東方転生(しない)録   作:虚無

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八雲藍の苦悩

さあ、転入?してから二ヶ月たったわけですが今俺ピンチです。本当にどうしてこうなった。

「何を余所見しているの?小さな吸血鬼さん?」

何がピンチって目の前に八雲紫こと幻想郷のBB(シュカッ)

「なにか言ったかしら。」

こ、こえ~。マジか心の片隅でしかも並列思考のうちの一個だけだぞ。さとりでも読めないと思ったのに幻想郷の賢者恐るべし。

「い、いえ何も言ってないです。はい。」

「それなら、いいのだけれど。それよりさっき話した件頼めるかしら?」

「えっと・・」

どうして、こうなったんだっけ。たしか。

 

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~三時間前~

 

「あれ、アリス今日はどうしたの?」

「いやその、ちょっと私じゃ裁ききれない案件が回ってきちゃって。」

「あ~、それで?その案件って?」

「え~っとそれは「それについては私からはなしますわ。」きゃっ(わっ)」

「八雲紫、いきなり出てこないで頂戴。心臓に悪いわ。」

「あら、この件は幻想郷の存続に関係のある話よ。それなら私が話すのが道理であり、礼儀だと思わない?」

「それはそうかも知れないけれどもいきなり入ってくるのは礼儀がナってないんじゃない?」

「その通りです。紫様。今回は私たちが依頼人です。アリスからの合図があってから入るべきでした。あ、すいません私はそこにいる八雲紫の式の八雲藍です。以後お見知りおきを。」

「でも~。」

「でもではありません。いつも言っているではありませんか、こちらから頼むときは礼儀を欠いてはならないと。これ以上言うなら今晩のご飯が紫様だけ水にしますよ。」

「ごめんなさい。」

「わかればいいのです。そもそも紫様はいつもいつも「あの~」なんだ。」

「いい加減話進めませんか?」

「すまんそうだな。紫様。」

「はいは~い。ゆかりんがんばっちゃうわ~。」

一同(シラ~)

「おっほん。水城夢灼君。」

「は、はい。」

「君はカンピオーネ(偽神殺し)や幻想郷、魔術結社などといったこちら側の存在を知っているわね?」

「はい、父がカンピオーネなので。」

「それはちょうどいいわ。それで今回の話だけれど君は空亡という妖怪を知っているかしら?」

「ええ、確か天照大神を喰らうといわれている妖怪ですよね?」

「ちょっと違うけど概ねそんな感じね。そしてもう一つ妖怪の生まれる方法って知ってるかしら。」

「一定以上の感情が集まりそれが肉体と魂を得たものと。獣や植物が一定以上年月を生きるか大量の妖力に当てられて変化したもの。妖怪どうしが子をなし生まれるものですよね。」

「え、ええ。あと付け足すとするなら闇という概念に近づくほど種族として強くまた長命、そしてなかなか現れることが難しくなる。まあ、こんなところね。ここまでいえばわかるかもしれないけれど空亡のように光そのものであり、日本の主神でもある天照を喰らうことが程強く闇出ている妖怪でしかもこの私の全盛期の封印を破るほど強い妖怪を無視することは私個人としても、幻想郷の創造主としても、天照の友人としてもできないわ。けれど今の私にこのごろその存在を人に確認され力が増してしまったやつを殺すことも、足止めすることもできないの。そこでお願いやつを殺して。」

「え、ええ?どういうこと?空亡を殺してほしいということはよくわかったし、きれいな女性に頼まれたらやるけど。ほんとにその力で全力じゃないの?」

「ええ、今私の中に残っている力は全力の十分の一以下。まして力がほとんど残っていない現世ではさらにその二分の一程度しか振るえないわ。」

「なんでそんなに。」

「幻想郷の維持やその他各地に封印している妖怪や荒神、堕神の封印の更新の時期と重なってしまって。とてもじゃないけど。やつを止められるだけの時間も、力もないのよ。」

「ちなみに聞くんですけどその封印更新しないとどうなるんですか?」

「とりあえず、クトゥルフ神話群以外の神々と幻想郷の連合軍とやつらの全面戦争になってどっちかが消滅するまで続くわね。」

「・・・やばいっすね。」

「本当は消滅させたいのだけれどやつら陰系統の概念の集合体とかだからやっちゃうといろいろ不都合がおきるのよね。」

「なんというか、そいつらいっそのこと記憶と人格?を消してさらに力を分散させればいいんじゃ。」

「したいのは山々なのだけどそれをやるには一回封印とかなきゃいけないから無理なのよ。」

「そうですか・・・・

 

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こんな会話があって現在

 

 

「とりあえず。空亡討伐には手伝いますけどやつって何が弱点なんですか?」

「それについては、私が。」

「藍頼むわよ。私は封印のほうを見てくるから。じゃあね~。」

「ようやく行きましたか。・・では、説明します。まず覚えていて欲しいのは、私たちが持つものが奴を封印したとき。大体、三百年ほど前の情報だということだ。」

「わかりました。」

「奴は、天照の分体つまり、太陽のかけらを飲み込んでいるこれによって本来闇に属する者が苦手な光や、神力に対する耐性を持っている。それも主神格の一部なのだから生半可な耐性ではないだろう、また奴はこの世で最も闇その物に近い、なので陰系統の攻撃はあまり意味のないもしくは奴のことを活性化させるだけの可能性が高いまして力が上がっているのだから最悪吸収する可能性すらある。おそらくだが、奴に最も効くのは純粋な魔力や、霊力などの無属性攻撃か魂喰などといった特殊な攻撃、または全属性の融合くらいだろう。ちなみに奴には肉体がないなので純粋な物理攻撃は効かないと思ってくれ。」

「質問があるんですけど。」

「何だ?」

「星崩しとか黄龍とかその辺の半物理って効くんですか?」

「効かない事も無いだろうが、やはり効果は低いと思ってくれ。」

「因みにこれって俺だけでやるんですか?」

「いや、今回の件は一人でやるのはとてもじゃないが無理なので、君、其処にいるアリス・マーガトロイド、今代の博麗である博麗霊沙、闇のエキスパートたる宵闇の妖怪ルーミアの四人で処理してもらう。」

「わかりました。」(まだ霊夢に継承されていないのか、ということはまだ原作開始前紅魔館ぜいも幻想郷入りしていないということか、後々厄介なことになりそうだ。)

「因みにルーミアとアリスは今回は補助に徹してもらう。なぜなら二人とも有好打を与えられないからだ。またほかの二人とは今週末に顔合わせしてもらうことになる。」

「わかりました。」

「あの~。」

「なんだ。アリス。」

「それ私の参加って決定なんですか?」

「ああ、君の代わりにフラワーマスターの風見幽花を使うことも考えたのだが万が一のことを考え彼女には幻想郷の防衛のほうに回ってくれるように頼んだ。まあ、奴がチームプレーをしてくれるわけが無いしな。しかも回復系の魔術は戦いの時にはとても役に立つそれが分かっていて君は回復系統の魔術を極めたのだろう?ほかにも君の糸と人形を使った魔法も良い物だが今回は回復役に徹してくれ。」

「はあ、分かったわよ。報酬期待しているわよ。」

「ああ、一応君のこれからの魔法使いとしての研究材料の物の中で希少な物を用意しておこう。ああ、そうだ夢灼君は報酬は何がいい。」

「えっとできるなら、幻想郷への侵入許可がほしい。」

「ふむどういうことだ?」

「えっと、俺の能力の中に他人の能力を一度だけ劣化コピーするって能力があってさっき紫さんには悪いんですけど、便利そうなのでコピーしたんです。というか紫さんやばいっすね。彼女の能力俺がコピーしようとした瞬間に進化しました。危なすぎるっすよあの能力、俺も人のこと言えないんですけど。」

「どういうことだ?」

「たぶんですけど、紫さんの能力って『境界を操る程度の能力』じゃなかったすか?」

「ああ。ご自身もそういっていた。」

「けど、俺がちょっかい出した瞬間過冷却された水みたいに、『次元を統べる程度の能力』に進化しました。あの能力って、妖怪が持つような物じゃなくて主神格級の神様が持つような能力っすよ。」

「それはなんというか、従者として主が強くなったことを喜べばいいのか、姉として妹のわがままを抑えきれなくなりそうなのを嘆けばいいのか。」

「・・・藍さんって紫さんの姉なんですか?」

「ちょっと違うが、あの子にとって姉のようなものですよ。もしかしたら母親のほうが合ってるかも。」

「なんかすいません。」

「いやいいんだ、能力が進化しそうだったのは兆候があった。もう本気で抑えないといけないかもな。」遠い目

「まあまあ、ちょっと外行かない?私のおごりでいいからさ。」アセアセ

「そうだな。」

 

なんか、藍さんに悪い事したなと思った。by作者&主人公(進化したのは本当です。理由は賢者の瞳で解析したから。)




ほんと、藍さんごめんなさい。今度閑話で藍さん回やるから許して

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