ダイヤのAたち!   作:傍観者改め、介入者

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かなり遅れました。が、まだ試合は遠いですね


2017年6月28日 

2011年シーズンと仮定した本作の時系列を変更し、東京ビヒダス、名古屋ドラゴンズ、読売キャッツのAクラスに変更。横浜を4位のBクラス。

史実通り、球団売却のイベントを少し挟みました。


第107話 変革の兆し

新チーム始動から秋季大会へ。甲子園で頭角を出した下級生たちの活躍もあり、ベスト16へと駒を進めた青道高校。

 

準々決勝の相手は都立の星、王谷高校。先発は沢村。

 

課題でもあったスライダーの腕の振りの違いによって見極められるという欠点を克服し、後は制球面だけ。両サイドに球は集まりだしたが、すっぽ抜けや暴投のリスクもあり、完全に制御できたとは言えない。

 

一方、降谷も好調を維持し、大塚の新スライダー、進化を遂げようとしているSFF。投手陣はこの秋、冬を経てさらなる高みへと至るだろう予感を、自他ともに感じていた。

 

沢村、大塚、降谷。1年生投手陣の勢いは秋を経てもなおとどまることを知らない。

 

 

 

 

だが、投手たちの急成長による弊害が、思わぬ形で表れ始めていた。

 

 

「くっ」

 

ブルペンでは、捕手総動員で彼らの球を受けていた。先発が決まった沢村には御幸が、降谷には狩場が、そして大塚には小野がその役目を負うことになった。

 

 

呻き声を上げるのは、小野。大塚の決め球でもあるSFFが捕球できない。後逸が目立ち、ミットに収まらない。

 

 

「ドンマイです、小野先輩。高速スライダー行きます」

大塚は練習なのだから仕方ないと声をかけるが、小野の心境はそうではない。

 

―――――とんでもないキレだ。帝東戦のような実力を、取り戻しつつあるが…

 

 

大塚が最近取り組んでいる逆側の筋肉のトレーニング。鏡のように正反対の筋肉を動かすことで、バランス感覚を鍛えるというもの。

 

これが功を奏し、大塚は欠点でもあった序盤の球威不足に関して、一定の成果を上げ始めていたのだ。

 

 

日々の練習により、継続的に体を動かすことで、時間経過とともに大きくなるずれによる影響が、最小限に抑えられたのも一因だが、その根底にあるバランス感覚が維持されていることが、大塚復調のカギを握る。

 

しかし、依然として制球面では好調時よりも不安定であり、並の技巧派よりも少し上、くらいのコントロールに留まっている。帝東の向井のように自在にゾーンを操ることはおろか、楊舜臣の制球力と比べれば、天と地の差ほどの差が出来てしまっていた。

 

しかし――――――

 

 

―――――ゾーンに集まる分だけ。まだ思ったところには……高さが甘すぎる。

 

 

むしろ、本人が不満を漏らす制球力は、捕手陣から見ても及第点を誰もが出せるレベルだ。それでも捕手陣が彼のボールを捕球し切れないのは、

 

 

小野の目の前で視界から消える高速スライダー。曲がり始めがやや遅く、急激に鋭く、大きく曲がる変化。

 

 

「――――――――ッ!!」

 

 

尚且つスピードも落ちない。打者の目線だけではなく、捕手の視界からも消えかねない魔球。

 

 

 

その今日一番の切れを見せつけたボールは、小野のミットに触れることすら許さなかった。

 

 

 

―――――――全然―――――反応できなかった――――――

 

 

まるでお前では力が足りない、お前ではこのボールは扱えない、

 

大塚の意思とは関係なく、純然たる現実を見せつけるこのボールの力に、しばらく呆然とする小野。

 

 

 

 

「あ――――――」

思わず声を出してしまった大塚。またしてもボールが零れてしまう。小野が捕球し切れない。

 

 

―――――コントロールがまだ甘いのかな、やはりまだスライダーは――――

 

 

「――――――縦スラ行きます。」

 

 

 

 

横で見ていた御幸も内心憂鬱な気持ちになる。

 

 

―――――ありゃあとんでもねえな。小野があそこまで―――――

 

 

はっきりとわかる。あそこまでキレと変化量が大きければ、自分でもとれるかどうかわからない。

 

 

否、今のままでは確実に逸らしてしまう。

 

 

 

 

現在進行形で、まず沢村のスライダーの捕球に成功したのだが、このチームのエースの決め球を捕球できない事実に悩みを依然抱えていた。

 

 

 

さらに、沢村のスライダーを捕球した際の弱点も同時に産んでいるのも、主将としてより一層の責任を感じていた。

 

 

―――――捕球は出来るようになったけど、盗塁を刺せる自信がねェな

 

 

スライダーを投げた時の二盗。実戦を意識した時に、御幸は刺せる自信が、イメージが湧かない。

 

 

沢村の球速が二人に比べて遅いからこそ、かろうじて捕球が出来るだけであり、もしこのまま球速まで速くなれば御幸でも捕球が難しいだろう。

 

 

―――――信頼される捕手になる。そうじゃなきゃ、捕手は務まらない

 

このまま置いて行かれるわけにはいかない。投手の力を引き出すことなく秋を終えるわけにはいかない。

 

 

 

「さすがだな、御幸。俺はまだミットで触れることで精一杯だってのに」

小野が横から御幸の奮闘をたたえる。

 

「いや、まだまだ。盗塁を刺せねェと、このボールをあらゆる場面で選択できねえよ。まだまだ未熟だ」

 

「お、おう(もうそこまでの意識の高さかよ。さすがすぎるだろ、この男は)。」

 

 

「そうですよ御幸先輩!! 正直まだまだ危なっかしいんですからね!!」

そして、沢村がそんな御幸に対し、意識の高さは当然であると言い放つ。

 

 

「くっそ~~!! どうせ俺はまだ精進がたりねぇよ!!」

苦笑いしながら、御幸が沢村にボールを投げ返す。

 

 

 

ランナーがいる状態でもこのボールを使えるようにしなければならないこと。盗塁がフリーパス状態であることを黙認するのは、捕手にとって何よりにも感じる屈辱である。

 

スローイング、キャッチング。半端な技術では彼らとともに歩くことは出来ない。

 

 

 

そして最後に、降谷のボールを受けていた狩場は、他の二人が険しい表情で捕球しているのを尻目に、

 

 

―――――変化量だけなら、あの二人ほどじゃない。打者にとってはまさに消える、感じだろうけど。

 

減速するイメージのチェンジアップ。二人のような驚異的な変化量こそないが、キレは健在。なので、なんとかとることが出来る。

 

狩場としても、

 

――――御幸先輩は十分やってますよ。沢村のスライダーを止めきれる自信なんて俺にはまだない。それに大塚の二つの宝刀は、もっと――――

 

 

規格外すぎる二人の切り札を前に、彼も臆していた。

 

 

 

 

一方、内野争いも熾烈を極める。鵜久森戦では無安打の倉持、ヒット1本の小湊、沖田。特に沖田はホームラン性の当たりを好捕される不運にも遭うなど、2回戦までの勢いを失っているかに見えた。

 

 

そして、カーブに弱いという弱点も浮かび上がる。それは単に彼が緩急に弱いというわけではない。

 

 

早い変化球、速球。チェンジアップなどには強い。だが、パワーカーブのような特殊な軌道を描くカーブ系に対し、ミスショットしやすいフォームの欠点にあった。

 

前園にも当たりが止まり、鵜久森のエース梅宮の前に塁に出ることすら出来なかった。

 

スタメン組の不調。それが、控えの日笠、金丸に希望を見出すきっかけとなる。

 

 

 

一方で、好調を維持する白洲、東条は特に問題がない。鵜久森戦では勝負所でヒットを放った東条は勿論、起用でいろいろな作戦が出来る白洲は貴重な存在。

 

 

混沌とし始めた青道の内野争い。抜け出すのはだれか。

 

 

 

 

「――――――――――――――――――」

片岡監督は、準々決勝でだれを起用するべきかを考えていた。

 

守備力に関して言えば、今のメンバーでも十分に戦える。内野全てが出来る沖田が非常事態でもカバーをしてくれる。

 

 

沖田がいるからこそ、他の内野手のプレッシャー、さらには守備範囲の負担も軽減される。

 

だからこそ、沖田は外せない。

 

そしてもう一人、倉持の守備範囲の広さも捨てがたい。走塁においてトップクラス。ヒットが出ていないが、走塁に大きなスランプはない。

 

そして、二塁には小湊。攻撃面で、倉持を小湊が一応リードはしているが、やはりこの二人は同時起用したい。

 

二遊間は何らかの不測の事態にならない限り、変更はない。

 

 

深刻なのは、一塁手のポジション。前園にヒットは生まれているが、鵜久森のようなエース級の投手になると打つ事が非常に難しい。稲実ならさらに打てなかったかもしれない。

 

 

これまでは、彼が昇格組の顔と言ってもいいほどに存在感を出してきたが、同い年の山口も力をつけつつある。

 

 

と、ここで片岡監督は彼ら二人から視線を外し、沖田と小湊と話し込んでいる金丸を見つけた。

 

 

沖田はこれまでの高校野球の常識を覆そうとしている。守備の体勢、送球体勢までの速さ。いわゆるとってから投げるスピードが早いというやつだ。

 

それは、彼の理をもって積み上げられた打撃と同じく、素晴らしい結晶である。

 

 

身体能力だけではない。ここまで頼もしい選手はいない。

 

 

そして、沖田の後ろを追いかける金丸の動きが日に日によくなってきているのも無視できない。

 

 

 

―――――大きな変化だが、奴が様になるのなら――――――

 

 

2回戦での活躍を見せた金丸へと最期に視線を向ける監督。

 

 

―――――3回戦で外されてもなお、腐らずにプレーしている。

 

 

いい加減彼にチャンスを与えるべきだと。

 

 

 

 

 

全体練習終了後、

 

 

「悪いな、俺にも課題が見つかったようだ」

沖田が取り組んでいるすり足打法、ツイスト打法をも取り組んだ、彼の新たな技術。足の上げ幅、上げる時間を短縮し、両膝を内側に締める。さらにあと一つ秘策があると言うが、沖田は最後までその秘策を教えなかった。

 

それはさておき、沖田が前に進むと言うなら、

 

――――置いてけぼりはごめんだ。

 

金丸は闘志を燃やしつつ、沖田の打撃フォームを観察する。

 

 

下半身にかなり重きを置いた打法であり、タイミングは取りやすく見える。が、実際やってみてそれが難しいことを痛感している金丸。

 

――――まだまだアイツの領域には届かないし、筋力も足りてねェ

 

 

強靭な下半身を持つ、沖田だからこそできる打法だ。

 

 

「俺も、いつ出番が来てもいい様に、やることをやらねェとな」

だが、自分の打法を貫く金丸はそんなことではめげず、前向きに前だけを見る。

 

 

「あの試合で梅宮投手からヒットを打てたけど、まだまだ足りないのは自覚してる。技術もパワーも」

特にスタメン組の二人は悔しさがくすぶっている。負けてもおかしくない試合。そんな青道の窮地を救ったのは、背番号1だった。

 

 

あの試合は、まさに彼の独り舞台だったのだ。

 

 

 

「―――――凄かったな、アイツ」

ぽつりと、金丸がそう言った。

 

 

「――――――二刀流、意識してはなかったらしいよ。でも、」

小湊も、ベンチでその光景を見ていた。規格外の躍動、その目撃者となった。

 

 

 

 

―――――打って、走って、投げて。俺も目指してみたくなったんだ。

 

 

 

盟友の新たな決意。冗談げに語るが、それでも彼の目は本気だった。

 

 

 

――――――エースで、4番。投手だから、投球に専念しろとか、そういうのじゃ、

 

 

未開の領域へとついに足を踏み入れた神童は、昂ぶっていた。

 

 

 

 

 

―――――満足できなくなったんだ。あの感覚を知ってしまったらね

 

 

最高だよ、ホームランってやつは。

 

 

 

「大塚に打撃でもお株を奪われるわけにはいかない。俺が主軸になる。御幸先輩が投手陣に苦労している分、打撃で俺が柱にならないと。」

 

 

「うん。明らかにエース級相手だとヒット数がガクンと落ちるもんね。パワーが足りないという言い訳じゃない。体が小さくても―――――――うん、スイングに無駄な力があるのかも。」

春市も、このままではダメだということを自覚している。しきりにバットのインパクトの感覚を探っている。

 

 

 

「カーブを意識しすぎるのも。だがなぁ――――」

一方、沖田は上げる足の高さで悩んでいた。

 

 

 

「悩みの意識高すぎる――――センスの塊共めぇ!!」

馬鹿みたいにバットを振りながら、金丸が二人にツッコむ。

 

 

 

 

ランニングを行っていた東条がその3人の自主練習を目撃したのだが、

 

 

「入りそびれちゃったよ―――――」

 

 

 

「何そこで突っ立ってるんだよ!! こっち来いよ、東条!!」

 

 

しかし、沖田がむかえる雰囲気を出してくれたので無事自主練に合流することが出来た東条。

 

 

 

「そういえば、今球界で2番打者って流行ってるらしいね。何でもできる攻撃的な2番打者。」

東条がプロ野球の現代のトレンドについて語る。セ・リーグ覇者東京ビヒダスについてだ。

 

優勝争いにおいて、横浜の大塚和正、梅木祐樹、巨人の鶴見に何度も苦渋を舐めさせられたが、最後には2位名古屋ドラゴンズ、3位読売キャッツを振り切った。

 

4年連続最下位を回避した4位横浜ビースターズだが、球団売却には勝てず、球団オーナーが変わることに。翌年からは横浜denaビースターズとして来シーズンに臨む。

 

 

 

圧倒的なエースがいないこのチームは、悉く相手投手を燃やして燃やして燃やし尽くしたのだ。

 

 

 

 

 

両リーグ屈指の爆発力を誇る打線。それを青道も目を向けるべきではないかと。

 

 

 

 

 

パ・リーグでは、エース級と当たることがあっても、交流戦では零封が0回。

 

 

 

「うんうん。確かあまりバントしないんだって」

 

「ここに東条が入ってきたら、うちの打線もいいんじゃないか?」

沖田は、巧打者を2番に入れる案には賛成だと言い張る。東条は足も速く、1番に倉持がいれば、ゲッツーになる確率は低くなる。

 

そもそも塁に出れば、二盗は確定したようなものだからだ。

 

巧打者東条の前にランナーは出したくない。倉持も塁に出したくない。だから必然的に倉持に対して勝負をせざるを得ない。ゾーン内での勝負が多くなる。

 

倉持は好球必打に徹すればいい。高校クラスの投手なら、いくらでもぼろが出る。

 

 

 

そしてここから上位打線につながり、青道の誇る主力バッターを迎えることになりかねない。

 

破壊力が増すことは間違いない。

 

 

「2番はうーん」

 

「まあ、監督が決めることだしな。そろそろスタメンに定着しようぜ、金丸」

 

「くっそう。絶対入ってやるかんな!!」

 

 

 

そして、屋内の窓から彼らの打線の話を聞いていた片岡監督は、

 

「―――――2番打者に巧打者を置くのは、今までにない発想だが」

 

「東条ならやってくれますよ、監督。鵜久森戦ももちろん、今大会は当たっていますからね」

太田部長も、今まで考えもしなかった攻撃的な采配を思いつきとはいえ、言い放った下級生たちに驚きを示したものの、妙に納得し、肯定的だった。

 

 

「理想通りになれば、この打撃陣を止められる投手はそうはいないだろうな。俺でもあまり投げたくない」

もしもの想像ではあるが、監督はこの打線を相手にしたくないと言い切れる。

 

倉持の足は、高校生ではなかなか止められるモノではない。後ろにいい打者がいるのであれば、出来れば片付けたいし、ゾーン勝負になるのは目に見えている。

 

片岡監督がその話を聞いて打順を考えたが、やはり沖田と東条は長打も期待できる。彼らのうちの一人を3番に置きたい。

 

 

白洲2番でもいいが、攻撃的な面で言えば、白洲の火力は物足りない。

 

だが、3番をあくまで繋ぎと考えるなら、白洲をここに入れるのも悪くない。

 

問題は、下位打線がどれだけ粘れるか。層が厚くなければできない理論上の強力打線に成り果てるだろう。

 

 

「か、監督!?」

太田部長がまた驚く。監督がこんなことをあまり言う方ではなかったので、驚いているのだ。しかし、現役時代はドラフト候補にも名を上げられた実力である彼が、ここまでいうのであれば、期待をしていないわけではなく、

 

「――――――今すぐには無理だろうが、試してみたいとは思う。従来の常識を覆してきたのは、いつだって革新的なものだ。」

 

投手の成長ばかりに目が行きがちだが、野手陣の成長も著しい。

 

「ですが、もし2番打者のセオリーを破壊できる打線になれば、今までのうちのデータがすべて過去のモノになる!! これは大変なことですよ!!」

 

今年のデータが過去のモノになる。太田部長は、そのさらなる成長に興奮を隠し切れない。

 

秋大会で振るわない打線が、新しいセオリーによって変革する。

 

センバツでは、度肝を抜かれることになるだろう。

 

青道の攻撃的な野球。守備走塁は勿論、送りバントの必要性がなくなる。

 

「ここまで成長と可能性を感じる世代は初めてだ。それに、控えの選手にも熱を帯びている者もいる。最近の練習を見てもそうだ」

 

二塁の候補に木島が入っていたのも、彼が実戦を強く意識した動きを心掛けていることだ。

 

リスキーなプレーではあったが、難しい体勢からのトス。あれは小湊亮介を彷彿とさせる身軽な動き。

 

山口もプロテインを中心とした栄養を考えたトレーニングを行っている。彼の逞しい二の腕を見ればわかる。あれは相当鍛えていると。

 

そして何度も言うようだが、沖田がユーティリティなのもとても助かる。彼が空いているポジションに行くことで、可能性を感じさせる選手を置くことも容易だ。

 

 

チーム力がさほど落ちず、成長出来る要因は、沖田の存在に支えられていると言っていい。

 

投打で存在感を出し始めた大塚、扇の要である御幸。この二人が注目されがちだが、彼らに負けない実力を持っている。

 

 

 

「準々決勝前にはできないだろうが、日はまだある。紅白戦も視野に、神宮出場の際のメンバーも視野に入れるべきだろう。」

無論、良くも悪くも公式戦の結果が最優先されるだろうがな、と付け加える監督。

 

 

やるのであれば、準決勝前。

 

 

大会期間中であるにもかかわらず、片岡監督は紅白戦を企画する。

 

そして、今までなかった対戦も行われることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

当然、沖田と大塚を別のチームに入れるのは決定事項。そして、主力打撃陣相手にエースがどこまで投げられるのかを確かめるのも確認したい。

 

 

 

 

 

復調しつつあるエース大塚が、課題を見つけ、新しい取り組みを行う沖田、そして味方だったチームメート相手にどうやって立ち向かうのか。

 

 

 

エース大塚、沢村が、沖田、御幸、東条相手にどんな投球をするのか。

 

 

シートバッティングでも顔合わせをしてこなかった組み合わせが激突する時、

 

青道の変革がさらに加速する。

 

 

 




原作ではあまり描写がなかった決め球を捕れないという描写。

原作でも未完成ながら多くの球種を手にした沢村君ですが、

確か、ナンバーズは10ぐらいあったような。ツーシーム、カッター改、チェンジアップ、ゼロシーム、2種のチェンジアップ、スプリット。まだあるし・・・・


本作の彼の球種は原作に比べて特化していますが。一応確認だけで

フォーシーム、カット、チェンジアップ、C・チェンジ、高速パーム、ムービングを入学前に習得。

夏予選で高速スライダーを習得。なお本選で使いものにならず。

秋では、パームが安定しないので封印。パームは一球ごとに変わるので、かなり不安定。

C・チェンジも右打者専用球種になる予定。準決勝前に描写をいれます。ムービングも原作同様に変化が不安定に。

現在スライダーの特訓中で、試行錯誤の末、いくつか副産物も生まれました。

出来たのがカットボールもどきの高速スライダー。変化が通常の高速スライダーよりも小さく、半ば半速球に近いので打たれやすい。フロントドア、バックドア出来れば。

110キロ台のスタンダードなスライダー。コントロールしやすく、変化もそこそこ。しかし決め球には使いにくい。

制球困難な新生高速縦スライダー。腕の振りの違いを克服したものの、御幸以外誰も捕球できない。

原作の方が強いかも。



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