そこで、待ち受けるものは何なのか。
そして、出かける前に受け取る謎の物の正体は・・・?
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「こちらアルファ1。アルファ2、聞こえるか?」
『えー・・・はいはい聞こえますがー』
「なんだそのノリは!」
『いやー・・・だってさー・・・』
「・・・目標が動いた、尾行を開始するぞ」
『・・・なぁ、やっぱりやめようぜ?」
「何を言う!これは俺たちがやらなければいけないことだ!」
『なぁ・・・佐t・・・アルファ・・・1?』
「なんだ!?」
『何が悲しくて友達の尾行なんかしなきゃいけないんだ?」
「・・・クライアントからの命令だ」
『またそれか。そのクライアントってのは_」
「名前は言えないが、S.HというNAME《ネーム》だ」
『・・・・・・・・お前じゃねぇか!!!』
「ッ!? ・・・・何のことだアルファ2」
『もう良い、俺帰る!』
「ま、待てアルファ2ー!応答しろー!・・・く、敵前逃亡したk_」
「さぁ、とっとと帰るぞ」ガシッ
「!?ま、待て! は、離せっ!」
「嫌だ。大体、友達の尾行とか趣味悪すぎだろ。ストーカーだろ」
「はなせーっ! 俺は、巴先輩の笑う所が見たいんだー!」
「おまわりさーん、こいつで_」
「あぁ!? 分かった!分かったから!」
「じゃあ、どこかで遊びに行くか」
「・・・・・・」
「おまわり_」
「分かったよ!もうゲーセンでも行こう! すげーむしゃくしゃしてきた!!」
「はいはーい」
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翔一「・・・付いてきてないみたいだな」
マミ「ん・・・?何が?」
翔一「いや、こっちの話。それじゃ、行こうか」
はい、皆さん、戸原翔一です。
約束の通り、昼前にマミさんと一緒に出かける事になりました。
ただ、何であいつらが来ていたのかと言うと・・・。
俺にとってはついさっきの出来事だが、
キミ達にとっては、これからの出来事だ。
~~~遡ること、1時間とちょっと前~~~
\ぱらりらぴっぽっぴー♪/
翔一「ん?電話・・・? なんだ佐藤か・・・」
ピッ
『翔一くーん!今日遊ぼうZE_』
ブツッ。ツー...ツー...
\ぱらりらぴっぽっぴー♪/
翔一「ああもう!」
ピッ
佐藤『おい~いきなり切るなよ~(涙)』
翔一「今日は用があって遊べないぞ」
佐藤『なんだと~!?』
\翔一~? 皿洗い終わったー?/
翔一「ゲッ!?」
佐藤『おい!? 今のは・・・! 今の声は・・・!?』
翔一「じゃあまた今度なっ!!」
佐藤『おい!待て翔一_』
ブツッ。・・・着信拒否してから・・・
翔一「終わったよー」
\それじゃあ、準備するからー/
翔一「じゃあ俺も部屋(家)に戻るよー」
\はーい/
___
_
\ぱらりらぴっぽっぴー♪/
翔一「ん・・・」
【件名:お前・・・
本文
一生呪われれば良いのに。リア充爆発しろーっ!!!】
翔一「『だが断る』・・・っと」
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翔一「マミさん、マミさん、マミさんの私服・・・!」
・・・朝食を食べて、少しした後、予定通り、マミさんと買い物に行く事になりました。
俺はと言うと、上着は、黒をベースに白で模様などが入っている、気に入っている物。
下は、ぶっちゃけジーパンとかほとんど履いた事ない・・・が、
マミさんの目を気にして、良さげなジーパンを履いている。
靴は動きやすい物を。
・・・ぶっちゃけ、ジーパンとか、DQNっぽくなりそうで嫌なんだが・・・。
まぁ、たまには・・・いいかもな。
まぁ顔洗ったり、シャワーしたりしたし・・・完璧までとは行かなくても、
結構、清潔感を保ってると思う・・・。
・・・すいません、家の中にあった香水を、首元に数回シュッシュと・・・。
香水はぶっちゃけ気にした事なんてないけど・・・。
母さんが付けてた香水はともかく、親父が時々使ってた香水は、
ちょっと鼻を突く様な物だったから、香水にあまり良いイメージを抱いてはいなかった。
・・・まぁ、さっき使った物は、良い香りがしたから、申し訳程度で使っただけだ。
まぁ、しないよりは、 マシだろう。
・・・少ししてから。
ガチャ・・・トン
マミさんが、家の鍵を閉めてから、俺に目を向ける・・・。
マミ「!」
・・・あれ? なんか驚いてない・・・?
マミ「翔一、どうしたの・・・?」
翔一「え?・・・な、何か変かな!?」
鏡を見た時は、大丈夫だと思ったんだけど・・・。
いや、俺がそう思っただけで、他人から見たら変に思われ_
マミ「翔一がそうやってオシャレするの、あまりしないから・・・」
翔一「・・・・・」
・・・(^∀^)ピキピキ
この世界の俺・・・少し、頭冷やそうか・・・?
・・・幾らなんでもマミさんがお隣さんで、一緒に居るからって・・・
オシャレしないとかありえなさ過ぎる・・・。
この世界の俺・・・そんなんじゃ、・・・・。
・・・自分の事を自分で責めて、何か悲しい。
まぁ・・・俺も人の事言えない・・・けど。
マミさんが隣に居るんだから・・・日頃_
・・・もうやめた。悲しい。もう考えるな俺。
マミ「やっぱり、翔一変わったわね・・・」
翔一「・・・もう言わないでくれ・・・悲しいから・・・」
マミ「まぁ、私としては嬉しいけど・・・///」
翔一「えっ?」
マミ「い、いえ・・・はいこれ」
・・・マミさんが、何か得体の知れない物を差し出してきた。
形状は・・・何ていうか、拳銃・・・? みたいだが、なんていうか・・・。
あ、こういう時に便利な言葉発見。
【魔銃】
・・・みたいな物を。いや、魔銃なんて見たことないし、銃も本物は見たことなんてない。
だがバカな俺が言葉で表現するには、【魔銃】という表現が一番ピッタリなのだ。
銃の形をしているけど、全体がなんか、白い、石・・・?みたい物で作られていて、
その石には宝石などが生みこまれたりとか、模様が彫られている。
ん・・・?あれ、このデザイン、どこかで見たような・・・?
マミ「翔一?」
翔一「あっ・・・ありがとう」
・・・結局、これが何なのか分からないまま、一応買い物という事で
持ってきた、小さめな鞄の中に入れておく。
・・・少し重いです。まぁこれぐらいなら良いか・・・。
マミ「・・・ねぇ、翔一?」
翔一「な、何・・・?」
マミ「ど、どうかしら・・・」
翔一「な、何が・・・?」
マミ「その・・・///」
・・・マミさんの様子で分かった。マミさんが気にしているのは・・・
翔一「似合ってるよ」
・・・服装、の事だろう。
マミ「本当・・・・?」
翔一「ああ、本当。可愛いですよ、お持ち帰りしたいぐらいですよ」←本音
マミ「えっ!?///」
翔一「あ、あれ!!!???」
・・・なんて事を言ってしまったんだ・・・!
可愛すぎて本音が出てしまった・・・! ああ、俺もうダメだ・・・
マミ「なら・・・いいんだけど・・・///」
・・・あれっ?
なんかこう・・・『何言ってるのよ!』とか怒られると思ったんだけど・・・。
まぁ・・・いいか、 たぶん。
~~~~~~~~~~~~~
・・・てな事がありましてね?
まぁそれで、マンション出た時に、殺気というか敵意を感じられた訳で・・・。
・・・まぁ、殺意を放ってた奴の検討は付いてるけど・・・。
付いてきてないのは何故だか分からないけど、
もし発見したら粛清してやる。レベルを上げて物理で殴る。
マミ「そ、それじゃあ・・・バスに乗りましょうか」
翔一「えっ?・・・いいけど・・・って、そういや、どこ行くか聞いてなかったんだけど」
マミ「ん・・・。内緒よ、内緒」
何だか嬉しそうにそう言ってくるマミさん。
まぁ本人が嬉しそうにするなら、別に変な場所に連れて行くって訳でもないだろう。
・・・それに・・・マミさんと二人っきり・・・。
これは、楽しまなきゃ100%、いや100000%損ですよ。
・・・今はこの幸せを、噛み締めよう。