理由は本編がNGシーンのようなものなので・・・・
決してネタ切れとかでは・・・
周りからがやがやと声が聞こえる
人の話し声らしきもの、何らかの器具を準備しているらしき音
猿轡を嵌められた上で、更に目隠しされているため状況を上手く掴むことができない
状況を整理しよう
放課後トイレに行って・・・・何か白い気体が漂ってきて・・・・・
もしかして拉致された?
思考の海につかる真の目隠しが強引に外された
「よぅお目覚めかい?この鬼畜が!」
目の前には懐かしのブリキのバケツを被った男達が集結していた
唯一つわかることがある
目の前の存在は自分に悪意を持っているということ・・・
「一体何なんだ!早く縄を解け!」
「ソレはできない相談だ。もうお前は光ある道を歩めないのだからな!」
消火と書かれた赤いバケツを被った男が叫ぶ
「お前達は一体何者だ!僕が何をしたっていうんだ!」
「おやおや、まだシラを切るのか?」
バサバサバサ
目の前に写真がぶちまけられる。
その写真には真とマギカ・カルテットの面々が映し出されている
~ こいつら僕を魔法少女だと知って! ~
真の混乱を余所にバケツ仮面はさらに、追い打ちをかけた
「我々は見滝原の少女を守る会だ!貴様は・・・・・・」
「「「「「「「「「我々のマミ姫を穢したな!おまけにほむら女王まで!」」」」」」」」
バケツマスク団 ― 見滝原の少女を守る会 ― が一斉に真を糾弾する
「へ?」
「俺たちは知っているんだぞ!お前が二人を自宅という名の淫獄の館に引きずり込んでいるのを!貴様には死よりもつらい十字架を背負わせてやる!」
「ちょっと!ちょっと待ってよ!」
「命乞いか?」
「違うって!巴さんは僕の父さんの知り合いで一人暮らしをしている僕を気にかけて寄ってくれるだけだって!」
「ナニィ!じゃあほむら女王とはどういう関係だ!」
「僕は心臓が生まれつき弱かったから、巴さんの知り合いの同じ病気だった暁美さんを紹介してもらっただけだってば!」
無論嘘である
真の動向を監視していた彼らだ
真が心臓病に罹っていたことも知っているはず
赤いバケツマスクの男が苦々しげに真を見る
「理に適っているな・・・・ではこれをどう説明する?」
紅い髪をポニーテールにした少女の写真
「殴られたいお姉さまランキング一位の佐倉杏子姐さんはどう説明する?」
万策尽きた
佐倉先輩については真との接点が全く見いだせない
クラスも違うのだ
まさか魔法少女の先輩ともいえない
混乱する真を余所に、赤いバケツマスクの男が冷たく言い放った
「処刑人を」
ガチャ!
ドアが開き、暗い闇の中に白い何かが見えてきた
「やぁ君が僕の新しいオトモダチ?」
真より頭一つ小さい少年が目の前に現れた
少女と見間違うほどの美しさ
しかし、その四肢はブラックレザーのショートパンツとレザーハーネス、ラテックスのロンググローブとロングブーツに彩られていた
「彼の名前は睦月要。君のことを話したら是非ともオトモダチになりたいってね」
「オトモダチ」が何を意味するか真には思いすらよらない
しかし、その響きをとてつもなく恐ろしく感じた
不意に下半身に違和感を感じる
見ると、ズボン越しに「真自身」を少年が愛撫していた
「うふふ」
少年は妖艶に微笑んだ
― こいつヤバい ―
なるたるは名作
いろんな意味で・・・・