ダイヤのAたち!   作:傍観者改め、介入者

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原作投手陣の主人公感

壁にぶち当たって、乗り越える姿はいいね。





第96話 新たなる因縁

江戸川球場は騒然としていた。

 

 

「おいおい。先発が苦手だったんじゃないのかよ!?」

 

 

「なんだあの変化球!! あんな緩急も持っているのかよ」

 

 

「沢村や大塚もチェンジアップを覚えるんだ!! だったら、アイツも覚えないわけがなかったんだ!!!」

 

 

 

「ストラィィィクッっ!!! バッターアウトォォォ!!!!」

 

 

初回のイニングは3者連続三振。三者とも空振り三振に終わった。

 

「―――――――」

これまでとは全く違う三振の奪い方、ねじ伏せるような形ではなく、相手の裏をかいたような奪い方。

 

降谷は高揚感を隠し切れなかった。

 

 

「チェンジアップ、練習と別物なんだけど、握り変えた?」

横から御幸が彼に尋ねる。タイミングを外すようなものが、いきなりウイニングショットに代わったのだ。

 

「沢村にパームの握りを教えてもらいました。」

 

 

「パーム? チェンジアップじゃなくて?」

 

 

「今までの握りだと滑るので、こちらの方が投げやすかった、です。」

 

 

降谷がチェンジアップの握りを見せる。

 

 

「沢村のパームに似ているな。けど、人差し指と薬指の位置が違う。」

 

 

「敢えてストレートよりも強く振るイメージで投げたら、急に減速しました。」

 

それだけ言うと、降谷は金丸から始まる打順の為に、ネクストバッターサークルへと向かうのだった。

 

 

 

「ベターすら超えるとはな。チェンジアップが比較的修得がしやすいとはいえ、」

 

 

――――モノが違うな、今年の1年生は。

 

 

大塚といい、降谷といい、沢村といい。

 

指先の感覚に非常に優れた投手が3人同時に入学してくるという奇跡。

 

 

もし、この3人が今の実力であるならば、どの高校に行ってもエース争い、エースになる事は出来ると確信を持って言える。

 

 

 

 

 

そして、2回表は7番サード金丸から始まる。

 

 

「ランナーいないし、ゲッツーはないぞ!!!」

沖田が笑って畜生発言をする。緊張をほぐすためとはいえ、聊かやり過ぎな気がする。

 

 

「打ち取られる前提で進めんな!!! (まあ、初打席らしく好きにさせてもらうぜ)」

 

 

 

 

初球カーブはずれてワンボール。

 

 

――――今のカーブ。ゾーンならもっとゆっくりか。

 

 

今のアウトコースに大きく外れたボールを見て考える金丸。

 

 

この打席だけではない。この打法を完成させるには、多くの経験が必要だ。どんなところからも必要なことを漁る。

 

それぐらいに金丸は初打席からボールをよく見ることに心がけていた。

 

 

――――まあ、次はフォークか速球。チェンジアップはねェ

 

 

 

続くボールは狙いに半分当たったフォーク。低目ワンバウンドのボール。これでカウント2ボール0ストライク。

 

――――カウントが有利になった。大塚や沢村なら変化球をここでも投げてくるけど、

 

 

 

変化球に自信を持つ二人の同級生投手ならば変化球の連投。しかし、これまでの投球を見る限り、変化球の制球に苦労している。

 

 

―――――ゾーンに入ったストレート。それ以外は捨てるッ!!

 

 

 

第3球――――

 

 

「っ!!」

 

 

相手が投げてきたのはストレート。真ん中。甘いコース。金丸はゆっくりとバットを引き付けて、バットを振り抜こうとする。

 

 

ククッ、

 

 

しかし、ここで縦変化。相手バッテリーはここでフォークを選択してきたのだ。

 

 

――――変化球、やべぇぇ!!!

 

 

「ストライィィィクッ!!!」

 

空振り。低めのボールに手を出してしまい、2ボール1ストライク。

 

 

「思い切った振った結果だ。縮こまるなぁ!!!」

沖田が大声で叫ぶ。

 

 

――――このフォークを見せた後、いや、まだ変化球は安定していねぇ

 

 

まだ変化球を投げてくるかもという判断があった。

 

 

そして第4球。

 

 

「ファウルボール!!」

 

高めのストレートに手をだし、これで平行カウント。

 

 

――――くっそ、ストレートを仕留めそこなった!!

 

 

 

追い込まれ、狙い球を絞るのが難しくなった金丸。

 

 

続く第5球もストレートに手を出しファウル。3点先制を許しながら、相手投手が立ち直りを見せ始めている。

 

 

「押してる押してる!!」

 

 

「まだ終わってねェェぞ!!」

 

 

「いいぞ、野比~~~!!!!」

 

 

 

 

――――何が来る? ストレート? フォークっ?

 

 

第6球

 

 

 

相手投手野比が投げたラストボールはチェンジアップだった。

 

 

――――ゆっくり、引き付けて

 

大塚の言葉を思い出す。

 

 

 

ゆっくり、ゆっくりタイミングを取る。それが、自分の練習のテーマだった。

 

上半身のバランスは未だに狂っていなかった。体重移動の割合の成果が、この体勢を維持することを助けているのだ。

 

 

相手バッテリーも、金丸が体勢を崩していないことに嫌な予感を瞬時に感じていた。

 

 

 

――――ははっ、

 

 

 

心の中で、金丸は歓喜する。

 

 

――――こういうことかよ!!

 

 

ガキィィィンッッッ!!!!

 

 

打球は、左中間を切り裂く長打。痛烈な打球がレフト方向に。タイミングを外しに来た相手投手のチェンジアップを引っ張った打球は、青道ベンチ、そして七森ベンチの予想を超えた。

 

 

「おおっ!! 抜けたぁぁぁ!!!」

 

 

「左中間切り裂いた!! 廻れ廻れ!!!」

 

 

ベンチやスタンドから声が飛び交う。初打席で初ヒット、それも長打。

 

 

打った金丸は二塁ストップ。ベース上で冷静に立っている金丸の様子に、

 

「あの野郎、あんまり嬉しくなさそうだなぁ!!」

 

「打って当然ってか!?」

 

 

「――――――シュ、シュッ――――」

日笠は、金丸のバッティングに何かを感じていた。彼が意図的に変化球を捉えたのではないかと。

 

そして、有望な一年生がアピールを見せた。焦らないはずがない。

 

「解るぜ、その気持ち。」

麻生がうんうんと横でうなずく。

 

 

 

 

 

 

「追い込まれてからの変化球に食らいついたね!!」

 

「うんうん!! ナイスヒット金丸君~~~!!」

 

マネージャー二人もわぁっと声をあげる。

 

 

「――――――む」

ベンチに座っていた大塚がその声に反応し、少し視線を下げる。

 

「???」

沢村がベンチで他の選手に見張られている中、大塚の少し様子がおかしいことに気づいたが、すぐにそれを忘却の彼方へと追いやる。

 

 

その後、降谷にもヒットが出て、ランナー一塁三塁で麻生が犠牲フライ。

 

 

「俺の犠牲フライ!!!!」

 

 

金丸の追い込まれてからのヒットを打ったことに対する賛辞が多く、麻生の影が薄くなった。

 

 

白洲がさらに連打を出すものの、小湊の放った打球は、

 

 

「うわ」

打席近くで呻いた小湊。

 

 

 

「あ」

 

ファーストのダイビングキャッチによるライナー。飛び出していた白洲が思わず声を上げる。

 

 

「もうけ!!」

相手選手が一矢報いたぞ、的な獰猛な笑みを浮かべ、戻ろうとする白洲に無慈悲なタッチを施す。

 

 

白洲戻りきれずタッチアウト。

 

 

 

 

 

追加点を奪った青道だが、中々相手の奮闘によって得点が伸びない。

 

 

2回裏、先頭打者は相手主砲剛田。右打者に座るその姿は、スラッガーのそれだ。

 

 

―――――インコースを攻めきれない。お腹が出過ぎて

 

 

能天気に相手選手の特徴を捉える降谷。

 

 

 

 

ストンッっ

 

 

初球チェンジアップにバットが回る剛田。右左関係なく使えるこの決め球は、ある意味沢村のチェンジアップ、大塚のサークルチェンジよりも絶大な効果を与える。

 

 

続く二球目。

 

アウトコース真直ぐが決まり、2球で追い込んだ降谷。追い込まれた剛田。

 

「っ!!!」

 

速球を低めに制球され、その前の球を見せられたのだ。外角ではもう手が出ない。

 

 

――――夏から取り組んでいたアウトコースの精度。秋も全く陰りがねェ

 

 

 

―――――インコースが狭すぎ。卑怯。

 

 

だが、どこかかみ合っていないバッテリーだった。

 

 

 

 

しかしそれでも最高のボールと上昇傾向の状態を維持している降谷。

 

 

 

 

3球目アウトコースストレートをかろうじてカットされるが、

 

 

ドゴォォォンッッッ

 

 

「ストライィィィクッ!! バッターアウトぉ!!」

 

あくまで外をつづけたバッテリーが力でねじ伏せ、これで4つ目の三振を奪う。

 

 

球速も、このパワーヒッターとの対決で150キロを計測。本能的にペース配分を解り始めている。

 

 

その後三振は4で途切れるものの、スプリットを低めに制球した、打たせて取る投球も冴えわたり、七森打線を完全に封じ込む。

 

 

――――落ち幅がよすぎるからな、チェンジアップ。SFFが打たせて取るボールになっちまった!

 

御幸は夏では空振りを奪うための変化球が、ここではもう内野ゴロを量産する変化球になってしまったことに苦笑しつつ、彼の成長を感じる。

 

 

――――空振りを奪う投球と、打たせて取る投球。これが出来て先発は初めて務まるんだぜ、降谷。

 

 

その後、ついに勝負を選んだ沖田に対し、カーブで有利なカウントを作ったものの、粘られた末に右中間にフォークを運ばれ、ツーベースを打たれた七森バッテリー。

 

 

続く御幸に対して最期は抜けてフォアボール。無死二塁一塁で前園が力んで空振り三振。白洲と同じようにカーブに対して体が開いてしまった。

 

「あカンッ!! やってもうたぁぁ!!!」

 

あああ~~~~、と悔しがる先輩を尻目に、東条が2度目の打席に立つ。

 

 

――――最初の打席は追い込まれてからの変化球を打ったから、次は――――

 

 

ストレートを簡単に弾き返し、長打を狙った第1打席とは違い、センター方向を狙った打球が内野を抜ける。

 

 

 

これで一死満塁の場面。

 

 

 

――――東条が初球ストレートを打ったからな。いや、まずは振ろう

 

 

初球カーブがすっぽ抜けてボール。未だにカーブの制球が定まっていない。ストレートに強いというデータは取られ、チェンジアップを前に打席で打っている。

 

 

カウントを取りに来たフォークを金丸は逃さなかった。

 

 

―――― 一度空振りしたからな!! 来ると解っていたぜ!!!

 

 

この打席では必ず使ってくると考えていた金丸。冷静に相手の狙い球を絞って手繰り寄せた――――

 

 

 

甘く入ったフォークを今度も引っ張り、左中間へ。風にも乗り、センターの頭を超える。

 

 

「おおっ!! 今度も変化球!!!」

 

 

「2打席連続長打!! いいぞ、金丸!!!」

 

 

3者生還。これで今日は2打数2安打3打点。今度は二塁ベース上でガッツポーズを見せる金丸。

 

 

 

存在感を見せる金丸の一撃。手応え十分の結果。1年生たちが躍動する。

 

 

 

 

 

――――やっべぇぇ、俺すんごぉいぃ!!

 

 

これで七森学園先発野比の緊張の糸が切れたのか、この回の後続を抑えたものの、3回から失点を繰り返し、4回7失点で降板。

 

2番手投手も青道の攻勢を止めきれず、5回には沖田のスリーランも飛び出し、10点目が入る。

 

 

投げては先発降谷が5回1安打無失点7奪三振に抑える好投。15個のアウトのうち、三振は7つ、内野ゴロ6つという安定した投球を見せる。

 

変化球が切れていたというのもあるが、ストレートで奪った空振り率も凄まじく、チェンジアップの重要性を改めて認識する試合となった。

 

 

最後に残念だったのは、降谷のグラブをはじく内野安打を許してしまったことであり、それがなければ5回コールドとはいえ、完全試合でもあった。

 

 

七森学園監督原は魂が抜けたかのような表情でスコアボードを見つめ、七森ベンチも騒然とする。

 

 

 

エース大塚、左の沢村、抑えの川上抜きでここまで抑え込まれたという事実。

 

 

 

――――これが、王者青道高校かと。

 

 

その威風堂々とした王者の実力の前に、彼らは立ち尽くすしかなかった。

 

 

 

 

「ナイスピッチ、降谷!!」

 

「最後惜しかったなぁ!!」

 

「見違えたぞ、降谷!!」

内野の御幸、金丸、沖田に声を掛けられる。

 

「凄かったよ、降谷君。守っていて、凄い気持ちよかった!」

春市も力でねじ伏せる投球から変わり始めた彼に手放しで称賛を贈る。

 

「まあ、最大の課題だったフォアボールの数と球数の多さ。今日は70球行かなかっただろ? コースにある程度決まったら自然と球数も少なくなるんだよ。ま、狙いすぎるのもよくねぇけど」

御幸が絶賛しているのは、この試合の球数の少なさと、フォアボールを出さなかったこと。懸案だった制球力の課題も及第点に届き、いよいよ降谷も高校生離れしてきた。

 

 

 

ただ、御幸があえて課題を挙げるならば、

 

――――アウトコース中心が悪いわけじゃねェ。もっとインサイドを攻めきれば

 

アウトコースへの制球は及第点と言える。だが、今日はインコースを攻めきれなかった。中盤、相手打者はインサイドを捨てて、降谷のボールに食らいついてきた。

 

迷わず踏み込んできたのだ。これがもし強豪なら緩急だけでは。

 

 

しかし、御幸は苦い顔をする。

 

―――――沢村や大塚で麻痺してるな、そんな簡単に両サイドを使えるわけがないだろ

 

渋い顔をしたままの御幸。数秒間考え込んだ後、

 

 

 

 

「けど、課題は課題。突きつけなきゃな。」

今の出来で満足してもらっては困る。もっと上を目指せる余地があるのだ。

 

―――――それに俺も、大塚の進化したSFFや沢村のスライダーを捕れるようにならねェと。

 

喜びと手ごたえを感じる面々をよそに、御幸は次戦を見据え、その先の未来を見据える。

 

 

――――水を差さないように言うにはどうすればいいだろうか。主将として、俺は――――

 

 

だが、なかなか今すぐ切り出すことが出来なかった御幸であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「降谷が無四球――――夢でも見ているのか」

太田部長が感動して声を震わせている。荒れ球の投手だった彼が、見違えたように投球を変化させていた。

 

 

「―――――背番号の争いも、本当に解らなくなったな」

片岡監督も、エース争いが激化していることは解っていたが、ここまでハイレベルな争いになるとは思っていなかった。

 

背番号1を誰が付けてもおかしくない。むしろ、降谷がこのまま伸びれば、大塚の背中すら超えてしまうかもしれないと。

 

「―――――おいおい。チェンジアップを覚えたらいいかもとは思っていたけど」

大塚は苦笑するほかがなかった。

 

「アウトコースの持ち味は俺のだァ!!! 2球種で満足してんじゃねェぞ!!!」

沢村は変化球の少なさを指摘し、うがぁぁと騒ぐ。

 

「アウトコースは投手全員のモノだぞ」

そして大塚がアウトコースの事について言及するのであった。

 

 

 

 

 

 

そして、今年の準優勝チームの成長を見ていたのは、何もチームメートやスタッフだけではない。

 

 

 

「お、おう。そうだ。降谷が新球種、チェンジアップを使って無四球完封。」

 

「あの荒れ球が制球されたらやべぇぞ」

 

「あの球速差は早々打てるかよ。」

 

「なんだよあれ。エース級が3人もいるとか、反則じゃねェか」

 

東京に割拠するライバルたちは、2年間こんな投手陣と戦う破目になるということを嫌でも突き付けられる。

 

 

「ああ。これで投手層は夏の比ではないな。」

 

「打撃陣に有名どころがいた夏も、あの3人は活躍し、ゲームを締めていた。成長すればあれほどとはな」

 

夏に比べ、さらに洗練されたチームに成長しつつあるということを認めないわけにはいかない。

 

 

むしろバランスなら前チームのはるか上を行く完成度。

 

 

「エース大塚、沢村を温存してこれかよ。」

 

「要チェックだな」

 

そこへ、3回戦当たるであろう稲城実業が偵察に来ていた。夏では大塚一人にやられたような形ではあったが、ストレートだけなら大塚を上回る降谷に緩急が加わったのだ。

 

 

投手陣を打ち崩すことが並大抵の事ではないことを他の東京のライバルたちと同じ結論に行き着く。

 

 

「今日の鵜久森戦、成宮先輩を出さずに終わればいいんだが」

 

 

 

だが、それを見ていたのは何も東京のライバルだけではない。

 

 

 

「黒羽の言う通り、青道だけは別格だな。」

 

「ああ。先輩たちを倒しただけのことはある。」

 

横浦高校を筆頭に、偵察要員がうごめく今年の東京秋季大会。

 

 

 

まだ見ぬ他県のライバルたちが、青道を注目しているのだった。

 

 

 

 

「そういや、太田球場の方の稲実と鵜久森の試合はどうなってんの?」

倉持が同級生に尋ねる。恐らく稲実だろうが、試合も終わったので一応聞いてみようと思ったのだ。

 

 

「鵜久森――――か、」

大塚は、あの時病院であった青年の事を思い出す。

 

 

 

――――僕たちの全力をもって、君達の全力を凌駕する。

 

 

あれほどの啖呵を切るような男だ。だからこそ、ざわめきを感じていたのだ。

 

 

鵜久森には得体のしれない何かがあると。

 

 

「ああ、ナベに電話してみる――――――」

 

2年生の一人がナベ―――渡辺先輩の知り合いらしく電話で連絡をする。その時

 

 

 

「―――――――えっ」

驚いたような、呆けたような声で、彼は言葉を一言だけもらす。

 

 

その瞬間に、大塚は全てを察した。

 

 

「―――――――――」

 

 

――――来るなら来い、俺の全力で、叩き潰してやる。

 

 

稲実と戦う時とは違う、横浦の時とは違う。

 

 

いや、今まで経験したことがない解らない敵。

 

 

大塚はここまで相手を叩き潰したいと思ったことはなかった。叩き潰さねば、こちらがやられると、恐怖を感じたことはなかった。

 

 

稲実を食らったのだ。もはや、これまでの物差しで測れるような相手ではない。

 

 

「稲実が――――――負けた」

 

 

 

新たな因縁が、大塚に試練を与える。

 

 

昨年の夏の王者を屠ったダークホースが、

 

 

天才に襲い掛かる。

 

 

 




本作の梅宮君は、何でもない手札をあと一つ残しています。

凄い?(変化球とは言えない)ボールです。なぜこれを選んだといわれるかも。

そして話の展開上、鵜久森に名前ありのオリキャラが追加されます。原作以上にやばい打線になるでしょう。


Q 梅宮の最後のボールは何か

ヒント 彼の持ち味に特化しています。チェンジアップ系ではないです

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