「ねえ、どうして転校してきたの?」
「母さんと父さんに言われたからだね」
「誕生日いつ?」
「5月の29だよ」
「血液型は?」
「O型」
「星座は?」
「餃子」
「好きな人とかいる?」
「母さんと父さん」
「好きな食べ物は?」
「チーズだよ」
「将来の夢とかある?」
「平穏な生活かな」
質問が多すぎる。律儀に全部答えてるから疲れてきたんだけど。
そう思っていると金髪の少女が手をパンパンと叩いて近づいてきた
「そんなに殺到したら転校生も困るでしょうが。質問は一人一人順番にしなさい。後アンタは双子座でしょ」
「巧妙に隠した冗談を見破られるとは思わなかったよ」
殺到してきたクラスメートを宥めてくれた女の子にそう言うと周りから「え?隠してたの?」って声が聞こえた。なんだ、みんな気付いてたのか。
それならツッコミ入れてくれても良かったんだけどな
「まあいいわ。それにみんな。自分の名前伝えないと覚えてもらえないわよ?」
その言葉にハッとするクラスメート達。嫌な予感がする。
再度クラスメートが殺到したのは言うまでも無いだろう
◇
それから開放されたのは10分後の事だった。見たものを忘れない僕は殺到したクラスメートの名前と顔を記憶した。特に身体的には疲れていないけれど精神的には疲れてしまった僕は机に突っ伏している。
バスが来るまではまだ時間があるらしく、それまでは教室で各々待機しているらしく結構残っている子達はいた。
先程まで殺到していたクラスメート達はもう一度金髪の女の子が止めてくれ。今は僕の周りにはいない。
じゃあ、僕の近くには今誰がいるのかって?
そう、高町なのはだ
無性に走り出したくなった僕をなのはちゃんが止める。そして一言、また逢えたね
一体僕に会って何をしたいのだろうか。僕の血で血痕を残すとなったら全力で逃げさせてもらうよ
そんななのはちゃんを見て呆れているのは金髪の女の子。名前をアリサ・バニングス
バニングスさんと呼んだけど、なのはちゃんと友達だからアリサって呼びなさいと言われた。
その隣でなのはちゃんを見て少し驚いた顔をしているのは月村すずかさん。髪の毛の色が紫って見たこと無い
すずかちゃんにも名前で呼んでほしいと言われてこれを承諾。
アリサちゃんには「随分となのはと仲がいいわね」と皮肉を言われたんだけど、主に魔法関係で苦手というか気の抜けない相手だということを除けば友達であることには変わりなく。それは純粋に嬉しいと言っておいた。
すずかちゃんは「なのはちゃんって積極的なんだね」って言っていたけどどういうことなのだろうか。頭の中でカイルさんが微妙な笑いをしていた理由は後で聞いておくとしようかな。
あと、すずかちゃんも変な感じがしたから、もしかしたら魔法関係者なのかもしれない。
魔力を出している雰囲気は無さそうだけど
取り敢えず、なのはちゃんとすずかちゃんを前にする時は気を抜かないようにすべきだと思いました。
あれ?作文?
ハーレムを書くべきなのだろうか