鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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本格的に投稿を開始します。
とりあえず、一週間に一篇投稿できたらうれしいなって・・・・


人魚姫の帰還

 

 

人魚姫の帰還

 

 

 

バシッ!!

 

 

深夜の見滝原市 モノレール駅

一人の少女が壁に拳を打ち付ける。

 

「なんでだよ・・・・・なんでさやかが!」

 

「きっとさっきの攻撃が彼女の全てだったのでしょうね・・・・」

 

「マミッ!何でそんなにも冷静なんだよ!さやかが・・・仲間が消えたんだぞ!!!」

 

「私たちが穢れを溜め込んで、世界に呪いをもたらす前に消滅すること。それが奇跡を望んだ私達の宿命・・・受け入れるしかないわ佐倉さん」

 

「せっかく・・・友達になれたのに・・・・」

 

紅い髪の少女の慟哭が何時までも響き続けていた・・・・・

 

 

 

「鹿目まどか」という名の聖女がその魂を対価に改編した世界

 

奇跡を望んだ少女が絶望に沈み、魔女となる前に消滅するようになっても魔と戦う少女、「魔法少女」は無くなることはなかった

 

人の恨み、妬み、苦しみ、悲しみ、それらが瘴気となり、「魔獣」となる

 

魔法少女達は奇跡を望み、そして魔獣を狩る

 

数多くの少女達が戦いで命を落し、または穢れを溜め込み消滅していった・・・

 

 

 

 

さやかが円環の理に消えて、もう一週間が過ぎた

 

 

そういえばこんなことがあったっけ

 

 

あたしとマミがタイミングを合わせて待機している最中だってのに、アイツは突っ走っていった・・・・

 

 

~ こうしている間に結界に取り込まれた男の子が危ない! ~って言ってさぁ・・

 

 

正直、アイツは真面目すぎた

 

 

だから、へましたあたしを庇って魔力を使い果たすんだ

 

 

馬鹿だよ・・・さやか

 

 

戻ってこいよ! さやか!

 

 

 

 

 

「佐倉さん!危ない!」

 

「・・えっ」

 

目の前には魔獣から伸びた触手

 

 

その先端は針よりも鋭く、今からじゃ回避は間に合わない

 

 

あたしは目を瞑る

 

 

だが、身を引き裂く痛みは襲ってこなかった

 

 

恐る恐る目を開く

 

 

何者かの手で魔獣の触手は全て切り裂かれていた

 

 

 

風に翻る白銀のマント

 

 

青を基調とした戦闘服

 

 

前を向き、サーベルを構えた初々しい姿

 

 

 

「さやか・・・・・!」

 

 

一週間前に消えた「美樹さやか」だった

 

 

 

目の前の人物が振り向く

 

 

 

しかし、その見慣れた顔は三つ目の奇怪な仮面に覆われていた

 

 

 

「お前その顔・・・・」

 

 

「佐倉さん!今行くわ!」

 

 

ドガガガガガガガガガァ!

 

 

マミが轟音と共に空中に固定したマスケット銃を魔獣に撃ち込む

 

そして撃ち込まれた弾丸が発芽するように魔獣の体内でリボンを開放しその身体を引き裂く

 

 

ヒギュァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!

 

 

魔獣の悲鳴とともに結界が消えた

 

 

 

「あなたは美樹さんなの?」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「さやか!答えてくれよ!なっ!」

 

 

 

その少女は何も答えず、無言でサーベルを消すとビルの縁に足をかけ飛び降りた

 

 

 

「待てって!さやか!」

 

 

紅い髪の少女 佐倉杏子が追おうとする

 

だが、それをもう一人の少女 巴 マミが制止した

 

 

「マミ!離せよ!」

 

 

「待ちなさい!もう夜が明けるわ いくら魔法で存在を希薄にしていても私達が人目に付くのはまずいわ」

 

 

「でも今追わないと!さやかが・・・」

 

 

「状況を整理しましょう それからでも遅くはないわ」

 

 

「ああ・・・わかったよ」

 

 

 

 

「システムの不具合?ありえないわ・・・・なら彼女は一体」

 

漆黒の黒髪に紅いリボンを付けた少女 暁美ほむらの独白は夜の闇が朝日に溶けていくように消えていった。

 

 

 

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NGシーン

 

風にたなびき、鉄仮面の少女のスカートがめくりあがる

 

贅肉はないがしかし貧層ではない肢体、そしてそれを包むスポーティーなスパッツ

 

 

「スパッツだとぅ・・・・」

 

ゾクッ!

 

怖気を感じるような怒気に少女が振り向く

それと同時に、鎖が彼女を拘束する

 

「さやか・・・・なんてことしてんだよ・・・・・」

 

佐倉杏子がハイライトのない濁った瞳で彼女を見つめる

 

「さやかといえば縞パンだろぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?
とりあえず、余韻ぶち壊しのNGシーンも可能な限り続けてみようかと思います。

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