東方転生(しない)録   作:虚無

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取引

「素晴らしかったよ、夢灼君。霊沙はこっちに渡してくれ。汗かいてるから着替えさせないといけないしな。」

「ありがとう。ルーミアさん。あ、霊沙さんをよろしくお願いします。最後気絶させるときちょっと力加減間違えて内臓にダメージ云ってると思うんで。」

 いや~、霊沙さん意外と強くて最後制限かかってる状態での本気でおなかに頸いれちゃったんだよね~。いや~強かった。普通に神獣ぐらいなら一蹴で切るんじゃないかな~。流石にまつろわぬ神とかは、実力だけじゃなくて、運とかも必要だから、一概には言えないけど。たぶん、まつろわぬアーサー・ペンドラゴンぐらいなら余裕じゃないかな?なんでアーサーの実力知ってるかって?簡単だよ俺が初めて殺った神だからね。カンピオーネ?なれなかったよ。

 パンドラちゃん曰く「流石に、君に力与えても成長に邪魔だろうからね。カンピオーネにはなれないけど、私の加護を与えておくわね。・・・流石にあの方から言われたらね。」最後の方は聞こえたけどどういう意味か全然分かんなかった。あの方ってだれ?

「わかった。アリス、回復頼めるか?」                    

「ええ、わかったわ。【世界を支えし聖霊よ、わが力を用いてかの者を癒したまえ〔完全再生〕】これでいいはずよ。」

「アリスの回復魔術は相変わらず、目を見張るものがあるな。」

「ありがとう、ルーミア。こんなの、本来私が得意な糸魔法と相性が良かったから修めただけよ。」

「そうは言っても、現在存在するすべての回復魔術とその逆、その全てを行使できるのだろう。」

「アリス、凄いね。」

「ありがとう、夢灼。そろそろこの娘を着替えさせないといけないから出て行ってくれるかしら。」

「うんっ。」

なんか、自分で言っていてなんだけど。言い方幼すぎないか?まあいいや。

 

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「は~い、夢灼久しぶりね。」

「あ、久しぶりです。紫さん。」

「あははは、普通に紫でいいわよ。ところで霊沙はどうだった?」

「う~ん、これからに期待ってところですかね?確かに技術も身体能力も、霊力も中々に高水準だけど。限界には届いてないかな?たぶんだけど、何かが邪魔してる。どっかの神様かなんかの因子だと思うから、一応はじき出しておいた。あのままだと神の意識に飲み込まれてしまう可能性があるからね。」

「ありがとう、夢灼。ところで、あの子が人間として生きられる、いえ繕うのは良くないわね。博麗霊沙が今代の博麗として活動できるのはどのくらいかしら?」

あはははは、いいずらいこと聞くなあ~。

「あははは、はぁ。ここからは、真剣にいくぞ、彼女に博麗として残された時間は、長くても三年持たなかったら半年といったところか。」

「そう、じゃあ次の博麗の選定を始めなければいけないわね。ああ、夢灼このことなんだけど、アリスには言わないであげて。彼女、霊沙のこと小さい頃から知っていて霊沙が今代に選ばれたときもすごい反対してたからね。」

「わかった。」

「あ、そうそう。夢灼博麗をやってみない?もちろん次代といてじゃなく代理としてになるけど。どうかしら?」

「は?いやいや。妖怪俺がなれるわけ無いでしょ。」

「というかね、霊沙があまりにも優秀すぎて全然次代の当てが無いのよ。だから、博麗が勤まるだけ、公平で、次代に秘術を教えられるだけの強さと霊力技術がある存在ってあなたぐらいしか当てが無いのよ。もちろん終了しだい報酬も出すし、毎月生活に困らないだけのお金も渡すは、ああちゃんと関係各所には説明しとくわ。」

「どれくらいだ?」

「十年から十五年。とりあえず、幻想郷に新ルールの制定をして次の巫女に最初の異変を解決させるまでね。もちろん、巫女の教育はあなたがやってね。いろいろ融通が利くようにしておくから。」

「まあ、いいだろ。やってやるよ。けど俺男だから巫女にはなれないぞ?」

「ああ、その辺は女装すれば何とかなるわよ。あなたなら。もちろん、次代とか仲良くなった人間には妖怪には教えていいからね。」

「女で十数年通せと。」

「あなたは、服変えれば声も高いし後から妖怪になった存在だから成長しないし。何気にあなた、胸あるじゃない。ばれないわよ。」

「しょうがないだろ、胸については。気づいたら在ったんだから。じゃ、報酬はちゃんとインフラ整備の整った武家屋敷で。やっぱ、寝殿造りのでっかいお屋敷で春になったらみんなで庭でお花見できるくらいの。」

やっぱ、俺は白玉楼が好きだな。建物だと。

「分かったわ。それくらいなら、いいわよ。」

「なら交渉成立だ。」

「そろそろ終わる見たいね、口調変えときなさいよ。」

「分かってるって。」

 

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