舞翼です!!
すいません。更新遅れました。
暑さにやられましたね……。皆さん熱中症には気をつけて(>_<)
まぁ、リアルでごたごたしてたのもあるんですが。
あと、ネタが無くなってきたぜ(汗)
大学生活が後三年あるって事は、10~12話ってことやね。
ヤバいぜ……。でも頑張って10~12話書くぜ。
大人になってからも書くよ。
今回の投稿も不安だ。
前置きはこれくらいにして。
今回の話は、あれから四ヶ月後やね。
話は微甘やね。
それでは、後日談第七弾いってみよー(^O^)/
誤字脱字があってたらごめんよ。
それではどうぞ。
二〇二九年二月
現在東京大学も冬休みに入り、冬休みの課題を終わらせた俺と木綿季は、リビング中央に設置されているソファーへ腰を下ろしていた。
「木綿季が隣に居るだけで落ち着くわ」
「ボクも同じだよ。 ボクも和人が隣に居るだけで落ち着くんだ」
それから数分間。 無言のまま時が経過していった。
その時、テーブルの上に置いてあった、俺のスマホから着信音が流れた。
俺は手を伸ばしスマホを手に取ってから、液晶画面に表示された名前を確認した。
「父さんからだ」
そう。 電話の主は父の峰高だったのだ。
俺は通話ボタンをタップし、電話に出た。
「もしもし、どうしたんだ」
『和人か。 えーとだな。 和人と木綿季の結婚式を教会で挙げたいと考えているんだ。 何処の教会で挙げるか、パンフレッドも取り寄せてるんだ』
「え、まじで」
『マジだ。 金のことなら気にするな。 桐ケ谷家と紺野家の奢りだ。 どうだ?』
俺は隣に座っている木綿季を見た。
スピーカー越しに聞いていた木綿季は、満面の笑みで頷いてくれた。
俺も頷き、
「お言葉に甘えさせて貰うよ。 パンフッドは俺と木綿季で見に行くわ」
『居間にパンフレッド置いとくな』
「了解」
と返事し、通話を切った。
俺はスマホをテーブルの上へ置いた。
「父さんノリノリだったな。 パンフレッドも取り寄せてるし」
「こんなに早く結婚式が挙げられるなんてね。 ボク驚きだよ」
「まぁ確かにな。 結婚式の話をしたのが去年の十月だったからな」
「……ボクたち、凄く愛されてるね」
「だな。 俺たちは、それに見合った恩返しをしないとな」
「うん。 和人、ボクの手を握って」
木綿季は頬を少し朱色に染めた。
俺は右手を木綿季の左手の上へ重ね、指を絡ませた。
「場所はどんな所がいい?」
「えっと、湖が見える場所があればいいな~」
「よし! じゃあ、明日確認してみるか」
「OK♪」
♦♦♦♦♦♦♦♦
翌日。
俺と木綿季は、埼玉県川越市にある実家にやって来ていた。
俺は右手人差し指を突出し、インターホンを押した。
“ピーンポーン”、と聞き慣れたチャイムの音が鳴り、リビングから一人の人物がスリッパをパタパタと鳴らしながら、『はーい。 どちら様でしょうか?』、と言い玄関の扉に手を掛け、引き開けた。
玄関から顔を出した人物は妹の直葉だった。
「お兄ちゃん、木綿季ちゃん。 久しぶり~」
「おう、久しぶりだな。 スグ」
「久しぶり、スグちゃん」
俺と木綿季は、直葉に促されて玄関に入ってから靴を脱ぎ、居間へ移動した。
居間に用意されていた座布団に正座して座り、俺はテーブルの上に置いてあるパンフレッドを手に取り、パラパラとパンフレッドを捲っていたら、眼に留まる教会を発見した。
「おお~、此処いいかもな」
俺は写真に写っている教会を木綿季に見せた。
「湖が見える教会……。 此処がいいかも♪」
湖が見える教会は、東京から少し離れた千葉寄りに点在していた。
結婚式を挙げる場所はこの教会で決まりだ。
「あ、ウエディングドレスのパンフレッドも置いてあるよ。 お義父さんが気を効かせてくれたのかな」
そう言ってから木綿季は、テーブルの上に置いてあったパンフレッドを取り、パラパラと捲り始めた。
「これがいいかも」
木綿季が指差したウエディングドレスは、肩紐がなく、体型を選ばず着ることが出来、背中を美しく見せるベアトップのウエディングドレスだった。
「それで、肩にケープを、頭にウエディングヴェールをかける感じかな」
「良いんじゃないか。 うん、良いと思うぞ。 じゃあ、日時は二週間後で。 時間は14時頃がいいな」
俺の向かいに座っていた直葉が、口を開いた。
「私、カメラでばっちり撮るから期待しててね」
「おう、頼んだ」
「お願いね。 スグちゃん」
俺と木綿季の言葉を聞いた直葉は右手で拳を作り、『まっかせなさい』と言い、自分の胸をトンを叩いた。
木綿季が口を開いた。
「決まった事を、両親に伝えようか?」
「そうだな。 俺は桐ケ谷家の両親に、木綿季は紺野家の両親に電話しようか」
「OK」
俺と木綿季はスマホをポケットから取り出し、両親に電話をし、日時と時間を伝えた。
桐ケ谷家と紺野家のOKが出たので、日時は二週間後、時間は14時頃、湖が見える教会で結婚式を挙げることになった。
俺と木綿季は、スマホをポケットに仕舞った。
「呼ぶメンバーは、明日奈、藍子、里香、珪子、詩乃、直葉、
「みんな来てくれたら嬉しいね」
「だな。――よし! 色々決まった事だし。 帰るか」
「了解♪」
すると、直葉がにやにや笑いながら、
「お兄ちゃんと木綿季ちゃんのマンションは、愛の巣になっているのかな?」
俺と木綿季の顔が完熟トマトのように真っ赤に染まったが、自分を立て直してから口を開いた。
「まぁ、うん、スグの言う通りだな」
「そうだね」
俺と木綿季の言葉に、今度は直葉が顔を赤く染めた。
何を考えたかは想像がつくが。
俺と木綿季は立ち上がり、玄関へ向かい、玄関で靴を履いてから扉を引き開けた。
「じゃあ、二週間後」
「またね。 スグちゃん」
玄関まで送りに来ていた直葉が、言った。
「うん、またね。 お兄ちゃん、木綿季ちゃん。 楽しみにしてるね」
俺と木綿季は手を上げてから玄関を出て、扉を閉めてから、腕を組んでマンションへ歩き出した。
まぁ、木綿季が俺の腕に抱き付いてきたんだが。
♦♦♦♦♦♦♦
二週間後。
湖付近の教会。
「か、和人君。 に、似合ってるよ。」
「……そんなに笑わなくてもいいだろ。 明日奈」
一室の《新郎控室》に椅子に座る俺を見て、口許に手を当てて笑った人物は、俺の前に立つ親友明日奈だった。
彼女の服装は、赤いドレスを身に纏い、肩にはストールを羽織っている。
「やっぱり、キリの字は黒色しか似合わねェな」
そう口にしたのは、明日奈の隣に立つ腐れ縁の男、遼太郎だ。
遼太郎もきっちりとした黒色のスーツを身に纏っている。
そして俺は、白色のタキシード姿だ。
「しっかし、レンタルは便利だな。 二人はレンタルか?」
「いや、オレは会社に通う時のスーツだ」
「私は成人式の時に着たドレスだよ。 振袖もあるけどね。 木綿季ちゃんと藍子さんも持っていると思うけど」
その時だった。
“コンコン”と控え室のドアをノックする音が聞こえてきた。
『こちらの準備が整いました。 そちらはどうでしょうか?』、と言った人物は、結婚式をサポートするスタッフだ。
俺は返事を返した。
「はい、出来ました」
「それでは式場に入場をお願いします」
スタッフの人がそう言うと、扉から離れて行く音が聞こえてきた。
「キリの字も大人になりやがッたな。 前のキリの字ならガチガチに緊張してたのになァ」
いや、めっちゃ緊張してますよ。
単にポーカーフェイスのスキルが上がっただけでね……。
明日奈の顔を見たら、クスクスと笑っていた。
「和人君。 そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。 リラックスリラックス」
「流石親友の明日奈だな。 やっぱりばれてたか」
「ばれるに決まっているでしょ。 ほぼ毎日顔を合わせているんだから」
俺は大きく息を吐いた。
「さて、行こうか」
俺がそう言うと遼太郎と明日奈は、列席する為に先に式場へ向かい、俺は二人の姿が見えなくなった所で式場へ向かった。
♦♦♦♦♦♦♦♦
所変わって《新婦控室》。
ここでは木綿季が純白のウエディングドレスを身を纏っていた。
「う~ん、どうかな。 姉ちゃん、スグちゃん」
「木綿季。 とても似合っているわよ。 流石私の妹ね」
「木綿季ちゃん、可愛いよ。 お兄ちゃんが羨ましいな」
藍子と直葉の言う通りだった。
木綿季は、純白のウエディングドレスに負けない位美しい。
藍子はブルーのドレスを、直葉はグリーン色のドレスを身に纏い、肩にはストールを羽織っている。
「あとは、肩にケープを、頭にウエディングベールをかければOKだね」
そう言ってから木綿季は、肩にケープを、頭にウエディングベールをかけた。
「私もとうとう叔母さんになっちゃうよ」
「直葉さん。 私も伯母さんになりますよ」
「二人がおばさんになるのは、ボクと和人に子供が出来てからなんだけど」
不意に“コンコン”と新婦控室がノックされた。
『新郎さまの準備が整いました。 新婦さまも準備をお願いします。』
「わかりましたー」
と、木綿季が返事を返した。
「じゃあ、私は先に行ってますね」
直葉はそう言い列席する為、新婦控室を出て式場へ向かった。
木綿季と藍子も少しの間を置いてから、新婦控室を出た。
♦♦♦♦♦♦♦♦
教会の中央には紅い絨毯でバージンロードが伸び、その両端に列席に、紺野家、桐ケ谷家、直葉、明日奈、詩乃、里香、珪子、遼太郎、エギルが並んでいた。
俺は花嫁の木綿季を待っているのだが、緊張のせいで頭がパンクしそうだ。
結婚式定番の音楽が流れると、閉じられた正面の扉が開かれ、新婦の木綿季が姿を現し、ゆっくりとブルーのドレスを身に纏った藍子と腕を組んでこちらへ歩いてくる。
――木綿季の姿と一目見た感想は、純白の天使だった。
言い過ぎかもしれないが、俺が最初に見た時の感想なのだからしかたがない。
壇上の前で、木綿季の腕を組み解いた藍子が、「頑張って下さいね」と言葉を掛けてから列席へ戻った。
木綿季は、一歩踏み出し壇上へ上がった。
「どうかな、和人」
「いや、うん。 マジで似合ってる。 メチャクチャ可愛いぞ」
木綿季はウエディングベールの奥で微笑んだ。
「和人も似合っているよ。 和人が白色を着ると新鮮だね」
「ん、そうかな。 俺としては黒色がいいな。 やっぱり」
木綿季といつも通りの会話をしていたら、いつの間にか緊張が解れていた。
牧師さんが、「んんっ」と咳払いをした所で俺と木綿季は、「ハッ!」とした。
それから、俺と木綿季は気持ちを切り替えた。
「汝和人は、この女木綿季を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「……誓います」
「汝木綿季、この男和人を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「……はい。誓います」
「では、指輪の交換を」
「木綿季。 左手を」
俺はそう言って、木綿季の左手薬指に新しい指輪を嵌めた。
「和人も」
木綿季はそう言って、俺の左手薬指に新しい指輪を嵌めた。
「では、誓いのキスを」
「「――(えッ!?)」」
いや、映画やドラマではあったけど、まさか現実でもあるとは。
俺と木綿季は、顔を真っ赤にしていた。
「(……木綿季さん。 どうしようか?)」
「(……え、うん。 覚悟を決めようか)」
「(……ふぅ、了解した)」
俺は木綿季の顔を覆うウエディングベールをそっと持ち上げてから、木綿季の頭の後ろへ流し、肩にそっと手を添えた。
「木綿季。 幸せにするな」
「うん、よろしくね」
木綿季はそっと瞳を閉じた。
俺はゆっくり顔を近づけて、愛を誓った。
ゆっくりと離れると、木綿季は微笑んでくれた。
「今、この両名は天の父なる神の前に夫婦たる誓いをせり。 神の定め給いし者、何人もこれを引き離す事あたわず」
その後教会の外へ出ると列席した皆から祝福を受け、列席した女性陣が並ぶ前で、木綿季がブーケトスを行った。
高々と舞ったブーケは、木綿季の姉。 藍子の手の中に吸い込まれるよう納まった。
それから全員の集合写真と、俺と木綿季のツーショット写真を撮り、結婚式の幕が閉じた。
今回の話は和人君と木綿季ちゃんの結婚式やね。
やっぱり沢山の人を動かすのは難い。
てか、結婚式の進め方なんてさっぱりだったよ。
これも婚姻届と同じ、ほぼ勘だぜ。(調べて書いたけど……)
ご意見、ご感想、評価、よろしくお願いします!!