次話とかからかなりオリジナル設定取り入れてます、
作者の中2成分が含まれて降りますのでご注意ください。
~~マミさんside~~
翔一と一緒に、バスに乗る事になって・・・
バスの中は、あまり込んでないから、隣を空けて普通に座る事もできた。
それで、前に座っている翔一を見てるんだけど・・・。
・・・何よ。この間は『お隣さんだから~~』って・・・。
翔一にとって、私はそれぐらいとしか思われてなかったの・・・?
あれから、ほとんどいつも一緒に居るのに・・・
魔女退治の時だって・・・。いつだって・・・。
そ、それなのに、『可愛いよ』って・・・///
・・・もう!
翔一「あいたっ!?」
思わず翔一の事を後ろから叩いてしまったけど・・・。
翔一「な、何するんだよ~」
後ろに振り返って、そう聞いてくる翔一。
マミ「・・・」プィ
翔一「・・・マミさーん、俺なんか悪い事したの~?」
不安そうな顔をしながらそう聞いてくるけど、あえて無視をする事にして・・・。
翔一「マミさ~ん・・・?」
___
__
マミ「はい、着いたわよ?」
翔一「おっ・・・おぉぉ・・・!!」
何だか凄く驚いてる翔一。最近、本当に様子がおかしいわ。
きょ、今日だって・・・急にオシャレしだすし・・・。
ちなみに、翔一を連れて来た場所は、
見滝原アウトレット。結構広くて、品揃えも良いし、休日は良く人で込んでしまう。
・・・念のために、翔一に【アレ】を渡したけど・・・。
こんな人が多い場所でも、決して油断なんかできない。
・・・前に来た時は、佐倉さんのお洋服を買いに出かけて・・・。
佐倉さんが恥ずかしながら付いて来て、私が服選んで・・・、翔一が荷物持って・・・。
・・・心配、だわ・・・。 私が負けちゃったせいでもあるけど・・・。
それでも、佐倉さんの事は心配。翔一も様子がおかしいけど、内心では心配してると思う。
また、3人で来れたら良いけど・・・。
翔一「すげぇー・・・!」
隣でアウトレットを見回してる翔一を見る。
・・・。
マミ「翔一・・・?」
翔一「は、はい、なんでございましょうか!?」
マミ「荷物持ち、お願いね?」
___
__
・・・・・・。
都市、伝説だと思ってた。
そう。都市伝説。
・・・男は女の子の荷物持ちで、凄くやたらと荷物を持たされて、
しかも女の子に連れまわされる・・・・。
翔一「・・・それが本当になるなんてなぁ・・・」
・・・今俺は、マミさんが次々に持ってくる買い物の荷物を、両手を使って持っている。
でも、苦痛なんかこれっぽっちもない。マミさんが笑ってくれれば良いのだ。
マミさんが、日頃の疲れなどを、この買い物でスッキリしてくれれば。
願わくば、今日が思い出の日になってくれれば。そう思う。
俺が苦労するだけで、誰かの苦労が消えるなら。それだけでも、
母さんへの罪滅ぼしになるだろうから。・・・母さんは喜んでくれないだろうけど。
・・・時雨とかに言ったら、『まだそんな事言ってるのか』と、怒られるだろう。
それでも。それでも、罪滅ぼしはしなくちゃいけない。
マミ「~~♪」
幸せそうな顔で、アウトレットのお店に入ったりするマミさん。
それをこの目で見れるなんて、俺はなんて幸せなんだろう。
・・・幸せなんか望んじゃいけないって、思ったあの頃は_
いや、思い出すな。思い出したら、あの時の時雨や親父の言葉が無駄になる。
マミ「翔一~」
翔一「はーい?」
マミ「荷物置いて、こっち来て~」
翔一「えぇ・・・?」
マミ「いいから~」
翔一「い、いやいや、荷物どうすれば_」
マミ「お店の前に置けば良いと思うけど?」
翔一「いや、あの、マミが一人で_」
マミ「ほら、中に入るわよ」ガシッ
翔一「あっ、ちょっ!///」
マミさんに腕掴まれ、荷物は咄嗟に置き、ズリズリと引っ張られる。
・・・というか、あそこどう見てもアクセサリーショップじゃねーか!!
翔一「マ、マミさん? あそこどう見てもアクセ_」
マミ「えぇ。翔一に選んでもらうから」
翔一「えっ!? い、いやちょっと!」
マミ「早く・・・。私だって、恥ずかゴニョゴニョ・・・///」
翔一「いや、ちょっ・・・! あっー!」
・・・抵抗も虚しく、アクセサリーショップの中に足を踏み入れてしまった。
・・・恥ずかしい・・・恥ずかしすぎる・・・。
ヘタレの俺がこんなの我慢できる訳ないだろう・・・! ああ、店員さんがニヤニヤしてる・・・
もう泣きたい・・・。できる事ならトイレに篭りたい・・・。
でも何だか嬉しい。だけどさっきから同じ店員さんが遠くから見てる・・・。
もう泣きたい(略。
というかどういうつもりなんだ、マミさんは。
俺を弄っているのか!?・・・クソ、やっぱり女の子の考えてる事は分からん!
翔一「マ、マミ? こ、こういうのは、えぇーと・・・あの・・・あ! か・・・
かー・・・かれ、彼氏、に・・・やってもらう方が、い、良いと思うでございますよ!」
凄くテンパってしまう俺。
マミ「・・・/// そ、それは・・・そうだけど・・・でも、翔一に選んでほしくて」
翔一「」フラッ
マミ「翔一!?」
翔一「い・・・いや。なんでも・・・ない」
「そこの彼氏さん、彼女さんにプレゼントですか?」
翔一「えぇ!?」 マミ「・・・・・えっ!?///」
さっきからニヤニヤと俺たちの事を見ていた店員さんから、声をかけられる。
翔一「えぇーと、一体誰と誰が彼氏彼女なんでございましょうか?」
マミ「・・・///」
マミさんが一瞬にして顔を赤くし、口をアワアワさせている・・・。
「誰って、君とお隣の_」
翔一「うっ、うん」
・・・ワザと咳払いをする。
「あら・・・。ごめんなさいね。で、プレゼント?」
・・・謝っておいてまたその話題を出すの_
マミ「は、はい!///」
翔一「えっ!?」
急に何を言い出すんだ_
「あら、じゃあ買ってもらいたい物って何か決めてある?」
マミ「え、えっと・・・///」
翔一「・・・」
何か急に話が進んでいく・・・。どうすれば良いんですかァァァ!!
___
__
・・・・・・。
・・・あれからマミさんに髪飾りを買う事に・・・いや、買わされたけど買ってあげたって事に
しておいてください。
・・・しかも今さっそく付けてるんだよね。凄く嬉しそうだから良いけど。
昨日、家のポストにお金が入った封筒が入ってなかったらお終いでした。
え?何で入ってたんだって? それは俺も聞きたいよ。
まぁたぶん、優しい人が入れてくれたんだろう。
あー、たぶん、後都豪集義《ごつごうしゅうぎ》って名前だと思うよ。
お金を入れてくれた心優しい人の名前。
マミ「えへへ・・・・」ニター
なんかさっきから笑顔でボーっとしてるマミさん。
ボーっとしてるのにも関わらず、ちゃんと道を歩いてる人とか避けてるんだよね。
マミさんSUGE....
まぁ飯も食べたし、もうすぐ夕方になるし、そろそろ帰った方が良いかもな。
マミ「・・・!」ムッ
翔一「ん、どうしたかしたの_」
マミ「・・・魔女よ」
翔一「へっ?」
えっ?今魔女って_
マミ「走って!」
翔一「あ、ちょっと!」
マミ「早く!」
・・・マミさんが急に走り出すものだから、荷物を抱えて追いかける。
速い!速いよマミさん! 普通の女の子よりもずっと速いよ!
さすがと言わざるを得ないけど俺こんなに速い中学生見た事ないよ!!
__
_
翔一「ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・もう・・・無理・・・無理です・・・オーバーヒート寸前です・・・」
マミ「・・・」
マミさんの後を追いついてきたけど、立ち止まった場所は、川の近くで、
人通りも少ない通りだった。 もう2kmは走ったよな・・・? いやそれよりも・・・
翔一「そ、それに・・・ま・・・魔女・・・って、どういう・・・」
マミ「速く荷物置いて、行くわよ」
・・・俺には 『行くわよ』が『逝くわよ』に聞こえ取れるんだが・・・。
翔一「それより・・・魔女ってどういう事なんだよマミさん!」
マミ「・・・この先に・・・魔女の結界があるわ・・・」
以前としてソウルジェムを見ているマミさん。確かに反応しているのか、
ソウルジェムの輝きが強い。
翔一「・・・マジ・・・っすか・・・」
ちょっと予想はしてた。まどマギ世界なんだから何時かは魔女と会うんじゃないかって。
だがこれほどまで早いとは・・・。ちょっと泣いて良い? 良いよね・・・?怖すぎだろ・・・
マミ「ほら、行くわよ」
何時になく真剣な表情でこちらを見るマミさん。
ちょっと前まではあんな幸せそうな顔をしていたのに・・・。
マミさんの目を見て、やるしかないと思った。
前から言ってたもんな・・・。俺がマミさんと一緒に戦ってる、とかさ。
だからずっと気になってた物の正体も、何となく分かってた。
荷物を盗まれない場所に置いて、アレだけを取り出す。
マミ「準備はできた?」
翔一「心の準備が1%もできてないけど、やるしかない・・・そうだろ?」
マミ「えぇ、その通りよ」
翔一「ふぅ・・・」
マミ「じゃあ、何時も通り、私に付いて来てね?」
翔一「分かり・・・ましたよ。後これ、本当に大丈夫だよね?」
マミ「何時も使ってるじゃない」
翔一「・・・そう、だよな・・・やるか・・・」
マミ「えぇ。私達がやるしかないもの。私達が守らないと」
翔一「『この見滝原を』・・・って感じ?」
マミ「そうそう。・・・もう話してる場合じゃないわね。行きましょう」
翔一「はいはい、分かりましたよ・・・やれば良いんだろ、やれば・・・さ」
「行くわよ・・・翔一!」
そうして俺たちは先に進み、魔女の結界への入り口を見つけ、奥へと入っていった・・・。