魔法科高校の劣等生に転生したら生まれた時から詰んでいた件について(仮)   作:カボチャ自動販売機

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スランプなのかどうも筆が進まず書き貯め出来ませんでした。明後日は忙しいので明日に賭けます。明日のぼく、頑張れ。マジで。

ではまた後書きで。


九校戦四日目⑤

新人戦女子バトル・ボード、予選六レース。兄さんと姉さんの友人である光井ほのかの試合はスタート直後のフラッシュでも焚いたような発光から始まった。光井ほのかが水面に光学系魔法を仕掛けたのである。

 

 

「これ、司波達也が考えた作戦でしょ?」

 

 

眩く発光した水面を諸に見てしまったらしく目をパチパチとさせた後、若干恨めしそうにちーちゃんが言う。

 

 

「なんで?」

 

「こんな性格の悪い作戦を思い付くのはアイツくらいだからよ」

 

 

何も言い返せなかった。

 

 

 

 

兄さん達と別れた後、ちーちゃんのホテルへ荷物を取りに行きぼくと同じホテルに移動、既に用意されていた一室に放り込んで走り観客席に着いたのはこの試合が開始する十分前だった。

 

 

「またお前らはやってくれたな、新人戦女子は一校の独壇場だ」

 

「正直、悔しいね。水面に干渉しての目眩まし…何故思い付かなかったのか不思議なくらいだよ」

 

「うちには化物がいるもんで」

 

 

そしてぼくの隣には『クリムゾン・プリンス』一条将輝、その隣には『カーディナル・ジョージ』、吉祥寺真紅朗。

 

 

「…ねえ、なんでこの二人と普通に話してるの?『クリムゾン・プリンス』と『カーディナル・ジョージ』、三校だしどちらも有名人よ」

 

「マッキーは友達なんだよ、吉祥寺くんとは今初めて会ったけど」

 

「…『一条』をマッキー呼びって」

 

 

ぼくらがこそこそと話しているとマッキーがニヤニヤとしながらぼくの肩に手を置く。

 

 

「彼女か?」

 

「残念、友達。今日知り合った」

 

「正直コイツは男とは思えない」

 

 

ひょっこりぼくの横から顔を出してちーちゃんが言う。ちょっと傷ついた。

 

 

「ねえ将輝、そろそろ紹介して貰えないかな」

 

「ああ、そうだな。と言ってもこちらの彼女は初対面なんだが」

 

 

マッキーがこっちを見てくるので頷いて自己紹介を始める。

 

 

「ぼくは古葉雪花。見ての通り一校で一年生。一応言っておくけど男だよ。で彼女が平河千秋さん。ぼくと同じ一校の一年生」

 

 

自己紹介に性別を付け加えなければいけないことに少しばかりの悲しみを感じながらちーちゃんも紹介するとちーちゃんはペコリと頭を下げる。

 

 

「僕は吉祥寺真紅朗。将輝と同じ三校の一年。よろしくね」

 

 

ぼくらはお互いによろしくと言い合いながら席につき雑談へと移る。

 

 

「そういえば雪花、お前はどの競技に出るんだ?俺はアイス・ピラーズ・ブレイクとモノリス・コードだが」

 

「ぼくは出ないよ?応援だけ」

 

「いやだってお前懇親会に来てただろ。ということは選手かエンジニアのはずだ」

 

「無理矢理連れてかれたんだ」

 

「誰に?」

 

「九島烈」

 

「はは、冗談は顔だけにしとけよ」

 

「さーて、また飛びきりのスクープでも呟くかなー!『一条将輝、吉祥寺真紅朗熱愛発覚!』っと」

 

「「やめろ!」」

 

 

立ち上がって否定した二人の声がシンクロする。

 

 

「将輝のせいで僕にまで被害が!」

 

「いやだって九島烈って…え?マジなのか?」

 

 

ぼくはゆっくり頷く。

 

 

「一時期魔法を教えて貰ってたんだよ」

 

「…だからホテルの部屋取れたんだ」

 

 

ちーちゃんが謎は全て解けた!とでも言うようなスッキリした顔で頷いているのとは逆にマッキーは世の中の理不尽に疲弊したサラリーマンみたいな顔をしている。

 

 

「お前何者?実はすごい奴だったりするのか?」

 

「まさか、九島烈とはちょっと知り合いなだけ。なんか目をつけられてるんだ。迷惑な話だよ」

 

「目をつけられてるって……それが凄いんじゃ」

 

 

吉祥寺真紅朗がなにやら呟いているがぼくは本当に大した人間じゃない。四葉に狙われていて九島に目をつけられ五輪と懇意にしトーラスシルバーのトーラスで兄と姉がチートなだけだ。ほらどこにでもいる普通の高校生だ(涙)。

 

 

 

「しかしそうなるとお前とは戦えないわけか。折角だし戦ってみたかったんだがな」

 

「勘弁してよ。マッキー」

 

「人を油性ペンみたいに言うな」

 

「じゃあイッチー」

 

「却下、普通に名前で呼べばいいだろ!」

 

 

マッキー良いと思うんだけど。まあ本人が嫌がるんだったらやめておこう。

 

 

「なんだか二人とも数日前に初めて会ったとは思えないくらい仲が良いね。相性が良いのかな」

 

 

吉祥寺真紅朗がニコニコとしながらそんなことを言うので仲が良いんですよアピールをするために肩を組もうとするが背が足りなかった。身長って努力ではどうしようもないものの一つだよね…。

 

 

「こうしてみると兄妹みたい」

 

 

おいこらちーちゃん。そこは兄弟だろ。吉祥寺真紅朗、頷くな!

 

 

 

「勘弁してくれ、妹なら間に合っている」

 

 

苦笑い気味に言うマッキー改め将輝にぼくはとりあえず脛を蹴っておく。

痛いよね、脛。

 

 

 

「拗ねた時の対応が将輝の妹とそっくりだ」

 

 

 

吉祥寺真紅朗のそんな何気ない一言にぼくはちょっと落ち込むのであった。

 

 

 

 

 




結局書き貯め出来なかったので明日はちょっと更新できる自信ありませんがするとしたらいつも通り0時に投稿します。なるべく投稿出来るよう頑張るので期待していてください。と自分にプレッシャーをかけておきます。


真紅朗の台詞が駄洒落みたいになってしまったのは偶然です。(脛←→拗ねた)

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