突如、謎の穴に落ちた翔一。その穴の中で、ある幻聴が耳に入る。
「うぉぉぉぉた、助け・・・助けてくれぇぇええええええ!!!(泣)」
いきなりの出来事で、落ちながらも戸惑い、そして涙を流す見っとも無い俺。
何がどうなってる・・・! 確かに勉強あんまりしてなかったけど、
こういう展開ってありか!!?最悪なMMORPGだな!『現実』って奴は!!!
・・・っ!!
あの時の罰・・・なのか・・・・・・・・・・・・・・・・・?
って!!
とにかく助けてくれぇぇぇ! 穴の中真っ暗だしぃぃぃぃぃぃぃ!!!
あっ・・・ち、少しチビった・・・・・・
________える?__
・・・何か声が聞こえるような・・・
幻聴・・・に決まってるだろぉぉぉ!!!
落ちてる状況で誰が声かけてくるんだよぉぉぉっ!?
__聞こえる?
・・・幻聴だ。そう違いない。違いない違いない違いない・・・
・・・そう!これは夢だ!きっと俺は実際転んだんだろうけど、意識がフェードアウトした際に
夢を見ているに違いない!そうに違いない!
ヘタレな俺は、瞬時に今あるこの状況から目を背けてしまった。
.......あれ? 聞こえないのかなぁ・・・.......
いや、聞こえてますけど・・・これ返事した方が良いんじゃね?
どうせ夢だし・・・というかこの声聞いた事ある様なないような・・・
.......聞こえますか~?.......
・・・・・・ど、どうしよ・・・ま、まぁ・・・夢だし・・・夢の中ぐらいなら・・・!
「は、はぃっ!!!き、聞こえてますぅっ!!!」
・・・真っ暗な穴に落ち続けている最中で、返事がおかしくなってしまった。
.......あ、聞こえてたんだ・・・良かったぁ・・・.......
「誰だか知らないけど助けてくださぁぁぁい!! このままじゃ、ショ、ショック死
するっっ!!!助けてください!お願いします!(必死)」
.......えぇ・・・えぇ・・・と。君に頼みたい事があるんだけど・・・.......
こんな状況で頼み事!?どういう神経してんだよぉぅ!?
「き・・・聞きます!何でも聞きます!だ、だから助けてくださいぃ!!!(モロ泣き)」
.......な、何でも?ホントに?.......
「はい!何でもします!だから、命だけは!命だけは勘弁してください!」
.......じゃ、じゃあ・・・過去の私と、さやかちゃん。マミさんに杏子ちゃん。
そして・・・ほむらちゃんを・・・・・・救ってくれる?.......
・・・・・・えっ? マミさんにさやかにあんこちゃんとほむほむ?
・・・それに救う? えっ?えっ?
.......だ、ダメかなぁ?返事もらえないとここから一生出してあげられないんだけど.......
「や、やります!だから出してくださぁぁぁい!!!」
・・・・・・この時の俺は、謎の声の言い放った言葉の意味を考えるのをすぐ様やめて、
ただ、一生ここで落ちたままなのは凄く嫌なだけだった。
.......ウェヒヒ、決まりだね。・・・ちゃんと・・・皆の事・・・救ってあげてね・・・。
あなたが希望なの。・・・それじゃ・・・頑張ってね。ほむらちゃんを・・・救ってあげて.......
さっきから聞いた事ある声だと思ってたけど、今のウェヒヒとほむらちゃんで
気づいたぞ!? い・・・いやあり得ないだろ・・・でも夢なら・・・!!!
「待ってくれ!お前はまど________________
暗闇のを落ちていたはずが、一瞬にして真っ白い光に包まれた。
その輝きに、目が眩んで、俺は目を閉じた。
少しずつ、体が心地が良い暖かな何かに沈んでいく様な。そんな感触がした。