双六で人生を変えられた男   作:晃甫

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キャラ設定&おまけ

 

 

◆更識形無◆

 

・身長 167cm(中学生現在)

・体重 52kg(同)

・容姿 中の上~上の下

 

 

 神様たちのお戯れ、双六の出マスに書かれた『人間を転生させる』という理不尽な理由によって『IS』の世界に転生させられてしまった今作品の主人公。

 

 紛れもない日本人だが、外人である祖母の血も若干ではあるが流れておりその影響か紺色の髪色をしている。

 

 裏工作を実行する暗部組織に対抗するための対暗部組織『更識』を要する更識家の長男として生を受けた。

 

 幼稚園入園時に原作キャラである織斑千冬、篠ノ之束と出会い数日の後友達となる。 以来『いつメン』とまで呼ばれるようになり、お揃いの赤いミサンガをそれぞれ腕に付けている。中学生になった今でも一日の大半はこの二人と過ごすことが多い。

 

 性格は基本的におおらか。死亡フラグやその他もろもろのフラグ満載のこの世界を生き残るためあまりフラグを建てないようにと決意し転生したが、生まれてきたのが『更識』の家であった時点で挫折した。そして幼稚園で千冬、束と知り合ったことが止めとなり、原作とは関わらずに生きていくという選択肢は切り捨て、今はいかにして女尊男卑になる世界を生き抜くかを目下模索中。

 

 神様からもらった超能力、一方通行(アクセラレータ)の『ベクトル操作』は脳がまだその段階まで至っていないのか使える気配が全くて言っていいほどない。

 そのせいか父から指導を受ける『更識流』の柔術に力を入れるようになり、小学校低学年の時点で父の部下の下のほうの人間ならば倒せるほどの成長を見せる。

 

 本人曰く、

『能力に依存しすぎて一方通行のようなヒョロモヤシにはなりたくない』とのこと。

 

 姫無や簪には更識家に代々仕える布仏家の専属メイドがつくようになる(小学校に上がると)が、形無は自分のことは自分で出来るとメイドを拒否したため専属の付き添い人はいない。

 

 ……というのは建前で、自分の身の回りの世話をしてもらうのが恥ずかしいというのが本当の理由だったりもする。

 

 小学校を卒業後、千冬、束とともに近くの中学校へと入学する。

 

 重度のシスコン。

 というか妹は正義というよくわからない理屈を持っており、二人の妹のためなら素手で戦車と闘うくらいに愛している(家族として)

 

 

 

 

 

◆更識楯無◆

 

 34歳。

 更識家の16代目。

 つまり現当主。形無、姫無、簪の父であり更識家の大黒柱的な存在である。更識家の部下として実に百数十人を従え、裏工作をする暗部組織に対抗するため仕事に出ていることも多い。

 しかし、最早病気以外の何物でもない親バカであり、我が子の為なら例え国の未来が掛かっていたとしてもすっぽかして子供を取るほどの救いようのない親バカ。

 

 それ故に妻である瑞穂からのお話(という名の折檻)は日常茶飯事となっている。

 

 だが部下からの信頼は厚く、また妻である瑞穂も仕事に対しての心配はしていない様子。

 

 

 

 

 

◆更識瑞穂◆

 

 31歳。

 17歳という若さでこの更識家に嫁いできた若奥様。大和撫子のように長く美しい黒髪とどう考えても20代前半にしか見えない美貌を併せ持ち、炊事洗濯なんでもござれの完璧美人(パーフェクトウーマン)。

 

 しかしただ一点。

 彼女自体がとてつもない天然ということだけが形無の悩みの種になっている。

 

 更識家の全家事を一任しており、楯無の部下からは『姉さん』と呼ばれている。

 

 

 

 

 

◆織村一華◆

 

 形無と同じく、神様たちのお戯れである双六の出マス『人間を一人転生させる』が理由でISの世界に転生させられた(一華を転生さっせたのは形無を転生させた神様とは別人)。

 

 通称、残念君。

 転生という二次小説にありがちな展開が実際に起こったことにより自分を主人公だと思っている。故にどこぞの主人公が所持しているフラグ体質やチート性能など備わっていると信じて疑わず、これまで生きてきた。

 

 転生、というのはやはりフラグなのか容姿はそれほど悪くはない。本当の一夏くらいの長さの茶髪をワックスで立たせている。だがその容姿をもってしても、残念な性格を補えてはいないようだ。

 

 幼稚園入園時に千冬、束と同じクラスになったことでフラグが建つと考えていたが、形無の存在によりその妄想は呆気なく破壊された。

 以来形無をなにかと敵視するようになり、事あるごとに馬野郎と罵っている。

 

 小学校を卒業後、千冬たちを追って同じ中学校に入学することに。

 

 転生する時に神様から『未元物質(ダークマター)』の能力を授かるが、どうにもまだ使えないようだ。

 

 五反田食堂の近くに家があり、親父さんとは顔見知り。弾とも馴染みである。

 

 

 

 

 

◆おまけ◆

 

 

 

「お兄ちゃん」

 

「ん? どした簪」

 

 自分の部屋で自由な時間を過ごしていると、ノックもせずに簪がトコトコと部屋に入ってきた。これが親父なら締め出すところだが、簪なら話は別だ。むしろ歓迎する。

 明日から簪は幼稚園児だ。よほど楽しみなのか既に制服を着て黄色い帽子をかぶっている。

 

 うん。可愛い。

 

「……似合う?」

 

 その場でクルッと一回転しておずおずと訪ねてくる簪。思わず抱きしめたくなる衝動に駆られたがなんとか我慢して俺は満面の笑みで答える。

 

「よく似合ってるよ」

 

「へへ……そっかあ……」

 

 よほど嬉しかったのか満面の笑顔でそう言う簪。やばい、俺の『抱きしめたくなる症候群』が再発してきた。いかんいかん。

 

「兄さ……」

 

 俺が必死で自分を鎮めていると、今度は姫無が部屋に入ってきた。例の如く、ノックをせずに。

 

 なんなんだ一体。この子らは俺の部屋に入り慣れてるのか。そんな感じのはいり方だぞ。

 

「おう姫無。どした?」

 

「……兄さんに教えてもらいたい所があって(簪も来てたのね)」

 

「お、いいぞ。どこだ?」

 

「このルートの計算なんだけど」

 

 …………。

 あれ、おかしいな。姫無はまだ明日小学校に行くようになるんだけどな。なんでもう数学勉強してんだ?

 まあ俺は教えることはできるが普通の中学生には無理だぞ。

 

 というわけで俺はこの部屋で姫無に数学を教えることに。

 

「……む」

 

 そんな光景を見て面白くないのか簪はその小さな頬を膨らませている。

 

(お姉ちゃんに……お兄ちゃん、取られた……)

 

 

 

 始めは些細な嫉妬から。

 それがやがて、とある感情へと変わっていくなんて、このときはまだ思いもしない二人。

 

 

 更識形無。14歳。

 更識姫無。6歳。

 更識 簪。5歳。

 

 更識家は今日も平和だ。

 

 

 

 


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