予選を突破する実力ととっておきの奥の手を彼女はもっているようです。!
ドモンカッシュは無事、準決勝に進むことができるのか!
それではいきましょうドラゴンファイトレディーゴー!
第一試合、ヤムチャ対東方不敗マスターアジアと第二試合、クリリン対バクテリアンの試合はそれぞれ東方不敗マスターアジアとクリリンが勝利してそれぞれ準決勝へと進出することとなった。
「クリリン選手これは強い。次の試合ドモン・カッシュ選手対ランファン選手の試合はリング場内の消毒、滅菌、整備が終了次第行います」
準々決勝が終了し、リング内の整備をとくにバクテリアンから発生した悪臭や虫などを除去するために運営者たちがリング状内にてガスマスクをして作業を始める。また、待機室に戻ったクリリンは、悟空とともに勝利を喜んでいた。
「クリリンやったなあ」
悟空はクリリンの勝利を喜ぶ。
「へへっ、まあな」
「クリリン!」
東方不敗が喜ぶ二人の前に現れ会話に加わった。
「マスター」
突然、東方不敗から声をかけられ緊張するクリリン。
「お主もいい身のこなしと拳だった。」
「あっ、ありがとうございます。」
世界一の武道家とも謳われる東方不敗マスター・アジアに褒められ、感激するクリリン。
「良かったなークリリン。でも、次の試合は、あのマスターのおっちゃんとだろ。」
「忘れてたああ、次の俺の相手マスターだったああ」
「次の試合楽しみにしておるぞ、ガハハハッ」
東方不敗は楽しそうに笑いながら、二人の前から去っていった。そして、次の試合最大最強の相手と戦わなければいけないことをいまさら気づいたクリリンであった。
試合の後の整備や調整も終わり、ついにドモンの試合が始まる時が来た。
「それではいよいよ第三試合が始まります。」
「お手柔らかに」
片目ウインクでドモンに話しかけるランファン。
「うっ(やりにくい・・・)」
少しドモンは視線をずらし顔を赤らめるドモン。
「何よあの女。ドモンに向かって」
レインがランファンに観客席からきつい視線を送る。ランファンはまっすぐに不敵な笑みな顔でドモンを見つめている。
「それでは第三試合始めー」
天下一武道会第三試合が始まった。
「はあーっ」
初の女性武闘家相手にどう攻めるか考えているドモンにランファンが先制攻撃をした。ランファンの勢いをつけた飛び蹴りがドモンに迫るが、それを余裕でかわすドモン。避けられてもランファンは攻めるのはやめなかった。次々に第二打、第三打を出してい。
「はっはっ」
だが、ランファンの隙を見つけ、すべての攻撃を避け、ドモンは反転攻勢に出た。そして手刀を振りかざす。
「きゃあああー」
振りかざした手刀を思わぬ悲鳴で急ブレーキをかけてしまい、ランファンの体に触れる頃には威力はまったくなかった。
ぺちっ
「いやああー、いったーい、ひどいわー」
ダメージゼロのはずだが泣き出すランファン。
「おっとードモン・カッシュ選手ランファン選手を泣かせたー!」
過剰なほどなぶりっ子口調で泣き叫ぶ。誰の目にも明らかではあるが、男に対してはとても効果的な行動とも言える。ドモンといえども例外ではなかった。
「いやっ、あのっ大丈夫か。」
ドモンが話しかけてもランファンはオーバーに泣き続ける。その一部始終を見ている観客からは二通りの反応があった。一つ目は男性客からのブーイングだ。ピチピチギャルを泣かせるなー、最低ーととくに甲羅を背負ったじいさんや豚などがやじを飛ばす。もう一つは女性ファンからのランファンへの嫌悪などであった。
おろおろするドモン・カッシュ。そこへランファンが急に動き出す。
「隙ありー」
ランファンは近づいてきたドモンに対してみぞおちを食らわす。それが見事にクリーンヒットしドモンは怯む。
「うおっ」
痛みに怯むドモンに追撃をランファンはするがドモンはその拳を簡単に受け止めた。
「・・・お前の態度はよく分かった。お前がその気ならもう女とは思わない。お前を宿敵だと思って戦う」
拳を離さず、低い声でドモンは言い放った。
「うっ、・・・うーん、怒っちゃいや」
ぶりっ子攻撃をするが、
「問答無用、俺にはもう通用しない」
マジな目でランファンを見るドモン。その目には先程までの油断はない。
「そうっ・・・では奥の手を」
言い終わるとランファンは突然服を脱ぎだした。会場内に黄色いやじが飛び交う。
「何をする気だ!」
ランファンはシャツと短パンを脱ぎ捨てピンクのブラジャーとパンティーだけの下着姿となった。
「どう、純情男さん,いかがかしら」
セクシーなポーズでドモンを挑発するランファン。
「どうだ、私が見られないだろう。」
見ろ、見ろと言わんばかりの体のラインを強調し、魅せつけていくランファン。ランファンが一歩ドモンに近づくたびにドモンも後退し、中央からリング上の端、場外へと追いやられていく。
「うっ、くそお・・・。」
ドモンはなんとか形勢逆転の策を考えるが、純情ゆえかランファンの姿を直視できず攻撃できずにいる。そんなドモンを悟空、クリリン、東方不敗は門の隙間から見ていた。
「おっとドモン選手後がありません、うらやましい攻撃ではありますが、まだ若いドモン選手にはとても効果的な攻撃だ、攻撃ができません。」
ドモンが攻撃できない理由が、わからない悟空はクリリンに尋ねた。
「なあ、クリリン。ドモンのやつなんで攻撃しないんだ。」
この会場の中でランファンの奥の手が通用しない悟空が言った。
「なんでって、お子様にはわからないことだよ。」
クリリンは返事を適当にして、ランファンの体を見るクリリン。
「あの馬鹿者が、・・・まだまだ未熟者だったわ。」
ドモンもまだまだ真の武道家や男としてほど遠いと思う東方不敗であった。
(この試合貰ったわ)
勝利を確信するランファン。
「ドモンーしっかりしなさい。」
「レイン!」
「真の武道家を目指すんでしょー。こんなところで負けるなんてだめよー。」
(そうだ、レインの言うとおりだ。俺はこんなところで負けるわけにはいかない。師匠のような真の武闘家、キングオブハートを目指す者として負ける訳にはいかない。)
「とどめよー」
ランファンがダッシュして最後の攻撃を仕掛ける。
(女の肌が気になるなら目をつぶればよい。目で見ていてはだめだ、心の目で見るのだ、明鏡止水の心だ)
そこで、師匠東方不敗の次の言葉を思いだすドモン、これは以前修行の地で教わった言葉である。
「ドモン、いいかしかと覚えておけ。明鏡止水、曇りのない鏡の如く静かに湛えた水の如き心、それが勝つための唯一の方法だ。」
ドモンは襲い掛かってくるランファンの前で目をつぶり、明鏡止水の心にする。
「ふふっ、諦めたのかしら?はああ」
ランファンは今日最大の力を込めた右パンチを繰り出す。
(見えた!今だ!)
ランファンの動作を心の目で察することができたドモンは、ランファンの攻撃を避けて大きく飛び上がる。そして、着地すると同時に反転しランファンに近づき一撃を与えた。
「はああっ」
ドモンの攻撃は見事クリーンヒットした。
「うっ・・・」
バタンッ
リングにゆっくりと倒れるランファン。倒れたランファンに近づき審判はカウントを始めた。ワン、ツー、スリーとカウントが会場内に響いていく。ランファンは動く気配がない。
そして、
「セブン!、エイト!、ナイン!、テーン!ランファン選手をたったの一撃で撃破、勝者ドモンカッシュ選手の勝利!。」
会場内を歓声が支配する。ドモンに対して観客は祝福の声を送るが、ドモンのの表情には喜びはない。すぐに奥へと戻っていった。
「「やったー!!」」
レインとブルマがお互いハイタッチしながら喜び飛び上がる。
「ドモン!。」
試合が終わり控室へと帰ってきたドモンに東方不敗は厳しい声で呼ぶ。
「師匠、不甲斐ない試合をしてしまい申し訳ございません。」
ドモンは深く東方不敗に頭を下げる。
「・・・頭を上げろ、言いたいことは山ほどあるが、とりあえず最後の動きだけは良かったといっておく。」
「はい」
「だが、あれはまだ完全な明鏡止水ではない。まだまだ貴様はその領域には達してはいない。格下の相手ではあれでも良いが、これからどんな相手と戦うかわからない。日々これから今まで以上に修行に励むことだ。」
「はい、師匠。頑張ります。」
「うむ。」
そして、第四試合孫悟空対ナムの試合は天空☓字拳を受けた悟空だったが、試合途中しっぽが生え復活してナムに逆転勝利をした。
次回ついに決勝を戦う二人を決める試合が行われる。行き残るのは、悟空かクリリンか東方不敗マスター・アジアか、ドモンか乞うご期待!!!
次回予告
みなさんおまちかね!
ついに天下一武道会も中盤戦に突入!
いったいだれが、決勝へと進むのか!
そして、注目の対戦は準決勝第二試合の対戦は孫悟空VSドモンカッシュ!
亀仙流と流派東方不敗の弟子対決を制し、決勝選へと駒を進めるのはいったいどちらなのか!
次回ドラゴンボールGマスター武闘伝第五話「激突!悟空VSドモン!」に
レディーゴー!
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
ドモンには今回原作でのナムの代わりをしてもらいました。
次回はついに両作品の主人公である孫悟空とドモンカッシュの対決となります。この試合はしっかり書きたいので更新は今まで一番遅くなりそうです。
それではまた次回お会いましょう。!