銀河英雄伝説 ヤン艦隊日誌追補編 未来へのリンク   作:白詰草

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亡命者と転向者の問答。複雑なアイデンティティーを持つ二人。


蝙蝠のダイアローグ

 ほどなくして人選は決まった。少尉の随員だから、それ以下の階級であること。信頼がおけて、腕が立ち、口が堅いこと。なにより、16歳の上官に従い、支えられるような人柄の持ち主でなくてなならない。この五つの条件を備える人間はそう多くはない。

 

 心優しき褐色の牡牛という風情のルイ・マシュンゴ准尉。ヤンの査問会にも随行させた男だ。彼はその容貌や姓が示すように、直近の亡命者の子弟ではない。祖母は亡命者の娘だったが、同盟の人間は大同小異である。

 

 元々は一般の陸戦隊員だったが、ずばぬけた勇猛さでシェーンコップらに見出され、最精鋭たる薔薇の騎士(ローゼンリッター)に編入されたのだ。本人は、むしろ名誉に思いこれを受けたのだった。こういう隊員も、最近はそう珍しくはない。イゼルローン攻略の立役者という声望のお陰であった。

 

 なにより、マシュンゴの容貌は、帝国人とは異質である。ユリアンの傍らにこの目立つ男がいれば、一種の境界線として作用するだろう。極力一人にはならない、しないように言い聞かせる必要があるが。

 

 シェーンコップに呼び出されたバグダッシュは、辟易とした表情だった。彼を昏睡状態にした美丈夫も苦手なら、不埒な真似すりゃ即射殺という様子の美少年は天敵に等しい。冷ややかなダークブラウンの視線は、潔癖で妥協の余地がなさそうだ。

 

諜報(ちょうほう)防諜(ぼうちょう)の訓練ですか。前者は捨てましょう」

 

 バグダッシュの言葉に、シェーンコップは灰褐色の片眉を上げた。

 

「ほう、なぜだ」

 

「あの二人は、容貌が目立ちすぎる。諜報というのは印象に残る人間には不向きだ。

 こんな短期間でノウハウを仕込むのは不可能です。

 無理なことなら最初からやらないに限る。そのほうがボロが出ません」

 

「ふん、一理あるな。なかなか口が達者じゃないか」

 

 たっぷりと毒を塗した言葉の棘に、肩を竦めて両手を開く。

 

「むしろ、フェザーンの状況、雰囲気を広く収集させたほうがいいでしょう。

 彼らは目や耳です。分析する頭脳は別にいる。同盟軍の最高峰がね」

 

 シェーンコップは再び鼻を鳴らした。こちらも一理ある。

 

「では、後者はどうする」

 

「最低ラインの守り方を教えましょう。だが多くを望んじゃいけない。

 なにしろ、たったの十六歳だ。

 そんなに割り切れるものじゃないし、平静を保てるもんじゃない。

 あの少年にはあからさまな弱点がある」

 

 それは、黒髪の保護者だ。師父は弟子に愛情を注いでいるが、逆からのベクトルの熱量はさらに高い。思春期の青少年しか持ち得ない、純粋な思慕と尊敬だろう。

 

「互いが互いの泣きどころ、というわけか。

 確かにあれは見え見えだ。貴官でなくてもわかるだろうな」

 

 シェーンコップのあてこすりに、情報参謀はさらに肩を竦めた。

 

「シェーンコップ少将、そんなにいびらんで下さいよ。

 小官はこれから本丸を攻めなくてはならないのですからな」

 

「これで音をあげているようじゃ、あの坊やは攻略できんぞ」

 

「やれやれ、期間も短いことですし、基本的なことしか教えられませんがね。

 何を言われても怒らず、何も言い返さない。だが、言った相手と内容を抑えさせる。

 それが、ヤン・ウェンリーに関することでも。ここらあたりが限度でしょう。

 ああいう、素直で潔癖なタイプには本質的に向きません」

 

「では、もう一人の方はどうなんだ?」

 

「そうですな……」

 

 バグダッシュは、ルイ・マシュンゴ准尉の為人(ひととなり)をよくは知らない。筋骨逞しい褐色の巨漢だが、おだやかな丸い目のおかげで心優しき牡牛といった風情の男だ。

 

 しかし、能力については多少は知っている。その温和な印象とは裏腹に、ヤンの護衛として、この白兵戦の名手が推挙する技量と勇猛さがある。状況判断や危機管理の能力も高い。それもあって、グリーンヒル大尉もこの人選に賛成したのだ。

 

「いや、案外に向いているかも知れません」

 

 ポーカーフェイスというのは、単なる無表情ではない。状況に応じて表情をコントロールすることだ。

 

「ああいう、能力と風貌が一致していない人間は、それだけで相手の意表をつきますからな」

 

 例えば我らが大将閣下のような。一方、その被保護者は、16歳で少尉、見るからに利発な文武両道の美少年。あれには誰も騙されない。全力で警戒するに決まっている。向かないほうの代表格だ。

 

「例えは悪いですが、ミンツ少尉に囮に、あちらが目と耳になる。

 おかしなもので、護衛を置き物だと勘違いする輩は多い。肉体派だとなおのことだ」

 

 陸戦隊員というのは、戦闘能力以外に、高度な判断力と統率行動を要求されるのだが、後方の連中はそれを理解していない。バグダッシュはそう指摘する。

 

「俺には、貴官の言うことが防諜というよりも、諜報そのものに聞こえるが」

 

 バグダッシュも美丈夫にならって片眉を上げた。

 

「おっしゃるとおりですよ。諜報(インテリジェンス)防諜(カウンターインテリジェンス)は表裏一体。

 防御が最大の攻撃となることが多々あります。

 こちらが調べるまでもなく、相手に喋らせることができれば最上ですな。

 だが、こんな小手先の防諜より、もっと重要なのはミンツ少年が身を守ることです」

 

 さすがにシェーンコップの思惑は読まれていたようだった。

 

「彼はヤン提督の弱点だ。しかも、敵はフェザーンや帝国ばかりではありません」

 

 言わぬ先が示唆するのは、ヤンが心身を磨り減らして守っている祖国の上層部。彼に見限られるということを考え付かないのだろうか、あの馬鹿どもは。

 

「見える敵より見えざる敵が危険ということか。……厄介な話だ。

 坊やは言質を取られぬよう、人質とされないように注力する。

 マシュンゴはそれをサポートするということでいいか、バグダッシュ中佐」

 

「ええ、イゼルローンでできる準備はそのぐらいですよ。

 直行できるならもう少しの余裕もあるが、ハイネセンに寄ってから行けというお達しでは、

 もう時間がない。ひととおり説明して、あとは情報分析の教科書でも渡すしかありません。

 あの少年なら、それでも案外大丈夫に思えますがね」

 

 イゼルローンからハイネセンへは三週間前後。ハイネセンからフェザーンは二週間前後。イゼルローンから直行すれば、その半分の日数で済む。ここにも軍上層部の悪意を感じた。

 

「本を読んだだけで、身に付くものでもないだろう」

 

「実際はね。小官だって、それなりに苦労はしてきたんですよ」

 

 バグダッシュは苦笑した。ヤンの副官を気にしたばかりに、彼とシェーンコップに目論見を見破られてしまい、二週間も眠りの神(ヒュプノス)の園に閉じ込められていたのだ。そのせいで、自分に対するこの少将閣下の評価はからい。だが、あの魔術師に手の内を隠し通すのは難しい。

 

「言い訳させていただけるなら、ヤン提督は情報参謀としての才能も極めて高いんです。

 第七次攻略戦の立役者たる、シェーンコップ少将ならばお分かりでしょう」

 

 たしかにあれは、帝国軍の要塞司令官と駐留艦隊司令官が同格の大将であり、不仲であることを推察したからこその詭計(トリック)だった。

 

「エル・ファシルの脱出行、というのは我々の間では語り草でしてね。

 リンチ少将が、本気で民間人の脱出に取り組んでいないことを見抜いているんですよ。

 彼の逃亡をじっと待ち、帝国軍がそれを得々として追い回したところで、

 レーダー透過装置を切り、流星群のふりをして逃げ出したわけです。

 三重の心理的陥穽を駆使した作戦だ。士官学校出た二年目でやることじゃないですよ」

 

「なるほど。シトレ退役元帥の秘蔵っ子はその頃からというわけか」

 

「いや、違うと思いますね。

 在学中に戦術シミュレーションで、首席を破ったという頃からでしょう。

 相手の為人(ひととなり)と戦術を見抜き、ご自分の戦術に嵌めて勝っている。

 こっちも士官学校生にできるレベルじゃない。シトレ元帥にだって野心はあったはずだ。

 見込みのありそうな生徒には目をつけるでしょうからね」

 

「は、士官学校と言うのもずいぶん生臭いものだ」

 

「だが、絶好の派閥の形成源にもなる。730年マフィアの例を挙げるまでもなくね」

 

  シトレ派とロボス派。二人の退役元帥の権力闘争は、はみ出し者の薔薇の騎士連隊まで噂が響いていた。たった二年前の話である。いまにして思えば、ずいぶんと暢気なものだった。

 

「ユリアン少年にはその恩恵がありません。

 教師陣は、ヤン提督ばかりでなくスター揃いですがね。

 白兵戦と射撃にシェーンコップ少将、空戦はハートの撃墜王(エース)

 こちらの方は、現役の士官候補生より恵まれた環境でしょう」

 

 両手を広げて、芝居がかった口調で続けるバグダッシュに、シェーンコップはにべもない。

 

「別に貴官のお世辞はいらん」

 

 灰褐色の視線の温度は、ダークブラウンのものに劣るとも勝らない。だが、バグダッシュはめげなかった。ユリアン・ミンツが真に必要としているものは、もう一つあるのだ。苦手な相手だが、それを伝えないのはフェアではない。

 

「お世辞ではありませんよ。しかし、個人授業の悲しさ、諜報以前の問題がある」

 

 シェーンコップは上げた片眉だけで、先を促す。

 

「帝国語の語学力です。あの少年は優等生ですが、それについては中卒レベルでしょう」

 

 シェーンコップは黒髪の上官の癖がうつったように、灰褐色の髪をかき上げた。彼よりもはるかに様になっていたが。

 

「盲点だったな。そっちは保護者に似たわけか」

 

 ヤンの帝国語の話法は、たどたどしくてアクセントも怪しい。はっきりいって下手くそだ。

 

「いや、閣下は読み書きの方は達者だったか。聞き取りにも問題はないな」

 

 メルカッツ提督らとの会話はつっかえながらだが、双方の意思疎通は円滑である。活字中毒者は、本にも国籍差別をしなかった。ヤンの帝国語の文章は丁寧なものだ。文語調でやや硬いが、それが逆にメルカッツらには馴染みやすい。イゼルローン攻略の台詞集は、ヤン・ウェンリー作なのだが、シェーンコップが添削をする必要はなかった。

 

 シェーンコップがなりすましたラーケン大佐は、三十代はじめで巡洋艦の艦長という設定である。その年齢でその階級に到達するには、貴族号(フォン)の所有者であるほうが自然だ。平民だと逆に目立つ。単に帝国語会話というだけでなく、貴族階級のアクセントで話す人材が必要だったのだ。シェーンコップでなければならなかった理由の一つである。

 

「ええ、ヤン提督はいささかいびつですが、帝国語の語学力はかなり高いですよ。

 通信教育履修者にはありがちで、読み書きと聞き取りに偏っていますがね。

 だが単語を沢山知っていれば、わりとどうにでもなります」

 

 シェーンコップは顎をさすった。なるほど、こうやって個人史から能力、性格を推し量るのも情報分析というやつか。

 

「閣下の語学力が、通信教育の産物だとはな。情報参謀というのはそういう仕事か」

 

「まあ、そういうことですよ。

 つけくわえるなら、訛りの少ない綺麗な同盟語と、教師っぽい口調も恐らくはね。

 よっぽど御蚕(おかいこ)ぐるみで育てられたんでしょう。船員なんて軍人より口汚い連中だ」

 

「は、なるほどな。俺が貴官の仕事を理解したところで、さてどうする。

 坊やに今から促成の帝国語講座を開くか?」

 

「いやいや、まだ時間はあるでしょう」

 

 先ほどと矛盾することを言うバグダッシュに、灰褐色の眼光が続きを促す。

 

「ハイネセンまで同道するお人らがいるでしょう。ざっと三週間強の時間だ。

 あちらさんにとっても、同盟のことを聞くチャンスです。どうです、一石二鳥だ」

 

「ふん、一石三鳥というのが正しいだろうが。貴官が坊やに長々講義をしなくてよくなるしな」

 

 しかし、バグダッシュの言の有用性を認めない訳にはいかないだろう。

 

「だが、たしかにいい方法だ。シュナイダー大尉は、比較的年齢も近いからな。

 帝国軍の若手について詳しいだろう。それこそ、金髪の坊やの臣下にも」

 

「それもあるが、彼にとってミンツ少年の情報は極めて有益なはずですよ」

 

「あの坊やが、ヤン提督のことをやすやすと話すとは思えんが」

 

「いや、同盟での日常生活の情報ですよ。ここは元が帝国の施設だった。

 施設設備の多くはそのままですから、彼らもいままで大きな不自由はなかったでしょう。

 だが、ハイネセンに行けばそういうわけにもいかなくなる。

 家事の達人のアドバイスは値千金のはずだ」

 

 虚をつかれる言葉だったが、シェーンコップは、祖父母のことを思い出した。下級官吏だった祖父は、それでもかろうじて同盟語の読み書きができた。しかし、花嫁修業の後で家庭に入り、良き妻良き母として暮らした祖母は、亡くなるまで同盟語が不自由だった。一番幼くて、同盟の教育を受けたワルター少年が、祖父亡き後、祖母に代わって書類を書き、ソーシャルワーカーの助けを借りて役所に掛け合ったものだった。メルカッツ提督らは随分とましだろうが、それでも家電一つとっても戸惑うことだろう。

 

「そういう考え方もあるわけか」

 

 そして膝を打つ思いであった。メルカッツらへの通訳に起用されたのはそれが理由だろう。個人史からの性格と能力への推察。亡命時の想いは語らずとも、シェーンコップの経歴は記録されている。

 

 しかも、キャゼルヌ少将の組織工学論講座の開始を兼ねていた。敏腕軍官僚作成『同盟軍の規則等に関するダイジェスト』は、これを正式採用すべきだという完成度だった。帝国語に訳しながら、何枚の鱗が目から落ちたことだろう。まったく、あのお人は一石で何羽の鳥を落としているのか。

 

「ええ、思わぬ情報に、思わぬ価値がある。どうです、なかなかいい教材でしょう。

 我々がメルカッツ提督らに根回しすることなく、ミンツ少尉がそれに気付くか否か。

 彼への講義に、小官からもヒントを入れておきますがね」

 

 確かに面白い。シェーンコップは端正な唇の片側を上げた。嫌いな奴からの挑戦だ。努力家の秀才は負けず嫌いでもある。だが、潔癖でかたくなな一面もある少年だ。反発することも充分予想できる。 

 

「気がつかなかったらどうする」

 

「マシュンゴ准尉にはそのものずばりを告げておく。

 リミットを定めて、それまでに気がつけば少尉の勝ち、准尉から教えられたら小官の勝ち」

 

 バグダッシュはにやりと笑った。図太いものである。軍事クーデターの際、諜報とヤンの暗殺の密命を帯びて潜入したのに、ここに居ついてしまっているだけのことはあった。

 

「生きた教育でしょう? 嫌な相手の言葉にもヒントは潜んでいる。

 そして、情報の所有者を分け、リスクを分散化するというやつですよ」

 

 ちょっとした意地悪さえ教材にしてしまう。この横着者の要領のよさを、ヤンは気に入っているのかも知れない。彼自身、自分にとって価値が低ければ手抜きをし、苦手だったら得意な者に任せているのだからして。

 

 尖り気味の顎をさする美丈夫に、バグダッシュは告げた。

 

「ですから少将、こいつは内緒にしておいてください。

 ヤン提督の翼の下を出れば、すぐに嵐の中だ。

 あの少年にとってハイネセンへの旅が最後の準備期間になります」

 

「随分と親身じゃないか」

 

 シェーンコップの揶揄に、バグダッシュは応えた。

 

「ヤン提督というのは、私ら諜報畑の人間にとっては、このうえなく興味深い題材ですよ。

 一年余り観察させてもらいましたが、いまだに底が見えない。

 軍事の天才で、あれだけ色々な物が見えてしまうというのに、

 根っこは真っ当な凡人だということが信じがたい。

 天才なんていうのは、大体がどこかしら普通じゃないもんです。

 あのローエングラム公なんて、相当に苛烈な人柄で、

 信じられないほど精力的だとは思いませんか」

 

 眩い黄金の髪と、超巨星の高温の輝きを閉じ込めた蒼い瞳。類まれな美貌は、覇気に満ち溢れている。寵姫の弟という立場、先帝の引き立てがあったにせよ、貴族たちとの権力闘争に打ち勝ち、若くして帝国と帝国軍を掌握したのも頷ける。ヤンが、天才、歴史上の奇蹟と絶賛するのも無理はない。

 

 だが、身近に、例えばヤンの地位にいたら、部下としては堪らない。軽口のひとつ、からかいの一言も掛けられるものではない。要塞事務監のように、子どもの授業参観に休みをもらうなんて言い出せないだろう。シェーンコップは無言で頷いた。

 

「でも、ヤン提督はそうじゃない。ですから、私はあの少年にも興味があるんですよ。

 親の顔は子どもを通しても見えるものだ。そして、そう思うのは私だけではない」

 

 ヤンの庇護を離れ、だがその影はユリアン・ミンツについて回る。七光と陰口を叩かれ、時にはそれによって保護者もろとも中傷されるだろう。おそらくは生涯にわたって。それが短いものとなってしまうか、長きにわたるかはわからないが。

 

「だから、これから広い視野と聡い耳が必要になる。その手始めに小官なりの餞別ですよ。

 あの時殺さないでもらった、礼をしないといけませんからな。彼の保護者殿にも」

 

 

 シェーンコップは鼻を鳴らして、バグダッシュの言を容れた。ユリアンもそうだが、マシュンゴにも一通りの講義を受けさせなばならない。時間が残されていないのは、こちらも同様である。




マシュンゴ准尉の家族については筆者の創作です。
だが同盟国民は、三代ぐらいさかのぼれば、誰しも亡命者の血を引いていると思います。

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