原作からの乖離に思い悩む日々・・・・
人物設定(第四章終了時)
美国ゆま
旧姓は千歳ゆま。
両親の不幸な自殺により記憶を失い、美国家に引き取られることになった少女。
現在は穏やかな表情で日々を過ごしている。
しかし、それは美国織莉子の手により与えられた幸福。
彼女の両親は彼女が生まれた時から今まで彼女を虐待していた。
虐待の日々の中、ゆまに魔法少女の資質を見出したインキュベーターの甘言につられ、彼女は契約してしまう。
織莉子が訪れた時は既に遅く、彼女の「願い」により彼女の両親は自殺してしまう。
彼女に施された処置
インキュベーターや魔法少女に関することの消去、プロテクト。
それにより、彼女はインキュベーターを見ることができない。
現在、彼女のソウルジェムは特別製のトランクに封印されている。
なぜ一介の少女に対して織莉子が、このような処置をしたのかは不明。
彼女の固有魔法
ゆまの願いは「自分の痛み、苦しみを分かってほしい」。
これから紡ぎ出された魔法はいかなるものか?
保護者である織莉子は語らない。
ただ、それによって彼女の両親は自殺している。
そう考えると、彼女の過剰ともいえる処置も頷ける。
和紗ミチル
あすなろ市の闇の中を跳梁する黒の魔法少女。
魔力枯渇を起こし死を迎えつつあった飛鳥ユウリを助けるなど、悲劇の回避を第一目標として行動しているふしがある。
現在は魔法少女として未熟なユウリを弟子にしているようだ
先端が渦を巻くような黒の三角帽、エプロンを模したような露出度の高すぎる魔法少女形態
普段は道化師の仮面をつけており、弟子であるユウリにすら素顔を見せない。
正体は失意のまま魔女と化した「和紗ミチル」の魂が転生した存在。
グランマとの死別後は遺言で立花宗一郎に引き取られている。
しかし、彼女の心は晴れない。
見知った人間、見知った世界。
しかし、そこで繰り広げられる舞台に彼女の出番はない。
まるで「世界から否定された」野良猫のように・・・・
椎名レミ
石島美佐子のクラスメート。
彼女は重い白血病を患っていたたが、奇跡的に回復した。
無論、「魔法少女の願い」による対価だ。
その後、人知れず魔法少女として魔獣を狩っていたが、それを親友である石島美佐子に目撃されてしまう。
そして「失踪」した。
美佐子の記憶によると武器はナイフだったようだ。
織矢探偵事務所の面々
呉キリカ
織莉子と同じほどゆまを愛している。
そのため、真がゆまの真実を知った時は心を鬼にして彼の真意を問うた。
彼女の変身魔法は対象を選ばず、織莉子と石島美佐子との会談ではビストロ・タチバナの観葉植物に偽装していた。
しかし、完璧すぎて会談終了後織莉子から忘れ去られてしまう・・・・
美国織莉子
千歳ゆまを美国家へ招いた人物。
彼女の未来予知でも彼女の悲劇を止めることはできなかった。
彼女にできたことは事実を知って、ゆまが絶望しないよう記憶を消したことのみだった。
真とゆまを接触させた事には何らかの目的があるようだが・・・・
舞台裏の人々
石島美佐子
あすなろ市の刑事。
生ブリーフ窃盗事件、通称「ワルプルギスの夜」事件を解決に導くなどその手腕は高く評価されている。
しかし、彼女は人に言えない傷を抱えていた。
親友である「椎名レミ」が魔法少女であると知り、彼女を拒絶したおかげで彼女は失踪したのだと・・・・
探偵「三国織矢」― 美国織莉子 ― に依頼に来たのが今章の始まりだった。
立花宗一郎
あすなろ市で「ビストロ・タチバナ」を経営している料理人。
かつて詐欺事件で店も土地も奪われそうになった所を、美国織莉子と呉キリカに助けられたことがある。
そのため、彼女達が魔法少女であることを知ってもなお、彼女達に協力している。
ミチルのグランマのことをマダムと呼ぶ。
遺言でミチルを引き取ったが彼女との関係に思い悩んでいる。
グランマ
ミチルの祖母。
イタリアで服飾デザイナーとして活躍していた頃、料理修行していたグランパと出会い結婚。
あすなろ市で料理店をオープンさせる。
立花宗一郎もそこでボーイとして働いたことがあり、その時の癖でグランマのことをマダムと呼ぶ。
彼女の存在がミチルの苦悩の一つともなっている。
う~か
小説投稿サイトで「イノセント・マリス」を連載しているユーザー
和紗ミチルが店に一つしかないパソコンで感想を書き込んでいることから、彼女となんらかの関係のある人物のようだ。
立花さんとグランマの設定はかなり手を加えています。
これは見知った世界ではないのに、「プレイアデス聖団」を救うという一種の狂気に陥った和紗ミチルを描くうえで必要な設定だったり・・・
次章では彼女の所業が明らかになります。
いや、原作でも彼女は「魔女のくちづけ」を受けた少女たちを助けるために、魔女の結界に放り込むような鬼畜の所業をしていますから・・・