どうも、こんにちはこんばんは。運珍です。
ちょっと気合を入れて書いてみました。
今回はマルドゥック要素の方が多いです、次回は劣等生の方も入れたいきます。
――選択するんだ――
少女は夢の中で誰かの声を聞いた/命令ではなく質問のような。
――君には生存の選択がある――
誰とも知れぬ声/白衣の男=否定/それは自分の声だいう認識。
どういう理屈かわからない/別の自分がそう言っている。
少女はいつも押し込められていた真っ白な部屋から出てみたいと思っていることに気づいた。
柔らかな革で出来た床た壁。閉鎖的な部屋の中、9人の子供達が押し込められた子供部屋。
いつも膝を抱え寝て安心していた/唐突な命令で外に出される感覚。
望んでもいない外界に無理やり放り出される感覚に襲われる。
ドアの外には外界の光/いつもとは違う色合いの光/その向こうにはもう一人の自分。
――生きたい?――それとも死んだほうがいい?――
もう一人の自分が問いかける。
そのさらに奥に見えるビジョン/今まで経験した記憶。
見る――四葉に引き取られるビジョン。
見る――頭を切られそこに光る石を入れられるビジョン。
見る――研究者に服を剥かれ股間に生える肉で形成されたグロテスクな何かを入れられる。
見る――いつの間にか隣に居てくれた兄の姿。
見る――燃える自身の姿を。
生きたい――心を軽くする
外に出たい――切に願う外界を知らない実験体の
白衣の人たちの狂った
自分は自分と子供達の欠片を見続ける/不意に疑問。
(なんで私達なの?)
考えても思いつく
ドアに向こうに行けば答えはある/確証=無し/そして思うもう一人の自分の問い。
――生きていたい?――
その問いの意図はわからない/足を止め考えだす。
(生きていていいの?)
その疑問に答えは無し/でも誰かがイエスと言っている気がする。
途端、また考えその場に座り考え出す/私を求めてくれる人を/兄のように思ってくれる人は果たしているのだろうか。
――きっと居るさ何処かに――
声――後ろには自分/ひどく穏やかで落ち着いた自分。
(いるの?そんな人)
――居るさ何処かに――
もう一人の自分は手を伸ばす/私はその手を取る。
――行こう外の世界へ――
私は一緒にドアは向う/ドアの前最後に後ろを見る。
天井も床も壁も柔らかい布で覆われた私の
もう一人の自分は問いかれる/おそらくこれで最後。
――生きたい?――
――私は生きたい――
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うっすらとした意識の中/外の情報を体の全ての場所が捕らえ始める。
耳に捕らえるのは穏やかなクラシック音楽/目で捕らえるものは乳白色の温かみのある白い天井。
肌で捕らえるのは何かが張り付く感覚/肌の向こうに感じる水のようなゼリー状の液体。
意識もはっきりとしてくる/自分が寝ている物の縁の手をかけようとする。
何かにぶつかる。良く見ればガラスに覆われている/途端、ガラスが音を立て開く。
良くわからず体をたどたどしく起こす/その部屋は機材や計器類で覆い尽くされている。
後ろを向くと部屋の一面だけ青に染まっていた/他は白いのに。
卵形の何かから体を出し床を這うコードの隙間を踏みながらその壁に近づく。
その壁に手をつきよく見る/途端、端から小さい生き物が現れる。
目は丸く手足はない/後ろと左右に小さな帯のような物が着き青の中を泳ぐ。
それが淡水魚であることは私には分からない――はじめて見る不思議な生き物。
私はそれに夢中になって見入っていた/他にも色々なカラーのものが居る。
淡いオレンジ/黒と白のぶち模様/帯が赤いものも居る。
私は他のものは居ないかと目を輝かせ探ていた/突然、肩を叩かれる/私は驚き後ろを向く。
後ろには髪を斑に染め眼鏡を掛けた『白衣』の男がいた。
「あっ…う…」
私は怖くなりその場に座り込んでしまった/全身の力が抜ける。恐怖のあまり失禁してしまう。
「えーと、驚かしてしまってすまない。でも漏らしてしまうほどかい?」
男は焦りながら私と同じ目線に座る/近くの布でおしっこを拭きバケツに放り込む。
私は違うと言おうと声を出そうとするが怖くてうまく出せない/白衣=私を殺す存在。
「彼女はその『白衣』に怖がっているんだ。ドクター」
突如。別の男の声/その方へ目を向ける/クラシック音楽が流れ続けているラジオ/その摘みが形を変える
現れるのは『金色のネズミ』/『白衣』の男はネズミに向って言う。
「なんでだ?ウフコック。ただの白衣だろ」
「『白衣』だからだ。彼女は非常に白衣に怖がっている命の危険を感じるほどに」
男はため息を吐く/仕方なく『白衣』を脱ぐ。
「これでいいかい?」
私を向いて男は言う/私は震えを抑えながら頷く/男は安心したように笑う。
「良かった。自己紹介がまだだったね、僕はドクターイースター。みんなイースターや
ドクター、
自己紹介を手短に済ませる/ポケットからペンライトを取り出す。
「じゃあ、すまないけどちょっと喉を見せてもらえるかな?」
私はぼーとネズミのほうを見ていて聞こえなかった/ドクターは少し声のトーンを上げ口を開けさせる。
「はい、あーん」
私は口を開けドクターに喉を見せる。
「あー…やっぱり声帯の細胞はやっぱりうまく安定しないな。ちょっと声を出してもらえる?」
私はドクターの言うとうりに声を出してみた。
「あー...あー...」
いつもとは違う声、ハスキーで酒と煙草で焼けたような声。
「うん......好い声だけど君ごろからその声がしたらちょっと怖いな。まあ、どうにかなるだろう」
ドクターは変えの部品があるような言い方/多少の不安/ネズミを見る。
「彼が気になるかい?」
ドクターはネズミを見ながら言う/私はその問いに頷く。
「そうか! さあ、ウフコック自己紹介だ!」
ドクターは嬉しそうに
「そんなことはわかっている。こんにちは、お嬢さん」
彼は肩から手の平に移る/器用に二本の足で立ち、丁寧に挨拶をする。
「かわいい......」
私の心からの声/私は両手で持ち彼を抱きしめる。
ウフコックは困っている/ドクターはちょっと嬉しそうだ。
「そっ、そうか。それはありがとう俺はウフコック・ペンティーノ見てのとおりネズミだ。君の名前は?」
ウフコックは手早く私の手から抜け出し床に立つ/そして私の名前を聞く。
「私、七番」
「認識番号じゃなくてね。名前だよ?名前」
ドクターは名前聞こうとする――だが名前は7番としか呼ばれたことしかない。
「七番......」
「彼女から申し訳ないという匂いだ。本当に7番としか呼ばれたことしかないのか?」
ウフコックは私に代わりドクターに言う/そして名前が“7番”なのか聞く。
「......うん」
「まさか、名前もわからない孤児で四葉は魔法実験をしていたのか」
ドクターは困ったように呻る/ウフコックは隣で考える。
「私、七番としか呼ばれてない......」
私はウフコックとドクターに聞く/ウフコックの回答
「いや、なに。君を保護証人にするために
ウフコックは困ったように私に説明する。
名前――。
考えたこともなかった/常に呼ばれる自身の認識名は――七番
「苗字はともかく......名前はどうにかしないとな」
「適当な名前を調べよう。気に入ったものをこれから使うといい」
ドクターは悩む/ウフコックは結論を出す。
私はどうにもその結論に納得がいかない/いつも7番としか呼ばれなかったせいだろう。
そして私は私の名前を思いつく。
「ナナ......ナナがいい」
「え、ナナかい。七番から少ししか変わってないけど…」
ドクターは困ったように私に聞く/私はナナに決め頷く。
「ナナか......いいじゃないか。ナナがそれがいいと言うのだから」
ウフコックは納得したように手を組み頷く。
「まあ、君がそれでいいなら。でもこれで
ドクターはそれいいのならといった感じで頷く/そして改めて自己紹介を始める。
「改めましてこんにちは僕はオリバー・イースター。君の修理担当も問い主治医だ。君の受けた四葉の魔法人体実験の証拠を探す仕事をしている。君の体は僕達の開発した技術を相当入れている、だから早々外には出られないけどいいかな?」
「いい、もうあんなことを受けないでいいのなら」
私はドクターの言っていることが少ししかわからなかった/と言うか全然わからなかった。
「わからなくてもいいさ、俺はウフコック、ウフコック・ペンテーノだ。おそらく君の護衛になるはずだ。よろしき頼む」
ウフコックは小さな手を私に向け握手を求める/私は指を出し小さな手と握手をした/私の心から信頼の出来る相棒が出来た時だった。
マルドゥック・スクランブルを見返しドクターの名前無いやんと言うことに気づき勝手につけました。
後悔しかしてません。
もう少ししたら時系列・設定・人物紹介などもしていきます。
感想、意見、要求などはどんどん受け付けます。