鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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甘党って、なんであんなにコーヒーに砂糖を放り込むんでしょうか・・・・


Day After ・・・

「自分だけではなく、他人にも愛を注げる男になりなさい・・・か」

 

少年「中沢直人」はしっとりとした雨に身を委ねた

 

― 失恋 ―

 

それは愛を乞う人にとっての、終わりであると同時に始まりでもある。

男が失恋の痛手を乗り越えるに必要なものがある

 

カラン!

 

中沢がマホガニーのドアを開き、カウンターのスツールに腰かけた

 

「マスター・・・いつものヤツを」

 

「身体に毒だ」

 

「飲まなければやってられない!」

 

「オーケー。でもほどほどにな」

 

中沢の前にグラスが運ばれる

彼は物憂げにそれを掴み、飲み干した

 

「くぁぁぁぁぁ!ドクターペッパーとルートビアのカクテルは効くぅぅぅぅぅ!」

 

「糖分高いし、あまり美味しいとは思えんが?」

 

喫茶店の「マスター」が呆れ顔で呟く

 

「この刺激がたまらないんだよ!」

 

「この前は、テストで赤点を取って憂さ晴らしに飲んだっけな」

 

「言わないでくれよ・・・・」

 

毒ぺ+ルートビアの謎ドリンクを飲みながら、喫茶店のマスター相手に管を巻く中沢

その姿たるや、中年オヤジの如し

その後、「巨乳の女なんてもう愛しない」等々、結果2時間以上も居座った

 

 

「マスターまた来るよ・・・」

 

~ もう来んな! ~

 

と、言いたいマスターだがそこはプロ

当り障りのないことを言って送り出した

 

チャリン!

 

中沢のポケットから携帯を取り出そうとした瞬間、小銭が落ちた

 

その瞬間だった

 

「ほら君のだろ?」

 

中沢の落した小銭を拾い、少女が中沢に手渡した

 

黒い髪

 

左右非対称に構成されたその服装

 

悪戯好きな黒猫のようなその仕草

 

僕は・・・・僕は!

 

 

ある日のマギカ・カルテット本部

 

ピンポーン!

 

「来客みたいね。私が行ってくるわ」

 

いつもの対策会議という名のお茶会

巴マミは飲みかけのカップを置くと、玄関へ向かった

 

「ちょっと・・・・どうしたの?」

 

 

「なんだか騒がしいですね」

 

真が様子を見に椅子から立ち上がった

その瞬間、黒い影が別館に入り込んだ

咄嗟に身構えるが、よくよく見るとそれは良く見知った人物だった

 

「キリカさん!どうしたんですか!」

 

「真・・・真って男だよな!」

 

キリカが真を掴んだ

 

「い・・・いちおうは・・・」

 

余りの迫力にたじろぐ

 

「・・・・男の真にとってアタシはどう見える?」

 

「いつもと同じ・・・・ように・・・」

 

「白バケツ女に飽き足らず、今度は真に手を出すつもりか!」

 

何時の間に現出させたのか、朱槍をキリカにむける杏子

 

「違うわよ!アタシ・・・アタシ・・・・・」

 

泣きそうな顔でキリカが叫んだ

 

「男に告白されたぁァァァァァァ!!!!」

 

 

砂糖+蜂蜜入りの激甘紅茶を2杯飲んでキリカはぽつぽつと、その身に起こった出来事を話し始める

何時もの喫茶店でコーラフロートを飲んだ後、事務所に帰ろうとしたら前に居た男の落した小銭を拾って渡したら、追いかけられて・・・

 

「そして今日初めて会った男性に告白された、と」

 

「ああ。アタシ、こんなの初めてで・・・・」

 

「急に自分がどう見えるか気になって、居てもたってもいられず真に会いにきた訳ね」

 

さすがは年長者だけはある

巴マミはパニックを起こしたキリカを落ち着かせて、かつ話を纏める

 

「お前は織莉子と付き合ってんだろ?」

 

「ち、違うよ!織莉子とは姉妹のような・・・バディのような・・・」

 

「そういえばバディという名のホモ雑誌があったわね」

 

さりげなくほむらは同性愛に拘る

 

「相手はどんな子なの?」

 

「そうさな・・・背が高くて・・・そこそこ顔が整っていて、そうだ!写真を取っておいたんだ」

 

キリカは懐からスマートフォンを取り出す

 

「コイツだよコイツ!」

 

一同が画面に釘付けになった

そこに表示されている人物は彼らの良く知っている人物だった

それは・・・

 

「「「「な・か・ざ・わぁぁぁぁl!!!!!」」」」

 

 

黒真珠のような髪

 

小柄でスレンダーでありながら、決して貧相ではない身体

 

そして不釣り合いともいえる豊満なバスト

 

左右非対称に構成されたその服装スタイルは彼女の心に秘めた悪戯心を現すかのようだ

 

例えるならそう、「レパ・マチュカ(かわいい猫)」

 

僕、「中沢直人」は彼女「呉キリカ」に恋をした

 

 

「中沢の頭が治るまで、ノそう!」

 

「・・・・・僕も同意するよ」

 

 

その後、中沢君が謎の記憶喪失に陥るがそれは別の話・・・・

そして極度の甘党である、呉キリカと中沢直人がビストロ・タチバナのバケツパフェを喰いあう仲になるのは、更に未来の話である

 

 

 

 

 

 

 

 




海外のアダルトビデオには男性のおにんにんにチョコソースをかけて舐めるってプレイが存在していたりしています・・・・
・・・・どんな味になるんだろう?
チョコスルメみたいな味か?

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