魔法少女まどか☆マギカ -女神の決断   作:てにー

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この話も長め。


第17話「動き出した、変化」

 

 

 

 

イーオンに着き、時間をつぶすためイーオン内を見て回っていると、

色々良さそうな店を見つける。

 

それでお店の中に入ったりしている合間に時間が過ぎて、まどか達がCDショップに来るだろう

時間になったので、急いでCDショップの中に入る。

 

・・・予想通り、さやかとまどかが入ってきた。バレない様な位置で見る。

 

 

<<たす・・・けて!>>

・・・・まどかが音楽を視聴していると、突然様子が変わる。

奴の声が聞こえるんだろう。・・・というかwww俺まで聞こえてるんですけどwww

 

<<助けて・・・! まどか・・・!>>

そんなテレパシーで大丈夫か?まぁ俺がリンク切れば良い話だけどね。

あの後自分の思ってる事のリンクは切っ・・・何ていうか、

自分の念話(?)のリンクだけを切って、相手のは受信できるって言う、

結構便利な業を習得したからな。

 

<<僕を・・・助けて・・・!>>

まぁ先回りあるのみ!!!

アニメでまどかが入ったルート・・・というか階段をを駆け上がって、先回りする。

 

___

_

 

 

・・・よし、あの扉の前まで来た。

前にマミさんと一緒にここ調査しておいて良かったぜ(キリッ

 

―――回想―――

 

「翔一?ここから先は何もなさそうだけ_!。もしかして、魔女・・・?」

 

「いや・・・まぁ、一応調べておきたかっただけ。人気がないし・・・」

 

「でもソウルジェムに反応はないし・・・気配もないわよ?

 確かに立ち入り禁止だし、魔女が身を隠すには良い場所だと思うけど・・・」

 

「翔一?ここには何もなさそうだけど・・・調べる?」

 

「いや、・・・そう・・・だね。じゃ・・・じゃあ帰ろうか」

 

「えぇ。買い物ついでのパトロールだったのね」

 

「・・・そういう事」

 

―――――――――

 

 

・・・っていうか、中暗いな・・・

 

\バァン!・・・・・・・・・・ガン! ガタン!/

・・・遠くから物音が聞こえる。恐らくほむらがQBを追いかけているのだろう。

 

奥まで行って、

鞄からキュゥべぇさんお手製の魔銃を取り出す。

 

・・・・スナイパーライフルやバズーカはともかく、

元の世界で、友達とエアガンの撃ち合いをやっていたから、扱いには慣れている。

(MGSの真似事という名の黒歴史)

 

まぁこれが初めてではないんだ。今回もきっとうまくやれるはずだ!

 

 鞄を置くと、足音とまどかが聞こえてくる。

アニメ通りなら、2人が危ないって時にマミさんが来るはず・・・!

 

だから、一応マミさんが来るまで二人を守ってやらないと・・・!

 

\ガチャ.../

 

まどかが入ってきた。・・・覚悟を決める。

 

「何処にいるの・・・?   あなた・・・誰・・・?」

恐る恐る という感じで声を出すまどか。 

 

<<たすけて・・・!>>

「はっ!?」

 

\ガチッ・・・ドシャバタッガターン/

 

「あっ!?」

翔一「うるさっ・・・!」

思わず、小声でそう言ってしまう。まぁ天井の一部が落ちてきたんだけど。

 

まどかとは5mは離れている場所で、気配をできる限り殺し、密かに見続ける。

 

「はぁっ!?」

天井から落ちてきたキュゥべえを、まどかが抱きかかえ・・・。

 

「あなたなの・・・!?」

「たすけて・・・!」

 

\ガシャッーン!/

 

・・・天井からほむらさん登場。カッコ良いー!惚れちゃいそうだぜ暁美さーん!!

 

「うわっ・・・!!   ・・・ほむら・・・ちゃん!?」

「そいつから離れて・・・」

うぉ・・・ほむほむの魔法少女姿キター!・・・って、こんな事思ってる場合じゃない!

 

「だって・・・この子、怪我してる・・・! ダメだよ、ひどい事しないで!!」

・・・そいつ、死んでも普通にひょっこり現れるんだぜ?

だからそんな奴構わなくても良いのに・・・。

 

「あなたには関係ない・・・」

「だってこの子、私を呼んでた! 聞こえたんだもん! 『助けて』って!!」

「そう・・・」

 

「えっ・・・」

・・・まどかとほむらが、互いの目を見続ける。

 

おっ・・・あれは!

 

\バシュゥゥーン/

隙を見計らっていたさやかが、隙をついてほむらに消火器を浴びせる。

 

さやか「まどか!こっち!!」 ほむら「っ・・・!!」

さやか「えいっ!」

消火器を投げて、まどかを連れて行ってしまうさやか。

・・・俺も後を追いかけ_

 

ほむら「・・・居るんでしょう? 戸原翔一」

 翔一「っ!?」

・・・バレていた。 

 

 翔一「・・・そんな事は後だ! 今はとにかく_」

ゾワッ。 体中を、嫌な予感が駆け巡る。

 

そして・・・・。

 

 翔一「っ!! 魔女の・・・結界・・・!」

そう。やはり魔女の結界に・・・取り込まれた。

 

ほむら「・・・こんな、時に・・・!」

 翔一「とにかく俺はあの二人を追いかける!」

 

ほむら「待っ_!」

ほむらが何かを言いかけたが、今はそれどころではない。

あの二人の下に急がないと。

 

走って数十秒という所で・・・!

 

翔一「周りの景色がどんどん塗り変えられていく・・・! やばい・・・!」

というかマジやべぇ・・・怖すぎワロタ・・・!!!

だが慣れとは恐ろしいな!こんな事考えられる余裕があるぜ!

 

・・・それから数秒もしない所で・・・!遠くに二人を発見した。

マズい。使い魔達に取り囲まれようとしている・・・!

 

まどか「な、何かいる!!!」

使い魔「---!!」

さやか「じょ、冗談だよねぇ・・・!? 私、変な夢でも見てるんだよね・・・?

    ねぇ、まどかっ!?」

まどか「さ、さやかちゃん!こ、怖いよっ・・・!!」ウルッ

さやか「だ・・・大丈夫・・・!大丈夫だよまどか!・・・何とかなるよっ・・・!」ガクガク

 

魔銃を構え・・・!

 

 

 

 翔一「うぉおおおおおおおおお!!!」

走りながら、取り囲もうとしている使い魔数匹に魔銃を向け・・・!

 

 翔一「・・・喰らえ!」パシュイィン!

魔銃を使い魔に向けて撃つと、たちまち使い魔が灰になっていく。

 

 翔一「うぉぉ!? この形態でも結構強いじゃないか!!」

さやか「なっ・・・!翔一?!」

まどか「戸原君!?」

さやか「ど、どういう事なのさっ!? 転校生の次は翔一まで!?」

 翔一「それは後だ!! 下がってろ!!」

まどか達と合流して、後ろに匿いながら、魔銃を放つ。

 

使い魔「___...!」

 翔一「・・・下がっていく・・・!?」

取り囲んでいた使い魔達が陣形を崩し、固まっていく・・って・・・えぇーーーー!??

 

 翔一「おいおいマジかよ・・・!」

使い魔が引いていくと思ったら、集合して3倍ぐらいの大群でまっすぐ向かってくる・・・!

 

さやか「ひぃ!?」

まどか「と、戸原君・・・!?」

 

 翔一「安心しろ!すぐに味方が来る!!!(恐らく!)」

さやか「それまでどうすんのさ!?」

 翔一「俺が・・・食い止める!」

魔銃をアサルトライフルに変形させ、構える。

 

さやか「な、何よそれ・・・!あんた一人で勝てるの!?」

 翔一「やってみなければ・・・分からない!」

そう言うと同時に引き金を引き、使い魔の大群に向けて乱射する。

 

 翔一<<マミさん!!! ・・・マミさん!!!>>

撃ちながら、近くにいるはずのマミさんに声をかける。

 

 マミ<<えぇ!! 今そっちに向かってるわ!>>

 翔一<<後どれぐらいで着くの!?>>

 マミ<<5分もあれば!!>>

 翔一<<5分って何!? アニメならすぐさま来てたじゃないかっ!?>>

 マミ<<えっ・・・!? アニメ・・・?>>

 翔一<<あっ・・・こっちの話だ!! 5分・・・微妙な時間・・・って、急いでくれ!

    こっちは2人を守りながら戦ってるんだ!>>

 

 マミ<<えっ!? 魔女の結界の中に入ったの!?>>

 翔一<<いや、巻き込まれた・・・!とにかく、すぐに来てくれ!>>

 マミ<<分かってるわ・・・!それまで、何とか持ちこたえて!!>>

 翔一<<了解!!! ・・・何とかやるさ・・・! あ、マミ・・・>>

 

マミ<<・・・?>>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翔一<<時間を稼ぐのはいいが・・・。

    別に、敵を全部倒してしまっても、構わんのだろう?>>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マミ<<・・・・えぇ、出来るだけ減らしてほしいわ>>

 翔一<<というのは冗談です! 早く来てくださいお願いします!!!>>

 マミ<<ふふ・・・。分かってるわよ>>

 翔一<<それじゃ、早く来てくれ!>>

自分のリンクを切ってから、

 

 翔一「後5分もすれば味方が来る!それまで我慢しろ!!!」

さやか「何でそんな事分かんのさ!?」

まどか「うぅ・・・グスッ」

さやか「あっ・・・! まどか! 大丈夫だから!イザとなったら私が守るから!!」

まどか「う・・・うん!」

 翔一「・・・あっ・・・!」カチッ カチッ

さやか「ど、どうしたの!?」

 翔一「・・・弾切れとか最悪すぎる・・・! 一度は言ってみたいからって、

    自分から死亡フラグなんか立てるんじゃなかっ・・・あっ」

 

 

 

~~~~~~~~

 

スナイパーライフル1発=消費MP16 (合計消費16 )

    +

     バズーカ1発=消費MP120  (合計消費136)

    +

        拳銃8発=消費MP1x6 (合計消費142)

    +

アサルトライフル48発=消費MP2x45 (合計消費240)

 

 

=魔石の残り魔力、「0」

 

 

~~~~~~~~

 

 

    

 翔一「・・・残弾・・・0・・・!!」

あの後節約するからって魔石交換しなかったのが悪かったーーーっ!!!

死亡フラグ立てなくても普通に弾切れになってたじゃないかー!?

 

さやか「えぇー!?」

 翔一「クソ・・・!こうなりゃヤケだ!!」

アサルトライフルを、魔銃本体の魔力を使って、昔の大剣(魔力強化)に変形させる。

 

・・・重い。だけど両手なら普通に振れる。

さやか「ちょ、ちょっと!?  突っ込む気!? 危ないわよ!?」

 翔一「分かってる・・・だから・・・!」

まどかに駆け寄り・・・!

 

 翔一「おいこらバカキュゥべぇー!! 早く魔石よこせーっ!!!

    このままじゃ、お前が無事でも俺達が死ぬぞーっ!! おーい!!!」

 QB「ふぃ………………ふぅぃ………」

まどかに抱かれている、瀕死状態のキュゥべぇに向かって叫ぶ。

こいつ、何回撃たれてもすぐ現れるから、瀕死状態でも魔石ぐらい渡せるだろう!

 

 翔一「早くしろーっ!!間に合わなくなっても知らんぞーっ!!!」

まどか「戸原君!! 可哀想だよ!! この子、凄い怪我してるんだよ!?」

 翔一「大丈夫なんだよこいつは!! 問題は俺達の方だ!!」

さやか「うわぁ!もうすぐそこに来てるよ!!!」

 

 翔一「クソッ!!!」

さやか「ど、どうすんのさ!?」

 

・・・怖い。

 

 

怖い。

 

 

だけど・・・。

 

 

目の前で誰かが死ぬのは、絶対にもう、見たくなんか、ない。

 

だから・・・怖くても・・・!!

 

 

 

 

――もう、あの頃みたいに目指すことは出来ない・・・。けれど――

 

 

 翔一「・・・・・・いらっしゃいませーっ!!」

 

まどか「戸原君!?」

覚悟を決めて、敵陣へと突っ込む。

あぁ・・・死亡フラグなんて立てるもんじゃ、ないんだな・・・。

 

だけど・・・!

 

 翔一「うぉおおおおおおおお!!!」

叫びながら、敵陣に突っ込む。・・・使い魔もこっちへ向かってくる・・・が!

 

 翔一「なーに・・・!」

襲ってきた使い魔を横切りで思いっきり切り裂く。凄い切れ味だ。

・・・その際、ただでさえ白い制服に返り血が。 

 

 翔一「相手の隙を見て・・・!」

一匹。

 

   「その瞬間に振りかざせば・・・!!」

2匹。

 

   「良いだけだーっ!!!」

3匹。

 

   「だから・・・・・・・だからっ!!!」

そして4匹目の使い魔を切り裂いた。

  

 

 

 

 

  

   「俺は死なねぇーーーー!!!」

もう使い魔を5体以上は切った。使い魔達は怯んでいるのか、段々後ろに下がっている。

 

 

さやか「うわーっ!?」

 翔一「っ!?」

振り返ると、別の方向から使い魔達がさやか達に迫っている。

全速力で走っても間に合わない・・・!こっちは囮、だった・・・!!

 

あれでは.........................!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                死んでしまう。

 

 

       死んでしまう。

 

 

死んでしまう。

 

               死んでしまう。

 

 

                     死んで、しまう。

 

 

           死んでしまう。

 

 

また

 

 

                                    また

 

   また

 

                また

 

 

 

                              また

 

 

                 目の前で

 

 

 

                  目の前で

 

 

 

                目の前で

 

 

                   目の前で

 

 

 

            

人が死ぬ。

 

 

 

                          人が死ぬ。

 

       人が死ぬ。

 

 

                                 俺のせいで。

 

 

 

                           俺のせいで。

 

 

                                俺の、せいで。

 

 

                 また、

 

 

                               人が

 

 

                               死ぬ

 

俺の

 

                             せい

 

                   で・・・。

 

 

           いや

                           だ・・・。

 

               いやだ・・・・

 

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

 

 

そう叫んだ時だった。

どこか、体中に力がみなぎった気がして、

咄嗟に大剣を振りかざそうと・・・・・。

 

 

振りかざそうとしたその時、突然体が何かに止められた気がした。

いや、確実に何かに止められている。

どうして、どうして。どうして、どうして。どうして、どうして。

 

あのままでは、あの二人は死んでしまう。

 

動け。動け、動け、動け、動け、動け、動け、

 

そう念じても動かない体。何故。何故。何故。何故。何故。何故。

死んでしまう。また、俺の目の前で人が死ぬ。人が死ぬ。

 

嫌だ。

 

嫌だ。

 

 

 

でも動かない。何故だ。

 

 

 

お願いだ、お願いだ、動いてくれ。

 

このままじゃ2人を死なせてしまう。

 

 

助けて___くれ。

 

 

 

 

ほむら「・・・・っ!」

俺が大剣を振りかざそうとしても動けない間に、ほむらがさやかとまどかを

助けてくれていた。

 

ほむら「何をやっているの!? 後ろ、来るわよ!!」

遠くからほむらに叫ばれ、咄嗟に後ろに向く。

 

・・・今、やっと体が動いた。

 

 

 

~~~ほむらside~~~

 

・・・戸原翔一・・・。何者なの・・・。

あの銃は何なの・・・。 戸原翔一(イレギュラー)という存在自体、

現れたのは今回が初めてだと言うのに・・・。彼が持っている物は一体・・・何なの・・・。

 

ほむら「っ・・・!」

自分に向かってくる使い魔に応戦しながら、まどか(+美樹さやか)の方に目を向ける。

 

「・・・・いらっしゃいませーっ!!」

ほむら「なっ!?」

彼、戸原翔一の方へ目を向けると、向かってくる使い魔の方へ駆け出していく。

それよりも、手に持っている大剣はどこから・・・!? 

まさか、あの大剣も、あの銃が変わった姿だと言うの・・・!?

いやそれよりも・・・何て愚かなの・・・!? 生身の人間が使い魔に_

 

「相手の隙を見て・・・!」  ほむら「!?」

 

 「その瞬間に振りかざせば・・・!!  良いだけだーっ!!! 」

・・・使い魔に応戦・・・している・・・!?

 

さやか「うわーっ!?」

ほむら「っ!?」

 

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

 

即座に時間停止。私に向かっている使い魔に数発撃ち込んだ後、

まどかの前に移動して、解除する。

 

 

まどか「きゃっ!?・・・・ほ・・・ほむら・・・ちゃん・・・!?」

さやか「な・・・!? ど、どういうつもりよ、転校生!」

ほむら「悪いけど、今答える暇はないわ!! 下がって!!」

盾から軽機関銃を取り出して、向かってくる使い魔達に銃弾を浴びせる。

 

向かってくる数は多くはないけれど、使い魔の一部が銃弾を避けるので手がかかる。

だけど余裕がない訳ではない。やろうと思えば時間停止をすれば良い。

 

でも・・・ワルプルギスの夜に向けて、少しでも魔力の無駄な消費を避けたい。

あの子との約束を、果たすためにも。

 

余所見をしている場合ではないけれど、『彼』の方に目を向けると・・・。

 

ほむら「っ!!」

大剣を振りかざしたままで、振るおうとしない。

・・・あの大剣に大きな魔力を感じられる。それも、大きな。

 

あんな大きな魔力を放出されたら、時間を止めるしか避ける方法がない。

それに、使い魔だけでなく、私やまどか、美樹さやかまでもが巻き添えになってしまう。

 

だけど彼は動かず、ただ振りかざしているままだ。

・・・私がまどかを連れて撤退するのを待っている・・・?

いや、それなら何らかのアクションを取って来るはず。

 

それに・・・!!

 

ほむら「何をやっているの!? 後ろ、来るわよ!!」

そう。彼の後ろにいる使い魔はまだ全滅した訳ではない。

そんな状況でこちらに目を向け、魔力を放出するというのは、

彼にとって、ベストな選択ではないはず。

 

「・・・クソ!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!! ほむら、頼む!!!」

さっきまでずっと大剣を振りかざしたままだったのが、冗談に思えるほどに素早く動いた。 

 

ほむら「言われなくても・・・!!」

彼が動いたのと同時に、こちらに向かってくる使い魔が増える。

 

・・『獲物』が4人も縄張りに入ってきたら、必死になるのも当然かも知れない。

だけど、明らかに様子がおかしい。 使い魔が纏まって襲ってくるのは、

自然ではない。私が言っているのは、何故こんなにも猛攻をしかけてくるか、という事。

 

 

さやか「っ・・・」

まどか「うぅ・・・」

 

ほむら「なっ・・・!?」

まどか達が安全かどうか、一瞬振り返って判断していたけど・・・。

 

ほむら「美樹さやかっ!!! 早くその薔薇を捨てなさい!!!

    あなたは何処まで愚かなのっ!?」

さやか「へっ!?」

ほむら「それがある限り、こいつらは向かってくるわよ!!」

さやか「な、何で分かるのさ!?」

ほむら「こいつらの様子がおかしいのは、その薔薇が原因の可能性が高いからよ!!」

さやか「い、いやだよ!これは恭介に__」

 

 

「4人共、一つの場所に集まって!!!」

 

 

・・・この声は・・・。

・・・昔。自分がまだ、魔法少女ではなかった時。弱かった、非力な自分だった時。

この声の持ち主は・・・。・・・まどかと一緒に現れて。私を助けてくれて。

臆病だった私に、明るく接してくれて。

魔法少女に成りたてだった時は、自分の時間を削ってまで私を鍛えてくれて。

・・・そんなあなたに、私は、あなたに、まどかと同じ憧れを、抱いていた。

 

あなたみたいに強くなりたい。私も、誰かを救いたい。

そんな事を思うようになった、理由の一つが・・・。

 

 

 

 

ほむら「――巴マミ・・・」

 

あなた『 だった 』。

 

 

~~~~~~

 

 

 

 翔一「マミ!!」

やっと来てくれたのか、マミさんの声が聞こえた。

 

 マミ「急いで!」

そう言われたので、慌ててまどか達の方へ戻る。

 

ほむら「・・・」シュタ

ほむらもこちらに合流してきた。

 

俺達の周りに鉄のベルトが上から降ってきて・・・

まどか「あれ・・・・?」

さやか「これは・・・」

すぐに、結界を構成した。

 

 マミ「遅くなってしまったわね・・・・翔、一・・・?」

 翔一「は、はい!!」

 マミ「何を・・・・!!」

 翔一「へ?」

 

 

 

 マミ「何をしたのよ!? 服が汚れてるじゃない!!! 手も、ズボンも・・・!」ガミガミ

 

 

 翔一「へっ!?・・・あー・・・えぇーと・・・」

使い魔の返り血なんて口が裂けても言えない。

 

 マミ「もう!・・・もしかして・・・また接近戦したんでしょう!?

    あれほど危険だからしないでって言ってるのに・・・!!」

 

 翔一「い、いや・・・その・・・と、とりあえず・・・」チラッ

 マミ「あっ・・・」

さやか「ど、どうも~~・・・?」

まどか「えぇーと・・・」

ほむら「・・・・・・」

 マミ「あっ・・・ご、ごめんなさい。恥ずかしい所を見せちゃったわね・・・」

さやか「い、いえ!そんな事ないっすよ!!」

 マミ「そう・・・? それよりも、あなた達、危なかったわね・・・でももう大丈夫。

    ・・・・・あら、キュゥべぇを助けてくれたのね。ありがとう・・・その子は私の

    大切な友達なの」

まどか「・・・私、呼ばれたんです!頭の中に直接この子の声が・・・」

 マミ「ふぅーん・・・。なるほどねぇ…その制服、あなた達も見滝原中の生徒みたいね・・・」

さやか「え、えぇーと・・・しょ、翔一と同じクラスです!」

 マミ「あら・・・そうなの?」

 翔一「まぁ・・・・ね・・・」

さやか「あ、あの・・・あなたは・・・」

 マミ「そうそう・・・自己紹介しないとね・・・。でも・・・その前に・・・

    あなた・・・。どういうつもりか知らないけど・・・」

マミさんが、所在なさ気で居たほむらに、声をかける。

 

 マミ「見滝原にも専属の魔法少女がいる事ぐらい、分かっていたわよね?」

ほむら「えぇ・・・」

 マミ「本来なら、いがみ合うべきだと思うけど・・・。翔一と一緒にこの子達と、

    キュゥべぇを守ってくれていたし、状況が状況だから・・・・

 

 

 

 

 

 

 

    ここは、一時休戦して、一緒に戦わない?」

 

 

おぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!???

 

ほむら「・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇ。お願いするわ、巴マミ」

 マミ「あら・・・あなたとは、初対面だと思うけど・・・」

ほむら「見滝源が強い魔法少女に守られているのは知っていたから。名前も知ってるわ」

 マミ「・・・そう。それじゃ、翔一と2人は、ここで待っててくれる・・・?

    ちょっと一仕事・・・片付けてくるから!!」

・・・感動した。ほむほむとマミさんの一時休戦とは言え、共に共闘するというのは・・・!

 

 

そ し て ! ! !

 

 

 

 

\サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー♪/

 

 

 マミ「んっ・・・!」

 翔一「キターッ・・・!」小声

キタキタキター!魔法少女のマミさんキター!

 

 マミ「あ、・・・そういえば・・・名前、聞いてなかったんだけど・・・」

ほむら「・・・暁美ほむらよ」

 マミ「それじゃ・・・暁美さん・・・・行くわよ!」

ほむら「・・・えぇ!」

 

・・・その時のほむらは、さっきと同じ様で、少し安心していた様な表情をしたのを、

俺は見逃さなかった。

 

二人が結界の外に出て行き・・・!

さやか「あ、あそこ!」

さやかが指を刺したその場所には、マミさんが。

 

まどか「あ・・・ほむらちゃんは・・・」

まどかが見つめるその先には、ほむらが。

 

離れてはいるが、共に同じ使い魔を、相手にしている。

その光景を見て、俺は、思わず安心してしまった。

 

 

___

__

 

 

さやか「も、戻った・・・!!」

まどか「やったー!」

 翔一「・・・・・」

 

 マミ「・・・魔女に多大な損害を与えたわ。追いかけたいならどうぞ? 暁美さん」

ほむら「いえ・・・。私は追いかけるつもりはないわ」

 マミ「あら、どうして・・・?」

ほむら「見滝原の魔法少女は、あなたでしょう?」

 マミ「あら・・・礼儀が良いのね」

ほむら「・・・家庭の事情でこちらに越す事になってしまって。

    見滝原にも魔法少女がいるって事は分かっていたけど、さすがに仕方なかったわ」

 マミ「・・・あら。そうなの・・・?」

ほむら「えぇ」

何を白々しい・・・。 まぁ、別に良いかも知れない・・・けど。

 

さやか「で、どういうつもりなのさ! 転校生! あんた、こいつ(キュゥべぇ)の事

    追いかけたり、傷つけてたりしてたじゃない!!」

・・・っ。

 

  マミ「・・・どういう事かしら」

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「それは・・・・_」

 マミ「まぁともかく、ここはキュゥべぇ本人に聞いて見た方が早いわ」

まどか「あっ・・・・はい」

まどかが、マミさんにキュゥべぇを預ける。

そして・・・・。

 

 

マミさんの癒しパワー! キュゥべぇは全回復した!

 

 QB「ありがとうマミ。おかげ助かったよ」

 マミ「いえいえ・・・これぐらい良いのよ。私は、近くを通りかかった所を、翔一に

    呼び出されただけだから。お礼はあなたを守ったこの子達に。

    って、それよりもちょっと、自己紹介ね。

    私、巴マミ。あなた達と同じ、見滝原中の3年生。そして、

    そこにいる暁美さんと同じく・・・キュゥべぇと契約した、魔法少女よ」

 QB「そして、僕の名前はキュゥべぇ。僕と契y_」

ほむら「それよりさっきの話をしなさい」

さやか「うへぇ・・・」圧巻

 QB「・・・あぁ。話は聞かせてもらっていたよ」

こいつ・・・気絶(?)してたのにな。聞けるとかスゲー。

まぁ細かい事は気にしないで置こう。

 

 マミ「それで・・・?」

 QB「・・・あぁ。彼女は、僕を一目見た瞬間、僕の事を狙って_」

今だぁあああ!!!!!

いけ、この嘘! 届け! この出任せぇぇぇ!!!

 

 

 

うぉおおお!

 

 

 

 

 

Unlimited Joke Works ってな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翔一「マ、マミ、何言ってるんだ!

    ほ、ほむらはキュゥべぇにスカートの中見られたから怒ってるんだぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マミ「え?」 ほむら「!?///」 まどか「えっ!?」 さやか「へっ!?」

・・・・もちろん、そんなの嘘っぱちですけどね・・・。

ほむらが状況にあわせてくれればいいけど・・・

 

 マミ「え?・・・えぇーと・・・スカートの・・・中?」

ほむら「・・・そ、そうよ。歩いていたら、いつの間にかそいつが足元にいて・・・!///」

 

おぉー!?ダメ元だったけど、うまく乗ってくれたぞ!?

やったねタ○ちゃん! 作戦に乗ってくれたよ!!

 

さやか「えっ・・・?」

まどか「えぇ・・・?」

 マミ「だ、だからってあんなに傷つけて良いはず_」

ほむら「じゃああなたは、幾らキュゥべぇとはいえスカートの中身を

    見られていいのかしら?」

 マミ「それは・・・」

ほむら「・・・大体・・・キュゥべぇは何時もタイミングを読まないと思わない?

    例えば・・・風呂に入ろうとした時とか」

 マミ「そ、それは・・・!///」

思い当たる節があるらしいマミさん。

そして、同時に芽生えるキュゥべぇへのこのドス黒い気持ち。

 

ほむら「寝ようとした時とか」

 マミ「っ・・・」

ほむら「人に知られたくない物を見られたりとか」

 マミ「!!・・・」

ほむら「他にも_」

 マミ「うっ・・・・・分かったわ。これはキュゥべぇの責任よね。

    ほら、ちゃんと謝りなさい! キュゥべぇ!///」

決まったー! ほむらの話を逸らしながら相手に精神的ダメージを与える攻撃が決まったー!

というか、ほむらはそんな事言う奴だったのか?・・・まぁ、こっちとしては良いんだけどさ。

 

 QB「君たちがさっきから何を言っているか、僕にはさっぱり分からないよ。

    彼女のスカートの中身なんて見ていないし、

    彼女は僕を一目見た瞬間から僕に襲い掛かってきたんだよ?

    それに、もしスカートの中身が見えたって、僕には何の利益もないしね。

    確かに、昔マミのお風呂の時間に帰ってきて_」

 マミ「・・・」ギリッ

 QB「・・・キュっぷい。 でも、僕には何の利益も_」

 マミ「キュゥべぇに利益がなくても、人は見られるとすごく損をするの!!!///

    もう、とっとと謝っちゃいなさい!!!///」

 QB「それに、なぜ翔一が彼女がスカートの中身を見られた事を知っているんだい?」

・・・・マズっ。えーえと・・・

 

 翔一「そりゃお前、デパートの見回りしたら、『よくも私のスカートの中身を!』って

    大声聞こえたからここに来てみたら、魔女の結界が出てきて、まどかとさやかに

    会ったんだよ。そしてマミが来て、聞こえた声の主がほむらだったって事だ。うん」

いけッ! 渾身の口から出任せ!!! ふははは、何か俺、今凄く輝いてるような気がする!!

 

 QB「おかしいなぁ、僕にはそんな声聞こえなかったけど・・・全く、確証もないのに

    罪を作られるというのは、理不尽極まりないよ」

・・・・お前が言うな。

 

 マミ「そうやって口で言うだけで済ませちゃだめよ、キュゥべぇ。

    男の子ならちゃんと男の子らしく、ちゃんと本人の気が済むまで謝らないと!!」

 QB「・・・やれやれ。僕は見てないというのに・・・」

ほむら「・・・もういいわ。良く考えたら私もやり過ぎたし。私_」

 マミ「待って!・・・同じ魔法少女同士、とりあえず話さない?

    ほ、ほら・・・その。キュゥべぇの被害者同士・・・」

ほむら「・・・・・・」

まどか「え・・・ええと・・・私も話してみたいなぁ・・・な、なんて・・・」

さやか「何だかさっきから話が見えないけど、とりあえずそのキュゥべぇってのは転校生の

    スカートの中身見たから、転校生は怒ったんだよね。うん、何だか納得したよ・・・」

えぇ・・・?それだけで納得するのかよ・・・

 

ほむら「・・・分かったわ。時間と場所は任せる。私は見滝源中2年よ。巴マミ」

  マミ「・・・そう。それじゃ_」

ほむら「連絡先は、彼が知ってるわ」

 翔一「へっ?」

ほむらが、こちらを見ながらそう言い放つ。

 

 

さやか「おーっ!?」ニヤニヤ

まどか「えっ・・・///」

 

 

 マミ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「翔一? 少し・・・・話を、聞かせてもらいましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?・・・えっ?

 

 

なにこの・・・うん。さっきまでの勢いが・・・・。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・助けて。

 

 

 翔一「いや、ちょ、・・・えぇーと、その、うん、あれだよ、アレ。はははは・・・」

マズい。助けて。なぜだか分からないけどマミさんが黒いオーラを纏ってるような気がする。

 

 マミ「『アレ』ってなーに?」ニコニコ

 翔一「・・・・・・ほむらが教えてほしいって、言ったんだよ!!!」

諦めて正直に言う。

 

ほむら「・・・そんな事言ったかしら」

 翔一「はぁ!?」

 

 マミ「だ、そうだけど・・・?」ニコニコ

 

 翔一「おいほむらぁー!!!! 嘘つくなー!!!」

さやか「おぉーと!? ここで戸原選手、呼び捨てだぁー!!!」

 翔一「お前は実況するなーっ!! えぇーと!呼び捨てなのは、ほむらさんが、

    『ほむら』で良いよって言ったから、そう呼ぶ事にしたんです。OK?」

 

ほむら「そんな事、私は一言も言ってないのだけれど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 翔一「・・・・・・・アディオス!!」

 

もう諦めて、逃走せざるを得な_

 

 マミ「待ちなさい!!!」ガシッ

 翔一「ひぃい!?…ちょ、ちょっと、俺荷物置いてあるから取りに行くだ、だけだよ!!?」

 マミ「あら・・・ひょっとして・・・あれの事?」

マミさんが指を刺すその先には・・・。

俺の鞄が。・・・カバンザァン!ナズェアルンディス!?

 

 マミ「・・・それで?・・・・まぁ質問するわよ?」ニコニコ

 翔一「は、はい!!」

 マミ「・・・暁美さんとは、何処で知り合ったの?」

さやか「私達は今日が初めてですよ。たぶん翔一も今日が初めてだと思うんすけど」

 マミ「・・・今日、初めて知り合ったの?」

 翔一「は、はい!嘘じゃありません!!」

 マミ「って言ってるけど・・・どうかしら、暁美さん」

 

ほむら「・・・えぇ。確かに間違いないわ」

良かったー!!!

 

 マミ「それじゃ・・・何で連絡先を持っているのかしら?」ニコニコ

 翔一「昼休みの時・・・交換・・・したんです・・・」

 

 マミ「」

 

ほむら「えぇ。『昼休み』『誰もいない場所』で、連絡先を交換したわ」

 

 マミ「」

 

さやか「おーぉおお!???」

まどか「・・・えぇ・・・えとっ!///」

 翔一「ちょ、誤解を招く言い方するなー!!!」

ほむら「事実じゃない?」

・・・あぁ、母さん。目の前の黒髪の女の子は小悪魔だったよ・・・。

 

 マミ「・・・それで? 二人はどういう関係なの?」ニコニコ

 

 翔一「被害者と加害者の関係でございます偽りはございません本当です信じてください」

キッパリと、そう言い放った。

 

ほむら「私としては、知られたくない秘密を知られているのだけど」

 

 翔一「」

 

 マミ「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 マミ「あ、3人共・・・ごめん、なさいね。ちょっと、この『バカ』と用事があるから・・・

    先に帰ってもらえるかしら。・・・暁美さん、二人の事、よろしく頼むわね・・・・?

    2人共、魔法少女と魔女、契約とかの話は、全部明日するから・・・。

    とりあえず、3人共明日の放課後、家にいらっしゃい?」

まどか「あっ・・・はい!」

さやか「わ、分かりました・・・(おっかないなー・・・)」

ほむら「分かったわ。・・・長居をしすぎたし、行きましょう、まどか」

まどか「えっ!? ・・・う、うん・・・」

さやか「ちょ、私は、転校生!?」

ほむら「あなたは良いのよ。愚かな美樹さやか。あなたの薔薇のせいで手間がかかったから」

さやか「なっー!? こ、これはその…! ちょ…ちょっと知り合いに渡そうと思って

    買ったんだよ!! 」

まどか「じゃ、じゃあね!戸原君! 巴先輩!」

 

 翔一「いや、助けて_」

 マミ「・・・」ギリッ

 翔一「な、なんでもなーい。 じゃあなー、気をつけてなー」

・・・3人が出て行った。

 

 マミ「それじゃ、私達も行きましょうか。夕飯の材料買って、帰りましょう?」

 翔一「えっ?・・・あぁ、うん・・・」

 

 

 マミ「・・・安心して?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    「後でちゃんと詳しく聞かせてもらうから。嘘、つかないでね」ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

          「不幸だぁああああアァァアっ!!!!!」

 

 

 

 

「あっ、そういえば、翔一! どうするの制服!」

 

 

                        「あっ」

 

 

「『あっ』じゃないわよ!もう!」

 

                        「サーセンwww・・・どうしよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____

___

 

 

 

まどか「それで・・・ほむらちゃんは、スカートの中を見られて・・・」

さやか「ついカッとなってしまった、と」

ほむら「・・・そうよ///」

・・・。彼の案に乗るんじゃなかった・・・///。

でも、戸原翔一に関する情報が少なく、あの銃の情報もほとんど掴めていない以上、

彼の作戦に従って、何とか情報を掴むしかない。

 

彼の傍には、巴マミがいる。

彼の味方に巴マミがいるとなると、情報を掴むのは困難になってしまう。

ならいっそ、こちらも仲間に『なれば』いい。

だからそのために巴マミを言いくるめたし、

・・・その!/// 作戦にも乗ってあげたのだから・・・。

ちなみに、言いくるめるのに役立ったのは、別の時間軸の巴マミが、

  キュゥべえに対して言っていた文句だったけれどね・・・。

後、自分の過去を知っているのは気分が悪い。戸原翔一に仕返し代わりに、

嘘をつかせてもらったけど・・・大成功のようね(笑)

 

・・・もちろん、仲間とはいえ、肩入れなんかしない。ただ、私は無駄な魔力な消費を抑える、

敵対関係にあるが故に発生するトラブルを回避、そして・・・。

戸原翔一に関して、少しでも調べやすい環境になれば良い。ただそれだけ。

 

戸原翔一というイレギュラーは、見過ごせない。

私の過去も知られている。なぜ知られているのかも分からない。

そんな人物、放っておける訳がない。だから見張っておく必要もある。

それに私がそうすれば、この先良い方向に進む可能性が、高いとは言い切れないけどある。

 

巴マミと協力。それだけでも充分な戦力になるし、

『あいつ』の魔の手からまどかを守る事だってできる。

・・・今のうちに美樹さやかと友好関係になれば、愚かな美樹さやかが、魔女にならずに

済ませる事だってできるかも知れない。・・・今まで、そうならずに済んだ事はないけど。

 

問題は・・・

戸原翔一、 あなたよ。

 

 

まどか「ほむら、ちゃん?」

ほむら「・・・なんでもないわ。それより、美樹さやか」

さやか「フルネームで呼ぶのやめてくんない?」

ほむら「・・・・・・さやか」

さやか「何かぎこちないなー。まぁいいけど・・・んで、何?」

ほむら「どうして薔薇なんて買っていたの」

さやか「それは・・・さっきも言ったじゃん!知り合いに渡そうと思っただけ!」

・・・上條恭介の事・・・ね。

 

まどか「喫茶店行った後、さやかちゃんが、たまにはCD以外の物も渡そうかなって

    言ったんだけど・・・それで、私が、『お見舞いするんだし、たまには花はどうかな』

    って言った・・・んだけどね?・・・結局、選べなくて薔薇になっちゃったんだよ」

さやか「ちょ、まどか・・・!あんた『お見舞い』って!」

まどか「えっ!? あ、ご、ごめん・・・」

ほむら「・・・早く、良くなると良いわね」

さやか「えっ!?・・・う、うん・・・///」

__

_

 

ほむら「それじゃあね、まどか。・・・それと愚かな美樹さやか」

さやか「あっー!また『愚かな』とかフルネームで呼んだー!!」

まどか「あはは・・・それじゃあねー!ほむらちゃーん!」

さやか「ムキッー!何なんだよあの転校生はー!」ガミガミッ

ほむら「魔法少女については、明日、私も話すわ」

・・・真実は伝えないけれど・・・。忠告はしておくのよ。

 

まどか「うん!じゃあね!」

・・・まどか(+愚かな美樹さやか)と別れて、自分の家へと歩き出す。

 

 

『夜メールするとかしてくれ』

・・・後で、してみるとするわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸原翔一。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              =次回予告=

           \ぱらりらぴっぽっぴー♪/

 

_「やっぱりそういう事かよ・・・」_

 

 

          _「でも、それが事実だよ、戸原翔一。変えられない運命だ」_                    

 

_「私はまどかを救えるのかしら」_

  

             _「さっき言っていたのは、忠告のつもりだよ」_

 

        

__「『人 一人の命』の方が、遥かに大きいさ。・・・俺にとっては、な」__

   

       

「知らない者と知るべき者」




長めな18話でした。本編とは大分違いますよね。

マミさんが来るタイミングとか、ほむほむが協力関係になった事とか。

後終盤の次回予告は、前話でOP(演出)とかやったんだし、ここは次回予告もやった方が
良いかなって感じで書いて見ました。  ぱらりらぴっぽっぴー♪は、本編の次回予告で
流れてたBGMを擬音にするとこんな感じになるので・・・(笑)

翔一の「スカートの中見られたんだぞ」宣言は
ぶっちゃけこれ、書いていいのかなーって悩んでましたが
思い切って書く事に。

さて、ほむほむが形だけでも仲間になった事で、原作とは大分違う、
まどか☆マギカの話になります。もちろん、主人公である翔一君の影響も充分にありますが。


これからも、魔法少女、「まどか☆マギカ-女神の決断」をお楽しみ頂けたら幸いです。

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