あたごコレクション   作:今瓜リタ

3 / 24
すいません!!やっっっと!投稿できました!!
お正月だったりpc壊れたりiPhoneが割れたりデータが消えたり色々とありまして投稿が遅れに遅れました。

文章崩壊警報発令、もしかすると日本語になってないかもしれない警報発令中


2話、出会い

 

「はわわっ!司令官さん!工廠が壊れちゃったのです!」

「ん?どうした?」

「これを見るのです!」

「えっと…?建造時間16時間…?ナニコレ」

「わからないのです」

「よし、取り敢えず高速でやっといてくれ…」

「了解なのです!」

 

 

 

〜あたご〜

「台詞か…どうしよう」

 

あの後すぐに意識が戻った俺はまた知らない場所にいた。身体は一切動かせず、目蓋も開かないからここがどんな場所なのか一切想像がつかん。ただその時わかった事は仰向けの体勢という事だけだった。

ただ、しばらくすると聞き覚えのある電の声や提督と呼ばれた男の声、そしてたぶん妖精さんらしき声が聞こえてきた。

それらの情報を分析してわかった事は3つ、ここは工廠だ。そして俺は建造中の艦娘、従って建造が終わると自己紹介しないといけない。

…はい、すみません。台詞は全く考えておりませんでした。

 

「司令官さん!建造が終わったのです!」

 

その声と同時に身体が動かせるようになり、目蓋も開いた。

自分の格好を改めて確認すると、艤装は前と変わっていなかったが着ている服が変わっていた。

黒地に青いラインの入ったセーラー服とズボン、白のネクタイ、んでネクタイの先には盾とその中に描かれた錨の刺繍がある。

前は学校指定の男性用制服だったのに…まぁ今は女性だから仕方ないか。

 

プシュァァア!!

 

「熱っ!」

 

何ここ、凄い蒸気が大量に…ってなんか扉みたいなのが開いたぞ?

奥にいるのは…電と…提督か…?

 

「電…これ誰?」

「はわわ…知らない娘なのです」

 

やっぱあの服は提督か…ってヤバ!自己紹介考えてなかった!あーもう適当でいいや!

 

「俺はイージス艦あたご型1番艦、あたごだ。神の盾の名前通り、どんな攻撃も防いでやるよ!よろしくな!」

 

ちょっと中二ぽかったな…?

 

「イージス艦ってことは…現代艦!?あの太平洋海戦のあたご?!」

 

へ?太平洋海戦?なにそれ?

 

「司令官さん?知り合いなのですか?」

「知り合いも何も…当時深海棲艦に対して通常兵器での戦闘を行っていた時代、海上兵力が艦娘に変わるまで1番最後まで戦って最後の通常兵器での戦闘である太平洋海戦に置いては1番多く敵を沈め、1番最後に沈んだ事で有名な艦だ」

「…という事は電達の先輩なのです!」

「え?建造されたのはあたごの方が後だぞ?」

「でも深海棲艦との戦いでは先輩なのです」

「なるほど」

 

話の展開が早すぎるてよくからんが、まぁよーするに太平洋海戦は艦娘が現れる前の深海棲艦との海戦ってことか。

 

「さて…あたごだったな。この佐世保鎮守府へようこそ。秋津 広雪だ、これから宜しく頼む!」

「お、おう。宜しくな」

「ところで…現代艦って事は…ステータスは…?」

「さぁ?」

 

そういえば俺のステータスどうなってるんだ?

 

「てーとく、ステータスだよ」

「お、ありがとう。妖精さん」

 

みると提督のすぐそばに妖精さんと呼ばれた2頭身から3頭身ぐらいの女の子が書類を大量に抱えていた。

…妖精さんって本当にいたんだ。

 

「これがあたごのステータ……(ガタガタガタ)」

「て、提督?!」

「あたご…これは…」

「え、何?そんなに俺ヤバかった?」

 

提督から書類を受け取るとそこにはあり得ない事が書いていた。

 

 

〜あたご、艦船ステータス〜

耐久…7

装甲…3

回避…120

搭載…0

速力…高速

射程…超長

火力…5

雷装…160

対空…300

対潜…200

索敵…400

運…13

 

最大消費量

燃料…30

弾薬…700

 

以上!

 

ーー

「提督…これなに?」

「いや、それ僕のセリフ!!耐久、装甲、火力が1桁に対して他は全て3桁ってどういう事だよ!?しかも燃料は普通の重巡ぐらいしか消費しないのに弾薬700って!大和でさえ手玉に取れるよこれ!!」

「いや、そんな事言われても…たぶん弾薬はミサイル使うからじゃないか?」

「しかも修理時に消費する量も凄く多い…もっと資材を貯めておくべきだった…」

「提督…大丈夫か?」

「大丈夫大丈夫…さて、新しい顔が増えた事だし、歓迎会でも開くか!」

「賛成なのです!」

 

立ち直りが異常に早い事は突っ込まないでおこう。

 

……やっぱ無理

 

「立ち直りとか話の流れが早過ぎるだろ!?」

「ききき、気にするなぁ!HAHAHAHA!」

 

この提督…たぶん俺のせいで精神的に壊れたな。

 

 

 

 

ー3時間後ー

あの後、鎮守府内を見学したり俺の部屋が決まったり色々あったが今は食堂で提督が俺(私?)の紹介をしている。

普通の艦娘は「艦」の時の記憶もあるから自己紹介はいらないが俺は大戦後に建造されたからみんなの記憶に無いらしい。

 

「…というわけで電は知っていると思うが新しく建造されたあたごだ。あたごの所属は今の日本国海軍の前身である海上自衛隊で、護衛艦という分類だがまぁ、クラスはだいたい大きめの軽巡洋艦だ。現代艦だからみんなと比べたら色々と違う所もあるが仲良くしてやってくれ」

 

おい…まて、海上自衛隊が日本国海軍の前身?…もしかして

旧日本国軍→敗戦→警察予備隊→自衛隊→日本国軍

ってことか!?

て事は海上自衛隊が発足するまでの歴史は俺が元いた世界と同じだけどその後が違うのか…

 

「あたご?どうしたんだ?さっきから黙って」

「え?あ、あぁ、少し考え事をしてただけだから大丈夫だ」

 

思考を中止してみんなに向き直り自己紹介を始める。

まぁこの事は後で提督に教えてもらえばいいか。

 

「イージス艦あたご型1番艦のあたごだ!宜しく頼む!あ、好きな物は紅茶と甘いものな」

 

あちこちから歓迎の声や拍手が起きてそれらが静まった所で提督が提案をした。

 

「んじゃあたごのために皆も1度改めて自己紹介するか!」

「「「さんせー!」」」

 

まず先陣を切ったのは…その…胸のアレがかなり大きい娘だった。

 

「ぱんぱかぱーん!私は愛宕よぉ。あたごと同じ名前だから覚えてくださいね」

 

ちなみに愛宕(あたご)と俺(あたご)は同じ名前だけど発音が少し違う。

愛宕は[あ↑た↑ご↓]なのに対して俺は[あ↓た↓ご↑]だ。

次に出てきたのは巫女服を着た茶髪でロングヘアーの金剛だった。

 

「英国で産まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

 

金剛の後に同じ巫女服を着た髪が短い比叡が出てきた、後ろにもあと2人程同じ服装の艦娘がいる。

あれは…たぶん金剛型高速戦艦4姉妹だな。

 

「金剛お姉さまの妹分、比叡です!」

 

比叡可愛い、つーか金剛姉妹みんな可愛い

 

「榛名です!宜しくお願いします」

 

そう言って出てきたのは巫女服の髪がサラッサラストレートの大人しそうな娘だった。

え?なに?艦娘は可愛い人しかいないのか?そもそも男は提督だけ?なにそれ羨ましい。

 

「マイク音量大丈夫…?チェック、1.2……よし。始めまして、霧島です」

 

眼鏡をかけたショートヘアーで知的な感じの娘だな。なんつーか、委員長?

 

「俺の名前は天龍だ。フフフ…怖いか?」

 

天龍か…あ、良い事考えた。

 

「いや、カッコ良い」

「…よせよ、照れるだろ」

「でもカッコ良い」

「まぁ世界水準超えてるからな!」

「そして可愛い」

「なっ…!」

 

大成功!やっぱ天龍可愛い…!

 

「始めまして、龍田だよ。天龍ちゃんが迷惑掛けたらごめんね〜」

 

妹の龍田もいたか…基本柔らかい口調だけど怒るとごっつ怖い、天龍の比じゃない。般若。

んで…次は第六駆逐隊の4人組か。やっぱ駆逐艦は小学生みたいな外見してるな〜。んでもってやっぱり帽子を被ってるのは暁と響だけか。

 

「暁よ!一人前のレディとして扱ってよね!」

「響だよ。その活躍から不死鳥の通り名もあるよ」

「雷よ!かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわね♪」

「電なのです。どうかよろしくお願いします」

 

そんな一気に言わんでも、と思うのは俺だけじゃ無いと思う。

 

「航空母艦、鳳翔です。よろしくお願いします」

 

鳳翔さんもいたのか…

 

「糧給艦、間宮です。お菓子とかを作っているので良かったら後で食べに来てくださいね」

 

…間宮さん…!絶対後でお菓子作ってもらおう、うん、そうしよう。

…ん?あの黒いうさぎ耳は…

 

「島風です!スピードなら誰にも負けないよ!速きこと、島風の如し、です!」

 

足元には連装砲ちゃん達が3匹(?)ほどいた。…可愛いな。

後2人か…残るは…え?あの黒髪に赤い弓道着と青の弓道着は…

 

「航空母艦、赤城です。よろしくお願いしますね」

 

きた!赤城さん!

 

「航空母艦、加賀です。貴女は対空戦闘に特化してると聞いてます。まぁ期待しているわ」

 

まてまて、この人数しか居ないのに金剛型も揃ってるし第六駆逐隊や赤城、加賀さんも揃ってるってここの提督かなり運が良くないか?

 

「すげぇ…ん?もう終わりか」

「次は妖精さんだな」

 

妖精さんも自己紹介あるのか。

 

「よろしく!おれがばーなーたんとーだ!」

「ばーなーといっても、もえないよ」

「もえ、だけどもえないよ」

「あ、けんぞーしたときにVLSのセルをふやしておいたよ」

「「いえーい!」」

「てのかかるしごとだったぜ」

 

「お、おう…ありがとう…で良いのか?」

 

二頭身ぐらいの女の子(?)がいっぱいいる…

 

 

「さて、自己紹介も終わったし、何か質問は無いか?」

 

はいっと1つ手が上がる。おお、天龍か。

 

「はい、天龍」

「現代艦ってことは[ミサイル]ってゆー凄い射程の兵器を持ってるんだろ?て事は基本的に鎮守府にいながら攻撃するのか?」

「あぁ、それか。実は「それは僕が話すよ」…提督が話すそうだ」

 

提督…ちょっとぐらい俺に言わせてくれても良いじゃんか…!

 

「あたごは皆と同じように動いてもらう」

「なんでだ?」

「現代艦だから当たり前とゆーか戦闘能力は射程、命中、索敵共に常識を上回ってるんだが…深海棲艦は海中からでてくるからな。遥か遠くで浮上しても攻撃が届く時には海の中にいる」

「なるほど…」

「他は?」

「あ、じゃあ俺」

 

今の海軍について聞くのを忘れてた…危なかった。

 

「なんだ?」

「今の日本国海軍の前身が海上自衛隊と言ってたけどどーゆーことだ?俺には海自の時の記憶しか無いから教えてくれ」

「わかった。それじゃあ深海棲艦が現れたところから話そう。

まずー」

結構長かったので割愛。まぁ簡単にまとめると

 

海上自衛隊

2010年、深海棲艦が出現、被害が続出。深海棲艦のサイズが小さくて通常の兵器が通用しねぇ!

2011年、憲法がどうとか言ってられるか!先制攻撃の権利を持った日本国軍復活!

2012年、「俺、この戦争が終わったら結婚しようと思うんd…うわぁぁあ!」(太平洋海戦)

あたご轟沈

2013年、第二次世界大戦の艦の記憶と性能をもつ艦娘登場

取り敢えず性能試験とかして安全かどうか調べて強さも調べてるからちょっと実戦は待ってちょ

すっげぇ!人型だし海の上走れるし多少の被弾に耐えれるし!これから深海棲艦には艦娘を運用しよ!

人類と艦娘の反撃だ!

2014年、俺誕生

 

という事らしい。まぁ艦娘の登場の時期は俺がいた世界の艦これサービス開始と同じだな。

佐世保鎮守府なのに艦娘が少ない理由としては艦娘が出てからまだそんなに時間が経ってないこと、そして性能とか安全性とかを調べる事に時間を取られたらしい。

 

「他には質問無いか? ……よし、んじゃ歓迎会始めるぞ!比叡!カレー持ってきてくれ!」

「はい提督!気合い!入れて!作りました!」

 

 

ー数十分後ー

「衛生兵ーーーー!!」

「加賀さん!?それ食べなくてもいいから!!一航戦の誇りとかじゃないから!!」

「金剛お姉さま!?」

「急いでバケツを!」

「до свидания…」

「なのです…」

 

 

 

この後比叡のカレーが猛威を奮ったとだけ言っておく。




待たせたな……じゃなくて待たせてすみません!
次話からは1ヶ月に1話ぐらいのペースで投稿出来ると思います。
いきなりですが読者の方で俺を、私を小説に出して!って方は気軽に言ってください!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。