ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!
今回も投稿が遅くなって申し訳ないm(__)m
戦闘描写が難しすぎて……。
アドバイスも参考にしてみました。(ちゃんと出来てるか不安だが)
そして、お気に入り1000件までいきました。読者の皆さま、ありがとうございます!!

今回のお話は、《黒の剣士VS絶剣》ですね。
さてさて、どういう結果になったのでしょうか。
それでは、後日談第12弾いってみよー(^O^)/

誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。


第107話≪ALO統一デュエルトーナメント 決勝≫

俺とユウキが控え室から出た途端、観客からの歓声が大気を震わせた。

その轟音の中、《黒の剣士キリト》と《絶剣ユウキ》は、一歩一歩と闘技場中央へ歩み寄る。

俺たちは中央で止まり、言葉を交わす。

 

「歓声が凄いね~」

 

「ああ、決勝戦だからな。 今まで以上に盛り上がっているな。――形式はどうする?」

 

「えっと。 魔法なし、翅なし、ジャンプありの地上戦がいいな」

 

「おう、それでいいぞ」

 

「じゃあ、デュエル申請するね」

 

ユウキは左手を振り、視界にウインドウを出してからデュエル申請をした。

俺の眼の前に、【yuukiから 1vs1 デュエルを申し込まれました。 受諾しますか?】、とデュエル申請のウインドウが表示され、《完全決着モード》に設定してからOKボタンをタッチした。

すると、闘技場中央上にデュエル開始を告げるカウントダウンが表示される。

俺とユウキは数歩バックステップをし、一定の距離を取る。

残り時間は50秒。

二人は右手で剣の柄を握り、ゆっくりと鞘から放剣した。

ユウキは剣を中段に構える。

俺はどう構えるか悩んだが、俺もユウキと同じく中段に構えた。

静まりかえった会場に、緊張が走る。

【DUEL!!】の文字が飛散したと同時に、俺とユウキは地を蹴り駈け出し、

 

 

 

――――消えた(・・・)

 

 

 

俺は激突する寸前、右手で構えていた剣を斬り上げ先制攻撃を放った。

それをユウキは身体を左にずらし回避する。

これは俺の狙い通りで、斬り上げた剣を上へ投げと飛ばした(・・・・・・・・・・・)

これは、ユウキも予想外の攻撃だった為、眼を見開いていた。

俺の右手が黄色いライトエフェクトに包まれ、右掌をユウキの左胸を押すようにヒットさせた。

後ろに押された事により、ユウキが体勢を崩した。

まだ俺の攻撃は終わっていない。

上空から落ちてくる剣を右手で握り、剣を振り下ろす。

――――体術と片手剣スキルの複合技、《メテオ・ブレイク》だ。

振り下ろした剣は、ユウキの左肩に吸い込まれていく。

この大技が入れば、かなりのHPを削れるはずだ。

だが、ユウキが剣を斬り上げ、――――寸前に軌道をずらされた(・・・・・・・・)

俺の剣はユウキの左肩を掠り、剣を地面に叩き付け、凄まじい砂埃が舞った。

複合技の《メテオ・ブレイク》は大技の為、普通の硬直時間より長い。

 

ユウキは身体を沈ませ剣を引き絞ってから、黒紫剣にオレンジ色のライトエフェクトを纏わせ、システムアシストの推進力に乗って前方に跳び出し、片手剣OSS単発重攻撃《デットリー・ストライク》を繰り出した。

この攻撃は《ヴォーパル・ストライク》の改良版で、威力が1.5倍増している。

ユウキが放つ攻撃は、俺の胸に吸い込まれ、HPががくんと約四割削られた。

俺は後方へ吹き飛ばされたが、硬直時間が解除された瞬間に地を蹴り、ユウキの懐に潜り込んでから片手剣OSS《エターナル・ブレイク》計十連撃を放った。

 

高速連撃攻撃で、ユウキの小さな身体が切り裂かれていく。

ユウキは硬直時間が解け、残りの四連撃は片手剣ソードスキル、《バーチカル・スクエア》を繰り出し、相殺させた。

二人はソードスキル後の硬直時間が科せられる。

そして、二人の硬直時間はほぼ同時に解けた。

俺とユウキは剣を垂直に振り下ろし、鍔競り合いとなった。

ユウキのテンションは、最高潮に達していた。

 

「凄いよ!! 今の攻撃は初めて見たよ!!」

 

「ああ、あのソードスキルは切り札の一つだ」

 

HPを確認してみると、俺のHPが約六割、ユウキのHP約七割だった。

そして、観客も大盛り上がりだった。

『おい、今何が起こったんだ』、『てか、決勝戦の試合はレベルが高くないか!?』、『閃光と剣舞姫の試合凄かったしな!』、『流石、黒の剣士と絶剣だな!』、等々の声が観客席から聞こえてきていた。

 

「な、何か照れるな……」

 

「だ、だね……」

 

この言葉を交わした後、剣を弾き、二、三歩バックステップをして距離を取り、最初の攻防戦が終了した。

両者は追撃することはなく、再び剣を構え直した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

リズは、闘技上の上空の巨大スクリーンの映像を見ながら呟いた。

 

「…………ねぇ、あんたらは、今の攻防戦が見えた……? 私は、半分も見えなかったけど……」

 

「ええ、見えましたよ。 キリトさんの最初の攻撃は予想外でしたね」

 

「まさか、剣を投げて複合技を発動させるなんて」

 

「でも、ユウキはあれを防ぎましたね。 それに、キリトさんのあのソードスキルは初めて見ました」

 

「ですね。 あの攻撃は初見だったのに、残りの四連撃を防ぐユウキちゃんは凄いです」

 

リズは、ランとアスナの会話に顔を引き攣られていた。

シリカとシノンとリーファも、「へ、へ~、そんなことが……」と言い、ユイは、「流石、私のパパとママです!」、と言って胸を張っていた。

 

「お、オレは、半分くらいしか見えなかったぜぇ……」

 

元SAO攻略組のクラインも、半分しか見えなかったらしい。

それほどまでに、二人の反応速度は凄まじいものだったのだろう。

ラン、アスナ、ユイ、リズ、シノン、シリカ、リーファ、クラインは再び大型スクリーンに眼を向けた。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺とユウキは同時に地を蹴り、神速の撃ち合いになった。

撃ち出す連撃は、防ぎ、防がれを繰り返す。

加速世界(・・・・)という世界に入り込み、誰の干渉も受け付けない世界となった。

――次にどのような攻撃がくるのか、どのような軌道で打ち出されるかが手に取るように解る。

互いに隙は、もう見せなくなっていた。

――だが、剣先が掠り、HPが少しずつ削られていく。

そして、俺とユウキの左肩には片手剣の剣先が突き刺さり、反射的にそれを弾き一定の距離を取った。

俺の残りHPは約三割、ユウキの残りHPは約四割。

 

俺とユウキは大きく息を吐き、眼を閉じてからすぐに開いた。

そして、同時に駆け出しながらソードスキルを発動させる。

俺は片手剣OSS《妖星乱舞》計十一連撃を繰り出し、ユウキは片手剣OSS《マザーズ・ロザリオ》を放った。

俺の放ったソードスキルは、《マザーズ・ロザリオ》に酷似している為、軌道がほぼ同じなのだ。

右肩、右腕、右脇、右腰、右脚、左脚、左腰、左脇、左腕、左肩、胴体中央の順で、円を描くように星のように交錯し、ぶつけ合う。

このソードスキルは、《マザーズ・ロザリオ》より硬直時間が短い、全ての攻撃を掠る程度に出来れば、俺の勝利となる。

そして俺は、掠りはしたが、全ての攻撃を防ぐ事に成功した。

――――だが、ユウキが持つ黒紫剣にはまだ、紫色のライトエフェクトが纏っていた。

 

「(なるほど、そういうことか。 流石だよお前は)」

 

そう。 ユウキは《マザーズ・ロザリオ》を昇華させていたのだ。――――計十二(・・・)連撃に。

そして、その幻の十二連撃目が俺の胸に吸い込まれ、俺はリメインライトとなった。

突きを放った体勢でユウキの勝利を示す、【Winner yuuki】というウインドウがユウキの頭上に表示された。

ユウキは構えを解いてから、パタパタと俺のリメインライトに駆け寄り、蘇生スペルの詠唱を始めた。

詠唱が終わり、数秒経った所で人型を取りも戻していく。

俺は、座った状態で蘇生が完了した。

 

「楽しかったよ! キリト、ありがとね!」

 

ユウキが差し出した手を握り、引かれて俺は立ち上がった。

ユウキは右手に握っていた剣を左右に数回振り、腰に装備している鞘に納めた。

 

「おう、俺も楽しかったぞ。 ありがとな。 良い思い出になったよ」

 

「うん、ボクも良い思い出になったよ!」

 

「――負けたよ。 あれは、予想外だったな」

 

「えへへ~、今日の為に、特訓してたんだ。 キリトこそ、あのソードスキルは今回の為に作ったんでしょ?」

 

「まぁな。 あのソードスキルは、《マザーズ・ロザリオ》にほぼ近い形になったけどな。 まぁ、参考にしたのが《マザーズ・ロザリオ》だったからな。――――ユウキ、優勝おめでとう」

 

俺はユウキの頭を撫でてあげた。

ユウキは、顔を少しだけ赤く染めた。

 

「うん、ありがと。 キリト、この映像は、大型スクリーンに映し出されちゃうんだけど……」

 

大型スクリーンには、この映像が大きく表示されていた。

 

「――なぬ!!?? まぁいいか。 俺たちの関係は、皆に知られている事だしな」

 

「う~ん、前にもこんな事があったような??」

 

「あ~、多分。 高校の時だな」

 

「あ、ベンチでご飯を食べて居る時だね」

 

「だな。――さて、そろそろ戻るか」

 

「ん、了解♪」

 

俺は手を解いてから、俺とユウキは観客席に手を振った。

それからそれぞれの控え室に戻ってから、廊下で合流し、皆が待つ場所へ戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

決勝戦の激戦から数分が経ったが、今も観客席はお祭り騒ぎだった。

そして此処は、屋台で買ったと思われる、飲み物や食べ物を口に運び盛り上がっていた。

 

「戻ったぞー」

 

「戻ったよー」

 

「お帰りなさい。 パパ、ママ」

 

ユイは、此方を向いて言ってくれた。

 

「おう、ただいま」

 

「ユイちゃん、ただいま~」

 

それから、俺とユウキは指定席に座った。

 

「いや~、負けた負けた。 やっぱりユウキは強かったな」

 

「いや、でもあんたも凄かったと思うわよ……。 私は、あんまり見る事が出来なかったけどさ」

 

と、此方を振り向いたリズに言われた。

てか、見る事が出来なかった。 何で?

俺の心を読んだかのように、リズが言った。

 

「あんたらの戦いの次元が違うのよ。 いや、ホント、まじで」

 

ランとアスナとユイ以外は、首を縦に振っていた。

 

「え、そうなのか。 ランとアスナは見えたよな?」

 

俺はランとアスナに問いかけた。

 

「ええ、見えましたよ。 最初の攻防は驚きました」

 

「途中から、舞を舞っているようにも見えたな~」

 

「でしょでしょ、楽しかったな~」

 

ユウキは、先の試合を思い返すように言っていた。

俺もユウキに続いて、先の試合を思い出した。

今日の全試合は、ALO中、いや、《ザ・シード連結帯》として、彼方まで広がるだろう。

――――《ALO統一デュエルトーナメント優勝者、絶剣ユウキ》とも。

 

「優勝はユウキだ。 おめでとう」

 

「ありがとう」

 

他の皆も、「おめでとう」、と称賛の言葉を贈った。

《ALO統一デュエルトーナメント》の結果は、優勝者《絶剣ユウキ》、準優勝者《黒の剣士キリト》、ベスト4は《閃光のアスナ》、《剣舞姫のラン》となった。




デュエルトーナメントの優勝者は、《絶剣ユウキ》でしたね。
決勝のデュエルは、チートが満載でしたな(笑)
てか、最初の攻防戦からヤバいね(ランちゃんとアスナさんもだけど)
皆の反応速度はどうなっているだろうか?

なんか、終わらせ方が無理やり感が否めない……。
ごめんなさい!!

そして、次回の話は未定なんす(汗)
ご意見、ご感想、評価、よろしくお願いします!!

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