがあるな」

 

「あ、それならボクも聞いたことがある。 神殿のクエストだっけ?」

 

俺とユウキの言葉を聞いたユイは、興奮しながら声を上げた。

 

「ほ、本当ですか!? わ、私、クジラさんを見てみたいです!」

 

「よし! じゃあ、来週の休みに行こうか」

 

俺がそう言うと、ユイが言い淀んだ。

 

「で、でも、実験とか大丈夫でしょうか……」

 

「もし言われても、何が何でも休む」

 

「ボクも休むよ」

 

ユウキも、経済学教授の助手として動いてる時が偶にあるのだ。

なので時々、教授からお呼びがかかる事があるのだ。

 

「あ、でも、スグ水苦手だ。 大丈夫かな……」

 

「それなら大丈夫。 アスナと姉ちゃんと一緒に特訓して、高校の終わりには、水を克服したよ」

 

「お、流石俺の親友だな。 スグに克服させるなんて」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

アルヴヘイム、シルフ領南沖《トゥーレ島》。

この島の砂浜で、パラソルとデッキチェアを並べ、俺とクラインは、黒色のサーフパンツの水着姿で横になっていた。

そして、女性陣は海で水遊びをしていた。

うん、此処からの景色は眼福だ。

 

「こんな日が訪れるとはなァ。 神様に感謝だぜェ。――キリの字は見慣れていると思うけどな」

 

クラインの後半の言葉に棘あったのは気のせいか?

てか、気のせいであってくれ。

 

「いや、見慣れてはいないぞ。 アスナたちの水着姿は初めて見たな」

 

「じゃあ、ユウキちゃんの水着姿はあんのか?」

 

「うん、まあ」

 

「オレも彼女が欲しいぜ」

 

「クラインも、その下心を無くせばモテると思うぞ」

 

「これは治さねぇぞ。 治しちまうと、オレ様じゃなくなっちまうからな。――そういえばキリの字よ。 ユイちゃんを現実世界に顕現することに成功したそうじゃねぇか。――茅場晶彦に次ぐ天才、って言われてるらしな」

 

そう。 俺が雑誌に載った時の見出しに、『茅場晶彦に次ぐ天才!!』、と大きく書かれていたのだ。

まあ、色々と複雑だが。

 

「まあ、そうだな」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「うりゃうりゃー!」

 

そう言いながら、もの凄い勢いでシリカに水をかけているリズは、ボーダーのビキニにデニムのホットパンツ言う姿だ。

リズに水をかけられているシリカは、白いフリルでツーピースの水着を身に纏っている。

 

「負けませんよ。……ピナ、ウォータブレス!――発射ー!」

 

「きゅるる!」

 

シリカの指示を受けたピナが、海水をごくごくと飲んで、リズに標準を合わせて発射した。

それに続いて、ワンピース水着で、頭は麦わら帽子を被っているユイが追撃を開始した。

 

「リズさん、とりゃー」

 

「わっぷ……」

 

放たれた水がリズの顔面に直撃し、リズは情けない声を漏らした。

だが、水遊びをしている三人は、とても楽しそうだ。

この光景を見ていたシノンが呆れていた。

そして、シノンの水着姿は、黒一色ではなく、所々に水色のチェック柄があしらわれているビキニ水着だ。

 

「何やってんだか……」

 

「でも、海と言ったら、水遊びはお約束だからね」

 

そう言ったのは、白に赤い縁取りがされたビキニで、腰に白いバレオを巻いているアスナだ。

 

「くらえ、シノのん」

 

アスナはシノンに向かって、顔面目掛けて水をかけた。

 

「な、何するのよ。 アスナ。――この、お返しよ」

 

そう言って、シノンもアスナ目掛けて水をかけた。

これはあれだ。 シノンの負けず嫌いが発動しました。

そして、これを見ていたユウキが参戦した。

ユウキも、紫を基調にしたビキニスタイルで、水着の色に合うバレオを腰に巻いている。

 

「ボクも参加する。――おりゃ!」

 

「こ、この、やったな」

 

「ユウキちゃんもくらえー」

 

その様子を眺めていたランとリーファは、笑顔で微笑んでいた。

ランは青に白の縁取りで、リーファは白に黄緑色で縁取りされたビキニスタイルだ。

そして、腰には水着の色とマッチするバレオを巻いている。

 

「楽しそうですね。 ランさんは、いいんですか?」

 

「ええ、大丈夫ですよ。 ところで、水は怖くないですか?」

 

「大丈夫です。 アスナさんとランさんの特訓のおかげです」

 

「ふふ、そうですか」

 

「はい! 今日のクエスト頑張りましょう! ちょっとだけ、私たちも遊びませんか?」

 

「いいですよ」

 

ランとリーファも、水遊びを始めたのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「――さて、行こうか。 そろそろ時間だし」

 

俺は上体を起こし、水辺で遊んでいる女性陣に声を掛けた。

 

「お~い! そろそろ出発するぞー!」

 

俺の声を聞いた女性陣は、手を止めて此方を振り向いた。

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

此方に歩いてくる女性陣を見詰めながら、クラインは鼻を伸ばしていた。

海から上がった女性陣は一度立ち止まると、左手を振りストレージを表示させウインドウをタップし、武装姿になった。

 

「……へ?」

 

今、素っ頓狂な声を上げた人物はクラインだった。

まあ、コイツの事だから、水着姿で狩りをすると思ったのだろう。

 

「あのー……みなさん? クエストは、そのお姿で……?」

 

「当たり前でしょ。 狩りをするんだから」

 

「水着でダンジョンは、有り得ないでしょ」

 

リズとシノンにそう言われ、クラインはがっくり肩を落とした。

 

「そ、そんなー……」

 

そう言いながらも立ち上がり、クラインも武装した。

俺とエギルもそれに倣った。

それから女性陣と合流し、俺が口を開いた。

 

「今日は集まってくれてサンキューな。 それじゃあ、いっちょ頑張ろうか!」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

女性陣の掛け声に合わせ、男性陣も片手を掲げた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

《トゥーレ島》から飛び立ち南に向かって飛翔していくと、周囲は、一面海で広がっていた。

俺は左手を振ってウインドウを開き、マップを表示させ、噂のクエストの場所の位置を確認した。

 

「この辺のはずなんだが……」

 

「あ、あそこじゃないかな」

 

ユウキが指を差したその先には、海中の下、神殿へ繋がる洞窟があった。

 

「あそこがダンジョンの入り口か……。 よし! じゃあ、行こうか。――んじゃ、アスナ、ラン、頼むわ」

 

アスナとランは頷くと詠唱し、水妖精族(ウンディーネ)が取得可能な《ウォーター・ブレッシング》をパーティー全体にかけた。

これにより、水中でも活動可能になるのだ。

その他の支援魔法もかけ終えた。

HPバーの下のアイコンを確認してから、全員は頷き、翅を畳み海面目掛けて降下をしていく。

水を掻き分けながら進むと、神殿の入り口に、クエストを開始させるNPCの人影が見えてきた。

 

「あのNPCに話し掛けたら、クエスト開始か……」

 

「海の中で困ってる人とくりゃあ、人魚と相場が決まってるぜェ! マーメードのお嬢さんー! 今助けに行きますよー!」

 

そう言うと、クラインは神殿前へ猛スピードで向かっていく。

クラインを除く俺たちは、呆れながらその後ろ姿を追った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

神殿の前に到着した俺たちは、NPCの元まで歩み寄った。

NPCのおじいさんを見て、クラインはあんぐりと口を開けていた。

うん、マーメードのお嬢さんじゃなかったね。

 

「おお、妖精たちよ。 この老いぼれを助けてくれるのか」

 

パーティーのリーダーである俺の眼の前に、システムウインドウが表示された。

表示されたYesボタンをタップすれば、このクエスト、《深海の略奪者》が開始される。

そして、おじいさんの名前は《Nerakk》だ。

これを見たリーファが、口を開いた。

 

「ねぇ、お兄ちゃん。 この名前、私、見覚えがあるような……」

 

「えっと、ネラックと読むのでしょうか?」

 

「なんか、珍しい名前ですね。 もしかして、他に読み方があったりするんでしょうか?」

 

ランに続いて、アスナだ。

老人の話によると、古い友人へのお土産である真珠を盗賊たちに奪われてしまったので、その真珠を取り返して欲しいという事だ。

俺もこの老人の名前に違和感を覚えたが、このクエストで、ユイが見たがっているクジラが出てくるかもしれないので、ここで断る訳にはいかない。

俺は申し出を受ける為、口を開いた。

 

「分かりました、任せて下さい。 絶対に取り返して見せます」

 

「おお、ありがたやありがたや……。 よろしく頼みました。 妖精たちよ……」

 

ウインドウのYesボタンをタップし、クエストの受注を完了した俺たちは、神殿内での編成や注意等を確認した後、神殿の入り口に足を踏み入れた。

――前衛は、俺、ユウキ、アスナ、ランなので、無双しないか心配だ……。




え~、優衣ちゃんはALOにどうやってログインしたのだろうか。(前にも書いたが)
原作の変更点は、直葉が泳げるということですね。
因みに、冬休みの最終日に、桐ケ谷家族は水族館に行ってます(^^♪
後、パーティーは二つに分けてますよ~。(メインリーダーはキリト君ですね)
さて、クエストの続きとリメイクも執筆しなければ。
筆が進めばいいんですが……。

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!

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