ソードアート・オンライン ~黒の剣士と絶剣~   作:舞翼

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ども!!

舞翼です!!

投稿が遅れて申し訳ないm(__)m
ここの所忙しくて……。
今回は、ALO内部ですね。
日常が多かったからね。

今回は、ご都合主義満載かも……。
てか、戦闘描写難すぎだよ(>_<)
今回の話は、あれから二カ月やね。
では、後日談第十弾いってみよー(^O^)/

誤字脱字があったらごめんよ。
それではどうぞ。


第105話≪ALO統一デュエルトーナメント 東≫

二〇二九年。九月。

俺と木綿季はリビング中央に設けられている、テーブルの椅子に座り話をしていた。

 

「さて、今日はALO統一デュエルトーナメントだな」

 

「そうだね。 確か、15時に世界樹の根に集合だっけ?」

 

「だな。 今の時間が14時だから、そろそろ行くか」

 

俺と木綿季は立ち上がり、寝室へ足を向けた。

枕の横にはアミュスフィアが二つ置かれている。

俺たちはベットに横になった後、枕の上に後頭部を乗せてから、アミュスフィアを頭に装着し、妖精の世界へダイブする魔法の言葉を発する。

 

「「リンク・スタート」」

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

俺たちは、セーブポイントである第二十二層《森の家》ログハウスへログインした。

ログハウス中央に設けられているソファーには、愛娘のユイが座っていた。

ユイは俺たちを見ると笑みを浮かべて立ち上がり、俺の胸の中へ飛び込んで来たので、しっかりと受け止める。

 

「パパ、ママ。 おかえりです!」

 

「ユイちゃんただいま~」

 

「おう、ただいま」

 

そう言ってから、俺とユウキはユイの頭を優しく撫でた。

ユイは眼を細め、気持ちよさそうにしていた。

 

「じゃあ、集合場所へ行くか」

 

「うん、行こうか」

 

「はいです!」

 

俺とユウキは手を止めてから、ユイと共に庭まで移動し、翅を大きく震わせ上昇を開始する。

ユイも小妖精の姿になり、俺の頭上へ乗る。

それを確認してから、飛翔を開始した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

アルヴヘイムの象徴である世界樹。

世界樹の根へ降り立ち、正面見据えた所に、巨大な闘技場が出現していた。

そして今日、その闘技場では――《ALO統一デュエルトーナメント》が開催される。

 

「よし。 集合時間ピッタリだな。 あれ、クラインたちの姿が見当たらんぞ」

 

「本当だ。 どうしたんだろうね?」

 

「どうしたんでしょうか?」

 

と、俺たち家族は疑問を口にした。

その疑問に答えてくれたのは、青と黒の長い髪を揺らしながらこちらに歩いて来た、水妖精族(ウンディーネ)のアスナとランだった。

 

「キリト君、ユウキちゃん、ユイちゃん、こんにちは。 えっとね、クラインさんたちは大会が待ちきれなくて、先に行っちゃったよ」

 

「それと、席を確保しとくそうですよ」

 

俺は頷いた。

 

「なるほどな」

 

「ボクたちも行こうか?」

 

「はいです!」

 

ユイは、俺の頭上で翅を羽ばたかせてから空中をぱたぱたと移動し、くるんと一回転したかと思うと、本来の姿に戻って着地した。

それを確認した後、左側からアスナ、ラン、ユウキ、ユイ、俺の順になり歩き出した。

もちろん、ユイは俺とユウキと手を繋いでいる。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「おーい、こっちこっちー!!」

 

闘技場の最前列に座っていたリズが、俺たちに気付き手を振っていた。

俺が手を振りかえしてから階段を下り、確保して貰った席へ座る。

後ろに付いてきた四人も俺に倣う。

眼前には、広大なフィールドが広がっていた。

 

「で、もう始まったのか?」

 

俺の問いに答えたのは、後ろに座るクラインだ。

 

「今からだぜェ、キリの字よ」

 

このALO統一デュエルトナーメントは、東と西ブロックに別れていて、そのブロック優勝者が戦い、ALO最強プレイヤーを決めるようになっている。

正面に設置されている巨大スクリーンに眼をやると、東と西ブロックのトーナメント表が映し出された。

 

「えっと、俺は東ブロックだな」

 

「ボクは西ブロックだね」

 

「私も西ブロックだね」

 

「私は東ブロックですね」

 

「私も西ブロックです」

 

「オレ様は、東ブロックだ」

 

俺に続いて、ユウキ、アスナ、ラン、リーファ、クラインだ。

リズとシリカとシノンは参加しないらしい。 何でと聞くと、リズは、『あんたら化け物には勝てないわ』。 シリカは、『私は戦うより、観戦がいいです』。 シノンは、『あんたたちに勝てる見込みはないから観戦するわ』、だそうだ。

 

「さて、俺たちは移動するか。 ユイは、良い子で待っているんだぞ」

 

「はいです!」

 

俺たちは立ち上がり、それぞれの控え室へ向かった。

それから、ブロック事に試合が始まった。

試合形式はこのようになっている。

試合の制限時間が十分で、勝敗はHP全損か相手のリザイン、タイムアップになると双プレイヤーの最終HPが多い方が勝者になる。

ブロックの優勝者同士の試合になると、無制限時間へ変更ということだ。

四人は、一、二、三回戦と勝ち進み、決勝まで駒を進めた。

因みに、ランはクラインを、ユウキはユージーン将軍を、アスナはリーファを、俺はシンを撃破した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

東ブロックの決勝戦のカードは、《黒の剣士キリト》vs《剣舞姫のラン》だ。

俺が控え室を出ると同時刻に、ランも控室から出てきて中央まで移動を開始し、俺とランは闘技場中央で歩を止めた。

 

「キリトさんと戦うのは、初めてですね」

 

「ああ、そうだな。 良い試合をしよう」

 

俺は背に装備している鞘から漆黒の片手剣を抜剣し、ランも腰に装備した鞘から純白の片手剣を抜剣する。

ランは左手でウインドウを呼び出すと、視界にシステムメッセージを表示させデュエル申請を行うと、俺の視界にシステムメッセージが出現した。

【Ranから 1vs1 デュエルを申し込まれました。 受諾しますか?】

発光する文字の下に、Yes/Noのボタンといくつかのオプションが表示され、《完全決着モード》に選択してからOKボタンにタッチする。

それから、俺とランは武器を構えた。――俺とランの間に緊張が走る。

カウントがゼロになり、【DUEL!!】の文字が飛散したと同時に俺は地を蹴り、垂直に剣を振り下ろす。が、ランも剣を垂直に振り下ろし、二つの剣が交差し、高い金属音を響かせ火花を散らした。

今の一撃で武器破壊(アームブラスト)を狙ったのだが、失敗に終わってしまった。

鍔競り合いをし、火花を散らしながら、俺はランに話し掛けた。

 

「あの攻撃に反応出来るとは予想外だったよ。 一撃で決めようと思ったんだけどな」

 

「ふふ、私はユウキの姉なんですよ。 簡単には負けませんよ」

 

二人は剣を弾いてから、一定の距離を取った。

ランは凛とした声で詠唱し、空中に氷の矢を形成させる。

手を振り下ろすと、氷の矢は俺に向かって飛来してくる。

俺は片手剣ソードスキル《デッドリー・シンズ》計七連撃を繰り出し、魔法破壊(スペルブラスト)を成功させる。

砕けた氷が空中を舞い、次第に消滅していく。

 

「やっぱり魔法は効きませんか」

 

「いや、大きい魔法なら効果があると思うぞ。 アブソリュート・ゼロとか」

 

アブソリュート・ゼロは、全体効果を持つ氷属性の最上位魔法だ。

だが、

 

「あれは、詠唱時間が長いですから、詠唱中にやられちゃいますよ」

 

「まぁ確かに。 てか、翅は使わないのか?」

 

「ええ、空中戦より地上戦の方好きですから」

 

「俺も地上戦の方が良いしな。 じゃあ、翅なしで戦うか」

 

「良いですよ」

 

そう言ってから、俺とランはロケットブースターのように同時に飛び出す。

二人は交差し、場所を入れ替わるように着地した。

HPを確認してみると、二人のHPは二割程度減少していた。

身体を見てみると、胸の辺りが赤いエフェクト散らしていた。

ランも同様だった。

これは、二人が交差した瞬間に振るった剣の掠り傷だ。

その後も縦横無尽に高速で動き回り、互いにHPを削りながら剣を打ち合う。

高い金属音が響き渡り、会場を震わせる。

これにより、観客の歓声もこれまで以上に増していった。

互いの剣が激しくぶつかり合い、再び鍔競り合いとなる。

 

「ランさん、強すぎるよ。 流石ユウキの姉だな」

 

「ふふ、それはキリトさんも同じでしょ」

 

剣を弾いてから突進し、上段の片手剣突進技、《ソニックリープ》を放つ。

同じくランも《ソニックリープ》を放ち、寸分の狂いもなく相殺させた。

だが、俺は剣技連携(スキルコネクト)を使用し、片手剣ソードスキル《スラント》の斜め斬りへ繋げ、ランが右手に持つ純白の片手剣を撥ね上げた。

 

「(――今だ!!)」

 

俺は一瞬の隙を狙い、片手剣OSS《メテオ・レイン》計十一連撃へ繋げた。

剣が純白の燐光を纏い、縦横無尽に剣が振るわれる。

ランも、無理やりソードスキルを放ち迎撃に移った。

片手剣OSS《夢幻闘舞》計五連撃を放ち、《メテオ・レイン》の五連撃を防いでから、片手剣OSS《桜華狂桜》計六連撃を放った。

俺は眼を見開いた。

 

「(――剣技連携(・・・・)じゃんか!!??)」

 

ランは十連撃まで防いでいたが、最後の一撃は俺の頬を掠め、虚空へ放たれた。

俺の最後の一撃がランの左肩へ直撃し、ランは地面にぺたりと座り込んだ。

視界には、デュエルの終了を告げるメッセージが表示された。 タイムアップって奴だ。

俺のHPはイエローゾーンで止まっており、ランのHPはレッドゾーンで止まっていた。

次いで、視界上へ勝者を告げるウインドウが表示された。 【Winner kirito】と。

俺はランの左手を軽く握り、引き上げた。

 

「お疲れ」

 

「ええ、お疲れさまです。 負けちゃいました」

 

ランは舌をぺろっと出した。

それからランは腰を下ろし、地面から片手剣を拾い上げてから腰を上げ、左右に数回振ってから腰に装備している鞘に納めた。

俺も剣を左右に振ってから、背に装備して鞘に納めた。

次いで、凄い歓声が沸き上がった。

 

「さて、皆の所へ戻るか」

 

「ええ、そうですね」

 

俺とランは、それぞれの控え室へ戻ってから、皆が居る場所へ戻った。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「戻りました」

 

「戻ったぞ」

 

ユイが、俺とランを見て、

 

「おかえりです、パパ、ねぇねぇ」

 

「おう、ただいま。 ユイ」

 

「ユイちゃん、ただいま」

 

そう言ってから、俺とランは最前列の指定席へと座った。

すると、俺の隣に座るリズが話し掛けてきた。

 

「さっきの試合を見たけどさ、あんたら化け物よね。 私、半分くらいしか見えてなかったわよ」

 

俺はリズの方向を向いた。

 

「化け物とは失敬な。 ランもそう思うよな」

 

「まぁそうなんですけど、否定できない自分も居るんですよね……」

 

俺の後ろに座っていたクラインが口を開いた。

 

「オレも攻略組だったが、あそこまでは速く動けねェぞ」

 

「ていうか。 アスナとユウキも、キリトたちと同じレベルなんでしょ。 あんたらの反応速度どうなっているのよ」

 

クラインとリズの問いに四人は、「さぁ」と、声を揃えて言った。

リーファとシノンとシリカは、苦笑いだ。

 

「次は、アスナとユウキの試合ね。 どうなるか楽しみだわ」

 

「親友同士の戦い。 確かに楽しみね」

 

「アスナさんとユウキさんの戦いですか……。 どうなるんでしょうか」

 

「私、早く見たいです」

 

「ママ、アスナさん。 頑張ってください!」

 

シノンに続いて、リズ、シリカ、リーファ、ユイだ。

それを聞いてから、アスナとユウキは席から立ち上がった。

 

「じゃあ、ボクたちは控室へ行ってくるね。――ユイちゃん、行ってくるね」

 

「みんな、またあとで」

 

といい、ユウキとアスナは西ブロックの控室へ向かった。

ALO統一デュエルトーナメント西ブロック決勝のカードは、《絶剣ユウキ》vs《閃光のアスナ》だ。




ら、らんちゃんヤバすぎだよ。
剣技連携を取得して、OSSを二つ作って、メテオ・レインを十連撃まで止めるなんて。
まぁ、アスナさんとユウキちゃんの見せ場も作りますけどね(^O^)
あ、らんちゃんの最後の一撃は、無理やり放ったつけがまわったてことで。
うん、ご都合主義やね(笑)
次回は、《絶剣vs閃光》を考えています。

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