砲雷撃戦(物理)するには提督は必要ですか? ~はい。提督は脳筋仕様の化け物です~   作:elsnoir

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せっかくなのでイベント話を。それと本当にお待たせいたしました!!申し訳ないです!


★特別話 冬イベ 提督編

★孤島海域?

side:渚

 

 海面を滑り続ける。前方には敵艦隊。背後には自分の艦たちがいる。連合艦隊による出撃だ。第一艦隊には鈴谷を旗艦とし、長門、金剛、五十鈴、千歳、龍驤だ。そして龍驤は中破していて、艦載機をろくに飛ばすことはできない。第二艦隊には北上、島風、雪風、榛名、矢矧、大井の艦隊だ。そして島風は中破している。

 敵艦隊は重巡ネ級が二体。空母ヲ級フラグシップが一体。戦艦ル級フラグシップが二体。そして戦艦水鬼。こいつを倒せばこの制海権を得ることができる。そうすれば本土をつなぐ輸送ルートをも少しでつなぐことができる。

 

「提督!」

「ああ!!敵支援艦隊は俺がたたく!頼んだぞ!」

 

 自分の装備の重さを確かめ海面を滑る。右手には巨大な主砲、41cm連装砲を持つ。その上にはバルジで加工した航空戦艦の飛行甲板。巨大な盾となっている。左手には主砲の甲板よりも巨大な盾のような飛行甲板だ。背中には比叡、霧島の艤装をベースとした改良型の艤装が×の字状に主砲が広がっている。おまけに龍田の薙刀、叢雲の槍もある。さらに太ももには四連装酸素魚雷を二基、腰には天龍の刀を二振りと暁型が持つ錨を改良したもの。足には12cm30連装噴進砲を合計二基。

 

「敵艦隊の支援艦隊を捕捉!これより迎撃する!!」

 

 渚が進行方向を変え、支援艦隊を攻撃し始めた。

 

 

 支援艦隊は駆逐イ級後記型が二体。重巡リ級改フラグシップが二体。戦艦ル級改フラグシップが一体。空母ヲ級改が一体。

 

「改装された提督の力、存分に見せてやろう!!」

 

 声を上げた時にはヲ級は艦載機を放っていた。白い球体上の艦載機。

 

「砲雷撃戦(ドンパチ)始めるぜ!!」

 

 足から無数の弾丸が放たれる。さらに背に着く艤装から砲弾が放たれた。砲弾は途中で爆ぜ、無数の弾丸を放った。三式弾だ。艦載機たちは攻撃を仕掛ける前に無数の砲弾の嵐の前に撃墜された。爆炎が空を染める。

 

「行くぞっ!」

 

 右手に握る砲のトリガーを引き、砲弾を放つ。砲弾はイ級に向かったが惜しくも外れる。隙を狙ったル級は攻撃を仕掛けてきた。空を切って飛んできた砲弾は渚の近くの海面に。そして一つは渚に向けて飛んで行った。渚は左手に握る盾を構え、一撃を防ぐ。

 

「遠距離戦は終わりだ!」

 

 主砲を背負い、腰から漆黒の刀を引き抜く。盾は構えたままだ。海面を滑り、リ級に接近する。青色の炎を揺らしながら砲弾を放つ。放たれた砲弾はすべて渚の持つ巨大な盾によって防がれる。

 

「お返しだ!」

 

 盾を構えたままリ級に激突する。ひるんだところに斬撃を叩きこむ。腕、腹を切り裂く。完全には切り裂くことができず、斬っただけに終わる。そこに押し出すように蹴りを加える。そして刀をしまい、腰にある錨を手に持ち、全力で頭に向けて振り降ろす。錨が頭部にめり込む。次の瞬間、盛大に爆発した。

 

「次だ!」

 

 振り向いた直後にリ級が撃ってきた。それをやはり盾で受け止める。ダメージを受けすぎたのか、少し衝撃が来るようになってきた。

 

「おおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 盾で自分の身を隠しながらリ級に向かって海面を滑る。錨をしまい、背にある巨大な連装砲を手に取る。海面を滑り、リ級の間合いにはいった。そこから

 

「本日も恒例のブロオオオオオオ!!」

 

 巨大な砲の砲身を腹部にめり込ませ、殴り上げた。上げると同時に引き金を引く。すぐ近くで轟音が響き、リ級が宙に舞いあがる。そして徐々に落下してきた。落下してくるポイントに向けて海面を滑る。

 

「ぶっ壊れろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 左手に握る飛行甲板(盾)の先端で落下してきたリ級の顔面を全力で殴った。その瞬間、リ級が爆ぜた。そろそろ日が暮れ始めている。夜になる前に倒さなくてはならない。

 

「全砲門、ひらけっ!!」

 

 背に着く艤装、右手に持つ主砲を構え、砲弾を放つ。放たれた砲弾はイ級二体に直撃する。巨大な水しぶきを上げ、爆発する。

 

「これで終わりにさせてもらうぜ」

 

 主砲と盾を背負う。そして両手に背から取り出した槍と薙刀を手に持つ。ル級から放たれる砲弾を、艦載機による攻撃をそれぞれかわしながら、高速で接近していく。

 

「叩き斬ってやる!!!!!」

 

 両手に持つ槍と薙刀を振るい、ヲ級に斬りかかる。振り降ろされた刃はヲ級を切り刻む。ヲ級に向いている渚に向けてル級が砲弾を放ってきた。

 

「っ!」

 

 左手に持つ薙刀を飛んできた砲弾へ向けて振るう。刃は砲弾を切り裂き、真っ二つになった。

 

「飛べっ!」

 

 右手に持つ槍をル級に向けてぶん投げる。放り投げられた槍は一直線に飛んでいく。

 

「ッ!?」

 

 飛んで行った槍はル級の顔面を突き刺した。そのまま巨大な水しぶきを上げ爆発する。

 

「爆ぜろっ!」

 

 ヲ級から離れ、背の艤装の主砲をヲ級に向ける。そして砲弾を放った。再び水しぶきを上げた。ヲ級を沈めたころには日が暮れ、夜になっていた。




次回艦娘編です。

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