砲雷撃戦(物理)するには提督は必要ですか? ~はい。提督は脳筋仕様の化け物です~   作:elsnoir

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壱参話 騒がしきは?

●艦娘の日記

side:榛名

 

 本日は榛名です。特に書くことがないのですが一つ気になることがありました。この日記って提督は見ていませんですよね…?

 

 

★鎮守府 執務室

side:渚

 

「来客?」

 

 執務室で地図を見ていると大淀から連絡があった。

 

「はい。なんでも提督の知り合いとのことですが、入れますか?」

「その前にボディチェックだ!それぐらい分かるだろ!!」

 

 大淀を一喝しボディチェックさせた。男性二名とのこと。そして玄関に向かった。

 

 

★鎮守府 玄関

 

「九露!心葉!生きていたのか!」

「「勝手に人を殺さないでください」」

 

 玄関にいたのは黒いコートを身にまとった中性的な顔立ちの少年と青い髪のスーツの男性だった。コートの子は日暮 心葉(ひぐらし このは)。スーツの人は九露(くろ)。 ちょっとしたことで知り合った。

 

「今日はどうやった要件で?」

「たまたま近くに来たので挨拶です」

 

 心葉が言った。この子の性別は男だが、言われなければ男と気づかないと思う。ウィッグとスカートさえあれば女性に化けられると思う。

 

「それでですね、たまたま近くにやってきたのでこれを」

 

 九露の手から大きな瓶を渡された。

 

「なんだ?漬物?」

「ええ。おいしいですよ」

 

 九露は料理の手はなかなかのもので一度食べさせてもらったが店だしていても問題はないレベルだった。むしろ売れるレベルの実力。

 その後九露たちと別れた。夕食にさっそくもらった漬物を並べてみた。その結果大きな瓶だったのに一日でなくなった。自分も食べたが本当に美味しかった。

 

 

★鎮守府 正面海

 

 翌日たまたま早起きしたので散歩でもしようと思った。少し外が騒がしい。時々爆音が聞こえる。海の方を見るとひとりの少女が海面を滑っていた。

 

「…朝潮…?」

「司令官…?あっ、おはようございます!」

 

 海面を滑り、こちらの方までやってきた。

 

「訓練とは真面目だな」

「いえ、少しでも皆さんに追いつくために必要な努力です」

「そうか。あまり無理するなよ」

 

 そう釘を刺し、座り込んだ。目の前の朝潮は海面を高速で滑る。海面からいくつかポールがジグザグに突き出ていてそれを素早くかわしていく。決して当たることもなく滑っていく。そのポールを出たらすぐにUターンし、再びポールをかわし始めた。

 

「…やるな」

 

 小さくつぶやいていたが驚いていた。いったいどれぐらいからやっていたのか。見ているうちにそれがわかってきた。

 

「朝潮」

「はい」

 

 声をかけるとすぐにこちらにやってきた。

 

「今すぐ艤装を外して寝ろ」

「ですが」

「ですがもくそもあるか。お前、着任して夜中ずっと訓練してたろ」

 

 朝潮の目の下にはくまができていた。皆に追いつくためにずっと訓練していたのだろう。動きの中に時々ぐらつくことがあったがそれは慣れていないとかそう言った問題でなく、睡眠不足と言った面でのぐらつきだった。

 

「………少しでも早く、輸送ルートを確保しなければいけないんですよね」

「ああ。だがそれ以前にお前たち艦娘が万全の状態でないと敵と戦うことすら危険だ。もし俺が止めずに実践に送り出していたら、間違いなく沈んでいた」

「…すみません。でも私、司令官のお役にたちたいんです!」

「お前はまじめで優しいな。でも俺の代わりはいても、お前たち艦娘の変わりはいない。それだけはわかっていてくれ」

「そんなことありません!」

 

 朝潮が叫んだ。

 

「司令官は、この鎮守府でたった一人の司令官です。誰の代わりもいないたった一人の司令官です!」

「…そうだな、すまなかった。今日は休みにしておく。ゆっくり休んでくれ」

 

 朝潮を寝かせ、ランニングしはじめた。

 

 

★鎮守府 工廠

 

 ランニングしていたらいつの間にか九時になっていた。ちなみに朝潮と出会ったころは五時頃だ。まだ走れるがサイレンで「早く帰ってきてください」なんて言われたので帰投せざるを得なかった。ちなみに朝食は抜きとなった。別に食事制限の訓練も受けていたので致命傷ではない。

 呼ばれたのは工廠。だが少し騒がしい。いつもは妖精たちが作業するだけの音しか聞こえないのに人の声が無数にする。わいわいがやがや。そういった漫画のような声がすごい聞こえてくる。扉を開け中に入った。

 

「……大淀、明石、状況の説明を」

「提督がランニング中のところ一つ本部から連絡がありました」

「内容は?」

「「大佐ぁ!艦娘と腕の調子はどんなだ?輸送ルートの確保の状況はどのくらいだい?そろそろ資材並びに食料がまずいのではないのか?すぐにでも確保できるのなら確保してこちらに戻ってくるんだ」とのことです」

「ですので、妖精さんが溜めていた艦娘の設計図と建造して補給ができるレベルまで資材を使って建造しました」

 

 その結果目の前に沢山の艦娘がいる。

 

「なるほど。それはいい。よし集合!!」

 

 声を上げると今まで話していた艦娘たちは一列に並んだ。目の前にいる艦娘は合計十五人。

 

「右からそれぞれ名前を!」

 

 渚から見て右側の艦娘。セーラー服でメガネの子。彼女から最初だ。

 

「鳥海です!」

「金剛デース!」

「扶桑です」

「瑞鳳です」

「飛鷹よ」

「川内よ」

「陸奥よ」

「日向だ」

「隼鷹でーっす!」

「加賀です」

「利根じゃ」

「暁よ」

「響だ」

「島風です」

「神通です」

 

 駆逐から戦艦、空母までなかなかのメンツだった。潜水艦はいなかったが。

 

「皆よろしく!」

 

 たった一日でにぎやかになった鎮守府だった。

 

●艦娘の日記

side:鳥海

 

 本日この鎮守府に着任しました、鳥海です。これからよろしくお願いします。他の皆さんの分もありますので、これで終わりにします。

 

 

side:金剛

 

 Hey!私、金剛デース!なかなか楽しそうな鎮守府でこれからが楽しみネー!

 

 

side:扶桑

 

 初めまして。私扶桑です。まだ着任してはいないようだけど、妹の山城もよろしくお願いします。

 

 

side:瑞鳳

 

 新しく着任しました、瑞鳳ですっ!卵焼き作るのは得意です!これからよろしくね!

 

 

side:飛鷹

 

 飛鷹よ。軽空母として頑張るわ。これからよろしくね。




主「こんなの日記じゃないわ!挨拶の一言コメントよ!」
渚「だったら書けばいいだろ!」

本当に申し訳ありません。日記にてキャラ崩壊、並びに書くことが非常に難しいので一番の手抜きになりそうです。

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