特に「和紗ミチルが転生したら、はたしてプレアデス聖団を再び結成するだろうか?」という点。
今月発売の最終巻を読んで考えよう・・・
第三章 パレード・パレード
― 宇佐美真 ―
彼は「魔法少女」だ
そして・・・世間一般的には男子中学生である
中学生
自己が確立し、肉体は男女ともに完成する
そして性に関して関心を持つ時期でもある
しかし、彼には性欲がなかった
それは魔法少女変身時に「男性体」から「女性体」へコンバートされる事が原因かもしれない
「男なのに雄を感じさせず」
「女なのに雄を感じる」
「矛盾をもつ魔法少女」、それが宇佐美真という人物だった
これより語られるのは彼、宇佐美真が巻き込まれた微笑ましくも、滑稽な幕間劇
見滝原ショッピングモール
地方にありがちな巨大ショッピングモール
そこに、邪な、それでいて純粋な想いを抱いた少年が一人の少女を探していた
― 今日も彼女はいるかな・・・ ―
「いつも悪いな、買い物に付き合ってもらって」
― 杏子さんだ!ということは・・・・居た!彼女だ!! ―
彼の視線の先には灰色の髪の少女が立っていた
その長身の肢体をスリムジーンズで包み、たわわな果実をデニムのジャケットで覆った姿
清楚でありながらも、香り立つような美しさが秘められていた
「よく言うよ!断ったら、縄で縛ってあのバケツマスク団の前に放置するって脅したくせに!!!」
「嫌だな~冗談だよ、冗談。・・・・本気なら電動コケシくらい準備するさ」
― なにぃ!!!!!!!!!そんな・・・彼女と杏子さんがそんな関係だったなんて・・・ ―
暗い部屋
浮かび上がる白い肌
「お前はアタシのもんだ・・・・」
「ごめんなさい!もう他の人と話しませんから!」
「信用できないな・・・・・仕置きしてやるぜ」
彼女の手にあるのは小さな子供の腕程もある電動K☆O☆K☆E☆S☆Iが握られていた
「そんな・・いやぁぁぁぁ!!!壊れちゃう!許してェェぇェぇェぇ!」
「ぶっ壊れちまえよ・・・アタシしか見れなくなるまで!」
― 何てことだ・・・・彼女を救えるのは僕しかいない!!! ―
少年の名は
「中沢直人」といった
「やれやれ、今回も失敗かな?」
ソレの目の前には魔獣が姿を現していた
しかし、どこか違う
魔獣は人の姿を模したモノ
だが、目の前の魔獣はあまりにも「人間」らしかった
人間らしさのある魔獣
その魔獣は人のように苦悶し、怨嗟の声をあげる
「まぁ、もう少しデータを集めてからにしようか。大切なテストケースだからね」
声の主が闇に消える
感情の籠らない声を残して・・・・
「頑張って僕らの礎になってよ・・・願いは叶えてあげたんだから」
― 怪物になって全てを壊したいという願いをね ―
今回は短くてすみません