鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

44 / 322
投下します

皆はラブホに行ったことがあるかい?






中沢君の驚愕

 

― そんな・・・そんな!彼女に彼氏がいるなんて! ―

 

俺は目の前の光景が信じられなかった

だって・・・・目の前の彼女はいつもの杏子じゃなくて男がいたんだから!

 

杏子みたいな赤い髪

 

筋肉質な身体

 

切れ長な目

 

彼がイケメンじゃなければ、この世の男の全てはブサメンということになる

彼に引き替え僕は・・・・

 

 

~ 真、見えてるか? ~

 

~ 杏子さん、どうかした? ~

 

~ 後ろ見てみい ~

 

 

僕が振り返ると、奥のクレーンゲームの裏に中沢さんが立っていた

そして・・・

彼からどす黒いオーラが見えるようだった

 

~ やっぱマミだぜ!これでアイツも少しは身の程が知れるだろうよ ~

 

こればかりは中沢さんを気の毒に思った

好きな人物がイケメンと一緒にデートしているのだ

相当能天気な人物じゃない限り、この状況を乗り越えることはできないだろう

 

― ごめんなさい ―

 

僕は心の中でそっと彼に謝罪した

 

 

~ なあクレーンゲームしないか? ~

 

~ 杏子さん!それはいくらなんでも悪趣味ですよ ~

 

~ 見せつけないと意味ないだろ!ささっ、行こう行こう! ~

 

僕らは一緒にクレーンゲームを始めた

彼、中沢さんが隠れているのを知りながら・・・・

 

 

― ・・・・仲良さそうだな ―

 

僕の目の前には、二人して仲良くクレーンゲームをしているカップル

こうしている間にも

 

「なぁマコト、次は限定パッケージのうまい棒を頼むよ!」

 

「杏・・・介!自分のお金でちゃんと取りなよ!」

 

「いいじゃないか・・・・いつも楽しませてやってんだろ?」

 

男は彼女の御尻を撫でた

 

「やぁん、そんな事・・・・恥ずかしいょう・・・・・」

 

~ 何ナチュラルに御尻を触っているのぉ!!!!! ~

 

~ だ・か・ら、見せつけないと・・・・・ ~

 

~ 今度は胸ぇぇぇぇぇ!!!!! ~

 

 

 

 

 

― なぬぅ!!!!! ―

 

以下、中沢君の妄想

 

「おい!今日の上がりはこれだけかよ?」

 

バシィ!

 

「いやぁ!顔は殴らないで!!!!」

 

「なら・・・」

 

グフッ! 

 

男(杏介というらしい)が少女(マコトというらしい)の腹部を蹴り上げる

 

「クぁぁぁぁ・・・・・」

 

「リクエスト通り、腹を蹴ってやったぜ?」

 

彼は蹲り、呻いている少女の髪を掴みあげる

 

「おい豚女!金が足りねぇならウリをやんな。嫌って言ったら殴りつけんぞ?」

 

「はい・・・・・」

 

以上、中沢君の妄想終わり

 

― 彼女を救うために・・・殺るか! ―

 

 

 

「おいマミ!言われた通りに男の恰好で真と一緒に歩いてんのに、全然アイツ懲りてないぞ!おまけに・・・」

 

「おまけに・・・何?」

 

「今度はアタシを尾けてきやがった!ドス黒いオーラを出しながらな!」

 

「恐るべきは中二の童貞力ね・・・・。暁美さん、何かいい方法はない」

 

暁美ほむらはゆっくりと砂糖の入れない紅茶を一口飲みながら、声を紡ぐ

 

「方法ならあるわ・・・・・でも覚悟がいるわ。貴方にも真さんにとっても」

 

「これ以上は我慢できない!どんな方法でも試すぜ!」

 

「真さんは?」

 

「僕もこれ以上、彼を騙すのは心苦しいので・・・・これで最後ですね?」

 

「・・・・ええ」

 

ほむらは二人を見つめる

 

「計画を話すわ・・・・覚悟はいい?」

 

 

 

「いやいやいやいや!!!!それは無いわ!!!だって・・・・真と・・・真と・・・」

 

「はずかしぃ~よぉ」

 

「「二人でラブホテルに行くなんて!!!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 

「あらあら、相性ピッタリね佐倉さんも真さんも」

 

「「誰が!」」

 

「そのまま当日も頑張ってね?」

 

巴マミと暁美ほむらは妖しく笑った

 

 

 

 

 

NGシーン

 

「と、いうことで私に協力を求めてきたのね」

 

男の娘向上委員会のアジト、新聞部部室にて巴マミと総統の三鐘葵は向かい合う

 

「中学生がラブホテルに入るのって条例で違法って知ってる?」

 

「でも、貴方の権力なら可能でしょう?」

 

「見返りは?」

 

「これを」

 

巴マミが紙束を手渡す

 

「貴方にとって札束よりも価値があるわ」

 

それは・・・・

 

チャイナドレス、

 

婦警

 

襦袢

 

そして極め付けは、見滝原中学校体操服 ― つまりはブルマ ― を着用した

 

真の艶姿だった

 

「マーヴェラス!!!!!」

 

葵の椅子の方から粘着質の水音が微かに聞こえてきた

まちがいなく葵は「イっている」

 

 

こうして「ラブホテル」作戦は実行に移された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




自分「初体験」でエアシュートに驚いたことがあります・・・



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。