ドラゴンボールG マスター武闘伝   作:マスター亜細亜

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さて、みなさん大変長らくおまたせいたしました。今回はドラゴンボール探しを始めた悟空とドモン!

一方、世界最悪の軍隊、レッドリボン軍はドラゴンボールを狙い、その自慢の軍団を世界中に派遣しドラゴンボール探しを行っています。

それでは、ドラゴンファイトレディーゴー!


第八話『掴み取れ!七星球!』

 レッドリボン軍が総力を上げてドラゴンボール探しを始めた一方、天下一武道会を終えた孫悟空や東方不敗達はいったい何をしていたのだろうか。時系列は天下一武道会が終了した翌日まで遡る。

 

天下一武道会場近くのホテル059号室内

 

 天下一武道会の大会の歴史上でも最高の熱戦、烈戦、超激戦の名勝負の連続であった今回の第21回天下一武道会もまだまだ興奮も覚めぬまま翌日を迎えていた。そして、第21回天下一武道会優勝者である流派東方不敗マスターアジアと悟空一行はとある武道会場近くのホテルに泊まっていた。

 

「大会が終わったがこれからどうするんだ、悟空。武天老師様のもとで修行を続けていくのか。」

 

 悟空一行や東方不敗一行が同じ部屋でくつろいでいた時ヤムチャは悟空に尋ねた。

 

「ねえ、孫君西の都の私の家に遊びに来てみない?楽しいところだし、美味しいものもたくさんあるわよ」

 

ブルマもヤムチャの悟空への提案に賛同するように言った。また、孫君次第でいつまで居ていいし、うちのパパやママも孫君なら大歓迎するだろうとも言った。

 

「そうしたいんだけど、オラ、それよりじっちゃんの形見の四星球を探したいんだ。」

 

 四星球、如意棒同様今は亡き悟空の育て親である孫悟飯の大切な形見であり、ブルマやヤムチャ。ウーロン達と出会い旅にきっかけとなった思い入れのある物である。悟空にとってドラゴンボールをすべて集めて叶えたい願いなどないが、祖父の形見である四星球だけは自分の元においておきたかった。

 

「ああ、そういえば去年ドラゴンボールを使った時に他のドラゴンボールと一緒に世界のどこかに飛んでいってしまったな。」

 

「話の途中で悪いが、ドラゴンボールとは何だ」

 

 悟空とヤムチャの会話に出てくるドラゴンボールや四星球の話をした。

 

「ああ、ブルマドラゴンレーダー貸してくれねえか。」

 

 悟空はブルマの方へ向き言った。

 

「ええ、いいわよ。ちょうどドラゴンレーダー、カプセルに入れて今も持ってるわ。」

 

 ブルマは自分が身に付けている小型のポーチからポイポイカプセルの入った専用ケースを取り出し三番と書かれたカプセルを皆の前のベッドの上に投げた。

 

 すると、ぼんっ、と音と煙が消えた後ベッドの上にはドラゴンレーダーがあった。

 

「ありがとう。」

 

 悟空はベッドの上のドラゴンレーダーを掴みカチャカチャと上部のスイッチを数回押す。すると、ドラゴンレーダーの画面に7つの光の点が現れた。うまい具合に7つのドラゴンボールが世界中にばらけて点在していた。最も悟空たちに近いものでも千キロ以上離れたところにあった。

 

「相変わらずバラバラに飛んでいったわね」

 

 ブルマは悟空の持つドラゴンレーダーを覗きこんで言った。彼女自信自宅の倉庫でドラゴンボールの一つを見つけ、ドラゴンレーダーを完成させてはじめて起動した時、ドラゴンボールの捜索距離を見て頭を抱えたのを思い出したものだった。

 

「そうだ、ドモン!」

 

 今までの一連の行動を無言で見ていた東方不敗は突然ドモンの名を呼ぶ。

 

「はい。」

 

「お前も悟空とともにドラゴンボール探しの旅についていったらどうだ。」

 

悟空とのドラゴンボール探しの旅をドモンに提案する東方不敗。

 

「えっ、なぜですか。師匠。」

 

 突然の師匠からの提案にドモンは驚く。

 

「お前もわしのもとに弟子入りして五年の時が経つがそろそろ一度わしから離れて悟空とともに世界をその目で回ってみるのも良いと思ってな」

 

 東方不敗の考えは今思いついたものではなく、以前から考え思っていたことだった。自分のもとで修行を続けていくだけでは真の武道家、流派東方不敗を極めることはできないと、悟空が旅に出るといったのは東方不敗にとってこのことを言い出すのに調度よいきっかけだったのである。

 

「わかりました。」

 

 少ししてドモンは一度頷き覚悟を決めた。

 

「クロス(東方不敗)の言うとおりじゃ、若いうちはその目で世界を見て回るのもいいじゃろう。悟空にしても、もう、わしが教えることはもうない。それぞれ己の道をゆくのじゃ。そして、自分自身で修行を続け、自分を磨いてゆけ。」

 

 師匠モードの顔で悟空はもとよりクリリンにも含め言った。

 

「「はい」」

 

 悟空とクリリンが亀仙人の言葉を理解し、深く胸に刻み頷いた。

 

「ところで、クリリンはどうするのじゃ。」

 

 亀仙人がクリリンに今後をどうするか尋ねる。クリリンは間をおかずに言った。

 

「今すぐには決められませんので、もう少し武天老師様のおそばにいます。」

 

「そっそうか、・・・わかった。」

 

 クリリンの亀ハウス残留に言葉には出さないが、少しショックを受ける亀仙人。なぜなら、ランチさんと甘い二人っきりの生活を夢見ていたが。それが遠のいたからであった。

 

 その後、悟空とドモンはドラゴンボール探しの旅の出発日を二日後とし、旅の準備を始めた。

 

二日後、武道会場近くの広場

 

 天下一武道会が終わって数日が経過した今も、大会当日に集まった観客たちは今だこの街に多く残っていた。そのため、悟空や東方不敗たちが別れ場所の広場に行く間に何度も試合を見た観客に声をかけられる。多くの者が写真や握手、サインなどを求めてくる。東方不敗はさすがにサインはしないが握手ぐらいには気さくに答えている。その姿を見て亀仙人は笑う。

 

 想定外のファン対応で到着が少し遅れたが、広場についた一行。

 

「ところで二人とも」

 

 広場に到着してレインがドモンに言った。

 

「何だ、レイン。」

 

「これを私のかわりに持っていって」

 

 レインが鞄から縦横15センチほどの正方形の箱を取りだしドモンに手渡した。

 

「これは、カプセルケースじゃないか」

 

 カプセルケースとは、ポイポイカプセルを収納する専用ケースのことである。ドモンがカプセルケースを開けるとケースの中には、1から15の数字が印字されているポイポイカプセルが15個入っていた。

 

「このカプセルには何が入っているんだレイン」

 

「数ヵ月分の食料や消耗品、カプセルハウスが入ったカプセルも入れておいたわ。」

 

 レインの言葉を聞き、ドモンはカプセルのケースの蓋の内側を見ると番号と入っている物が簡潔に記載されていた。一番カプセル、食品、二番カプセル、衣服、三番カプセル、カプセルハウス・・・と順番に書かれているのだが、最後に変わったカプセルがありドモンの興味を誘った。

 

「この十四番と十五番の緊急用ってなんだ」

 

 黄色のラベルに14と15と黒インクで印字しているカプセルを手に取り、レインに見せながら言った。

 

「もしも、ドモンや悟空君に危険が訪れた時このカプセルを使ってね。きっと、ドモン達を助けてくれるわ。」

 

 中身ははっきり言わないが、レインにとってはお守り代わりとして入れていた。レインとしてはこれが使われずに済むのに越したことがない思っていた。

 

「すまない、レイン」

 

「無事に帰ってきてね」

 

「ああ、約束する」

 

 ドモンは力強く頷き、レインに誓う。

 

「ところで、悟空ドラゴンボールがある場所までどうやって移動していくんだ。徒歩か飛行機か、車か」

 

 ドモンが悟空に尋ねる。

 

「とりあえず、筋斗雲で一番近いドラゴンボールまで行こうと思ってる」

 

 悟空はこたえた。

 

「筋斗雲?」

 

 ドモンは首を斜めにふり筋斗雲が何か考えるが、筋斗雲を当然だが知らなかった。

 

「悟空、筋斗雲を持っておるのか」

 

 一方、師匠である東方不敗は筋斗雲を知っており、感心するように悟空に言った。

 

「ああ、そうだ。」

 

 悟空は元気よく東方不敗に答えた。そして悟空は筋斗雲を呼ぼうとする。

 

「おーい、筋斗雲よー!」

 

 悟空は空に向かって叫んだ。

 

ヒューンッ!!

 

 どこからともなく悟空の筋斗雲が高速で現れ、主である悟空の前で止まった。

 

「よっと」

 

 悟空は筋斗雲に飛び乗り久々の筋斗雲の乗り心地を確認する。

 

「こんな不思議な雲があるなんて」

 

 筋斗雲を初めてみたレインが不思議そうに筋斗雲に触りながら言った。

 

「ほお、確かこやつは亀の筋斗雲だったな、久しいのお。」

 

 東方不敗は亀仙人が筋斗雲に以前から知っており、筋斗雲に近づきしゃがんで撫でる触れる。触れられた筋斗雲は以前東方不敗と会ったことがあるのを覚えているように、わずかに反応する。

 

「さて、ドモンおまえは筋斗雲に乗ることができるか。」

 

 東方不敗は触るのをやめ、立ち上がりドモンに向かって試す口調で言った。

 

「えっ俺が」

 

「ドモン、お前は筋斗雲に認められるかな」

 

 東方不敗は言う。

 

「まあ、ドモンなら大丈夫じゃろ。」

 

 東方不敗の隣で亀仙人は見守りながら言った。

 

「やってみます。」

 

 気合を入れて筋斗雲の前に出るドモン

 

「ドモン頑張って。」

 

 レインはドモンの一番近くで応援する。

 

「はあっ」

 

 ドモンは軽くジャンプして筋斗雲の上に飛び乗った。

 

もふっ

 

 ドモンは筋斗雲の上に乗ることができた。

 

「のっ乗れたぞ」

 

 少し嬉しそうな声で言ったドモン

 

「ドモンもいい子みたいだな。」

 

 後頭部で腕を組みながら悟空は近づき言った。

 

「レインも乗ってみたらどうだ。」

 

 悟空はレインにも筋斗雲に乗ってみることを薦めた。その裏ではドモンがゆっくりとしたスピードであるが東方不敗から筋斗雲の乗り方を習い動かしていた。

 

「私には乗れないわよ。」

 

 レインは謙遜する。今知ったばかりの不思議な雲に乗るのに抵抗感があった。

 

「乗ってみないとわからないさ、ブルマは乗れなかったけど。」

 

 ヤムチャはレインに気軽に薦めるように言った。そこへすかさずブルマが割って入りツッコミを入れる。

 

「余計なことは言わなくていいわよ。」

 

 その様子にブルマとヤムチャ以外の一同は大笑いする。

 

「それじゃあ、私もやってみるわ」

 

もふっ

 

 レインもドモンと同じように筋斗雲に乗ることができた。

 

「たったまたまよ。」

 

 悔しそうにブルマは言った。レインは筋斗雲に降り、とうとう、悟空とドモンが旅立つ時がやってきた。悟空を先頭にドモンと二人が筋斗雲に乗った。

 

「それじゃ、みんなーじゃーなー。」

 

 筋斗雲が悟空の意思を読み取ったように筋斗雲が上昇し始める。ほんの五秒ほどで

 

「おうっ」

 

「ドモン君、孫くんの事頼んだわよー」

 

「ああ、まかせてくれ。」

 

「悟空、やっぱり俺も一緒についてってやろうか。」

 

 クリリンは筋斗雲に乗っている二人を見上げ提案する。。直前にウーロンやプーアルからドラゴンボール探しの大変さを聞き、友達である悟空が心配になったからだ。だが、悟空は大丈夫だと言い断った。

 

「それじゃあーみんなーまた、どこかで会おうなー。」

 

 悟空ははっきりとした大声で最後の言葉を言った。

 

「「「二人共、頑張れー」」」

 

「ばいばーい」

 

 手を振りながら悟空とドモンは天下一武道会近くの広場から飛び去っていった。

 

「大丈夫かなーあの二人。」

 

悟空が飛んでいった方角を眺めながらヤムチャはつぶやいた。

 

「大丈夫よ、きっと」 

 

 悟空とドモンの二人のドラゴンボールを探す旅が始まった。果たして、二人はドラゴンボールを見つける事ができるのか。再び冒険は始まった。新しい仲間とともに。

 

大陸の東のとある場所

 

「まいどあり~。」

 

 元気な声が聴こえる。商店から出てきた三人組に続いて商店の店主は店の表に出てきた。出てきた三人組とは、ピラフ、マイ、シュウの三人組であった。

 

「いくぞ、マイ、シュウ。」

 

 上機嫌のピラフは代金とともにチップもふんだんに男に渡し従者とともに出て行った。

 

「「はい、ピラフ様」」

 

 二人はこの店にやってきた高級車に乗り込み、ピラフとともに店から去っていった。

 

「ふぅー、いいかもだったぜ」

 

 ピラフたちが店から数十メートル離れて見えなくなったのを確認すると店主の男は店の中に戻り、先ほどのピラフたちへ悪態をついた。

 

「ドラゴンボールなんてあるわけねえだろ。」

 

 ピラフが出した1万ゼニーの札束を慣れた手つきで数えながら店主の男は言った。そうこの男、偽物のドラゴンボールを大量生産し、物好きな金持ちや旅行者に高額で売りつけていたのであった。だが、しかし、男は知らなかった彼が偽物を作るために手に入れた七星球は本物であったのだ。

 

ブーン

 

 一万ゼニーの札束を金庫にしまうと店の売り場に出て行った。

 

「いらっしゃい、これはこれはベルチーノ警部」

 

 平身低頭に揉み手ベルチーノに挨拶する店主。

 

「また、この店に盗品が流れてきたとタレコミがあったんだが、こころあたりあるか」

 

 ベルチーノはカマをかけて店主に言った。

 

「そんなことはいっさいありませんよ、警部さん。うちは健全で正直な商売がモットーですから。」

 

 実際、優良店、正直、誠実などと店内の壁に言葉のポスターを掲げているが、実際この男の店の実情はあまり良くなかった。

 

「ほう、それはよかった、ところでオヤジ最近店の景気の方はどうだ?」

 

 無論、ベルチーノは店主の言葉をまったく信用していない。彼が若い頃から

 

「ええ、おかげさまでぼちぼちですよ。」

 

「それじゃ、またくるよおやじ」

 

 ベルチーノは店主の男に背を向け、出口に向かいながら歩きながら言った。相棒の若い警部補も店主の男を不信感の視線を一瞥送り、ベルチーノの後を出て行った。

 

「たくおまわりが威張りやがって」

 

 店主の男はベルチーノ乗ってきたパトカーが発進したことを確認すると悪態をつく。そして、懐からしなびれたたばこを取り出すと一本火をつけて吸った。娯楽の少ないこの地域で店主の楽しみの一つであった。しばらく吸ったタバコの余韻を楽しんでいると再び店の外から車が停車する音が聞こえてきた。一瞬、またさっきやってきた警部や警察が戻ってきたのかと思ったが、聞こえた音からして車の音が三台以上聞こえたので団体客と判断しすぐに売り場の方に駆け出していった。

 

「いらっしゃいませ」

 

 男が売り場に出て行くとその光景に男の体が固まった。いつもの売り場の中いたのは、先ほどの物好きな金持ちや観光客などではなく軍服を着た男たちが十人前後がいてそとにまだ何人かいるようであった。店主はこの地方に駐留する中央政府の軍の軍服をみたことがあったので、ここにいる兵隊たちがそれとは違う者達であることがわかった。

 

「おい」

 

 一人のRBと書かれている鉄ヘルメットをかぶった兵士が店主に高圧的な声で話しかけた。

 

「?!はい、いらっしゃいませ」

 

 反射的に応えた店主の男。この男も胡散臭い商売を何十年も行ってきて、警察、マフィア、チンピラ等多く相手してきたので臆することなくいつもどおりの感じで答えた。

 

SIDE ベルチーノ警部 パトカー車内

 

「あのおやじ相変わらず悪どい商売しているようだったな、トニー」

 

 骨董屋から離れたベルチーノは相棒のトニーが運転する車内でつぶやく。

 

「一度礼状取って捜索でもしますか」

 

 真面目で正義感にあふれる彼の相棒は運転しながらベルチーノに提案した。

 

「そうだな、浮浪児や盗賊などから多くの盗品を買い取っていると噂を聞いている、近いうちに・・・あれは」

 

 助手席に座って外を見ていたベルチーノの目に前方から走ってきた対向車に目がいった。

 

「どうしました」

 

 トニーは言葉が止まったベルチーノの方をちらりと見る。

 

「おい、いまの車のマークを見たか。」

 

 さきほどまでの声色と違い真剣な声でベルチーノはトニーに言った。さっきベルチーノの乗ったパトカーとすれ違った車体の側面に描かれた赤いリボンにRBの文字、子供でわかるマークであった。

 

「はい、あのマークは・・・」

 

 そう、そのマークとは、あの

 

「レッドリボン軍のマークだ。」

 

 相棒が言う前にベルチーノが言った。

 

「あの、世界最悪の軍隊といわれるレッドリボン軍がこの街にいったい・・・」

 

 トニーは車のハンドルを握りながら少し震えていた。彼が震えるのは無理はないレッドリボン軍と言えば、世界最悪の私設軍隊であり、その規模、戦闘力は中央政府の精鋭中の精鋭部隊中の都の首都防衛部隊に匹敵すると言われている。現に、すでに中央政府から遠く離れた辺境の街や村のいくつかがレッドリボン軍の支配下にあった。

 

「やつらの理由がどうであれ、野放しにしておくわけにはいかん。今すぐあの装甲車を追跡しろ。」

 

 ベルチーノはトニーに車を反転させ追跡するように指示する。また、愛銃のライフルの手入れや装填を行い始める。

 

「警部、我々二人で対処できる相手ではありません。州軍に支援を要請すべきです。」

 

 トニーは車を反転しつつ追いながらもベルチーノに言う。

 

「やつらを呼んでいる暇はない、俺達だけでいくぞ。もちろん、署にも連絡は入れるがな」

 

 ベルチーノは遮った。

 

「しかし、なぜ、こんな田舎町になんであんなやつらが」

 

 不安を抱えつつ二人は先ほどの骨董店へと戻っていった。 

 

SIDE 骨董品店内

 

 先ほど、ベルチーノとすれ違った装甲車が骨董屋に辿り着き装甲車は停車した。なかから数人の兵士とともに、赤いスカーフと青いジャケット着た赤髮の男が出てきた。レッドリボン軍のシルバー大佐である。

 

「ここか」

 

 訝しげにシルバーとあるボロい商店の中へと二人部下とともに入った。すでに、先遣してきた部下たちが重数名おり待ち構えていた。

 

「ドラゴンボールがこの店があると聞いたが。」

 

 シルバーはまるで尋問するかのような雰囲気で店主の男に聞いた。

 

「はっ、はい、ドラゴンボールですね、ええっ、ございますとも。すぐにお持ちします。」

 

 媚びへつらった表情でシルバーに返事した店主の男は裏の倉庫へと入っていた。

 

(おっかねえー連中にはさっさと出て行ってもらわねーと)

 

 店主の男は横目でシルバーらを見ながら冷や汗をかく。

 

 店の裏の倉庫兼男の住居は店の表以上に薄暗くとても衛生的にも良くはなかった。

 

「・・・一応持っていくか」

 

 ドラゴンボール、いやドラゴンボールの形を模造した物が入った箱に男は手を入れ一つを取り出した。その箱のなかには数十いや数百個の偽物が入っていた。そして、近くにある棚からこれまた以前買い取った拳銃を取りズボンの後ろに慎重に入れシルバーたちのいる表へ戻った。

 

「おまたせいたしました。こちらでございます。」

 

 再び営業スマイルでシルバー媚びる男。男の手には高級に見えるように作られていた箱とその中にドラゴンボールがあった。

 

「旦那さまならお安くしときますよ。」

 

「そうか、」

 

 すると店主の男のあこぎな考えを見透かしたように渡されたドラゴンボールをシルバーは床に落とした。

 

 バリィッ

 

 ドラゴンボール、いや、ドラゴンボールに似せて作った模造品のガラス球は粉々に割れ床では辺が飛び散った。

 

「いったい、何を」

 

 シルバーの態度に店主の男は狼狽する。

 

「この店で多くの金持ちや物好きにドラゴンボールの模造品を売っていることはすでに知っている。」

 

 シルバーはこの店に来店する前にこの店の事を調べつくしていた。偽物を作るための本物のドラゴンボールがあることをドラゴンレーダーの反応と照らし合わせ確認していた。

 

「五体満足でこれからも生きたいならさっさとドラゴンボールを出すんだ」

 

「うっうう」

 

 店主の男は後ずさりしながら先ほどズボンの後ろに隠した。隠している拳銃が男の今に崩れそうな彼の心を平静に保させていたが、それもシルバーの言葉で壊された。

 

「やめておけ、この距離でお前がそれを出す前に俺の拳が貴様を粉砕する。」

 

 この軍人の言葉を無視して、一か八か試してみるかと店主の男は考えるが、大佐と呼ばれている男の鍛えられた体やオーラ、また、シルバーを倒せたとしても周りには十数人の兵士が銃を向けている。どう転んでも店主の男が生き残る道は素直に従うしかないといやでも理解した。

 

「連行しろ」

 

「そんなっ」

 

「そこまでだ!」

 

 シルバーの後ろから彼に向かって男の声が聞こえた。

 

「何だ貴様は!」

 

 シルバーが振り向くと兵士たちが銃口を突きつけている男が入り口に二人いた。その二人の内の前にいた初老にはいったぐらいの年齢の男が言葉を続ける。声の正体はライフルを持ったベルチーノとトニーであった。

 

「警察だ」

 

 ベルチーノの姿を見て店主の男は少し安堵した。普段口うるさい人物だが、店主の男にとっては今の彼は救世主にも見えた。

 

「けっ、けいぶさん」

 

 まるで、か弱い若い女性のような声になった店主の男。

 

「警察が我々に何のようだ」

 

 一人の若い兵士が言った。警察と聞いてもこの兵士にとっては一般市民と対応するのと変わらず高圧的な態度であった。

 

「ふんっ」

 

 ベルチーノは自分に叫んだ若い兵士へと顔を向け、目で威圧した。それに怯む兵士。

 

「誰にでもわかることだ。目の前で善良なとはいえないが一人の市民が殺されそうになっている。それを我々が助ける。至極単純なことだ。」

 

 ベルチーノは周りの雰囲気に臆さず言いのけた。

 

「なるほど」

 

 不敵な笑みを浮かべつつ、シルバーは言った。

 

「わかったのなら、全員武器を捨てて、おとなしくお縄についてもらおうか」

 

 改めてベルチーノはシルバーに向かってライフルの銃口を向け警告する。抵抗するのなら

 

「ふっふっ、ふははははっ」

 

 シルバー大佐は突然笑い始める。ベルチーノの一連の行動をあざ笑うかのようにだった。

 

「貴様何が可笑しい!」

 

 突然のシルバーの変化に戸惑うベルチーノ。

 

「いや、職務熱心なところはいいことだな、貴様は称賛に値する男のようだ。」

 

 笑いを止めベルチーノの顔を見る。

 

「何が言いたい」

 

 ベルチーノはシルバーにさらに詰め寄る。シルバーの胸ぐらを掴みそうな勢いだ。だが、シルバーはベルチーノに対して続けて言う。

 

「ベルチーノ警部といったな、なぜ我々がこうも自由にこの地域で自由に活動できているかわかるか。」

 

 シルバーの回答に一瞬の間を置いてベルチーノはすべて理解した。

 

「ハッ?!・・・クズ共が!」

 

 まるで、苦虫を何十匹も噛み潰したかのような表情へと変わったベルチーノ。

 

「警部一体?」

 

 ベルチーノの相棒トニーはまだ気づかない

 

「我々の行動は非公認だがこの地域の有力者に認められているということだが」

 

 そう、レッドリボン軍がシルバーを含め、全世界で大規模に活動しているのは単に、レッドリボン軍の軍事力だけでなく、地域の有力者、政治家、地方軍、警察高官への脅迫、金銭による買収、抵抗勢力への暗殺などが彼ら好きに行動できる真の理由であった。無論、ベルチーノが住むこの地域の軍や政治家はもとより、ベルチーノの署の署長や副署長もレッドリボン軍の息がかかっていたので、レッドリボン軍の行動はすでに暗黙に黙認されていたのであったのだ。つまり、ここでベルチーノがシルバーら全員を逮捕したところですぐに証拠不十分で釈放されるのがオチであっただろう。そのことを理解したベルチーノは肩を落とす。正義とはなんなのか、警察官としての自分とは考える。

 

「・・・」

 

 銃を構えながら沈黙するベルチーノ。

 

「そこの勇敢な警部に免じてこの男を処理しないでおこう。おい、おやじ」

 

 シルバーはベルチーノ達から店主の男に視線を動かし言った。

 

「ひぃぃぃ」

 

 店主はシルバーに睨まれ、ベルチーノとシルバーの間で

 

「この男のお陰で命拾いしたな。」

 

 まるで汚物を見るかのような目でシルバーは言った。

 

「総員、この店をしらみつぶしに探せ、この店の中に必ずドラゴンボールがあるはずだ。」

 

 レッドリボン軍の兵士たちが店内を探し始めようとした、その時、、

 

「ここかなー、ドモン」

 

 突如この緊迫した状況に場違いな子供の陽気な声が聞こえた。シルバーやRBの兵士達、ベルチーノ達、店主の男の目線が店の入口へと一斉に向かう。一同の視線の先にいた人物は、もちろん当作品の主人公孫悟空とドモン・カッシュであった。

 

「一体どういうよう状況だ」

 

「オラには、よくわかんねえ」

 

 一方店の何かに入った二人は、軍服を着た集団と対峙する

 

「何やってるんだ小僧」

 

(こいつら、孫悟空とドモン・カッシュ、ウォンの旦那が言っていた武道家か、)

 

 突然現れた少年ミケロはシルバー大佐のもとに派遣される前にウォンやウルベから天下一武道会の映像を見せられていたので、悟空やドモンの顔を知っていた。

 

「おっちゃんたちなにやってるんだ。」

 

 悟空が一番近くにいた兵士に尋ねるが

 

「何だガキ、とっとここから失せろ、しっしっ」

 

「痛い目に合わないうちにでていくんだな」

 

 まるで、自分の周りをうろうろする虫や小動物を追い払うかのように兵士は言った。

 

「ふーん」

 

 しかし、悟空はそんな兵士の態度になにもないように無視し、シルバーやベルチーノの間を通り過ぎ店の奥へと入っていった。一同、あまりの悟空たちの銃をつきつけられても平然とした態度に驚き二人の様子をただ見守っていった。奥に入っていった悟空が戻ってくるとその手には、本物の七星球があった。それを見た、レッドリボン軍の兵士たちの顔色が変わる。

 

「小僧、痛い目を見ないうちにそのボールを俺たちによこせ」

 

 兵士が銃を向けながら悟空に近づいた。

 

「なんで」

 

 悟空はのんきに返事するが、一向にドラゴンボールを渡さないことにいらついた兵士はとうとう悟空に向かって発砲した。

 

バンッ

 

 発射された一発の弾丸はたった二メートルほどの距離で悟空の眉間を瞬きするまもなく撃ちぬくかと思われたが、

 

「なっ」

 

 発砲した男は予想外の悟空の姿に驚き後ずさりを始める。

 

「あぶねえぞ、おっちゃん」

 

 銃に撃たれたとこなどなかったのような悟空の態度、そして、今撃った弾を右手親指と人差し指で掴んでいる悟空の姿を見て兵士は今まで感じたことのない恐怖を覚える、自分とは違う別次元の存在に。

 

「うん、もうひとりのやつはどこへいった。」

 

 怯えている兵士の隣にいた兵士がさっきまで悟空の隣にいたドモンがいなくなっている

 

「後ろだよ」

 

 違う兵士が悟空に向けて発砲しようとしていた銃口をドモンが銃身をもって止めた。兵士は振り払おうと力を込めるがドモンにおさえられた銃は動かせなかった。兵士は銃を打つのを諦めて腰のナイフで反撃しようとするがドモンの手刀で気絶させられた。

 

((早い!!))

 

 ドモンの兵士の後ろへ移動した超スピードと悟空の弾丸を止めた技術に驚愕するシルバー大佐とミケロ・チャリオット。表情には出さないが二人共、悟空とドモンの実力に心のなかで舌を巻く。

 

(久しぶりに俺の本気を出せる相手のようだ。)

 

 シルバーは二人の実力に興味を持ち、戦いたい衝動が出てきていた。常に実戦で戦い続けていたシルバーにとって同等もしくは匹敵する者と戦えることは、彼の軍人、いや、武人として楽しみの一つであった。だが、彼が戦い続けるにつれ、彼と拳で戦えるものはどんどん減っていった。すでに、レッドリボン軍内においても一対一でシルバーと戦えるのは、上官であるブルー将軍や入隊したころの教官でボクシングスタイルの戦闘術を叩き込んだゴールド将軍、そして、先日完成したばかりのメタリック軍曹ぐらいである。だからこそ、今回の二人は、彼にとってこの二人は最上級の獲物いや好敵手になり得ると感じていたのだ。

 

(こいつは、強えや、だが、実力はまだまだ、こんなもんじゃないだろうな)

 

 ミケロは実際に悟空たちの実力をその目で見て実感した。そして、

 

「やるではないか、久々に俺自ら相手をしてやろう。」

 

 そうシルバーは言うと愛用の青のジャケットを脱ぎ、兵士に預けて戦闘態勢に入る。

 

「旦那、俺も加勢いたしやしょうか。」

 

 今までシルバーや兵士たちの後ろで控えていたミケロが前に出ていった。肩慣らしをしていたシルバーに言った。

 

「ミケロか、おまえは手を出すな。」

 

 シルバーは左腕を伸ばしミケロに一切手を出すなと言った。

 

「りょうーかい」

 

 今この殺伐としている場に似合わない陽気な声で返事した。だが、ミケロの内心では、

 

(シルバーの旦那では、この二人に勝つのは・・・無理だな。だが、あの男がいないだけマシか)

 

 ミケロは内心冷静に両者の戦闘力を比較し、シルバーではこの二人には勝てないとこれからの最善策を思考する。

 

「悟空、こいつは俺一人で十分だ、手を出すな」

 

 ドモンは悟空に言った。悟空はわかったといって頷きドモンから少し離れた。

 

「小僧いい度胸だ、いくぞ」

 

 シルバーがボクシングスタイルの構えでドモンへ向かって走りだした。

 

「こい」

 

 その場でドモンは動かずシルバーの攻撃に構える。その目はまっすぐと向かってくるシルバーの動きを捉えて離さず集中する。

 

ダダダダッ

 

 突如ドモンやシルバーの間に機銃掃射が行われた。というよりドモンたちが狙いではなく店に向かって発砲したようであった。ドモンへの攻撃をやめ機銃が飛んできた方を見たシルバー、そこにあったのは全長100メートルを超える巨大な飛行機、いや、巨大な空中要塞であった。

 

「今度は何だ」

 

 ベルチーノ、ドモン、そして、空中要塞と次々に現れるイレギュラーな出来事に

 

「よくもこの私、ピラフ大王をを騙してくれたな」

 

 悟空やドモン、レッドリボン軍に向かって大音響でスピーカーからピラフの叫び声が聞こえてくる。しばらく、ピラフが偽物のドラゴンボールを高額で買わされたことへの怒りをぶちまけているとあるカメラに映った存在に目が言った。そして、その人物が誰なのかに気づいた。あの尻尾の生えた小僧ことを。

 

「うんっ?あいつは」

 

 ピラフが気づいたと同時に要塞のカメラが悟空の姿を捉え顔を拡大した。

 

「「「ハッ!!!」」」

 

ピラフ、マイ、シュウの三人はあのピラフ城での悪夢の記憶をフラッシュバックした。

 

「なんで、あの小僧が」

 

 ピラフの全身から恐怖心から汗が出る。

 

「出たああああ」

 

 マイも普段のクールキャラを崩壊させ、甲高い悲鳴を上げた。

 

「わあああ」

 

 続けて、シュウも絶叫を上げた。

 

「落ち着いてください、ピラフ様この空中要塞の中にいる限り我々は安全です」

 

 マイが落ち着かせるようにピラフに言った。

 

「そっ、そうですよ。さっさとやっちゃいましょう。」

 

 シュウもマイを援護するように言った。

 

「そうだな、その前にドラゴンボールをさっさと頂いていくぞ」

 

 空中要塞の下部から超巨大な掃除機のような吸引装置が現れた。

 

「ドラゴンボール吸引装置作動」

 

キュィィィンッ

 

 すると、現れた吸引口から某ピンクの悪魔並の吸引力で悟空のドラゴンボールを吸い取っていった。

 

「ドラゴンボールはいただいたぞ、さらばだー、フハハハハ」

 

 上機嫌のピラフの声を最後にピラフの巨大空中要塞は図体の似合わぬスピードで遠ざかっていった。

 

「しまった、ドラゴンボールを連中に奪われた」

 

 シルバーは声を上げた。そのシルバーの声を聞きシルバー以外の兵士たちはこのままでは逃がせばレッド総帥に銃殺ものだと思い、すぐに店から出て広いところで戦闘機のカプセルを出し、追跡していく。その急な姿にまだ、あまり緊張感なく理解していなかった悟空は兵士に声をかけるが、兵士はあっちいけなどいってさっさと飛び去った。

 

「お前たちに関わっている暇はない」

 

 武人としてはドモンと戦いたかったが、軍人としての任務を最優先するシルバー。

 

「ミケロ、そいつらを始末するなり、足止めするなり好きにしろ」」

 

 シルバーは振り向きもせず先に追跡を始めた兵士と同じように戦闘機のカプセルを取り出し乗り込み発信した。

 

「待て」

 

 ドモンが追いかけながら叫ぶが、

 

「お前の相手はこの俺だぜ、銀色の脚」

 

 ミケロがシルバーを追いかけるドモンたちの前を塞ぐように現れ、ミケロの技を放った。

 

ヒューンッ

 

 ミケロの右足から放たれた銀色の斬撃波がドモンを襲う。

 

「くっ、はああっ」

 

 ドモンはミケロの必殺技を避けようともせず、気合で正面から受け止めかき消した。

 

「さすがだな、ドモン・カッシュ」

 

 ミケロは自分も技を驚く様子もなく平然としていた。

 

「どうして俺の名を知っている」

 

 ドモンにダッシュして接近しながらミケロに問うが、

 

「フフッ、なぜだろうな」

 

 のらりくらりと返答するミケロ、近接戦ではドモンに対して不利と判断しているのか、常に一定の距離を保ちつつ、斬撃でドモンを攻撃する。ドモンも最初の一撃でミケロの攻撃を体で覚えたので、避けるのはたやすく戦闘は千日手の状態であった。だが、戦闘はミケロによって動き出す。

 

「遊びはこれまで、あばよ」

 

 キザなポーズを取りこの場からさろうとするミケロ、だが、それを許すつもりはないドモンすぐに追いかけるが、

 

「何っ、貴様との勝負はまだ、おわ」

 

 ドモンが言い終わる前に攻撃するミケロ。

 

「銀色の脚!」

 

ヒュンヒュン

 

 ミケロは先程より強力な銀色の脚を複数ドモンではなく地面に向かって銀色の脚を放って大きく粉塵を上げドモンや悟空の前に大きな粉塵を上げ視界を奪った。

 

「またどこかでな、ドモンカッシュ」

 

 言い終わるとミケロは戦闘機の入ったカプセルを取り出しシルバーを追いかけた。先ほどの銀色の脚による噴煙がジェット戦闘機の噴射によってさらに強くなりドモンたちの視界をさらに制限する。

 

「待て、ゴホッゴホッ」

 

 舞い上がった粉塵によってドモンはすぐには動きが取れず、数分たったあと煙が晴れるとミケロやシルバーたちの姿は見えなくなっていた。

 

「逃したか、すぐ追うぞ、悟空」

 

「わかった、こーい筋斗雲」

 

ヒュッィーン!

 

 どこからともなく筋斗雲がすぐにやってきた。

 

 そして、ドモンと悟空はピラフとシルバーたちが飛んでいった方へと筋斗雲で追っていった。

 

「いったいなんだったんでしょうか、レッドリボン軍に空中要塞、ドラゴンボール、それにあの少年二人は・・・」

 

 トニーはベルチーノに尋ねるというより、自分自身に一連の今起きた出来事を自問するかのように言った。

 

「さあな俺達にはわからない世界があるんだろうな」

 

 そうベルチーノは言い放つと車のボンネットに腰掛け、たばこを一本吸った、

 

「・・・」

 

 トニーは納得出来ない様子だ。だが、

 

「とにかく俺たちはオレたちの仕事をするだけだ。」

 

SIDE シルバー大佐

 

 ベルチーノをライフルを持ち直しパトカーに乗っていった。一方、ドラゴンボールを奪取したピラフ達を追っていったシルバーはピラフを自身が搭乗している戦闘機の攻撃範囲までに接近していた。また、その彼の機体を先頭に基地から出撃した数百の増援部隊がいた。彼らの前方を飛行している大きな獲物をいまかいまかと待ち構えている。

 

「こちら、シルバー敵空中要塞を捕捉、全機攻撃を開始せよ」

 

 シルバーはピラフからドラゴンボールを奪取することができるのか、はたまた、ピラフが逃げ切るのか、それとも、悟空とドモンが両者を倒し野望を打ち砕くのか、次回に続く!

 

次回予告

 

レッドリボン軍からドラゴンボールを奪うことに成功したピラフ達!

 

しかし、それを執拗に追いかけるレッドリボン軍と悟空とドモン!

 

今にも始まろうとする巨大空中要塞VSレッドリボン軍戦闘機隊!

 

そして、決着なるか悟空&ドモンVSシルバー&ミケロ・チャリオット!

 

いったい誰が生き残り七星球を手にすることができるのか!

 

次回ドラゴンボールGマスター武闘伝第九話『大白熱!空の戦い!』に

 

レディーゴー!

 

 


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