憑依拒否   作:茶ゴス

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第6話「それは二度目の対峙だった」

 なのはちゃん達のお土産は温泉饅頭だった。渡してきたすずかちゃんの後ろでアリサちゃんに抑えられているなのはちゃんの姿には既視感があった。

 ありがたく温泉饅頭を受け取った僕はしっかりと堪能させて貰った。

 

 それとユーノ君との修行の時に旅行先でジュエルシードが見つかったと聞いた。それはフェイトちゃんに持って行かれたらしいんだけど、問題はその後。なのはちゃんとフェイトちゃんはお互いの持つジュエルシードを賭けて決闘したらしい。

 1対1ではなくて2対2だったらしいんだけど、結果的にはフェイトちゃんの使い魔をユーノ君が魔法で転移させたお陰で2対1になったらしいのだけど結局なのはちゃんとフェイトちゃんの一騎打ちの形になったようだ。

 

 2人の実力は殆ど同じだったようで、勝負は結局つかなかったんだとか。

 

 その際に少しフェイトちゃんと話せたらしく、なのはちゃんはいつもよりも上機嫌だった。

 学校ではアリサちゃん達に呆れられた様子で見られているらしいけど。

 

 

 まあ、そこらへんは置いておいて。ユーノ君との修行なんだけど、理由はわからないけれど僕の障壁の強度が数倍になっているらしい。

 夢の中で影を倒した影響なのかもしれない。まあ、別に困ることでもないので構わないんだけどね。

 

 

 そんなこんなで現在いるのは自宅。時間は午後の6時半。

 今日の放課後は海鳴小の友達と公園でちゃんばらごっこして遊んだよ。

 最終的には僕VS全員って感じになっちゃったけどね。

 勿論勝ったよ。怪我させないように持っている棒の弾き飛ばしだけしてたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 ユーノ君が封時結界を張る魔力を感じた。恐らくはジュエルシードを発見したんだろう。僕もお手伝いに行ったほうがいいだろうね。

 またフェイトちゃんが来るかもしれないし。

 

 幸いにも封時結界が張られた場所はそこまで離れていない。これならすぐにでもかけつけられそうだ。

 

 

 母に少し声をかけてから外に出る。手に持つのはいつもの木刀。辺りは暗いと言っても人がいないわけでもないので封時結界を張りつつ走る。

 少し走った場所、ビルに囲まれた所にユーノ君の封時結界が張られている。結界内に入りなのはちゃん達の元へ向かう。

 

 到着すると、既にジュエルシードは本来の姿に戻っているようで、青い宝石にXIVという文字が浮かび上がっている。あれはシリアルNo.14のジュエルシードだね。

 

 で、なのはちゃん達はというとジュエルシードをほっぽり出して一騎打ちしているようだ。ユーノ君もオレンジ色の獣と戦っている。

 ジュエルシードなんて危ないもの放置していてもいいのかな。まあ、流石に危ないのならユーノ君がなにか言うだろう。取り敢えずはユーノ君を助けるとしようか。

 

 

「裂空斬!!」

 

「がっ!?」

 

「優!?」

 

 

 縦に回転しながら後ろから獣を叩く。突然の奇襲に獣は驚きその体勢を崩した。ビルを蹴り方向転換。魔力を燃やし炎を纏い接近する。

 

 

「鳳凰天駆!!」

 

「ぐっ!!!」

 

 

 渾身の体当たりで獣を吹き飛ばした。

 僕は先程まで障壁で獣の攻撃を防いでいたユーノ君の横に着地する。

 

 

「優、来てくれてありがとう。正直僕だけじゃあ、あの使い魔に勝てなかったよ。」

 

「まだ勝ったわけじゃないよ。まあ、それでも時間は少しは稼げるだろうけど」

 

 

 獣が突っ込んだ場所を一瞥してから空中で射撃魔法で牽制しあっている二人を見る。

 本当に互角なんだね。

 スピードと立ち回りはフェイトちゃん。パワーと防御力はなのはちゃんに分があるってところかな。

 

 まあ、時間さえあれば決着は付くんだろうけどさ…

 

 

「ねえねえユーノ君。一ついいかな?」

 

「ん?どうしたんだい?優」

 

「あのジュエルシード、なのはちゃん達の魔力吸収してない?」

 

 

 少しずつジュエルシードの胎動が聞こえるんだよね。一応封印してるんだろうけど、それが解けるんじゃないかな?

 

 ユーノ君は僕の言葉にはっとしたように空中に浮かぶジュエルシードに視線を移す。

 

 

「まずい!!なのは!今すぐジュエルシードを確保して!!このままじゃ封印が解ける!!」

 

 

 僕の予想は当たっていたようだね。言っておいてよかったよ。

 でもさ急いでたのはわかるんだけど声で言わなかったほうが良かったと思う。なのはちゃんがユーノ君の声に慌ててジュエルシードに近付いてるのはいいんだけどさ、フェイトちゃんも慌てて近付いてるよ。

 

 そして2人共同時にジュエルシードへと杖を当てた。




文章が思い浮かばない話でした。

だから短かったけど許して下さい

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