第九章時の設定
人物設定(第九章終了時)
マギカ・カルテットの面々
佐倉杏子
マギカ・カルテットで真を「舎弟」として弟子にしていた少女
本人は魔法少女に成りたてで、危なっかしい真を一人前に鍛え上げる為に弟子にしたと話すが、本当は円環の理に導かれた「美樹さやか」を失った心の隙間を無意識に埋めようとしての行動だった
故に、その思いは彼女が「真を救う為」に彼のソウルジェムを奪い取る事という凶行へと駆り立てた
決闘を経た現在は真と対等の関係になり、その関係は知らず知らずに友人以上の関係となっていった
今章では彼女は真が拉致されて、自分自身の本当の気持ちと向き合うこととなる
巴マミ
マギカ・カルテットを率いる少女
気品に満ちた身のこなしと、美しく優雅な戦いをする見滝原の戦女神
様々な階層の協力者と、見滝原市以外の地域に住む魔法少女達との密な連絡網を持つ彼女は、まさに完璧と言えた
しかし、その実、彼女の内面は常に不安と恐怖が渦巻いていた
彼女は願う
全てを捨てて「普通の少女」になりたいと・・・・
普通に人を愛し、そして生きたいと・・・・
織矢探偵事務所
美国織莉子
有名議員「美国久臣」の長女にして、まどかによって「救済」される前の絶望の世界の記憶を持つ転生者
真琴の手に落ちた、「千歳ゆま」と「宇佐美真」を救い出す為にマギカ・カルテットと合流する
彼女は自らの持つ情報全てを公開したが、ただ一つ自らの手にある久臣から贈られた「指輪」については話していない
呉キリカ
かつての世界で最後まで織莉子に従った黒の騎士
彼女は織莉子のように「以前の世界」の記憶は持ってはいないが、学校での苛めを機に魔法少女となったのは「かつての世界」と同じ
現在は「動向を探る」という理由で、中沢と付き合っている
「楽園」の中の人々
宇佐美真
心臓病から回復し、見滝原中学校に通う少年
現在は大学教授である父親の蓮助が海外へ、フィールドワークへ出ている為大きな邸宅でひとりで生活している
たった一人の生活だが、恋人の「美樹さやか」が朝食を集りに来たりとそれなりに満ち足りた学生生活を送っているようだ
しかし、夢に現れた「赤い髪の少女」の幻影が彼を悩ましている
美樹さやか
真より一つ上の中学2年生
良く笑い、元気な少女で病院から退院したばかりの真を元気付けた
ただ・・・最近はちょっとシャレにならないレベルのセクハラを真にしようとするので、それも真の悩みだったりしている
救済者
夏樹真理
二つ名は「救済」の魔法少女
事故で四年間昏睡状態にあったが、インキュベーターの手により「魔法少女」になることで覚醒する
しかし、それは同時に「絶望」の始まりだった
まるで骸骨のような容貌に、思い通りにならない身体
彼女は穢れを溜め、直ぐに楽になることを選んだ
そんな彼女を救ったのは真琴だった
現在彼女は楽園の一部となった少女達に望みの夢を見せている
その他の人々
一二三美緒
全世界修行の旅へと出た杏子の父親の代りに、杏子の母親と妹のももを引き取った親戚
杏子と杏子の家族には伝えていないが、杏子の父親に匿名で資金を提供して全世界修行の旅へ送り出したのは彼女だ
彼女の願いは杏子とその家族を守る事
その為、生業がレズビアン専門のデートクラブを経営していることから、支援を断り続けた杏子の父親を旅に送り出したのは当然のことだった
美国久臣
かつては汚職議員と非難された、織莉子の父親
「匿名」の情報リークにより、その非難が悪意あるデマであることが暴かれ、名誉を回復した彼は政界復帰を期待されていたが、彼は政治の世界から引退し娘たちと一緒に過ごすことを選んだ
それは織莉子が魔法少女であると蓮助を通して知り、せめてもの償いとして娘達と一緒に過ごす為だった
織莉子に蓮助から渡された「指輪」を渡す
宇佐美蓮助
新進気鋭の文化人類学者にして、真の父親
真の母親は、真を生んですぐ死んだと伝えていたが、真実は死に瀕した真を助ける為に魔力を使い果たした為の死であった
久臣と巴マミに、真の母親「宇佐美命」の研究の成果である「魂の欠片」を加工した指輪を手渡す
中沢直人
魔法少女も魔獣も関係のない、見滝原に通ういたって普通の男子中学生
女性化した真に求愛したりしたが、見事に玉砕しその直後であった呉キリカと現在は付き合っている
中沢との別れを決意したキリカに魔法少女の事を打ち明けられるが、彼はそれを受け入れている
ただ照れ隠しにキリカのツッコミ(魔法少女パワー全開)を喰らいノックアウトする
本人は近距離で蒸れたキリカのスパッツを堪能し、笑顔で気絶していたそうだ
宇佐美命
真の母親
恐らく最も長生きした魔法少女
インキュベーターも彼女の存在を知っているが、真やマミでさえもそれを伝えていない
固有魔法は「巻き戻し」
彼女はこの魔法を使い、魔力を効果的に補充して生存していた
しかし、死に瀕した真を助けるために魔力を使い果たして死亡した
「魂の欠片」
彼女が生前研究していた「魔力の保存方法」、その研究結果がこれだ
魔力は使用すればするほど、ソウルジェムに穢れが溜まる
しかし、魔力を特定のアーティファクトに流し込むことにより、一時的ではあるが一般人でも魔力を使うことが可能だ
ならば、魔力を封じた「電池」のようなモノ、いうなれば疑似的なソウルジェムを制作できないか?と考えた
その研究は彼女の死の直前に実を結ぶ
現在は指輪に加工されて、一つは蓮助に、もう一つは久臣が所持していた
まどマギの映画が楽しみだが、行く時間がない・・・・