鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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思ったよりもプレアデス聖団の設定に難航

特に「和紗ミチルが転生したら、はたしてプレアデス聖団を再び結成するだろうか?」という点。

今月発売の最終巻を読んで考えよう・・・




第三章 パレード・パレード
第三章 パレード・パレード


 

― 宇佐美真 ―

 

彼は「魔法少女」だ

そして・・・世間一般的には男子中学生である

 

中学生

自己が確立し、肉体は男女ともに完成する

そして性に関して関心を持つ時期でもある

しかし、彼には性欲がなかった

それは魔法少女変身時に「男性体」から「女性体」へコンバートされる事が原因かもしれない

 

 

「男なのに雄を感じさせず」

 

「女なのに雄を感じる」

 

「矛盾をもつ魔法少女」、それが宇佐美真という人物だった

 

 

これより語られるのは彼、宇佐美真が巻き込まれた微笑ましくも、滑稽な幕間劇

 

 

見滝原ショッピングモール

地方にありがちな巨大ショッピングモール

そこに、邪な、それでいて純粋な想いを抱いた少年が一人の少女を探していた

 

 

― 今日も彼女はいるかな・・・ ―

 

 

「いつも悪いな、買い物に付き合ってもらって」

 

 

― 杏子さんだ!ということは・・・・居た!彼女だ!! ―

 

 

彼の視線の先には灰色の髪の少女が立っていた

その長身の肢体をスリムジーンズで包み、たわわな果実をデニムのジャケットで覆った姿

清楚でありながらも、香り立つような美しさが秘められていた

 

 

「よく言うよ!断ったら、縄で縛ってあのバケツマスク団の前に放置するって脅したくせに!!!」

 

「嫌だな~冗談だよ、冗談。・・・・本気なら電動コケシくらい準備するさ」

 

 

― なにぃ!!!!!!!!!そんな・・・彼女と杏子さんがそんな関係だったなんて・・・ ―

 

 

暗い部屋

浮かび上がる白い肌

 

「お前はアタシのもんだ・・・・」

 

「ごめんなさい!もう他の人と話しませんから!」

 

「信用できないな・・・・・仕置きしてやるぜ」

 

彼女の手にあるのは小さな子供の腕程もある電動K☆O☆K☆E☆S☆Iが握られていた

 

「そんな・・いやぁぁぁぁ!!!壊れちゃう!許してェェぇェぇェぇ!」

 

「ぶっ壊れちまえよ・・・アタシしか見れなくなるまで!」

 

 

― 何てことだ・・・・彼女を救えるのは僕しかいない!!! ―

 

 

少年の名は

 

「中沢直人」といった

 

 

 

「やれやれ、今回も失敗かな?」

 

ソレの目の前には魔獣が姿を現していた

 

しかし、どこか違う

 

魔獣は人の姿を模したモノ

 

だが、目の前の魔獣はあまりにも「人間」らしかった

 

人間らしさのある魔獣

 

その魔獣は人のように苦悶し、怨嗟の声をあげる

 

「まぁ、もう少しデータを集めてからにしようか。大切なテストケースだからね」

 

声の主が闇に消える

 

感情の籠らない声を残して・・・・

 

 

「頑張って僕らの礎になってよ・・・願いは叶えてあげたんだから」

 

 

― 怪物になって全てを壊したいという願いをね ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は短くてすみません

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