『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

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やっちゃったぜ。

広い心で読んでくださると幸いです。


その149 第七特異点

 

 人類に残された最後の砦、人理保障機関カルデア内に緊急事態を報せる警報が鳴り響く。

 

「現地との通信途絶! 藤丸立香、白河修司、マシュ=キリエライトとの通信、未だに繋がりません!」

 

「復旧を急ぐんだ! 観測班は原因の究明を急いでくれ!」

 

そんな警報器の音を掻き消す程の怒号が、レイシフト先をモニタリングしている司令室に木霊する。これ迄の特異点修復の旅にて立香達を支援してきた彼等だが、嘗て無い事態を前にカルデア内は混乱のただ中に立たされていた。

 

「クソ、一体どうなっているんだ!? ついさっきまでは観測できていたのに、いきなりこんな事になるだなんて………!」

 

ゴルゴーンとの決戦も直前に控え、修司の言うこの後の展開に備えてロマニ達もいつもより警戒を厳にして観測していた。如何なる不測の事態にも対応する為、全員が一丸となって任務に当たっていた。

 

そこに慢心の入る余地はなく、誰しもが集中して観測していたにも関わらず、何も出来なかった。否、する暇がなかった。

 

 一切の予兆なく、前兆もなく、それは起きた。時空振動規模の重力変動、特異点の世界そのものが激震し、特異点に孔が開くのを最後にレイシフト先での繋がりが途絶えた。

 

このままでは藤丸立香達の観測は困難となり、このまま事態が悪化すれば、異なる時代の来訪者である彼女達が意味消滅に陥ってしまう。考え得る中でも最悪の事態、そうはさせてなるものかとロマニが指示を飛ばすが………状況改善には程遠い。

 

ダ・ヴィンチもこの事態を重く受け止めているのか、先程から一言も口に出さずに作業に勤めている。万能の天才でも手に余る事態、その事実がロマニの背中に重くのし掛かった時。

 

「何を湿気た面を晒しているか!」

 

「え、英雄王!?」

 

「貴様達に膝を折る暇などあると思うな戯け! 嘆く暇があるのなら手を動かせ!」

 

突然、司令室の扉が開き、黄金の英雄王が乱入してくる。こんな時に面倒な奴が来たとロマニは内心で愚痴るが、彼の背後に続く者達に目を丸くさせた。

 

「此方の機材が修復される間、演算処理は私が手伝おう。Mr.エジソン、そちらの方は任せたぞ」

 

「うむ、どこぞのすっとんきょうよりも素早く作業を終わらせてやろうとも!」

 

「ぬかせ凡骨ゥッ! 無駄口を叩くんじゃあない!」

 

「二人とも、今は互いに争う時では無いでしょう。さてダ・ヴィンチ、僭越ながら私もお手伝いをさせてもらいますよ。此方のモニターを観測すればいいのですね?」

 

「済まないケイローン先生、助かるよ。あーあ、こんなことなら複腕型のマニピュレーターでも造っとけば良かったよ」

 

英雄王に率いられてやって来たのは知恵と知識に富んだ碩学者達であり、人類に革新の標をもたらした英雄達だ。過去の偉人達でありながら知識欲に貪欲で、既にカルデアの魔術的、科学的技術の全てを把握した彼等は瞬く間に司令室の空気を変えていく。

 

「やれやれ、俺は肉体労働など向いていないというのに………英雄王め、この労働の対価は高く付くぞ?」

 

「全くだ。漸く例のボスキャラの攻略も分かってきたと言うのに、このままでは生殺しだ!」

 

「ホラホラ、二人ともぼやかないの。折角協力するんだから、後でエミヤに頼んで美味しいケーキを焼いて貰うよう頼んでおくから、頑張りましょ」

 

「流石はエレナ女史。圧倒的な包容力ですねぇ、私も今回は軽口を挟まず、見習うと致しましょうか。と言うことでメディアさん、指揮の方、お願いしますね」

 

「あぁもう! 私、最近働き過ぎてないッ!?」

 

他のキャスターの面々も、シバの管理と修復を徹底してくれるお陰で、観測側も徐々に余裕を取り戻していく。そして、多くのサーヴァントの助力のお陰で遂にカルデアは立香達の様子を確認することが出来た。

 

「捉えました! 藤丸立香、並びにマシュ=キリエライト、白河修司の存在を確認! 多少のラグはありましたが、無事に捕捉が完了しました! これより通常の観測に移行します!」

 

「よ、良かった。一先ず最悪の状況は脱することが出来たよ。有り難う皆、サーヴァントの皆も、良く頑張ってくれた。何より英雄王、君には大きな借りが出来たね」

 

「………………」

 

「ギルガメッシュ王?」

 

 英雄王の機転のお陰で、どうにか最悪の状況は乗り越えたとロマニは安堵する。これで一先ず立香達の意味消滅は回避できた。奮闘してくれたカルデアスタッフと、助けてくれたサーヴァント達に礼を口にするが、未だに緊迫した面持ちでモニターを睨み付けている英雄王に、ロマニはイヤな予感を感じた。

 

「───チッ、愚か者が。何の為にあの翁が身を粉にしたと思っている」

 

「え、英雄王?」

 

鋭い眼でモニターを睨むギルガメッシュ、ポツリと溢した言葉にロマニは疑問符を浮かべるばかりだが、その意味をこの後知ることとなる。

 

「───な、なんだよ、この反応は、こんなの………有り得ないだろ」

 

「どうしたムニエル!?」

 

 唖然とした様子で呟くムニエル、その只事ではない様子にロマニは問い詰めるが、それよりも早くモニターが回復する。

 

映し出される映像、その中から目の当たりにするのは………無数の血と砂塵にまみれ、半壊した北壁が大きく映し出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、く………ちくしょう、気を失ってた」

 

 衝撃と光に襲われ、意識を失っていた修司は体にのし掛かる土砂を押し退け、混濁する意識を覚醒させながら、何が起きたのかを思い出す。

 

脳裏に浮かぶのは、頭上から降り注がれる無数の禍々しい光。おぞましい怪物の放つ光に呑み込まれて行くのを思い出した修司は、周囲がどんな状況になっているのか確認する為に辺りを見渡し…………絶句した。

 

北壁が、人類の最終防衛ラインである魔獣戦線が、無惨な瓦礫となって半壊している。辺りには血と臓物が飛び散り、戦場の至る所から兵士達の苦悶に満ちた呻き声が聞こえてくる。

 

「腕が、俺の腕がァッ!」

 

「誰か、手を、手を貸してくれェッ! 魔獣が、魔獣がすぐそこまで来ているんだ!」

 

「くそ、一体何が起きたんだ!? いつの間に太陽は沈んだんだ!? 真っ暗で、何も見えない!」

 

腕を失った者、脚を失くした者、眼を焼かれて視力を奪われた者、その阿鼻叫喚の光景は………正しく、地獄そのものだった。そんな凄惨な光景を前に修司は疑問を抱き、即座に解消する。

 

何故、あれだけの光を前に自分だけが無事だったのか。それは修司が怪物を止めようと自ら前に出たからに他ならない。あの巨大な怪物を前に、恐れを抱かずに前へ進んだからこそ、降り注がれる光の範囲から外れ、奇跡的に無傷で済んだ。

 

しかし、そんな事実は何の慰めにもならなかった。自分が無傷であっても、守るべきモノが無事でないのなら意味がない。半壊した北壁を前に呆然と立ち尽くす修司だが、事態はより最悪の方へ進み始める。

 

獣が迫ってくる。魔獣側も多大な被害を被っている様だが、奴等は元より復讐だけに囚われた理性なき獣。

 

自分達の損害を省みない奴等にとって戦線が瓦解した今、牙や爪を納める理由はない。

 

襲われる兵士を前に、修司は気を開放して救出を試みるが…………自分の前にいるソレは修司の行動を許さなかった。

 

『────ミツケタゾ。忌々シイ血ヲ引ク愚カ者ヨ』

 

「ッ!?」

 

『汝二下サレルハ、神罰デアル』

 

 見上げる程に巨大で、眼を背けたく成る程に禍々しい。ある意味では魔神柱よりも醜悪なソレは修司を見下ろして嬉しそうに嗤っている。

 

瞬間、修司の内から怒りの津波が押し寄せてくる。これだけの惨劇を生み出した元凶、コイツを何とかしなければ、人類は本当に終わる。義務と感情に突き動かされ、修司は己の力の全てを開放させる。

 

しかし、兵士達の事も気掛かりだ。彼等だけでこの窮地を抜け出せるのか、目の前の怪物が巨大な鎌状の刃を振り下ろすのを前に………。

 

「修司殿! 此処は我々が!」

 

「貴方は、目の前の化け物を!」

 

自分も重症だろうに、血だらけの牛若丸と弁慶が動ける兵士と共に魔獣の群れに吶喊していく。見れば、レオニダスが比較的軽傷者の兵士を連れて重傷者と共に後方へ避難しつつある。突然の事態に陥っても、それでも落ち着いて対処するウルクの兵士達に修司は頭に上った血が引いていくのを自覚した。

 

 振り下ろされる怪物の刃を、気を纏った手刀で受け止める。その重量故に修司の足場は凹んで行くが、それでも単純な膂力では修司は全く負けていなかった。

 

 

『無駄ナ事ヲ……』

 

しかし、そんな事実を気にも留めず、怪物は動く。その無機質な眼差しを動けない兵士達に向け、その目尻を厭らしく垂れ下げる。

 

この怪物、それが最も自分達が嫌がるという事を熟知している。今此処で避難しようとしている兵士達に向けてあの光を放てば、今度こそ魔獣戦線は瓦解し、そうなれば北壁は壊滅、人理は成す術なく消滅する事となる。

 

悪意に満ちた一手、下衆なやり方だけに効果的。勿論そんな事はさせないと、修司は界王拳を開放させようとするが………それよりも速く、野生のジャガーと太陽の女神の一撃が見舞われる。

 

振り抜かれる拳と猫の手の棍棒、一切の加減なく叩き込んだ一撃は、見上げる程の巨大な怪物を吹っ飛ばした。

 

「やれやれ、いきなりやってくれたわね。何処の神性かは知らないけど、随分なご挨拶ね。ジャガー、貴方の知り合い?」

 

「ククルん、冗談でも止めて。あんな腐れ外道、私の知人には誰一人いないわよ。て言うか、本当に何あれ?」

 

勤めて冷静さを保っているが、内心ではぶちギレている女神達。そんな彼女達の無事に安堵した修司は、落ち着いた様子で前に出る。

 

「アレは、この世界に存在してはならない類いの怪物だ。………奴の相手は俺がする。二人はレオニダスさん達と一緒に魔獣どもを片付けて、兵士達を守ってやってくれ」

 

「修司?」

 

「アナタ、アレが何なのか知っているの?」

 

「知らない。けど、分かるんだ。アイツは存在してはならないモノ、俺は………いや、俺が倒さなきゃいけないんだ。何を言っているのか自分でも分からないけど………頼む、奴の事は俺に任せてほしい」

 

 目の前の怪物とは、正真正銘の初対面。面識等ないし、仮にあったとしてもあれだけの邪気を放つ怪物を放置しておく訳がない。

 

しかし、知っている(・・・・・)。修司の内にある何かが、アレを倒せと叫んでいる。あの怪物は全てを壊す破壊者であり、亡者と怨念を司る悪霊の親玉だと。

 

そして、コイツは自分が倒さなくてはならない。他の誰でもなく、“シラカワ”である自分がやらなきゃいけないのだと、頭ではなく、本能で理解した。

 

「奴は、俺が必ず消滅させる。だから………頼む」

 

「───分かりました。貴方が其処まで言うのなら、私からはもう何もいいマセーン! 代わりに、必ず勝って」

 

「勝つのは当然ニャ~。───勝って、その上で必ず戻ってきなさい。貴方が皆を想うように、皆もまた貴方を想っているのだから」

 

 ケツァルコアトルの応援には単純に元気を貰ったが、ジャガーマンのソレは普段のトンチキさとは程遠い、理性と慈愛に満ちていたモノだった。真剣な表情で叱咤激励をしてくるジャガーの面影に、修司は嘗ての恩師が見えた気がした。

 

「あぁ、約束するよ」

 

笑みを浮かべて応える修司に、満足した二柱の女神はその場を後にし、牛若丸達の援護とレオニダスの救援に向かっていく。残された修司は、近付いてくる巨大な影に向き直り、気を開放させる。

 

『無駄ナ事ダ。全テノ命ハ我ガ供物。死ネ、ソノ悉クヲ、我ニ差シ出セ』

 

「うるせぇよ。何処の邪神だが知らないが適当な事を言いやがって、テメェの好きにはさせねぇ。テメェは此処で、俺に倒されてろ!」

 

その瞬間、修司は界王拳を開放し、怪物に向けて正面から突進した。狙いは人間に似た部位、無機質な眼差しと眼が合うが、その眼は何処までも空虚だった。

 

「吹っ飛べ、テメェを倒すには、ここは少しばかり手狭だ。場所を変えるぞ!」

 

『ヌゥッ!?』

 

そして、構うことなく修司は拳を振り抜いた。叩き込んだ箇所からイヤな悪寒を感じたが、それを冷静に分析する余裕はない。最初の一撃で体勢が崩れ、無防備となった腹部を、両手を使って押し上げていく。

 

その図体から、ゆうに数十トンはあるだろう規格外の重量を前に、修司は界王拳を20倍まで引き上げ、己の身だけで押し上げる。軈て怪物は宙に浮かび、瞬く間に北壁から遠ざかっていく。

 

これだけの巨体を倒すには、並の火力では足りない。そしてそれだけの火力を出すには、人の多い地上では不向きだ。

 

修司が選んだ場所は───ペルシャ湾。人の手が及んでいない海で決着を付ける事にした。

 

『図二乗ルナ、人間ッ!』

 

振り上げる鎌が、修司を襲う。自分諸とも引き裂く勢いの刃を背に、既に見切っていた修司は、化け物を足場に跳躍。自ら腹部を切り裂いた怪物はそのまま海面へ落ちるが、その程度で終わるとは修司も思っていない。

 

予想通り、数秒も立たずに海面から起き上がった怪物は自ら切り裂いた腹部を治しながら修司を睨み付けている。再生能力を持ち、圧倒的な面制圧の力を持った怪物。何故自分がこんな奴を知っているのか、疑問に思うところは多いが………今は、そんな事はどうでもいい。

 

直接殴って分かった。この怪物は触れたモノに何らかの影響を及ぼす質の悪い精神干渉をしてくる。直接殴るのが無理なら、遠距離から倒すしかない。相棒が出せない歯痒さを感じながら、修司は怪物に向かって気功波を放つ。

 

「ダぁぁァッ!!」

 

両手から放つ蒼白い光、界王拳を乗せた閃光は怪物へ直撃する………筈だった。

 

「な、何だとッ!?」

 

しかし、怪物を倒す筈だった一撃は倒す処か掻き消されてしまった。

 

否、消されたのではない。修司の放つ気功波は怪物の餌として吸収されてしまったのだ。それを証明するように、多大なエネルギーを食した怪物はふた回り以上肥大化していく。

 

『───終ワリダ』

 

そして、お返しとばかりに怪物の巨大な顎が開き、気味の悪いエネルギーが収束していく。怨嗟や怨念の声が聞こえてきそうなおぞましい力の波動、これ迄感じたことのない異質の気に、修司は回避しようとして………断念した。

 

今自分が避ければ、怪物の放つエネルギーはウルクに直撃する。彼処は人類最後の防衛拠点であり、其処にはシドゥリやウルクの人々、ギルガメッシュ王がいる。

 

ならば、逃げる訳には行かないと、修司もまた決意した。

 

 ────力を上げる。腹の底から、自分の全てを引き出すように、修司は界王拳の限界を引き上げる。

 

(此処で負けるわけには行かない。信じるんだ! 自分の力を、自分の可能性を!)

 

どんなに窮地に立たされようと決して諦めない。自分がこうしている間にも立香達も戦い、必死に勝ち抜こうとしている。年端もいかない少女達が戦っている以上、自分が気持ちで負けるわけには行かない。

 

可能性を引き出す。脳裏に浮かぶ扉に触れた修司は、全身を貫く力を感じ取った。それは可能性の力、人類を導く、一つのエネルギー。

 

“───出すんだ。”

 

“────を、────インを、出すんだ”

 

 それは、一体誰の記憶か。耳朶に響く声に導かれ、修司の内から光輝く“深緑のエネルギー”が溢れていく。

 

“───信じろ。────を、自分の可能性を”

 

両手を空に掲げる。すると、溢れ出すエネルギーが、修司の掲げる両手へ集まっていく。

 

“想いを込めて、パワーを上げるんだ”

 

「うぅぅぅぅおぉおぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

『死ネ、シュウ=シラカワノ末裔ッ!!』

 

 怪物から放たれるのは、禍々しくもおぞましい光。どす黒く濁ったソレは、周囲の大気を腐らせながら修司に向けて解き放つ。

 

命を滅ぼす破壊の光。それに対し───。

 

「ストナァァァァッ! サァァァァンッシャインッ!!」

 

開放するのは、進化の光。人類を無限の進化へ誘う恐ろしくも神々しい光。

 

激突した光はペルシャ湾を呑み込み、シュメルの大地を照らしていく。

 

 

 

 

 

 

 




Q.なんで《禁則事項》を出した! 言え!

A.だって、螺旋君ばかり狡いって駄々を捏ねるんだもの。仕方ないじゃない!

Q.体の中から《禁則事項》が溢れるとか、ボッチの体はどうなってるん?

A.人体の神秘だね!

Q.大丈夫? 変な連鎖反応を起こしたりしない?

A.某妖精王はブリテンの破滅の意思を具現した存在だった。

あれ? そう言えばスパロボにも破滅の化身的な奴がいたような?

…………ハハッ。


それでは次回もまた見てボッチノシ





オマケ

もしもボッチが時計塔に短期留学したら? そのご

「んで、エルメロイ先生の大事なモノは取り返せたけど、結局犯人は逃がしたまま、と」

「私が言うのもなんだが、少々詰めが甘いのでは?」

「あれじゃない? 例の森の事を配慮して、敢えて見逃したんじゃない?」

「あの人食い森を? でも俺、既に半分くらい消し炭にしちゃったぞ? かめはめ波で」

「私も、久し振りに魔力砲撃が出来ると聞いてついやり過ぎてしまったよ。いやー、やっぱりいいね。必殺技を叫ぶのは」

「あーあ、僕もデバイス持ってくれば良かったよ。そうしたら三人で色々出来たのに……二人ともノリノリだったじゃん。キリシュタリアなんてスターライトブレイカー! ってキャラに成りきってたし」

「仕方ないだろ。お前のは整備中だったんだから」

「し、師匠! 時計塔並びに聖堂教会から抗議の連絡が来てますゥッ!」

「許して……許して……」




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