鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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本職のレズに聞くと、「劇場版OPの頬すりすりシーンはレズが関わっている」と力説されておりました・・・・


戦士が堕ちる時

「転生者」暁美ほむら

彼女の二つ名は「界渡り」の魔法少女

その事を知るのは同じ、「かつての世界」を持つ「美国織莉子」と「和紗ミチル」のみ

彼女は以前の世界で自分を助けてくれた、たった一人の少女の為に

彼女を救う為に「世界」を犠牲にし続けた

魔女に倒され

あるいは残酷な「世界の理」を知り絶望して

死にゆく「かつての仲間」達

夢も希望も無邪気に信じることのできた、「昔」の彼女なら仲間達の死さえも避けようとしただろう

しかし、そんな人間らしい感情は既に枯れ果てていた

真実を伝えても「インキュベーター」を信じきっている彼女達は「事実」を目にしない限りは、ほむらの言葉を信じてくれなかった

無論、彼女達が「真実」を目の当たりにした時は既に遅く、巴マミは自らの力を誇示するかのように滅殺してきた「魔女」が元は自分と同じ魔法少女であることに絶望し、仲間とともに「心中」しようとすることもあった

だからこそ、彼女は何度世界線を越えても、友人であった一人の少女を助けることを選んだ

仲間達全てを見殺しにして・・・・

彼女にとって、一人の人間を救うことは多くの人間、いや「世界」を犠牲することと釣り合うのだ

その少女の名は・・・・

 

 

「ま・・・どか?」

 

「そうだよ。ほむらちゃん!」

 

明るく柔らかな少女の声に、頭の両サイドで纏めた桃色の髪が揺れる

細い、赤色のリボンがお洒落で女の子らしい

どこからどう見てもそれは彼女が何度も救い、そして自分の人としての幸せ全てを捨てて、「世界」を救済した聖女「鹿目まどか」そのものだ

彼女は既に自分がすべきことを知っていた

 

チャッ!

 

ほむらが先程のブルドックリボルバーをまどかに向ける

既に銃のハンマーは起こされていた

必要なのは「覚悟」だけ

 

ググッ・・・・!

 

ほむらは引き金に指を掛け、力を掛けた

 

「クッ!」

 

彼女は・・・・・・撃つことができなかった

例え、魔法で作られた精巧なニセモノ ― シュミクラ ― とわかっていても、ほむらにはまどかの姿をしたものを撃つことなんてできなかった

 

「・・・・やっぱり優しいほむらちゃんのままだ」

 

まどかがほむらに微笑みかける

滑るようにまどかが彼女に近づいてくる

 

~ 逃げなきゃ! ~

 

ほむらは四肢に魔力を流し込み、まどかの目の前から姿を消した

しかし、幾ら走ってもこの空間に終わりは見えなかった

まるで「魔獣」、いや「魔女」の結界といってもいいだろう

彼女の手持ちで最も威力のある、手製の爆弾をこの空間で爆発させても恐らく、ここからは逃げることは叶わないだろう

彼女にできることはあの「まどか」を操っている魔法少女を撃ち殺すか、無様だがこうして結界内を逃げ回るしかなかった

 

「ほむらちゃん・・・」

 

不意に、彼女の背中を柔らかな感触が包んだ

 

~ フォォォオォ!!!!まどかの!!まどかの胸が私の背中に!!!!!! ~

 

ほむらは今すぐ振り向いて、彼女の胸を舐めたり、しゃぶったり、もんだり、あげくの果ては胸のぼっちを股間の豆に当てたり、全力で彼女を愛したかった

だが振り向いてはいけない

もし振り向いたら・・・・

彼女の魂は「敗北」してしまうだろう

その時だ

不意に、彼女の背後から、水気の含んだ「何か」を必死にかき乱す音とともに、麝香のような芳しい香りが漂う

 

「ほむっら・・・ちゃん・・・はぁ・・・ん・・」

 

ほむらの知っている「まどか」の声で奏でられる淫らなコーラス、熱い吐息・・・・・

それは彼女でも知っている「行為」だ

最愛の友人がほむらの背後で行っている「夜のお祈り」

鉄の意志を持ち続けた「永遠の戦士」暁美ほむらを打ち砕くには十分だった

 

「ナニをしているのまどか!!!!!!!!!」

 

カチャ!ピー!!!!!!

 

なぜか業務用のビデオカメラを構えたほむらが振り向いた

そして・・・・・

 

「フォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

目の前には一糸纏わぬまどかの姿

まさに変態のような奇声を上げるほむら

深夜アニメ名物の「謎の光」が纏わりつくことなく、「まどか」の生まれたまま無修正の姿を見たほむら

あまりにも神々しかったのだろうか

出血多量になるほどの鼻血を吹き出し、目からは涙を滝のように流していた

親友の痴態を目の当たりにしてもまどかは動じなかった

そのまま、ほむらの頬に自らに頬にあて、擦り合わせる

これは

これは!

これはぁぁぁ!!!!!!!!!!

 

「ルミナァァァァァァァス!!!!!!!」

 

その瞬間、ほむらは全てを諦めた

 

 

「・・・・・案外、あっさり堕落したわね」

 

宇佐美真琴の目の前には、ソウルジェムを抜かれた暁美ほむらの姿

その顔は鼻血と涙にまみれた壮絶なアへ顔をしていた

彼女の顔に、さすがの真琴もドン引きだったりする

 

「まぁ・・・これで当面の危険は去ったな・・」

 

真琴が空中に手を回す

空間が丸く切り取られ、そこに見慣れた少女が顔を出す

 

「おかえり真琴!」

 

「ただいまジュ二。守備はどう?」

 

「完璧だよ!」

 

真琴が穴に身を滑り込ませる

 

「それでは各部の最終点検後、12時に起動させる。いいわね?」

 

アンゼリカ・ベアーズに集った少女達が一斉に頷いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




しっかし、レズってオマタ擦りすりしてて棒が欲しくならないのかね?

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