鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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これからクリスマス用SSを準備します


槍のカタチをした優しさ

佐倉杏子の激昂とともに向けられた赤い槍

「鉄仮面の魔法少女」こと、宇佐美真はそれを静かに見つめていた

 

「・・・わかりました佐倉先輩、お相手します」

 

真は淡々と、そして自らに問うように宣言した

 

 

「織莉子さんとキリカさんを解放してくれませんか?彼女は無関係でしょう」

 

「何時の間にコイツらとそんな親密な仲になったんだ?・・・いいぜ」

 

二人を拘束していた鎖が消え去り、落下する二人を真は抱える

 

「・・・ごめんなさい。僕のせいで」

 

「二人が争うのは必然だった・・・真さんが気にすることはないわ」

 

織莉子が真を見つめる

 

「頑張って」

 

「・・・行ってきます」

 

 

「恋人との最後の別れかい?」

 

杏子がせせら笑う

 

「佐倉先輩が自分の本心を隠すためにわざと悪態を吐く、僕の中のさやかさんが教えてくれました」

 

真が杏子に向き合う

 

「へぇ・・・・・」

 

「だからこそ!」

 

真が拳を掲げる

 

「僕は消えない!力なき正義が夢物語なら佐倉先輩を倒してそれを証明します!」

 

「いい目だぜ!真ォォォォォォォォ!!!!!!」

 

 

無数の杏子が現れ、真に殺到する

 

― ロッソ・ファンタズマ ―

 

以前、真との決闘では封印していた彼女の切り札

それを彼女は惜しみなく使っていた

 

「はっ!言葉だけかい真!」

 

真は軽やかなステップで杏子の槍を受け流す

 

「行きます!」

 

シュオォォォォォォォ!!!!!

 

真の手の中には黄金の円盤が浮かんでいた

 

「現実創造!」

 

真の掛け声とともに円盤は空に浮かびあがり、黄金の光が辺りを包んだ

 

 

「織莉子!あれ!」

 

「ええ。私の切り札である、現実創造よ」

 

「真の奴、だから能力をコピーするために戦う前に解放しろって言っていたわけか!」

 

「・・・・・気づかない?キリカ」

 

物陰から見守るキリカに織莉子は自らのソウルジェムを見せた

 

「穢れがないのよ・・・・まるで吸い取られたみたいに」

 

彼女の手の中のソウルジェムは白く光り輝いていた

 

「きっとキリカのソウルジェムも」

 

キリカも自らのソウルジェムを確認する

青紫のソウルジェムには何の澱みもなかった

 

「・・・・・まさか」

 

「ええ。おそらく穢れを吸い取り、魔力に還元する魔法」

 

驚愕するキリカを余所に織莉子は静かに言葉を紡ぐ

 

「真さんは私達、いえ・・・・ゆまの救世主になってくれるかもしれない」

 

 

 

 

NGシーン

 

真に移植された「さやか」の記憶

それらは真に様々な情報を与える

 

杏子の得意とする戦闘スタイル

 

杏子の微妙な癖

 

そして、ロッソ・ファンタズマを超えるとっておきの技

 

そして・・・・

 

 

杏子の目の前には魔獣の攻撃を受けて伸びるさやか

その服は所々裂け、その白い肌も相まっていやらしさを倍増させていた

 

~ 杏子悪い、助けてくれないか? ~

 

~ お、おい!何でハァハァ言ってんだよ! ~

 

~ 股を開いて倒れるなんて誘ってる?!いやー!!!!来ないでぇぇぇぇぇぇ!!!! ~

 

「・・・わかりました佐倉先輩、お相手します」

 

― 負けたら犯られる! ―

 

真は淡々と、そして自らに問うように宣言した

 

 

 

 

 

 

 




今回は短めです。すみません・・・

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