『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

324 / 417
……誰か、“坂本ですが?”と“かぐや様は告らせたい”のクロスオーバー小説、書いてくれないかなぁ。


───二本目。


その95 第六特異点

 

 

 ───広大に広がる蒼空に、赤い雷が迸る。放出し、荒れ狂う嵐のごとく渦巻くそれは、まるで意思を持つ生命体の様で、吹き荒れる赤き雷鳴は周囲の地形すらも呑み込んで、その形を変えていく。

 

そんな、一種の災害染みた赤雷に地形諸とも呑み込まれる影があった。“百貌のハサン” 生前の多重人格症を宝具として昇華させ、その特異性ゆえに斥候や諜報、工作活動に秀でた能力を持つアサシンのサーヴァント。闇に紛れ、闇の中からの搦め手はこれ迄の戦いの中でも円卓の騎士達を相手に生き残れるほどの優位性を保ってきた。

 

しかし、そんな彼女も太陽が空に浮かぶ晴天の下では、その能力も半減以下にまで下がり、しかも相手が円卓の騎士の中でも暴威として知られるモードレッドの前では、時間稼ぎが関の山となっていた。

 

「あぁ、うざってぇ! とっととくたばれボウフラ共が! 虫みてぇに沸いて出てきやがって!」

 

「ぐっ、おのれ───どうやって、この村の位置を……! 我らの隠蔽に落ち度は無かった筈!」

 

「あぁ? 知るかよそんなの、こんなの勘だよ、勘。陰気でせせこましい負け犬どもがいそうな場所に、聖剣をブチ込んだらビンゴ! ってだけだ」

 

 身を挺して、村を守るハサン。そんな彼女を嘲笑いながら村発見の経緯を吐き捨てるモードレッドに、百貌のハサンは歯を喰い縛って、仮面越しでありながら、目の前の騎士を睨み付けた。

 

勘。そんなふざけた理由で村が露見した。その事実だけでも腹立たしいのに、目の前の騎士を凌げる自身の未来が予想できない事に、百貌は怒り以上に焦りを感じていた。

 

今、ここでモードレッド達を抑え込める者は自分しかいない。村人達の避難が完了できていない今、自分が殺られてしまえば、後に待つのは惨い虐殺だけだ。それだけは何としても阻止せねばならない。

 

「まぁ、当たりはしたが本命じゃないのが残念だけどな。ガウェインをぶっ飛ばし、ランスロット相手に互角に打ち合った生意気な山吹色の野郎、ソイツを殺せば流石に父上に報告できると張り切ったが………こりゃあ、見込みは薄いかね」

 

「こんなシケた村を皆殺しにした程度じゃ、褒められる所か叱られる事すらねぇ! どうしてくれる!? オレが処刑されるまで、あと数日もねぇってのに!」

 

 激昂して言い放つモードレッドに、百貌は違和感を覚えた。目の前の騎士は何を言っている? 処刑? 何故獅子王の騎士の一人である奴が処刑されるのか、理解しがたい言葉を吐くモードレッドに、百貌は今が戦いの時であることを一瞬忘れてしまう程に呆けてしまう。

 

「………処刑? お前は処刑されるというのか? 円卓の騎士であるお前が?」

 

「おう、そうだぜ! 父上の聖抜が終われば、聖都以外はみんなあの世行きだ! 聖都に城を貰えなかったオレも、めでたく燃え尽きるって話さ! だからよ、なぁ? 最後は犬死にするよしみでさ、反逆者ども、ひいては山吹色の野郎がいる村ってのを教えてくれよ。そうすれば楽に殺してやる。村の奴等もいたぶらず、首を刎ねるだけで済ませてやるぜ?」

 

笑いながら、何て事ないように話すモードレッドに、百貌は寒気を感じた。目の前の騎士は狂っている。盲目的に王に付き従い、ただ殺戮を行い、果てには自分も死ぬことを受け入れている。

 

そうであることが正しいと、そう信じて疑わない反逆の騎士の狂気に似た感情。自分達の信じる信仰とは違う、狂おしい程の信仰が目の前の騎士の中に根付いてしまっている。

 

やはり、ここでこの騎士を捨て置くわけにはいかない。相討ち、それが敵わなくとも暫くの間動けなくする術を模索しなければならない。何れにしても、火力のない自分には難しい話だ。

 

それでもやるしかない。そう身構えた百貌は毒の塗られた短刀を構えた時……。

 

「───話すつもりはねぇか。なら死ね。虫けらみてぇに潰してやる。テメェも、その後ろにいるカス共含めてなぁ!」

 

 反逆の騎士は猛り吼え、赤雷を纏って突き進んでくる。逃げ場はなく、正面から挑むしか失くなった百貌のハサンは、次の瞬間に挽き肉となって砕け散る自身の最期を幻視した。

 

しかし、それでも自分は退くわけにはいかない。残る全ての分身達の力を費やし、何としてでも食い止めてみせる。そんな彼女の心情とは裏腹に、百貌の分身達はモードレッドの振るう剣の一振りにより、成す術なく砕けていく。

 

「とっととくたばれ暗殺者! 父上に逆らう愚かさを、あの世で嘆いてろ!」

 

遂に間合いを詰められ、剣が振り下ろされる。逃げ場も避ける隙もない一撃。不可避の死を前に百貌がせめてもの抵抗として防御の姿勢を取ったとき───。

 

「っ!?」

 

 山吹色の衝撃が、振り下ろす剣ごとモードレッドを吹き飛ばした。驚嘆に目を見開かせる両者、特にモードレッドは、視界にすら映らなかった突然の衝撃に驚きを隠せずにいる。

 

何が起きた? 吹き飛びながら体勢を整え、地に剣を刺して立ち上がるモードレッドが目にしたのは、山吹色の胴着を着た男、白河修司が静かに反逆の騎士を見下ろしていた。

 

「き、貴殿は……」

 

「百貌のハサンだな? 話は呪腕さんから聞いている。コイツ等は俺に任せて、アンタは村の人たちを避難させてやってくれ」

 

「あ、あぁ! 済まない! ここは任せた!」

 

突然空から現れ、モードレッドを蹴飛ばした光景を目の当たりにした百貌は、その現実味のない光景に一瞬呆けてしまっていたが、修司の言葉によって我に返り、自分のするべき事を思い出し、村へと駆けていく。

 

「っ、逃がすな! 追って全員始末しろ!」

 

「行かせるわけねぇだろ」

 

そんな百貌のハサンを追う粛正騎士を、修司は指先から気のエネルギー弾を放つことで行く手を阻む。更に弓矢で村人達を狙う騎士達には、より威力を込めた光を放ち、粛正騎士達を断末魔すら上げる間もなく消滅させていく。

 

 獅子王から譲り受けた騎士達の消滅、しかしモードレッドには既にその過失に対する負い目はない。彼の騎士の目に映るのは、山吹色の男───白河修司だけだ。

 

「そうか、テメェがそうか! ハハハ! コイツは良いや。父上から貰った騎士どもを瞬殺かよ! 良いぜ、テメェはオレが殺す。ガウェインにもランスロットにも譲らねぇ。テメェを殺し、父上に報告する口実になってもらう!」

 

「────」

 

猛りながら力を振るうモードレッドに、修司は静観を保ちながら迎え撃つ。荒波のように迫るモードレッドの剣戟を、素手で迎え撃つ修司。振るわれる度に反逆の騎士の膂力は増していき、魔力の勢いも増していく。それらを冷静に見極めながら修司は淡々と己の拳で打ち返していく。

 

モードレッドもガウェインやランスロットと同様に何らかの祝福(ギフト)を受けている様で、その強さは時間が経つに連れて増大し、膨れ上がっていく。まるで爆発する風船みたいだなと、一人思った修司は自身の気力を上げ、全身に白い炎を纏って、モードレッドを殴り飛ばす。

 

 咄嗟に剣の腹で受けて防いで見せたのは並外れた直感と反射神経、そして戦いのセンスで成り立つモードレッドの戦闘スタイルによるもの。確かにその強さは円卓の騎士の中でも指折りの実力者と言えるだろう。

 

「はっ、流石にやるじゃねぇか。これまで逃げる事しか能のねぇ腰抜けどもよりは、よっぽど歯応えがあるぜ」

 

「……なぁ、モードレッド」

 

「あ?」

 

「お前、本当に獅子王に対して思う所はねぇのか?」

 

「────はぁ?」

 

 神妙な顔付きで、そんな事を宣う目の前の男に、モードレッドは自分でも驚く程に間抜けな声が出てしまった。

 

「恋人を殺し、親を殺し、子供を殺す。そういうやり方でしか人類を救えないと口にする獅子王のやり方を、アンタは否定しないのか? だって、アンタはモードレッドだろう? 反逆の騎士なんだろ? それがなんで今更になって───騎士王じゃない奴にいいように使われてるんだよ」

 

目の前の男など、自分は知らない。興味もなかった。腕が立つのは理解できる。強さも技も、嘗ての円卓の中にいても、それが許されるほどに凄まじいのは、今の打ち合いだけでモードレッドは充分理解できた。

 

しかし──。

 

「──なんだテメェ、嘗めてんのか? こちとらこんな山にまで来てるってのに、何を上から目線でモノ言ってんだ? あ?」

 

「…………」

 

「オレが獅子王に従うのは、オレがそう在りたいと願ったからだ! 今度こそ、オレは間違えねぇ。たとえ認められず、使い捨てされようとも、今度こそオレは、父上の騎士で在り続けると──決めてんだよ!」

 

「───そうかよ」

 

「満足したか! オレは、テメェの知ってるオレじゃねぇ! テメェと出会ったオレが何て言ってたのかなんて知らねぇが、そんなもんとオレと一緒にするんじゃねぇ! オレはモードレッド。獅子王に仕える………円卓の騎士だ!!」

 

 瞬間、モードレッドから赤雷が迸る。これ迄とは比較にならない熱量を帯びたその光は、修司という一人の人間を捉えて離さない。溢れ出す赤き閃光、流出する雷が迸る周囲を焼いて砕いていく。

 

「テメェの面はもう見たくねぇ。この一撃で──消し飛びやがれ!!」

 

我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッド・アーサー)ァァァァッ!!」

 

束ねられた赤雷の閃光。燃え滾る赤き極光は真っ直ぐに修司へ向けて向けて放たれる。彼の後ろには村があり、逃げるのも避けるのも不可能となったこの状況の中で、モードレッドは己の勝利を確信した。

 

獅子王から授かりし《暴走》のギフト。それは文字通りモードレッド自身を爆弾として扱い、決して生き延びることを許さないと定めた祝福(呪い)。そんな定められた自分の末路を、モードレッドは恨みはしない。生前の自分はそれだけのことをしたわけだし、寧ろあの場で殺されても文句は言えなかった。

 

それなのに…………父上は、獅子王は、自分に役割を与えてくれた。偽の十字軍を滅ぼすだけで終わらず、新たに役目を与えてくれた。王の騎士として、息子として、こんなに嬉しい事はない。

 

故に、モードレッドは自分の扱いを悉く受け入れた。全ては王に殉じる為、嘗て裏切った自分を塗り潰す様に……。

 

「かめはめ───波ァァァァァッ!!

 

 そんなモードレッドの誓いと決意を打ち砕くように、修司から蒼白い光が放たれる。拮抗は一瞬、村ごと消し飛ばすつもりで放たれたモードレッドの赤き光は、修司の放つ蒼い光によって呑み込まれるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───クソがッ、何処までも舐め腐りやがって」

 

 焼け焦げた山の斜面。器用に山岳地帯の隙間を縫うように放たれた蒼き閃光は、山の景観を損なうことなく、はるか空の彼方へと消えていく。恐ろしく精度の高い一撃は、モードレッドの宝具の一撃を呑み込んで見せた。

 

ただ、元々モードレッド自身を狙っていたつもりは無かったのか、迫る蒼い閃光を前に横に逃げるのは、意外と容易かった。持ち前の直感頼りの破れかぶれで死にかけはしたものの、五体満足でいられた事にモードレッドは自身の運の良さを喜び───激怒した。

 

五体満足でいられた? 違う。自分が今こうして生きていられるのは、偏に修司が手を抜いたからだ。今こうして自分が生きているのに、何も仕掛けて来ないのが何よりの証拠だ。

 

 白河修司なる男は、自分のことを知っている口ぶりだったが、そんな事、モードレッドには何の関係も無い話、今の自分は獅子王の騎士だ。たとえ息子としてではなく、単なる使い捨ての道具でしかないのだとしても、自らそう望み、受け入れたのだ。

 

なんで自分の知らない自分のことで、情けを掛けられないといけないのか。自分をただの敵として対処しない修司の甘さに、モードレッドは吐き気を覚えるほどの怒りを覚えた。

 

「───いいぜ、テメェがそのつもりなら勝手にしやがれ。けどな、その代わりにオレはその甘さに付け入るぞ。精々油断していやがれ、次に甘さを見せたとき、その喉笛を噛み千切ってやる!」

 

 獰猛な笑みを浮かべ、剣に赤雷を纏わせる。さぁ出てこい、今度こそ村ごと消してやると意気込むモードレッドは……。

 

「哀れだな。反逆の騎士モードレッド、騎士王に忠義を立て、反逆の狼煙を上げたお前が、今度は獅子王に尻尾を振るとはな。───残念だよ」

 

「っ、そこかぁ!」

 

声の聞こえた方へ、全力の一撃を放った。赤雷を乗せ、周囲の空気を焼き切りながら振り抜かれた反逆の騎士の一撃は───。

 

拳で迎え撃つ訳でも、蹴りではね除ける訳でもなく、素手で鷲掴みに受け止められてしまう。

 

「っ!?」

 

「前々から思ってたんだけどよ。雑なんだよ、お前の攻撃。喧嘩殺法なのも結構だが、勢い任せの攻撃は、見切るのも容易いもんだぜ」

 

片手なのにガッシリと掴まれ、力を込めているのにビクともしない。魔力を乗せて赤雷を放とうとも、修司の纏う白い炎がモードレッドの赤雷を弾いてしまっている。

 

「この、放しやがれ!」

 

引き抜き、刺し貫こうとしても、まったく微動だにしない己の聖剣。どうにかして目の前の怪物から取り返そうとするが……。

 

「………本当に、残念だよ。モードレッド」

 

「あぁ!?」

 

「ロンドンにいたお前は、今よりもずっと格好良かったよ」

 

「──っ!?」

 

 腹部に走る衝撃。胴体から背中へ突き抜けるような衝撃、視界がブレて急速に落下するような体感。そして、次の瞬間にはモードレッドは岩壁に叩き付けられ、地面へと倒れ付した。

 

ただの蹴りの一撃、しかも受けた感触から手を抜かれた。それでも、体が万全になるまで時間が掛かる程のダメージを受けたモードレッドは、嗚咽を漏らしながら立ち上がろうとして───気付く。

 

剣が………ない。自身にとって反逆の象徴であり、反逆の騎士モードレッドの証明であるクラレントが、手元には無かった。どこへやったのかと辺りを見渡すが、剣が周囲に落ちてはおらず、同時に聖剣の在処に気付いた。

 

クラレントは、修司の手に握られていた。空に浮かぶ光帯に翳すようにクラレントを掲げる修司の横顔、彼が今どんな顔をしているのかはモードレッドには与り知らぬ事だ。

 

「ハッ、自分(テメェ)の手が汚れるのが嫌だから、オレの剣で止めを刺すってか? いい趣味してんじゃねぇか。けど………まぁ、それでもいいか。良いぜ、殺れよ」

 

 剣を突き付けてくる修司に、モードレッドは自身の敗北を認めた。ならばせめて悪態を吐きながら死を受け入れてやろうと、笑みを浮かべるモードレッドだが、彼の予想に反して剣が振り下ろされる事はなかった。

 

代わりに、突き付けていた剣を横にして両端を掴む修司に、モードレッドは理解できず怪訝な表情を浮かべる。

 

「………モードレッド、確かに俺はアンタを知っているが、それはロンドンで一緒に戦った反逆の騎士であって、獅子王に尻尾を振るアンタじゃない。断言するよ、もしロンドンのアンタがこの地に召喚されていたら、どんな理由があっても獅子王に与したりはしないってな」

 

「だから、だから───それがなんだってんだ!」

 

「アンタは俺の知ってるモードレッドじゃない。だから………配慮も、遠慮も、必要はないよな?」

 

瞬間、修司から爆発的に気の炎が噴き出していく。自分と戦った時よりも、遥かにずっと強く、密度の濃いモノ。なのに………殺気がない。山岳地帯の山々が闘気の炎に呼応して震える中、モードレッドは自身に僅かたりとも殺意が向けられていない事を不思議に思った。

 

そして………やはり、直感の鋭いモードレッドは気付く。最初からこの男は、自分を殺そうとしていたのではなく。

 

「ハァァァァ………」

 

「ちょ、待て、待て待て待て!? それは、幾らなんでもそれは無いだろ! それは、オレが! 父上から奪った唯一の────」

 

「オラァッ!!」

 

最初から、自分に残された唯一の証とも言える───クラレントの破壊だった。

 

砕かれる嘗ての聖剣。アーサー王の倉から奪い、反逆を起こし、アーサー王の伝説を終わらせたモードレッドの邪剣。剣の中央から真っ二つに砕かれた己の愛剣を間近で直視したモードレッドは………。

 

それはそれは、盛大なギャン泣きを披露したという。

 

 

 

 

 

 

「な、なんだ!? なんだこの泣き声は!? まるで赤子のような声ではないか!?」

 

「いやこれ、赤子の出せる声量じゃないだろ。西の村で、一体何が起きてるんだ?」

 

「まさか、モードレッド卿が何かを………急がなくては!」

 

「せ、先輩。これはまさか………」

 

「うん。修司さん………やっちゃったね」

 

 やっちゃったZE★

 

 

 

 

 




もしくは、メイドラゴンのファフニールがワンパンマンのキングにゲームで弟子入りするクロスオーバー小説とか書いて欲しい。

こういう余計なネタばかり思い浮かんでばかりいるどうしようもない作者ですが、コンゴトモヨロシク。

それでは次回もまた見てボッチノシ


おまけ

こんな第五次聖杯戦争はイヤだ

「よし! 手応えあり! 一級のサーヴァントを引き当てたわ!」

「ランサー、パールヴァティ。召喚に応じ参上しました。えっと、聖杯戦争の事は良く分かりませんが、精一杯頑張りますので、宜しくお願いしますね!」

「さ、桜ァッ!?」



「何とも、みすぼらしい召喚場所ねぇ。一応聞いてあげる。アンタが、私のマスターでいいのかしら?」

「……なんでさ!?」



「セイバー、千子村正。なんでぇ、随分と可愛らしい嬢ちゃんじゃねぇか。アンタが儂のマスターかい?」

「は、はわわわわわ!?」







「本当は応じるつもりは無かったのですがね。こうなってしまっては仕方がない。サーヴァント、アルターエゴ。蒼の◼️◼️◼️◼️。聖杯に託す願いは持ち合わせていませんが………これも何かの縁です。宜しく、お願いしますね」

「なんだ、こいつ。初対面の筈なのに、俺はコイツに……怯えているのか!? 王様、本当にコイツと一緒に聖杯戦争に参加するのか!?」

「…………あーうん。大丈夫じゃない?」(ひきつった笑い)



続かない! 絶対にだ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。