鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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遅れてすみません!
ちょっと面白い小説が手に入って、ついつい読んでしまって・・・・


絶望の中の光

 

 

~ 死ぬよりもつらい十字架とはコレか! ~

 

 

目の前の少年、睦月要が妖艶に微笑む

椅子に両手両足を縛られた真に抵抗するすべはない

 

「お兄ちゃんって、顔に似合わず巨根なんだね。ボクうれしいな」

 

要の白い指が真自身を刺激する

 

「大丈夫だよ。僕が優しく包み込んであげるから。女の子とするよりも満足させてあげるよ」

 

ジジジジジ・・・

 

要がレザーパンツのジッパーを開き、彼の薔薇の蕾を露わにした

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!」

 

「そんな汚い言葉は駄目だよ?」

 

再び、真に口枷が嵌められる

宇佐美真に迫る「童貞」最後の時

 

 

真は「魔法少女」だ

その力は人を超える

魔法を使わなくてもこの戒めを破壊することも造作もない

とはいえ、此処で変身するわけにいかない

そんなことをすれば、巴先輩や佐倉先輩、暁美先輩に迷惑がかかる

 

― なら・・・僕が耐えるしかないじゃないか ―

 

「ちゃあんと見ててね?僕の中にキミが入るところ」

 

真が目を瞑る

 

その時だ

 

「お前らか!アタシの下僕げふんげふん、アタシの舎弟に手を出したのは!」

 

光を背に赤色の暴君が現れた

 

 

その後の戦いは一方的なものだった

杏子が拳を固めて当てるだけで吹き飛ぶバケツマスク団

皆、「ありがとうございます!ありがとうございます!」と言っていたのは謎だったが・・・

 

「大丈夫だったか真」

 

杏子が真の口枷を取り去った

 

「・・・・ちゃんとゴム付けてやったか?

 

「なんで下ネタなの!」

 

「いや~その股間を見せられたら・・・」

 

杏子の視線が下を向く

 

「へ?」

 

 

外気に晒されて天を突く真の御柱

見る見るうちに真の顔が羞恥に染まる

 

 

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

思わずしゃがみ股間を隠す真

 

「見たって減るもんじゃないだろ」

 

「減る!主に僕の精神が!」

 

 

ちなみに余談だが、真のボクサーパンツ派というと・・・・

 

 

「はぁぁん・・・お兄ちゃんの匂いがするよ・・・」

 

 

ドサクサ紛れに逃げた要がガメていたりする

 

 

 

「ひゃっはははははは!男に犯されかかるなんて!」

 

「そう笑わないでください!」

 

拉致されていたのは見滝原中学校の用具室だったらしく、姿の見えなくなった真の魔力を探して見つけたそうだ。

今はノーパンとはいえ、ズボンを履き自宅へ向かっている最中だ

 

「いや~悪い悪い。でも実は変態仲間ができてうれしかったりするんじゃないのか?」

 

 

― こんなヤツのためにあのショタに童貞を捧げようとしていたのか? ―

 

真にふつふつと怒りが湧く

 

「ほらよ」

 

真は杏子が投げたモノを掴んだ

黒いサイコロ状の立方体 「グリーフシード」だ

 

「・・・・・何?」

 

「浄化しとけよ。お前がアタシたちを守るために変身しなかったことくらいわかっているからさ」

 

そこまで言うと杏子は顔を伏せた

 

「杏子さん・・・・」

 

「ッ!アタシは・・アンタが消えたらしわ寄せが来るから仕方なしにだな・・・」

 

「ありがとうございます先輩」

 

「先輩じゃなくて、舎兄!」

 

 

ぶっきらぼうだけど仲間思いの佐倉先輩

現に僕を助けてくれた

 

 

「いつものハンバーガーショップでスペシャルバーガー5個で手打ちな」

 

 

前言撤回

こいつ食い物目当てかよ!

 

 

「おや仁美じゃねぇか!おーい」

 

 

街路樹を見ると緑色のワカメを思わせるヘアーのシルエットが見えた

 

 

― 志築仁美 ―

 

佐倉先輩のクラスメイト

美樹さやかさんの幼馴染で・・・・上条恭介さんの恋人

マギカ・カルテットの一員で活動しているうちに、さやかさんの事を知った

さやかさんは恭介さんの腕を治してもらうことを願いに契約した

でも、恭介さんへの淡い恋心は叶うことはなかった・・・・

 

 

「佐倉さんごきげんよう。そちらの方は?もしかして年下の恋人!あの佐倉さんにも春が・・・」

 

「勘違いするなよ!こいつはアタシの舎弟だ」

 

「舎弟?それでは契りを交わしたということですのー!!!!!!!失礼と思いますが、お名前は?」

 

「はじめまして、僕は宇佐美真といいます」

 

「宇佐美?!あの宇佐美教授のお子さんですの!」

 

「宇佐美蓮助は僕の父ですが」

 

「私、お父様の大ファンですの!今度ご自宅にお邪魔しても?」

 

「父はフィールドワークに出かけていて・・・」

 

「残念ですわ・・・・」

 

「はいはい。ところで、今日はあの坊ちゃんのところに行かないのかい?」

 

「本日はレッスンは休みだそうですの。ところでお二方はこの子を見かけませんでしたか?」

 

 

彼女が真たちに差し出した携帯の画面には右の前足に銀の腕輪をつけた黒猫が映し出されていた

 

 

「仁美の飼い猫かい?」

 

「軒先で鳴いているのを保護したのですわ。昨日の夜から姿が見えなくなってしまって・・・・」

 

「家に帰ったんじゃないですか?腕輪を付けているところを見たところ飼い猫みたいですし」

 

真が口を挟む

 

「そんなことはありませんわ!きっと虐待されているんですわ!現にあんなに獣臭かったですわ」

 

「猫だから普通・・・」

 

「きっと何も知らないうちにアルかニダに食用としてコンテナに乗せられて・・・・お父様の仕事仲間に言って止めてもらいませんと!」

 

「おいおい。そんなこと・・・ってもういねぇ!」

 

仁美さんは唐突に消えていた

 

「仁美さんて話を聞かないんですね・・・」

 

 

 

 

 

「お帰りキリカ」

 

「ったく、ひでぇ目にあった。無理やりペットフードを喰わされたり・・・茹で上がりそうになるまで風呂に入れられたり。ああいうのを善意の悪意っていうんだろうな」

 

美国織莉子の目の前には「呉キリカ」

 

変身の魔法を使う、「変容」の魔法少女が座っていた

 

シャワーを浴びた後らしく、石鹸とシャンプーの香りを振りまきながら・・・

 

「ホントにキリカには感謝しきれないわ」

 

「後で、今週末のテストの予知を教えてくれよな」

 

「もちろん。ところで調査の結果はどうだった?」

 

「口で言うよりも見てもらった方が早い」

 

「そうよね。私のアカシックレコードの上にソウルジェムを乗せて」

 

 

キリカは織莉子の手の内にある黄金の円盤に自らのソウルジェムをセットした

 

キュィィィィィィィ!

 

作動音とともにレコードが回り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いゃ~フェリックス・J・パルマの「宙の地図」面白いわ
前回のH・G・ウェルズ覚☆醒!に度胆を抜かれたけど、今回も飛ばしてます
なにせ最後のオチが「ほむほむループ」とは・・・・

あ、次回からNGシーン復活します

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