『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

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今回、グダグダしてます。

ご容赦ください。


その24 第二特異点

 

 

 

 全体的に赤い少女を助けた後、立香とマシュの二人と無事に合流を果たした修司は二人と共にやたらと上から目線な赤い少女、ローマ帝国の第五代皇帝ネロ=クラウディウスの食客として彼女の軍勢に加わることになった。

 

そして相手となるのは自らを皇帝と名乗る複数の手合い、何れも手強い相手になるのは間違いない。そう言う意味では最初に敵の将の一人と思われるカリギュラを仕留められたのは大きな戦果と言えるだろう。

 

「しっかし、まさかあんなちっこいのがローマ皇帝とはな。て言うか、なんか顔付きがアルトリアさんと似てなかった?」

 

『ちょ、あまりそう言うことを言うもんじゃないよ修司君! 折角友好的になったんだから、あまり荒波立てるような事は言わないでくれよ!』

 

「え? 俺一応褒めたつもりなんだけど? ほら、誰だって可愛いマスコットには親しみを持つだろ? ネロ皇帝が国民から支持を得ていることに個人的に納得しているだけ何だけど………」

 

「いや、仮にも皇帝をマスコット扱いするの流石にどうかと」

 

 現在、日は沈み夜の帳が降りる時間帯。修司達がいるのは永遠の都と呼ばれるローマの街、ネロ皇帝の直々の食客という事で宛がわれた部屋に集まった修司達は今も観測してくれているロマニと共に今日の起きた出来事について簡単に話し合っていた。

 

「でも、皇帝様も聖杯を探す事を協力してくれるみたいだし、最初の滑り出しとしては悪くないんじゃない?」

 

『そうだね。立香ちゃんのいう通り出だしとしては悪くない、けれどそれと同時に懸念すべき事もある』

 

「修司さんの転移先……ですね」

 

この時代におけるネロ皇帝と早速協力関係になれたのは大きい。此方の事情を知った上で向こうから協力してくれと言ってきた時は彼女の決断力と器の大きさを知った気がした。伊達に皇帝をしていないなと素直に感心する反面、それとは別口に懸念となる材料もまた存在している。

 

当初、修司は立香達と共に同じ座標位置に転移させる手筈だった。ズレたとしても数十~百m程度の小さな範囲、それが全く別の位置に転移させられたと知ったロマニは予想以上に焦ったものだ。

 

『恐らく、修司君が転移した際に何らかの干渉が働いたんだと思う。それも結構強めなモノだ』

 

「そして、それが可能と思われるのは今の所一人しかいません」

 

「レフ=ライノールか」

 

レフ=ライノール。カルデアの裏切り者………否、カルデアを利用し、人理焼却へ追い詰めた人類の仇敵。修司のレイシフトに干渉できる魔術師は現状彼しか思い付かない、あまり思い込むのは良くない傾向だがここまで材料が揃ってしまっている以上修司も否定することは出来なかった。

 

「今後、彼がどういった行動を取ってくるのかわからない以上、行動は慎重になるな……」

 

あの燃える冬木の街で出会って以来顔を会わせることのなかったレフがこの特異点にいるかもしれない。そんな彼が今後どのようなちょっかいを仕掛けてくるのか分からない以上、慎重になるのは仕方のない配慮なのかもしれない。

 

だが、それを修司は鼻で笑って一蹴する。

 

「なに、立香ちゃん達が気を張る必要はないさ、レフの狙いは恐らく俺。立香ちゃんとマシュちゃんには直接的な攻撃は仕掛けてこないと俺は思うよ」

 

「え?」

 

「ほら、冬木での俺と奴とのやり取りがあっただろ? アイツ、あんな見た目でプライドとか無駄に高いみたいだし、何より人間を下に見ている。自らが虫けらと断じておきながら俺にぶん殴られたんだ。相当根に持っていると思うぜ」

 

「で、ではそれだと修司さんに危険が及ぶのでは!?」

 

「寧ろそれでいい。奴の目が俺に向いているというのならもう一人が奴、或いは黒幕に迫れば良い。これはある意味好機だ」

 

『チャンスだって?』

 

「俺に害しようとレフの奴が来るのなら、俺が捕まえて諸々を吐かせてやる。その間に立香ちゃん達は特異点を調査して原因を解明させて聖杯を回収或いは破壊。ほら、どちらかがミスっても必ず一つは達成されるだろ?」

 

『えぇ……』

 

『あっははは! 良いじゃないかその楽観さ、私は嫌いじゃないぜ?』

 

 方針というには些か楽観的に過ぎるが、向こうの出方が分からない以上その位の気持ちが大事なのかもしれない。

 

レフの動向は気になるが、流石に今は別行動を取るつもりはない。結局は平常運転(いつも通り)、気負らずに行こうという事で話は纏まる事になった。

 

「んじゃ、俺は適当な場所を見つけて寝るとするよ」

 

「え? 修司さんもこの部屋で寝ないの?」

 

「年頃の娘二人と川の字なれってか? 流石に色々と不味いだろ。俺の事は気にしなくていいから、二人はゆっくり休みな」

 

「あ、ありがとうございます修司さん」

 

「また明日、宜しくね!」

 

「フォウフォーウ!」

 

手を振って来る二人に軽く挨拶して修司は部屋を後にする。このローマの街は皇帝ネロのお膝元、昼間のようにチンピラが暴れることはあっても今は警備の人が見回る夜の時間、ロマニも周囲をモニタリングしているから立香達の安全は確保されている。

 

暫く歩いてローマの外壁部へと出る。警備の人も巡回に来るだろうが、今はこの場に誰もいない。ここなら大丈夫だろうと辺りを見渡すと、背後にいるであろう少女に声を掛ける。

 

「ほら、ここなら良いだろ? いい加減出てきなよ皇帝様」

 

 暗がりから現れるのは薔薇の皇帝 ネロ=クラウディウス。咲き誇る華の如く笑みを浮かべる少女は後の歴史に名を刻む暴君と同一人物とは思えなかった。

 

「ふふーん、余をチビッ子扱いした不埒者をどう裁こうか考えていたが………お主も存外過保護なのだな」

 

「皇帝様が盗み聞きかよ。趣味悪いぜ?」

 

「抜かせ、そもそも最初から気付いていただろうに。お主が気付いていながら余を無視した。であるならば、これは盗み聞きではない! ただ単純にお前達の話を耳にしただけの話なのだ!」

 

「えぇ、なにその暴論」

 

と、口では呆れの言葉が出てしまうがそれでも彼女の言い分に間違いはなかった。自分は勿論あの場ではドクターも気付いていた筈、それを気付かないフリをするということは彼女に悪意あるモノは一切ないという事。

 

事実、微笑む彼女からは悪意というモノがまるで感じられなかった。多分未来から来たという自分達に興味を抱いているのだろう、此方も協力を得ている以上対等な立場だ。なら、相手の質問や話には出来るだけ応えるのも必要な事なのだろう。

 

尤も、どうして立香達ではなく修司なのか、という疑問は残るが。

 

「て言うか、アンタこんな所にいていいのかよ? 仮にも皇帝だろ? 国の代表がホイホイと市井に出てきて大丈夫か?」

 

「ふふん、その様な政務は既に終わらせた。余は宿題なるモノは嫌いでな、セネカからの課題も即刻終らせたモノよ」

 

誇らしげに胸を張るネロに修司は苦笑う。その際に彼女の一部が盛大に揺れた気がしたが、修司は全力で目を逸らした。

 

(うん。アルトリアさんと似ていると思ったがこれは違うわ。何処とは言わないが何処とは!)

 

心なしか騎士王の視線を感じた気がする。え? ジャンヌとも似てただろって? ハハ、何の事やら。

 

「て、今はその話はよい。余が気になるのはお主の態度だ」

 

「ん? 俺?」

 

「お主が余より目立つのは………まぁ、釈然としないが良い、許す。だが、あの者達に対する態度が少し気になるのだ。先も言ったが些か過保護と思ってな」

 

「過保護……そんな風に見えたか?」

 

「少しな。まぁ余の気の所為かもしれんし、一応念のためにな」

 

「………」

 

 正直な話、彼女の言葉に心当りが無いわけではない。マシュも立香もケイローンを始めとした多くのサーヴァント指導を受けて頑張っているし、日々努力をしているのも知っている。

 

特に立香は巻き込まれただけなのに鬱憤を溜めず、サーヴァントという超常の存在にも既に慣れ、最近では他のスタッフの手伝いもしていたりする。

 

それでも彼女を気に掛けるのは………まぁ、他のサーヴァント達と似たようなモノなのだろう。彼女は努力家だし、胆力もあるし度胸もある。けれどどこか天然でそれが何処か危なっかしく思えてしまう。悪い男に引っ掛かったらそのまま連れ去られそうな………見ていて怖いところがある。

 

て言うか、そもそも彼女はカルデアに拉致同然に連れてこられているしね。そんな彼女はエミヤでなくても気に掛けてしまうというもの。小動物がノコノコと戦場のど真ん中を闊歩しているようなものだ。過保護になるのも仕方がないだろう。

 

「あー……そうか、そう言われるとなんとも」

 

「いや納得するんかい」

 

「し、仕方なかろう。余を見て目をキラキラさせているのだぞ? 確かに余は華も恥じらう美の化身だが人並みに照れる事もあるのだ」

 

「本当、色んな意味でスゲェなアンタも」

 

 尤も、それが全ての理由という訳ではない。先にも述べたように彼女も努力している。一人でも何とか生き延びれる様に逃げ足を鍛えたり、状況を上手く判断するための訓練も行っていたりする。

 

そんな彼女を庇うように自ら前に出るのは………偏に自分のためである。レフ=ライノール、奴はあのカルデアで多くの命を踏みにじり、嘲笑った。

 

無駄で無意味で無価値だと、そう断じる奴の顔にもう一度拳を叩き込まなければ気が済まない。Aチームを死に追いやり、オルガマリーを殺したことに対するケジメを付けさせなくてはならない。

 

そして、それを誰かに譲るつもりは毛頭なかった。マシュにも、立香にも、カルデアにいる多くのサーヴァントにも、誰にも委ねるつもりはない。

 

そう、これは我が儘だ。子供の駄々にも似たみっともない我が儘、けれどやはり譲るつもりはない。奴を倒すのは自分なのだと修司は自然と獰猛な笑みを浮かべた。

 

やられたらやり返す。受けた借りをウン十倍にして返す。そんな意気込みで握り拳を作る修司に皇帝ネロは溜め息を吐いた。

 

「呆れた。お主、理知的に見えてかなりの激情家ではないか。成る程、そのレフ某には余程大きな貸しがあると見える」

 

「まぁな、奴をブチのめすのは俺だ。こればかりは誰かに譲るつもりはねぇよ」

 

立香を気に掛けるのは嘘ではないし、彼女を心配に思うのもそうだ。けれど、それと同じくらいに修司は受けた仕打ちを倍にして返すのも決して忘れない。その為ならば幾らでも前に出るし、奴等の目に留まるなら派手に動いて注意を自分に引き付けてやる。

 

獰猛な笑みをより深めている修司に呆れながらもネロは彼の怒りの対象となっているレフ某を内心で追悼するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、カルデア側の応援を万全なモノにするために一時エトナ火山へ向かうことになった一行は、ネロ皇帝に許可を得てターミナルポイントを設置することにした。

 

火山というだけあって気温は少し高い。茹だるような暑さではないが、少し汗が滴り落ちてくる。時折出てくるスケルトンやゴーストと言ったエネミーを蹴散らしながら進むと、目的地に無事辿り着いた。

 

ネロも宮廷魔術師が頻繁に訪れるとされる場所、ここならカルデアとの連絡もより強固になり、サーヴァントの援軍も送れるだろう。そんな訳でターミナルポイントを設立させた立香達は急ぎ足でローマ、ないし皇帝陛下の所まで戻っていた。

 

 無事に皇帝ネロの下まで戻ってきた三人と一匹だが、出会い頭に皇帝からガリアへの遠征を共にする事となる。苦戦を強いられている兵隊の鼓舞と現地で何が起きているのか見極める為、自ら戦場に向かう彼女には驚き戸惑いながらも立香達は付いていく事となった。

 

道中、跨がっていた馬から落馬しかけて以降徒歩で歩くことになった立香、そんな彼女を見かねて修司が背負ったり途中途中で襲ってくる連合兵士を片手間に蹴散らしていると、現地の味方の兵士達が設営した野営地と合流した。

 

「へぇ、一世紀の野営と言ってたから期待してなかったけど、案外しっかりしてるなぁ」

 

『そりゃあ、仮にも大帝国のローマだからね。軍の設備にも気を遣っているだろうし、流石に野晒しって事はないだろうさ』

 

 苦戦していると聞いていたからてっきりもっと追い詰められているものと想像していたが、元気そうな兵士達の様子に立香達は安堵する。兵士達に士気を向上させようと鼓舞させるネロ皇帝を尻目に案内していると、一際強い気配を修司は感じ取った。

 

「なぁ、ドクターあの人達って……」

 

『う、うん。物凄い筋肉(マッスル)だ』

 

赤い髪の女性と見るからに拳闘士と思われる筋骨隆々の大男、二人とも恐らくはサーヴァントなのだろう、特に大男の方はニコニコと笑顔を浮かべている。迫力満点なその圧力にフォウもタジタジだった。

 

「もしかして、君達が噂の客将の子達かな? 男性の君もそうだけど、女の子の方も見かけによらず強いんだってね。遠路はるばるこんにちは、あたしはブーディカ。ガリア遠征軍の将軍を努めてる」

 

「───え? ブーディカ?」

 

「そう、ブーディカ。ブリタニアの()女王さ」

 

ブーディカ、その名前を耳にした瞬間、マシュと修司は揃って怪訝………というより、困惑した表情を浮かべていた。彼女がブリタニアの元女王というのは嘘ではない、気掛かりなのはどうしてブーディカである彼女がローマの味方に付いているのか、史実通りなら彼女は………。

 

「で、其所にいるデカイのが……て、スパルタクス?」

 

「…………」

 

「え、な、何? 俺?」

 

不思議に思うマシュを余所にスパルタクスと呼ばれた大男が修司に歩み寄る。大きい、鍛え抜かれた肉体もそうだが全体的に目の前の大男はデカかった。180を越える背丈の修司ですら見上げるほどの巨漢、そんか彼が修司の顔をマジマジと見つめていると………。

 

「うむ、圧政者に与する者かと思っていたが……その実、大いなる反逆の意思を持つ者よ、汝の名を聞かせて欲しい」

 

へぇ、とブーディカは珍しいモノを見たような声を溢す。自分と戦うスパルタクスという男は反逆という言葉を体現したかのような存在。彼が圧政者と認定した者には須くあの笑顔と豪腕で叩き潰そうとする。

 

そんな彼は修司を圧政者に与する者と定めたのに襲い掛からない、寧ろ慎重に彼の在り方を見極めようとしている。

 

ブーディカから見て、修司は変わった胴着を着ているだけの人間にしか見えない。勿論腕は立つだろうが、それでも彼が自分達と肩を並べて戦えるとは正直思えない。精々連合の兵士を数人相手取る程度のモノだろう。

 

そんな彼がスパルタクスを相手にどう応えるのか、半分野次馬、半分心配で様子を伺っていると……。

 

「お、オッス! オラ修司! ワクワクすっぞ!」

 

瞬間、空気が凍り付いた。この男、張り詰めた空気を少しでも和ませようとしたつもりだろうが……ダダ滑りである。しかも恥ずかしさの所為か若干吃っているし良く見れば頬も紅潮している。後ろではマシュがあわあわしていて立香にいたっては「ダメだよ修司さん、そこは恥ずかしがってちゃダメな場面だよ!」等と良くわからないフォローをしている。

 

モニターしているロマニはやりやがったと喚き、ダ・ヴィンチに至っては腹を抱えて笑い転げている。最早バッドコミュニケーションでは済まない失態、ここにAチームの面々がいたら総スカンを受けていた所だろう。

 

これは圧政者認定も加速してしまうかもしれない。しかし、そんな危惧とは余所にスパルタクスの反応は意外なモノだった。

 

「偉大なる反逆者シュウジよ、汝の気持ちは理解した。その情熱(ワクワク)に敬意を評し、共に戦い、圧政者たちに熱い抱擁を送ろう」

 

「え? あ、うん。宜しくお願いします」

 

それだけを言い残して去っていくスパルタクスに修司は毒気を抜かれた気持ちだった。そしてそれはブーディカも同じでその目を丸くさせている。

 

「修司さん、次やる時はちゃんと照れも消さないと! 折角の挨拶なんだから!」

 

「さ、流石です先輩」

 

『いや、突っ込む所そこじゃなくない!?』

 

 微妙な空気の中で唯一平常運転な立香に改めて尊敬の念を抱くマシュであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

「ん? どうしたんだい先生、急に飛び上がって、変な夢でも見た?」

 

「………いや、サーヴァントは夢を見ない。今のはそう、ちょっとした悪寒だ」

 

「サーヴァントが悪寒を感じるのも変な話だけど………まぁ、虫の報せというのはそう言うものかもしれないね。それで、どうする?」

 

「一応、彼に話を通しておこう。場合によってはそのまま彼と合流することになるかもしれん」

 

「先生がそこまで判断するほどのモノなの?」

 

「杞憂であればいいがな。今私が思い浮かんだのは嘗てのトラウマだ。無視したいが、したら大変な事になる気がしてならない!」

 

「あは! 先生がそこまで思い詰めるなんて、その悪寒の相手は相当だね!」

 

「喜ぶんじゃない! ………全く、小さくてもお前は何も変わらんな」

 

「はは、そりゃそうさ。これが僕なのだから! さぁ行こうエルメロイ先生! 先生の力でローマの皇帝に目にものを見せてやろう!」

 

「………あぁ、そうだな」

 

 ガリアの地で二つの英霊が参戦する。激突は必至、揺るぎない激闘を前にそのローマの皇帝はただ静かにその時が来るのを待っていた。

 

「敵が来る。ならば私は勝つだけだ」

 

 

 

 

そして、その様子を遠くから見守る偉大なる皇帝は───。

 

 

「白河修司、汝もまた……ローマである」

 

その赤い瞳には燃え滾る情熱の炎が渦巻いていた。

 

 




ブーディカから見たボッチ。

「其処らの雑兵よりは強いみたいだけど、サーヴァント程ではない」

直接戦闘を見ていないなら彼女の印象は間違いではない。
というか、多くのサーヴァント(常識枠)はそう思う。


スパルタクスから見たボッチ。

「その胸には飽くなき反逆の意志があるのに圧政者に与しているのが不思議でした。だがその疑問も直ぐに解消された。彼は根っからの反逆者、彼と共に戦えるのは私にとっても嬉しい事です」



某皇帝から見たボッチ

「ローマ」


それでは次回もまた見てボッチノシ








とあるカルデアの日常(ほんの先の未来)

「誠の呼吸、一ノ型! 無明三段突き!」

「織田の呼吸、玖ノ型! 三千世界!」

「織田の呼吸、肆ノ型! 姉上ェェェェッ!!」

「全く、最近の日本のサーヴァントはやれ呼吸呼吸と、流行りに乗るなんてみっともない。アーチャーもそう思いますよね?」

「…………」

「アーチャー?」

「───領域展開。無限の剣製!!」

「アーチャー!?」

終われ

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