だが、今の彼は中学生であり、、
逆らう事ができない、勉強という物に苛立ちを覚える。
また同じことを勉強するのは、理不尽だ と。
マミ「ごちそうさまでした」
翔一「お粗末さまです」
はい皆さん、戸原翔一です。今、4日目の夕飯タイムです。
えっ?昨日とか、今日はとかどうしたって?
それが、何ともなかったんですよ。
普通の日常って奴・・・。 あ、マミさんと一緒に昼食食べたりしたけど…。
それ以外は、何の変哲もなく終わりました。…いや、何故か理不尽に居残りを…
いやなんでもない。
今日は休日で、マミさんはどこかに出かけたので、どうしようと思ってたら
突然佐藤から電話で呼び出され、無理矢理着いてく事になったり・・・。
まぁ、色々あったけど、4日目の夕飯タイムまでSkipしました。
翔一「それじゃ、お皿洗ってくるよ」
マミ「はーい」
____
__
翔一「ふぅ…」
皿洗いが終わって、リビングに戻る。
マミ「・・・うーん・・・。今度はどうしようかしら・・・。ティロ・・・ティロ・・・」
何だかマミさんが一人でティロティロ言ってるんですが・・・。
マミ「ティロ・・・ティロ・・・」
なんでそこまで【ティロ】にこだわるんだ・・・。
まぁ、『射撃』って意味だから付けるのは分かるけど・・・。
マミ「うーん・・・」
なんか真剣に悩んでるな、マミさん・・・・・・・・・・・。
まぁ俺はなんとも言えないけど・・・。
大人になって、恥ずかしいとか思わないようにしようね?
マミ「・・・・・・はっ!!」
なんか急に立ち上がった・・・!?
マミ「いけない・・・!宿題が出されていたの、すっかり忘れていたわ・・・!!!」
・・・。魔法少女と学校生活。2つを継続させるのは相当の苦労の様です。
考える暇があるなら、さっさと宿題を終わらせて時間を開けておくのが、
魔法少女と学校生活、両方を継続させる秘訣のようです。
翔一「・・・何の宿題?」
マミ「え・・・?数学だけ_」
翔一「ごめんなさい手伝おうとした僕が悪かったです」
・・・数学は無理ゲ。文字見てるだけで無理ゲですよ。
俺の数学は精々、√の所で止まってるもの。
手伝いたいけど・・・。俺がいない方が効率的に良いよ、絶対。
マミ「後は社会だけ_」
翔一「おっしゃー!まかせてくださぁぁい!!!」
マミ「えっ・・・? でも翔一、私より1学年下じゃない・・・」
翔一「あっ・・・」
しまった・・・!こんな所でボロが出るとは・・・!
翔一「実はマミには内緒にしてたけど、俺は社会だけ中3ぐらいまで予習してるんだ!」
マミ「またまた・・・。勉強嫌いな翔一がそんな事するとは思えないわね」
翔一「あべしっ!?」
・・・随分な・・・言われようです・・・・。
この世界の俺は・・・俺は・・・俺と同じく・・・勉強嫌いなんだなぁ・・・。
でも・・・でもなぁ・・・!
翔一「それじゃあマミの社会の宿題、片付けてやる・・・!それでどうだ!」
マミ「え・・・? でも悪いわよ・・・。それに翔一だって、宿d_」
翔一「もう終わらせましたが何か」ドヤァ
ふははは!自分が怖い・・・!
高校生の俺にとって、中2の勉強など雑魚なのだぁー!!!
・・・数学は四天王並だけど。
・・・すいません、本当は昨日、理不尽に担当の先生に居残り食らわされたんです・・・。
『戸原と佐藤は今日残れ』というキツイ言葉と共に。
・・・まぁ佐藤が居たから暇ではなかったけど。
あの時程この世界の俺を恨んだ事はない。
マミ「う・・・そ・・・?」
翔一「本当ですが何か」キリッ
マミ「あの翔一が・・・自分から・・・!?」
翔一「えっ」
マミ「あの面倒くさがりで私から言わないと絶対やらない翔一が・・・!?」
翔一「・・・・・・」
凄い言われようなんですけど・・・!
なんかもう、ご褒美とかそういうの関係なしに泣きたくなってくるよ・・・!
いかに自分が日頃真面目じゃないか、マミさんを通じて伝わってくる・・・。
まぁ、昨日はマミさん、用事があるだーなんだで、一緒に帰れなかったから、
居残りの事知らないからな・・・。
マミ「いえ・・・でも・・・・・・翔一、宿題、見せてちょうだい?」
うっ・・・いかに俺が信用されていないのか分かります・・・分かりますよ先生・・・!
___
__
マミ「信じられない・・・本当に・・・やってるなんて・・・!」
マミさんは心底驚いたような顔をしている。
この世界の俺をぶっ飛ばしてやりたい。そんな思いが、俺の体を駆け巡る。
・・・まぁ俺も人の事言えないけどふへへwww
おっと。
マミ「私・・・嬉しいわ・・・! 翔一が・・・ちゃんと宿題するようになって・・・!」
なんか凄く感動してるよマミさん・・・。
マミ「あぁ・・・もう、夏休みの宿題を無理矢理やらせる心配はないのね・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
すまない。
俺も夏休みの宿題という物は、いっつも放り投げてるから何とも言えない・・・。
_____
____
マミ「ん・・・・」
翔一「はい、これ写してもらえばオーケー牧場ですよー」
マミ「凄いわね・・・・・・・・・」
もうマミさんの顔は分かりやすく、『圧巻』という一言を醸し出している。
マミ「急にどうしたの・・・?」
翔一「ふははー。俺に勉強の神様が取り付いてくれたんですよー」ムッフーン
マミ「でも・・・本当にそうとしか思えないわね・・・」ブツブツ
・・・マミさんの中で、俺はどういう扱いなんでしょうか?
もの凄く・・・虚しいです。
___
__
翔一「あー・・・もう・・・無理・・・」グダー
・・・三角テーブルに伏せる。
マミ「お疲れ様。手伝ってくれて、ありがとね」
もう頭が回らない。体がダルい。
・・・あの後、し、仕方なく・・・いや、本当はカッコつけたかったので
マミさん社会、数学の宿題を手伝う事にしたんだが・・・。
社会は、用紙に書かれた問題を解くと言う、なんていうか、小テストみたいな物だった。
・・・この宿題分からなかったら教科書見れば良いだけ・・・だが、
担当の先生が、生徒の教科書を回収したらしく、ちゃんと勉強をしていないと分からない。
こうなれば、他のクラスの奴らに借りるしかない・・・。と一瞬思ったが、
他のクラスからの貸し出しはダメだと言われてるらしい。
まぁバレなきゃ良いだろ?と思ってマミさんに聞いてみたが、
マミさんに曰く、バレちゃうとの事だ。なぜバレてしまうのか不思議だったが、
マミさんがそう言うならそうなのだろう。
スパルタだなぁ・・・と、心底思いつつ、分かる物はマミさんに教えていた。
そして数学。
・・・数学に関しては あ、この問題は・・・と思う物が幾つがあったが、
マミさんが俺の3倍以上のスピードですらすらと問題を解いていくので、
正直自分の出番はなかった。
えぇい!マミさんの頭の回転は化け物かっ!? ←(自分が日頃不真面目なだけ)
・・・まぁ・・・数学と意識しただけで気分が重くなって、グダーっとなっていき・・・。
そして、現在に至る。
マミ「はい、ココア」
翔一「ありがとうございます・・・」
ゴクッ
翔一「ぬぅ・・・! 痛い!痛い・・・!舌が・・・!」
マミ「ふふふ、ちゃんと冷まして飲みなさい。翔一は猫舌なんだから・・・」
翔一「はい、すいません・・・」
カッコ付けようとして、飲み干そうと思った結果がこれだよ・・・!!
まぁ・・・うまいからいいけど・・・
ああ、・・・私って、ホント馬鹿・・・・。
・・・・あぁ・・・マミさんにココアふーふーしてもらいたい・・・。
マミ「そういえば、明日、何か用事ある・・・?」
翔一「ん、なんで・・・?」
マミ「いや・・・その。少し、お出かk_」
翔一「是非お願いします!!」ガタッ
マミ「あらあら・・・。でも、そんな大した用事_」
翔一「マミさんとなら宇宙だってどこだって行って見せますよ・・・!」キリッ
マミ「じゃあ・・・ついでにお買い物_」
翔一「断る必要がないというか嬉しいです本当に嬉しいです嬉しく嬉しくて
言葉にできないぐらい嬉しいです」
マミ「そ、そう・・・?///」
翔一「断言します」
マミ「じゃ・・・じゃあ・・・、明日、お昼より少し前に・・・出かけましょうか」
翔一「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Yes my load」
・・・冷静を装ったが、内心溢れんばかりの嬉しさが込み上げてくる。
その後、自分の家に戻った瞬間、利き手の左腕を突きあげた後に、
落ち着かず、深夜2時ぐらいまで家の中を歩き回ったのは他でもなかった。
はい11話。
えっ?はっきり言ってこの話必要ないだろって?
本編ではマミさんの勉強してる所なんて見れませんでしたから
書きたくなって書いてしまった。後悔はしていない。
・・・まぁ、「勉強するマミさんを見たいなー」って気持ちで
書きました。