魔法少女まどか☆マギカ -女神の決断   作:てにー

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魔女の結界の中に入ったマミさんと翔一。

そこでキュゥべぇとも合流し・・・。


第14話「あの子と本の終わりを」

===魔女の結界内===

 

マミ「翔一、大丈夫?」

翔一「大丈夫…ですよ、なんとか」

…魔女の結界に入って見たものの…。入ってすぐに、

禍々しい図書館?みたいな場所に出てきてしまった。

今俺とマミさんがいろのは、本の棚の棚にある間だけど…。

後ろにさっき入ってきた出入り口が見える。

 

…それにしても不気味すぎる。しかも空気が少しばかし重いし、嫌な気配がする。

 

QB「大丈夫かい?」

翔一「うぉ!?……なんだキュゥべぇか、脅かさないでくれ」

QB「脅かすつもりはなかったけど…さすがに、死角から出てきたのは悪かったね」

マミ「それじゃ、キュゥべぇが来た所で・…!」

マミさんがソウルジェムをかかげ…まさか!?

 

サールティーロイヤリータマ……あれ?

 

マミ「ん…行きましょう」

…あれ? あれ?…おかしいな……

マミさんが…一秒もかからず魔法少女に変身した…。…クソ…

変身と言えば裸っぽいシルエットだろ……!?

 

あ、でも魔法少女の姿可愛らしいから…まぁ…別に良いか……

 

翔一「じゃ、じゃあ…行こうか」

マミ「えぇ…それにしても、広そうね…」

俺とマミさん(+キュゥべぇ)は、歩き出した。

 

__

_

 

…それから数分もしない内に。

QB「翔一、ああいう事は考えてはいけないよ、僕がマミとのリンクを切ったから良いけど」

翔一「…へ?」

QB「分かっているだろう?」

翔一「…あ」

そういや、キュゥべぇがいると心の会話ができるとか云々…

 

QB「そうだよ。ちなみに今僕が語りかけているのは翔一だけだからね」

翔一<<それはご苦労な事で…いや、ありがとうございます…!>>

QB「やれやれ。何時もの調子はどうしたんだい?」

翔一<<どこかに置き忘れました>>

QB「…魔銃の使い方もどこかに置き忘れたりはしていないよね」

翔一<<へ?使い方…?>>

QB「…これは重症だね…。ともかく、簡単な概要を――)

 

__

_

 

 

翔一<<つまり、これは俺が思った通りの物になると。だけど、形変えられるのは精々、

   銃とかそこら辺が限界だと。そういう事?>>

QB「まぁね。…詳しい説明はまた後で。それじゃ、マミとのリンクは_」

翔一<<何て言うか、自分で調整できないのか?相手に伝わるのを自分でやめるとか…>>

QB「できるよ?…翔一の場合、かなり簡単に出来るけど」

翔一<<マジっすか!?>>

QB「ただ、念じれば良い。『リンクを切る』『リンクを繋げる』、個人とのリンクを

   切りたいなら、『●●とのリンクを切る』って念じれば良いだけさ」

翔一<<じゃあ…『マミさんとのリンクを繋げる』っと>>

マミ<<…それにしても不気味ね……>>

翔一<<あ、来た!>>

マミ<<あら。リンク切ってたの?>>

翔一<<あ、はい、切ってました>>

マミ<<…気づかれていないのかまだ分からないけど、使い魔が一匹も見えないわ。

   罠かも知れないから、気をつけて>>

翔一<<わ、分かりました…>>

翔一<<リンクを切る…>>

…あ、何も聞こえないや。

 

翔一<<リンクを繋げるっと>>

QB「遊んではいけないとまでは言わないけど…この状況で遊ぶのは危険だよ」

翔一<<あ、サーセン…。ちょっと試したくなった>>

マミ<<…とにかく、ここには何もなさそうね。広いから何かあると思ったけど・・・

   次、行きましょう>>

翔一<<は、はい・・・>>

 

___

__

 

 

翔一<<そして、扉発見して開けてみたら・・・廊下に繋がってて、奥まで来たら

   建物の受付みたいな場所に出た・・・っと>>

QB「誰に説明しているんだい?」

翔一<<読者の皆さんに>>

QB「?」

マミ<<……いるわ>>

翔一<<…あぁ、うん…さっきから物音してるし…>>

魔銃を強く握る。

 

マミ<<…!>>

マミさんが一歩下がって、咄嗟にどこからかマスケットを出し、

建物の柱の部分に向ける。…隠れているらしい。

 

翔一<<っ!?>>

後ろに気配を感じて、振り返ると何もいない。

 

マミ<<…どうやら、知らない間に見つかってたみたいね>>

翔一<<これは参ったな…>>

マミ<<とは言っても、移動した方が良いわね>>

翔一<<まぁ立ち止まっているよりは安全だしね>>

2人(+α)は歩き出し、奥へと進む。

 

___

__

 

マミ<<また本だらけね…>>

翔一<<思ったけど、ここ、図書館だよね>>

マミ<<そうね。この部屋を作りを見るに、図書館で間違いないわ>>

翔一<<魔女の結界にも色々あるんだな…>>

マミ<<出来れば、早く魔女の居場所を突き止めたいけど…広いとね…>>

翔一<<手分けして捜した方が良いと思う。…死亡フラグだけど>>

マミ<<そうね…。翔一、大丈夫?>>

翔一<<大丈夫…だと思う。まぁバ●オハザードでこんな展開は慣れっこだって>>

マミ<<期待してるわ…。キュゥべぇ、翔一と一緒に行って上げて>>

QB「もちろんだよ」

 

マミ<<それじゃあ、私は右に行ってみるから…>>

 

翔一<<俺は左…だね>>

 

マミ<<えぇ…。何かあったら、すぐに呼んで>>

翔一<<分かってる…。そうしないと乙フラグだよ>>

マミ<<…それじゃ、気をつけてね>>

マミさんが奥に進んでいく。

 

後ろから見ても、頼りがいがある姿だった。

その姿を見て、勇気が湧いてくる。

 

翔一「それじゃ、行く…か」

QB「別に、ここで待っていても良いと思うけど」

翔一「…怖いけどな、じっとしてたら、もっと怖いんだよ」

QB「そうかい」

翔一「行くぞ、キュゥべぇ」

QB「行こう」

(とキュゥべぇ)も、奥に進んでいく事にした。

 

___

__

 

翔一<<やけに広いな…図書館ってレベルじゃねーぞ・・・>>

俺が奥に進んで目にしたのは、また図書室だった。

一体どこの図書館なのやら。

 

「パタパタ...」

翔一「!?」チャキ

音がした方向に銃を向ける。

・・・いない。囮・・・!!!

 

翔一「後ろ・・・!!」

すぐさま後ろに振り返り、銃を構えるとそこには・・・。

 

使い魔「___....ア゛...___ァ....」

・・・幼い少女の様な形をしており、服を着ているが肌が濃い茶色の化け物がいた。

 

 翔一「・・・!」

一歩下がって間合いを取る。

 

使い魔「__ワ...____ルト....」

…何かを言っている。が、何と言っているのかが分からない。

 

使い魔「__ガイ___ハ..ク.._ワ..タチヲ.__.」ヒラヒラ

使い魔が、こちらにおいでと手を振っている。

見え見えの罠だった。

 

「....」

使い魔の隣に、また別の使い魔が現れた。こいつも少女の様だが、

所々、似てない部分がある。いや、どちらかと言うと似ている…?

 

翔一<<どうやら…使い魔は人間の形とかそこら辺っぽいな…>>

QB「そう見たいだね…」

翔一<<敵意がないみたいだけど…何時襲ってくるか分からないな>>

QB「…」

使い魔「「……___コッチ....」」

今2匹の使い魔が、同時に同じ言葉を言った。…『こっち』と。

罠なのか、それとも罠じゃないのか。圧倒的前者の確立の方が高い。

 

……どうする、べきか。と思った次の瞬間、遠くの方から銃声が聞こえた。

 

 

~~マミさんside~~

 

 

マミ「っく・・・!」

周りにマスケットを出して、出てくる使い魔を次々と撃ち抜く。

不意を突かれた・・・。何時の間にか、囲まれていた。

いや、待ち伏せされていたんだろう、きっと。

 

マミ「数ばかり・・・多い、わね!」

翔一<<どうかしたか!?>>

マミ<<罠に嵌っちゃったみたい。だけど安心して、これぐらいなら大丈夫だから>>

翔一<<でも_>>

マミ<<その代わり・・・帰ったら、ゆっくりしたいわ。ケーキも食べたいし・・・!>>

翔一<<・・・・分かった。だけど・・・だけど>>

 

 

翔一<<・・・無理、しないくれよ?>>

 

 

マミ<<えぇ。ご馳走、期待してるわ>>

翔一<<ご馳走か…、分かったよ。帰ったら腕によりをかけるよ>>

マミ<<ん。お願いね>>

翔一<<それじゃ…>>

マミ「…それじゃあ…悪いけど、無事に帰らせて…もらうわよ!!」

 

 

~~~~~~

 

 

\バァン!バァン!/

 

銃声はまだ続いている。 

・・・だが、ここはマミさんを信じて、先に進むしかない。

使い魔は未だにこちらを振っている・・・が、時々急いでくれとこちらに駆け寄ろうとする。

…行くか、否か。

……行く、しかない。前来た道を戻ってもここ以外部屋はないし、

 

少しでもマミさんを楽にするため、先に進むしかないのだ。

 

 

翔一「行くぞ。キュゥべぇ」

QB「やれやれ。何時もそうやって無理に突っ込もうとする。僕達の苦労を

   考えてほしい物だよ、戸原翔一」

翔一「サーセンサーセンっと…。行くぞ」

QB「分かったよ…」

使い魔に導かれるまま、俺は奥に進んでいく。

 

___

__

 

 

使い魔「「___...ッチ__」」

使い魔がこちらを見ながら奥へ進んでいく。

 

こちらもそれに合わせて歩く。

…この部屋、こんなにも奥行きが深かったのだろうか。

さっきから同じ様な部屋をずっと進んでいる。

そして、奥に進んでいくと…。

 

翔一「・・・この扉は・・・?」

図書館の扉にしてはおかしい構造だった。禍々しい色だが、豪勢な作りだ。

ふと、嫌な予感が全身を走り、思わず後ずさりをする。

QB「この先に魔女がいる」

頭でも予想していた事を、キュゥべぇが言い放つ。

 

翔一「・・・以外にあっさり着いたな・・・さて」

・・・頭の中で、ある物をイメージする。・・・すると、

拳銃が一瞬光り、一瞬のうちに形状が変わっていた。

 

翔一「すげぇなこれ・・・本当にアサルトライフル(っぽい物)になるとは・・・」

拳銃が、

アサルトライフルの形状(実物ではなく魔法によって強化された姿)になるとは・・・。

世の中って未だに神秘で満ち溢れているなっと、ふと思った。

 

・・・・『この世界』では、神秘に満ち溢れている・・・がな。

 

 

QB「一人で大丈夫なのかい?」

翔一<<ぶっちゃけ心元ないに決まってるだろ・・・>>

マミ<<あら、それについては大丈夫よ>>

翔一<<マミさん!>>

マミ<<私も片付けて奥に進んだら、魔女がいる部屋の前まで辿り着いたけど・・・。

   使い魔が襲ってきたって事は、もう魔女はこっちに気づいてるはず。

   なのに待っているって事は・・・>>

翔一<<罠・・・?>>

マミ<<それは分からない・・・けど、用心するべきよ>>

翔一<<分かった・・・!>>

 

そうマミさんに語りかけた時、扉の前にいる使い魔2匹が、

こちらに向かって、少し、ほんの少しだけだが・・・頭を下げた。

 

マミ<<翔一・・・?>>

翔一<<なんでもない。・・・じゃあ・・・>>

マミ<<えぇ・・・行くわよ!>>

扉の奥で、凄い音が聞こえた。きっとマミさんが部屋の中に突入したのだろう。

 

翔一「それじゃあ・・・行くぞ!」

俺も扉に向かって歩き出すと、使い魔2匹が素直に道を開けてくれ、

扉を開く。

 

 

 

 

 

===魔女の結界/最深部===

 

 

・・・・・・・・・中は、大きいホールだった。

遠い所でマミさんはマスケットを召還し、攻撃の態勢に移っている。

 

そして、何よりも自分の目を引いたのは・・・。

 

ホールの真ん中に佇んでいる、15m以上はある、人の形をした巨大な化け物と、

 

それを取り囲む、使い魔達の姿だった。

 

 

翔一<<マミさん!>>

マミ<<大丈夫・・・問題は・・・あの魔女を取り囲んでいる使い魔ね・・・>>

翔一<<魔女を守っているのか・・・>>

マミ<<えぇ・・・。並大抵の攻撃じゃ、魔女には通らないわ。

   あっちから攻撃する気配はないけれど、注意して・・・!>>

翔一<<あぁ・・・!>>

とは言った物の、どうするべきなのか。

 

・・・良く目を凝らすと、使い魔は確かに魔女を囲んではいるが、隙間がある。

 

・・・ここは一つ・・・!

 

魔銃((アサルトライフル))が光り、一瞬にしてある物へと形を変える。

しゃがんだ後、スコープに目をつけて・・・。

 

 

翔一<<戸原翔一、目標を狙い撃つ・・・ってな>>

俺が変形させたのはスナイパーライフルだった。

 

翔一<<マミ、俺が使い魔の気を引く。その間に魔女をパパっとやってくれ!>>

マミ<<え・・・でも・・・!>>

翔一<<先手を打った方が有利だよ。・・・何、心配しないでくれ、

   これでも学校1のサバゲー好きと言われたもんだぜ・・・!>> ←黒歴史

マミ<<ふふ・・・それじゃ・・・頼んだわよ・・・!>>

翔一<<あぁ・・・>>

 

狙いを定める。・・・使い魔が常に動きながら魔女を取り囲んでいるため、

中々狙えるポイントがない。

実際、スナイパーライフルなんてモデルガンも持った事ないが・・・

黒歴史の知識と確かな経験はあるってもんだ・・・!

 

・・・・・・・・・・息を止め・・・!

 

翔一「っ!!(そこだ!!!)」カチッ

 

「パシュィィン!!!」

と、予想していた銃声より、

どちらかと言うとビーム音に近いような音を放ちつつ、銃弾が放たれる。

 

「グッ・・・・グォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!」

まさに化け物という様な叫びが、ホール中に│木霊《こだま》する。

その叫びが命中したという証拠になったため、

すぐにスナイパーライフルを拳銃に戻して走り出す。

走り出しながら魔女の方を見ていると、使い魔に囲まれていても、

魔女の体制が崩れたのが分かってしまう。

 

そして、・・・・予想通り、使い魔の大半がこちらに向かってくるのが見えた。

 

翔一「うぉおお!!!走れメロス!風のようにぃいいいい!!!」

全速力で逃げ回る中、

 

マミ<<良くやったわ翔一!!>>

とお褒めの言葉が。だが今このタイミングで褒められても嬉しくなれなかった。

 

 

マミ「悪いけど・・・!翔一が作ってくれたチャンス・・・無駄にしないんだから!!」

使い魔の鉄壁のほとんどが薄れた魔女に、リボンを使って、拘束。

 

マミ「はぁ!」

空高く飛び上がって・・・!

目の前に大きな大砲を呼び出し・・・

 

マミ「ティロ・・・!!!  フィナーレ!!!!!」

自身が誇る最大の砲撃を、魔女に向けて発射する。

爆発と轟音がホール中に鳴り響く・・・、だけど、

 

翔一<<マミさん!? まだ使い魔消えてないんですけどおおおおおお!!!!!!!>

という言葉で倒していない事が分かる。

確かに倒したと思った・・・。

煙が消えていく中で、私は恐ろしい物を見た。

 

 

 

翔一「うぉぉぉ!何で消えないんだよぉぉ!!!」

マミさんがティロ・フィナーレで倒したと思ったんだけどなぁ・・・!!

案外使い魔の動きが鈍くて助かってるけど、鈍くなかったら死んでたな俺。

 

何故消えないんだと頭の中で必死に案を出したが、その答えを出す様な出来事が

起こった。

 

 

翔一「・・・・はぁ!?」

俺を追いかけていたはずの使い魔がいつの間にかいなくなってたと思ったら、

またさっきの位置で、魔女がいないのに取り囲んでいたのだ。

その光景を見て、凄く嫌な予感がした。が、体力が限界に近づいていたので、

息を整えながらその様子を見ていた。

マミ<<!?・・・魔女が・・・!>>

翔一<<どうしたんだ!?>>

マミ<<少しずつだけど・・・再生・・・してる・・・!>>

翔一<<・・・・・マジ・・・・かよ・・・!?>>

どうすれば良い。相手は再生能力を持った魔女。どうするべきだ、と頭で考えていると、

後ろに気配がして振り返ると、さっき扉まで案内してくれた使い魔2匹が立っていた。

 

使い魔「「...ンガ....タイ」」

翔一「・・・?」

使い魔「「ホンガ・・・ホン・・・タイ・・・」」

翔一「!?」

・・・『本が本体』・・・だって・・・!?

 

翔一<<マ、マミさん!!魔女、何か持ってなかったか!?>>

マミ<<えぇ!? 何かって・・・?>>

翔一<<本だよ本!!!>>

マミ<<あ・・・!! あるわ!! 普通の本ぐらいのサイズの物が、

   使い魔に囲まれてる空間の真ん中に落ちてる!!>>

翔一<<それが本体だ!!! それを壊すとかしない限り、また復活する!!>>

マミ<<えっ・・・! あっ・・・くっ・・・!>>

翔一<<マ、マミさん!?>>

マミ<<・・・使い魔が襲ってきたわ・・・!翔一、悪いけど翔一が何とかして・・・!>>

翔一<<俺が!?>>

・・・どうすれば良い・・・!どうやって本の所まで・・・!

 

QB「何、バズーカで燃やし尽くせば良いさ」

扉をくぐった瞬間からどこかに消えていたキュゥべぇが、俺の足元でそう良い放つ。

 

翔一「バ、バズーカ!?」

QB「バズーカならこの距離でも充分狙えるし、使い魔の壁に│憚《はばか》れても、

   爆風で燃やせるはずだよ」

翔一「そ、それだ!!!!」

翔一<<マミさん!!! 離れて!!>>

マミ<<どうして・・・?! そこよっ・・・!>>

翔一<<バズーカで本諸共燃やす!だから離れて!>>

マミ<<分かったわ・・・! じゃあ10数えるまでに離脱するから!>>

 

翔一<<あぁ・・・!>>

・・・拳銃が大きなバズーカ砲へと変形させ、それを構え、トリガーの位置を確認してから、

スコープで狙いを定める。

 

翔一<<10...!>>

 

 

マミ<<9...!>>

 

 

翔一<<8...!>

 

 

マミ<<7...!>>

 

 

翔一<<6...!>>

 

 

翔一<< 5! >>

マミ<< 5! >>

 

 

 

翔一<< 4! >>

マミ<< 4! >>

 

 

 

翔一<< 3! >>

マミ<< 3! >>

 

 

 

翔一<<2.....!!!>>

 

 

 

 

マミ<<1.....!!!>>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「狙い撃つぜぇえええええええええええええええええええ!!!」

 

 

 

 

トリガーを引いて、弾を撃ちだして3秒も立たないうちに・・・

 

 

 

 

 

 

 

バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!   

 

猛烈な爆風の勢いで、凄い風がこちらに押し寄せて来た。

 

 

____

___

 

 

マミ「もう・・・無茶しないでよ・・・」

翔一「ごめん・・・それで、魔女は倒せたの?」

マミ「えぇ・・・これ」

マミさんが、手に持っているグリーフシードを見せる。

全体的に黒いが、中身の黒さが、何かと違う。

見る見る吸い込まれていくような、そんな黒色だ。

 

マミ「・・・まだ倒せてないのかしら・・・」

翔一「な、なんで?」

マミ「ほら・・・後ろの・・・」

翔一「・・・あっ!」

後ろを振り返ると、ここまで導いてくれて、魔女の弱点を教えてくれた使い魔が、

こちらを見ていた。

 

「「オニイチャン....アリ...ガト...」」

そう言った瞬間、光に包まれて消えてしまった。

 

そして、言われた後、すぐに

あの使い魔は・・・元は、人間だったんじゃないか?

それも、幼い子供の。という事をふと思った。だが、この思いは、

胸にそっと閉まっておこう。 

 

マミ「翔一・・・」

翔一「それじゃ、帰ろうか。・・・帰ったらご馳走だ!」

マミ「・・・えぇ!」

マミさんが、嬉しそうな顔をした。

 

翔一「でもさすがに疲れたから、また今度で良い?」

マミ「えっ」

翔一「はは、冗談だよ」

マミ「もう!からかわないで!///」

翔一「はははは」

 

こうして、俺達は魔女の結界だった場所から歩きだす。

 

だけどその場所を離れる時。

あの2人の少女が、笑って見送ってくれた。 そんな気がした。

 

 

マミ「翔一?」

翔一「・・・生きよう」

マミ「・・・?」

翔一「あの二人の・・・分まで」

マミ「・・・えぇ」

後ろに視線を感じられたけど、

それは『ありがとう』と言ってくれているような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ありがとね、お兄ちゃん」」

 




=おしらせ=

にじファン様からの読者様に少しお知らせ。公開に当たり本14話を
「あの子達のためにも」→「あの子と本の終わりを」というタイトルに修正いたしました。

======


さて、

スナイパーライフルの説明。

・スナイパーライフル形態   『MP消費-16』=全弾15発
翔一が魔女戦で咄嗟に考えた形態。
単発での攻撃力は銃の中でもトップクラス。
実物と同じく遠距離~狙撃に使われる。
今回の場合は使い魔の壁の隙間を狙って魔女に攻撃した。強い暴風程でなければ、
風向きを無視して攻撃できる。
着弾スピードはどの全形態中トップクラスを誇る。



次は、魔女設定。
  


==魔女==

ルクレッツイア

性質は「本」。

魔女の結界内に捕らえた人間を、使い魔を使い自分の前に引き釣りだし
手で人間を包む事によって、人間を自分の夢の住人(使い魔)にしてしまう。

生前は本が読むのが大好きな少女で、何時の日も暇さえあれば町の図書館に通っていた。
自分の夢に向かって努力をしていた所を、キュゥべぇに見出されて魔法少女に。

魔法少女という事を町の住人に知られた彼女は、町の住人だけでなく、家族にまで
【化け物】、【魔女】というレッテルを貼られ、深い深い絶望に落ちていった末、
魔女になってしまった。

結界は毎日通っていた図書館をモデルに、自分の夢である表彰式のホールを
住いとしている。

弱点は本であったが、実はその本は
幼き頃両親にプレゼントしてもらった大切な本であり、彼女はその本の魔女となってしまう。

人の様な外見の方は囮で、実は本そのものが本体であった。
そのため、人型の方は消滅させても本体がいる限りまたすぐに復活する。


=使い魔=

「フィネルト」
ルクレッツイアが夢の中で思い描いていた、自分を歓迎してくれる者達が、
使い魔として作り出されたもの。 人のような形をしており、
結界内に迷い込んだ人間をルクレッツイアの前に連れ出し、
自分達と同じ姿にしてもらい、仲間として迎い入れる。

それ以外にも主であるルクレッツイアの盾に自ら進んでなったり、
敵と判断した人間は容赦なく攻撃する。


ちなみに翔一が会ったフィネルトは元々双子の人間の少女。
翔一に助けを求め、ルクレッツイアの元に導いた。
ルクレッツイアが消滅した事により、この2人の少女は救済され、
最後に翔一に「ありがとう」と言い残して消えていった。



・・・えっ?どこかで見たような設定だって?
こんな悲しい子が出てきてしまったのも、全部、インキュベーターって奴のせいなんだ。

恨むなら・・・キュゥべぇを恨んでください(汗)


後、魔女設定についてですが、これはにじファン様で公開していた時、

『オリ魔女を出すなら、どうして魔女になったか~とか、考えた方が良いと思います。
 その方が、物語的にも一味増すのではないかと』

というメッセージを貰い、考える事にしました。

このメッセージのおかげで、公開させて頂いた本編に、より悲しい子が出てきてしまい、
そして主人公の心をズタズタのボロボロにするエピソードが出来上がってしまいましたが、
今はまだ、アニメ本編第一話にもなっていませんので、どうぞ次話を突き読んでください。

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