二人のヒーローが死神の世界に現れました   作:落雷氷華

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前回

ヒーロー、家が建てられた
ヒーロー、少し揉めた

ここから暫く挨拶パート
なので暫くバトルなし(十一番隊はあり得るかもしれない)


ヒーロー、挨拶するin一番隊+新コーナー

「…………おい」

「ん?」

「…………迷ってねェよな?」

「…………」

ダラダラと汗を流す上条

一方通行はハァ…と溜息を吐き

「不幸だァ…」

と呟いた

 

見ての通り二人は絶賛迷子中である

一方通行は上条に付いて行っただけなので悪くない(本人がそう思っている)

上条は頭を抱え

「あ、あれ〜……一番隊ってこっちじゃなかったっけ?」

と悩ませるのであった

 

 

そんな二人に

「ん?おーい、二人共〜」

救いの神?が降りる

「ん?……えーと」

「あ、自己紹介してなかったね〜。僕は京楽春水。よろしく〜」

「あ、上条当麻です」

「……一方通行」

とりあえず自己紹介を済ます三人

上条は京楽に

「京楽さん。俺たち一番隊に行きたいんですけど…」

と、道を尋ねた

「ん?一番隊に何の用だい?」

「いや、これからお世話になるので挨拶にと…」

「あらあら〜偉いねぇ〜。それなら一番隊ならこっちだよ」

京楽が歩き出す

それに続く上条と一方通行

「僕一番隊隊長だからね。それなら許すよ〜」

「ありが……一番隊隊長⁉︎」

上条がお礼を言おうとした時の京楽のカミングアウト

一方通行は驚いていたが別の意味で驚いていた

(………あんなダラダラしたやつがそんな地位に立っていいのか?)

上条は

(てっきり総隊長さんが一番隊隊長かと思ってた…ん?総隊長だから全隊の隊長?……んな馬鹿な)

上条は苦笑いする

「ん?どうしたんだい?二人とも難しそうな顔して」

「いえ、何でもありません」「ねェ」

二人息ぴったりと否定する

 

 

「ここだよ〜」

京楽が止まる

二人は見上げる

「……へぇ…さっきとは違う」

「あそこは違うからね〜」

そして中へ入る三人

 

 

「隊長」

京楽が中を案内してると、一人の女性が京楽に声を掛けた

「あ、七緒ちゃ〜ん。この二人が」

「隊長、あなたまた仕事ほっぽりだしましたね?何回ほっぽり出せば気が済むんですか?」

「…え…と…」

京楽の言葉を遮るように七緒という女性は迫る迫る言葉で迫る

二人は付いてきていないみたいだ

「……ん?あなた達は?」

と、七緒が二人の存在に気づいた

「こ、この二人は上条当麻くんと一方通行くんだよ〜。わざわざ全隊に挨拶にいくんだよ〜」

「そうですか。伊勢七緒です。一番隊副隊長を務めています」

「あ、上条当麻です…」

「……………一方通行」

そしてまた自己紹介する三人

と、京楽が何かを思い出した

「そ、そういえば‼︎山爺から茶会の誘いがあったんだ‼︎良かったら上条くんと一方通行くんもおいでよー」

「隊長‼︎あなたには仕事が」

「それじゃあね〜」

七緒の言葉から逃げるように上条と一方通行を連れて離れる京楽

 

 

「た、隊長ォォおおおおおおおお‼︎」

怒号の叫びが一番隊に響き渡った

 

 

 

 

「ふぅ…ここまで来ればいいかな〜?」

「………」

もう何も言えない上条と一方通行

今二人はこう考えているだろう

(一番隊大丈夫なのか…⁉︎)

「さて、山爺の所に行こうか〜」

「え、あれって逃げる為の口実じゃ…」

「いや本当だよ?茶会は嘘だけどね〜」

もうどうなっているんだと本気で思い始めた上条

一方通行はもう考えないようにした

 

「山爺〜上条くんと一方通行くん連れて来たよ〜」

ギィと扉が開く

そこにいたのは、茶を飲む山本元柳斎の姿だった

「うむ、こちらに来なさい」

上条は少しタジタジになりながらも山本の前に行く

一方通行は特に迷いもせず前に行く

「さて、儂は山本元柳斎。総隊長を務めておる」

「か、上条当麻です…」

「……一方通行」

一方通行は少し警戒を見せている

上条はこの空気に耐えられないのか。少し汗を流している

「…一方通行。主は何故敵意を剥き出しにしている?」

山本は一方通行の視線に気づいていた

一方通行は自分が行っている事に少し驚き

「………すまん。癖だ」

と謝った

「儂から見るに、お主らは壮絶な人生を歩んできたと見た」

その言葉に、上条は少し驚き、一方通行は眉をひそめた

「お主らが何をしてきたのか知らんが、儂等より大きな災害と戦ってきた。その証拠にあの重傷。あの傷は命を落としていると卯ノ花が言っていたぞ」

「ハッ、そんな傷でやられる俺じゃねェよ」

一方通行は即座に否定する

「……そうじゃな。お主らはタフとみた」

「………チッ」

じゃからと、山本が加える

「ここで少し体を休めるか知らぬが、ゆっくりしていくといい」

「監視下に置かれてるのにか?」

「そうじゃ」

意味分んねェと吐き捨てる一方通行

上条はもはや口出し出来ない状況になってしまった

と、今までの空気が嘘のように和やかになり

「さて、茶でも飲むか、京楽も来い」

と、京楽も参加した茶会が開かれた

 

 

 

 

 

(茶よりコーヒー飲ませろ)

と、一方通行は静かに苛つきながら茶をすするのであった

 

 

 

 

一番隊

挨拶完了




第10話エンド

「ここで突然だか、新コーナー、『護廷十三隊図鑑』が始まるぞ‼︎」
「このコーナーは、護廷十三隊の隊長を少しだけ紹介する」
「今日はこの人だ‼︎」

京楽春水

「フルネームは『京楽次郎総蔵佐春水』一見すると隊長として品格が疑われそうだけど、いざという時は頼りになる‼︎女好きだけど男性死神にもフランクに話しかけるぞ‼︎でもよく仕事をほっぽりだすらしい」

「斬魄刀は『花天狂骨』珍しい二刀の斬魄刀だァ。封印時は大小の刀として携帯しているが、能力開放時と共に二本の青龍刀のような形状に変化する。花天狂骨が提示する「遊び」のルールをあのピンク(京楽)を含めて敵へ強制的に従わせる能力をもつ。だがルールによってあのピンク自身もダメージを負うから不利的リスクも生じるらしい」

「始解は『花風紊れて花神啼き 天風紊れて天魔嗤う 花天狂骨』だ」

「長ったらしいよなァ」

「まぁいいじゃないか。あ、後、一方通行が呼ぶBLEACHの原作キャラのあだ名気に入らなかったらいい名前をくれ‼︎」

「別に簡単にオレンジとかピンクとかでもいいじゃねェか」

「それに気に入らない人もいるだろ?ってな訳でこのコーナーはそれでおしまい‼︎」

「次回は二番隊隊長を紹介する」

次回「ヒーロー、挨拶するin二番隊」

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