鉄仮面の魔法少女   作:17HMR

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翠星のガルガンティア面白い
特に先週のベリーダンスがエロかった・・・・


たった一人の為に・・・

「すごい・・・・あのほむらがあんなに動けるなんて!」

 

「ええ!僕も暁美先輩の近接戦闘を見たのは初めてです!!」

 

佐倉杏子と宇佐美真が感嘆の声をあげる

 

「あら?私はよく見ているわよ。佐倉さんや真さんが入ってきて、あんまり近接戦闘はやらなくなったけど」

 

巴マミが得意顔に説明する

三人の視線の先には杖と弓を槍のようにコンバートさせて、戦い合う二人の「虚像」が映された結界があった

 

 

「もう一度聞くわ、あなたは前の世界の記憶を持っているの?」

 

彼女「暁美ほむら」は和紗ミチルの額に押し付けられたデザートイーグルのトリガーから指を離していない

ほむらがホンの少し指に力を込めたら、凶悪な50口径弾が発射されミチルの頭部はその根本からもぎ取られるだろう

 

「ははっ・・・・冗談でしょ?」

 

今更、道化芝居が彼女に通用するとは思えない

しかし、この凶行の意図がわからない以上「演じる」しかない

 

「・・・・・ねぇ、知ってる?魔法少女は魔女になるのよ?」

 

ほむらの言葉が彼女の全てを貫いた

魔法少女の「魔女化」

そのことを知っているのは「かつての世界」を経験した魔法少女のみ・・・

 

「図星ね」

 

「・・・・・何が目的なの?」

 

「認めたなら、これは必要ないわね」

 

ほむらが凶悪な鉄の塊をミチルの額から下した

 

「目的は今の維持よ・・・・誰にも邪魔はさせないわ」

 

ほむらが長い黒髪を掻き揚げる

 

「あんたにわかるもんか!・・・・・一緒に笑い合える仲間を持っているアンタになんか!!!」

 

ミチルは心のままに叫ぶ

ほむらはミチルの望むものすべてを持っていた

優しく気高い魔法少女の師匠

ぶっきらぼうでも心の真っ直ぐな友人

そして心優しい後輩の魔法少女

彼女達「マギカ・カルテット」と関わるうちに彼女達への羨望が強まっていくのを感じていた

 

「貴方こそ何も知らないわ!今のこの世界がなぜ優しくなったかを!!!」

 

ほむらが鬼女のような顔で叫ぶ

しかし、その瞳の端に浮かぶ涙をミチルは見逃さなかった

 

「貴方も・・・・何かを無くしたの?」

 

「貴方には関係のない事よ・・・・」

 

ほむらが腕をあげると同時に結界が崩壊していく

 

「私は貴方の秘密を守るわ。あなたも今があるのだから・・・・」

 

その寂しげな後姿をミチルは黙って見つめることしかできなかった

 

 

あすなろ市 「ビストロ・タチバナ」

閉店時間が近づく中、店主の立花総一郎は徐々に閉店準備をしていた

 

カラン・・・・

 

「いらっしゃい・・・・君は昼間の子か。夜も遅いけど、ご両親はどうしたんだい?」

 

立花の目の前には昼間、飛鳥ユウリが連れてきた少女「神那ニコ」が立っていた

 

「塾の手続きで遅くなっちゃって・・・・・」

 

「そうか・・両親が知っているんなら良いんだ。何か食べるかい?」

 

「そうだね・・・・バターチキンカレーをお願い」

 

「わかったよ。ちょっと待っていて」

 

シュル・・・・・・

 

立花がニコに後ろを向ける

彼女の背中からは、まるで蠍の尻尾のような幾つもの輪が繋げられたモノが伸びていた

ニコは慎重に彼の背中に先端を合わせる

 

― 立花さんごめんなさい。でも・・・・あなたの記憶全てを見せてもらうわ! ―

 

少女は魔法を使う

それも全て「カンナ」の為に・・・

 

 

 

NGシーン

カンナとニコのマンション

何時ものように二人はベットの上でピロートークに花を咲かせていた

二人はスポーツブラとショーツ

わかりやすいようにカンナが白を基調にまとめ、ニコは黒を着用していた

それだけでも中学生にはいささか「早すぎる」ように感じる

しかし、カンナとしてはネグリジェを着たかったようだが、身の危険を感じたニコによって止められている

 

「ねぇねぇニコ!」

 

「ん?」

 

「ニコの恰好についているアレだけど、アレってどういう状態になっているの?」

 

カンナの言う「アレ」とはニコの魔法少女形態から飛び出ている触腕の事だ

幾つもの輪が鎖のように繋がった触腕

これは対象に接続して情報を引き出したり、ニコとカンナの固有魔法を合体させるなどニコの固有魔法の要ともいえる

また対象にはそれを「接続」されているとは気づかないという、特性も備えている

 

「そう言えば私も見たことないな・・・・」

 

「ねぇ変身して見せてよ!私が確認したげる!!!」

 

「で・・・でも、変身するだけでも魔力が減るし・・・・」

 

「ピンチの時に自分でどうなっているか知らないと、大変よ!!!」

 

なぜか、ありえないテンションで変身するよう迫るカンナ

そのテンションに若干引きながらもニコは変身する

ダークグリーンのボディースーツ

七つの白い輪があしらわれた外套

そしてダークグリーンの帽子が彼女の髪の上に乗り、「接続」の魔法少女 ― 神那ニコ ― の変身が完了する

 

「どうかな・・・・カンナ」

 

カンナはニコの背後に廻り、その場所を見る

 

「なるほど・・・こうなっているのね・・・」

 

ニコの触腕は彼女の脊髄へと繋がっているようだ

つまりはこの触腕は直接神経に繋がっている

カンナの顔が小悪魔のような笑みを浮かべる

そして、そっとニコの触腕に舌を当てた

 

「はっ・・・・・あ・・・・ああぁあぁん!!!!!」

 

突如身悶えするニコ

猫や犬の尻尾には神経が通っている

その為、刺激すると猫と犬にある程度の快感が走ることは知られている

神経が接続されているニコの触腕もいうなれば、「尻尾」と同じ

必死に得体の知れない快楽から逃げようと、身を捩るが・・・

 

「駄目だよニコ?毎日頑張ってくれているこのコもキレイにしないとね」

 

触腕を掴まれたニコが、カンナの執拗な口撃から逃げることはできなかった・・・・

 

翌朝、色艶のよくなったカンナとなぜかげっそりとやつれたニコが目撃されたという

 

 

 

 

 

 

 




意外とカンナの触腕は急所だったりして・・・

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