あたごコレクション   作:今瓜リタ

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少し微妙な出来かも…
それでも読んでくれる心優しいアナタが大好きです!


7話、横須賀行き前日

 

〜佐世保鎮守府、提督室〜

「提督、来たぞ」

「ん、入ってくれ」

 

ついさっき、提督から入渠が終わったら部屋にくるように言われたので俺は今提督の部屋にいた。

絶対コレ資材の消費量で怒られるだろ…

 

「今回お前のお陰でアイツらが助かった。ありがとうな」

「お、おう」

 

え、褒められた?

っていうか何か提督の頭が薄くなってる気が…

 

「さて…それじゃ説教だ」

「へ?」

 

あ、やっぱ弾薬の消費量…かな?

これは…先に謝っといた方がいいかも。

 

「提督…その、ミサイル全弾撃ったのは悪かった」

「こんのっ…大馬鹿野郎が!!」

「ごごごめん!!」

「…何で俺が怒ってるかわかるか?」

「資材の消費量しか思いつきません!!」

「違う!資材もキツイっつーか正直もうミサイル全弾撃つのは勘弁してくださいお願いします……じゃなくて、消費した資材は後で頑張れば手に入るから別にいいとして、俺が怒ってるのはお前の戦い方だ!あれだとすぐに沈められるぞ!もっと自分の生命を大切にしろ馬鹿!」

「ご、ごめん!!」

 

あ、やっぱかなりの資材溶けたんだ…

 

「最初にハープーンでヲ級を大破させた所までは良かった、その次だ。なんで更にハープーンを撃った?」

「なんでって…沈める為に…」

「俺が怒ってるのはそこだ馬鹿!空母の役割はなんだ?砲雷撃戦じゃなくて艦載機の着発艦だろ?

お前が大破させた時点でもうヲ級は艦載機を着発艦させる事はできない、つまり無力化されてるんだ!

そんな相手にハープーンを使う必要があったか?そこで味方に任せて他の敵にハープーンを使うって考えは無かったのか!?」

「あ……」

 

確かに…あそこで2発温存すればあのル級も倒せたな…

 

「もう一つ、なんで1人で救助に向かった!ミサイルを使い果たした状態で127mm砲とCIWSだけで勝てると思ったのか!?」

「あ、あの数の航空機ならそれで余裕かな…なんて」

「敵艦は?確か赤城から戦艦がいる事は聞いていただろ?何で味方を連れていかなかった!?もし増援が来なければ沈んでいたんだぞ!」

「その…全く考えていませんでした」

「今度からは気をつける事!分かったか!」

「わ、わかりました!」

「あと今回はまぁ良いけどミサイル類の無駄遣いとかはあまりしないでくれよ…?でないと俺の頭がそろそろヤバイからな」

「お、おう」

 

あ、提督の頭が薄いのって俺が原因だったのか。

 

「さて、あたごをここに呼んだのはもう一つ理由がある。みらい!」

 

ん?未来?何が?

 

「はいっ!(ガチャリ」

 

始めて聞く声と同時に隣の部屋から出てきたのは艤装以外は始めて見る艦娘だった。

髪は黒のロングで白地に青のラインが入ったセーラー服とスカートと黒のリボン、そしてリボンの結び目には青色の盾とその中に描かれた錨の刺繍が入れてあって……

早い話が俺の髪をロングにしてから服の黒い部分を白に、白の部分を黒にしてズボンをスカートにしたような格好だった。

艤装も俺と殆ど同じ、俺と違う所はステルスマストが普通のマストになった代わりに短魚雷が格納式になり、主砲はこんごう型と同じタイプに、格納庫を少し大きくしたぐらいだった。

 

え?胸の大きさ?

う〜ん…あまりサイズとか分からないけど…愛宕と比べたらちょっも小さいぐらいかな?

…あれ?そういえば何時でも女の子に触れる環境なのに身体が女のせいかそこら辺の欲が一切湧いてこないんだが……

 

「ゆきなみ型3番艦、DDH-183、みらいです!宜しくお願いします!」

「えっと…イージス艦?」

「はいっ!」

「背中のそれは…VLS…?」

「そうですけど…あなたは?」

「えっと…DDG-177…って言えばわかるかな」

「…あたごさん!?」

「うん」

「あ……」

「ん?」

「あたごさんっっ!!(ボフッ!」

「ファッ!?!?!?」

 

俺の名前を叫んだかと思うと急に飛びついてきた。

 

「み、みらい!?」

「良かった…!海自の艦に、あたごさんに出会えて…ひっぐ…ぐすっ…本当に良かったですっ…!」

「な、泣くな!おお落ち着け!取り敢えず説明しような?大丈夫だから!な?」

 

まさかいきなり泣かれるとは…

 

「すみませんっ……護衛艦と出会ったの物凄い久し振りだったので…」

「まぁ艦娘って普通はみんな大戦時の艦だからな…」

「ううん、艦娘になる前もそう。艦の時も太平洋の真ん中でタイムスリップして、結局帰れずに沈んじゃったので…」

「なるほど…だからか。ごめん、辛い事聞いたな」

「いえ、大丈夫です。こうしてあたごさんと再会出来ただけでも幸せですっ!」

「そっか」

 

なんつーか…物凄い守ってあげたくなる感じの艦娘だな…

 

「あ、2人には言い忘れたけどあたごとみらい、長門、加賀、夕立、島風は明日から7日間、俺と一緒に横須賀鎮守府に行ってもらう。この事はもうみんなには伝えてあるから」

「横須賀!?」

「演習もあるぞ」

「資材は!?」

「上が負担してくれる」

 

うわぁ…絶対これお偉いさん方が泣くヤツだ……

 

「ちなみに旗艦はあたごな」

「へっ!?俺が旗艦!?」

「当たり前だ、 大艦巨砲主義の戦闘も現代の戦闘もよく知っている。

それに1番レーダーの性能も良くて情報処理能力も高い。更には同時対処数も200とチート性能、艦隊旗艦にピッタリだろ?」

「うっ…否定出来ない…」

「じゃあそーゆー事で宜しく。あ、みらいはあたごと同じ部屋で良いか?」

「俺は別に良いけど…みらいは?」

「はいっ!!是非お願いします!!」

「わかった。明日0630に俺の部屋に集合、その後0800に出発する。それじゃ解散!」




えー、はい。1部の方には予想が付くかと思いますが…
横須賀行きます、演習します、勝てるのか…?

アニメの「可愛いでちゅね〜!私だってあんな事言いたい訳じゃないでちゅよ?」と「長門秘書艦も甘いでちゅね〜」に心を轟沈させられました…

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