『G』の異世界漂流日記   作:アゴン

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麻婆神父「愉悦の予感」


その19

 

 

───あぁ、そうだ。俺はこれを知っている間近に迫り、そして今俺の心臓を今一度食い破ろうとしてくるモノ。それは………死だ。

 

「しかし分からねぇな、機転は利くくせに魔術はからっきしときた。筋はいいようだが………まだ若すぎたか」

 

目の前に突き付けられた朱い槍、それは間違いなく俺に狙いを定めていて………そしてそれは決して外される事はない。俺の、衛宮士郎はここで終わる。何も出来ず何も為す事なく、抵抗らしい抵抗が出来ないままに終わる。

 

───ダメだ。それは認められない、認める事が出来ない。

 

「もしやと思うが───お前が七人目(・・・)だったのかもな」

 

死んでしまったら、義務が果たせない。誰かの手によって俺が救われたのなら、それ以上の人達を救わなければならない。それが出来ずに死んでいくのは他ならぬ自分自身が許さない。

 

「ま、だとしてもこれで終わりなんだがな」

 

世界から消えていく感覚、免れぬ死の運命。でも、それでも俺は足掻く事を選んだ。

 

「ふざけるな! 俺はこんな所で意味もなく、お前みたいなヤツに、殺されてなんか────やるものか!」

 

「七人目のサーヴァントだと!?」

 

────瞬間、風が吹き荒れた。

 

気付けば、其処に槍の男はいなかった。代わりに其処に立つのは月の光を浴びて何処までも幻想的で神秘的な───剣の騎士。その光景にただ見惚れていた俺は。

 

「───問おう、あなたが私の………マスターか?」

 

その日、運命と出逢った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───鎖が縦横無尽に駆け巡る。左右上下に張り巡らせるソレは、獲物を逃がさない蜘蛛の巣の様。そこを駆け巡り修司を撹乱しようと動き回るのは目隠しをしたボディコン姿の女性、長い髪を翻し長身を活かして鎖の上を疾走する姿は蜘蛛というより蛇に近かった。

 

「悪く思うなよ修司、悪いのはノコノコここへ来たお前なんだからな。なぁに、殺しはしないよ。僕は優しいからね、精々二、三日動けなくなるだけさ! これに懲りたら人に指図するのを控えるんだなぁ!」

 

捲し立てる慎二に対し、修司は何処までも平静だった。その視線は鎖の上を奔る女性に向けられており、その視線は一度も外れる事はない。

 

その様子を怯えて何も言えないのだろうと察した慎二はその笑みをより歪に歪ませる。勉学でも身体能力でも誰も修司という人間に勝てた者はいなかった。慎二は勿論、穂群原学園のマドンナと言われる遠坂ですら白河修司の前では一歩劣る。

 

しかし、魔術という人の枠外の力を以てすれば目の前の男など路傍の石ころに過ぎない。どれだけ腕っ節が有ろうと、どれだけ喧嘩が強かろうと、所詮は学生、同じ土俵にすら立てない相手を一方的に蹂躙する。

 

嗚呼、それは何て罪深く抗い難い甘美なのだろう。初めて人に行使する力に酔しれる慎二は目の前の友人を間抜けな獲物に貶めた。

 

「やれ! ライダー!」

 

慎二の手にした本が妖しく瞬き揺らめくのと同時に女の動きに変化が生まれる。加速し続けてきた動き、慣性の法則に従い勢いを増したその速さは一本の鎖へ着地し、その勢いを一点に集約させる。

 

ギリギリと引き絞られる鎖はさながら弓矢の弦の様相のそれ、そして矢となった女にその手に短剣を握り締め───今、放たれた。

 

真上からの強襲、素人に避けるのは不可能。刹那の後の惨劇を前に慎二の目が歓喜に大きく見開かれた時。

 

ライダーと呼ばれた女性は慎二の横を通り過ぎ、ビルの壁へと激突した。

 

「───へぇ?」

 

眼前に広がる光景、そこにはライダーによって蹂躙される友人の姿は無く、慎二の視界に映るのは左足を突き出して堂々と立つ修司の姿だった。

 

ライダーの短剣による突きを寸前で横に回避し、無防備となった腹部に軽め(・・)の蹴りを放っただけ、昨夜の黒い巨人の突進に比べたら何て事ない女の襲撃を修司が難なく対処しただけ、それを理解するのに慎二の脳は数十秒の時間を有した。

 

(──咄嗟に蹴っちゃったけど、大丈夫だよな? 仕掛けてきたのは向こうだし、凶器も持ってたし、軽めに蹴っただけだし、正当防衛の範疇………だよな?)

 

一方で修司の方は困惑しながらも冷静に状況を整理していた。自分が相手にしたのは妖しい格好をした女、その手には凶器を持っており理由もなく襲い掛かってきた所を反撃、普通に考えれば正当防衛だ。

 

ただ一つ異なっているのは自身の放つ蹴りが異常な威力を持っていたという所。加減はしたつもりだった。吹き飛ばすのではなく、あくまで動けなくなる程度、当たり処が悪ければ肋骨の骨が一、二本折れる───その程度の威力のつもりだった。

 

しかしそれが十数メートルの距離があるビルの壁に激突し女性はごみ置き場へ倒れ、その口元には血が吐き出されている。端から見れば正当防衛ではなく過剰防衛にシフトしそうな光景、せめて寸止めしておけばよかったと後悔する修司の脳内の裁判官が有罪の紙を広げようとした所で、発狂染みた慎二の声が響き渡った。

 

「なんで、何でお前が勝ってんだよぉぉっ!? お前人間だろ!? 唯の人間だろぉっ!? ちょっと僕より勉強が出来て運動が出来るだけの人間が、どうして僕のライダーを倒してるんだよぉっ!?」

 

「おぉう?」

 

慎二の断末魔に似た叫びに思わず後退る。確かに思っていたより強く蹴りすぎたのは認めるが、それでも此処まで取り乱すとは思わなかった。吹き飛んだ女から感じられた異質なモノ、それは昨夜の黒い巨人と同質な存在なのだと……それだけは確かだ。

 

けど、それにしては今のボディコンの女は弱かった。鎖を用いて撹乱しようとするのは………まぁ、悪くはない。が、それ以上に遅すぎる。あの黒い巨人とは雲泥の差だ。あれでは中学の時に戦ったネルロ某の方がまだ手強かった。

 

(いや、考えるべきはそこじゃない。慎二が従えていた女性はあの巨人と同じ存在(モノ)、それはつまり)

 

目の前の友人はあの白い少女と同じ立場にいる。その事実に気付いた修司は未だ狼狽する慎二へ向き直り、眼を細めて問い詰める。

 

「慎二、聞かせて貰えるんだろうな」

 

「っ!」

 

「まさか、此処までの事をしておいて……オメオメと帰れると思っているのか?」

 

眼を細め、修司は僅かばかり怒りを顕にすると、慎二の表情が憤怒の形相から怯えの色に染められる。自身がけしかけた使い魔がアッサリと返り討ちにあった事実に未だ整理が出来ていない。そんな彼に追い討ちするように慎二の手にした本が火が灯り、瞬く間に燃え広がっていく。

 

「あ、あぁぁぁぁっ!! 燃える! 僕の令呪が燃える! 消えろ、消えろ! 消えろよぉっ!」

 

「お、おい慎二……」

 

燃えて灰になっていく本をそれでも慎二は未練がましく縋ろうとする。事情も何も知らない修司だが、友人の見たことのない必死さに怒りよりも憐憫の気持ちが沸き上がってきた。

 

「あ、あぁぁぁぁ………」

 

結局、慎二の持っていた本は燃え尽きて灰となり消えていった。それに呼応するように倒れていた女は光の粒子となり、霧散するように消えていく。まるで最初からそこにいなかった様に───しかしどこか違和感があった───消失する女、初めて目の当たりにする現象に修司は眼を見開くと、周囲に聞き慣れない老人の声が響き渡る。

 

『可可可可、よもや我が代からの参加者が最初に脱落するとはのぅ。しかも相手は巻き込まれただけの一般人と来た。慎二に魔術師としての才が無いのは疑いがないが、それもここまで来るといっそ清々しい。いやはや、愉快愉快』

 

「ひっ! お、お爺様!」

 

「お爺様?」

 

慎二がお爺様と呼ぶ割にはその表情は恐怖で満ちていた。気付けば辺りには蟲の羽音やら鳴き声、ギチギチと顎を動かす咀嚼の音が響いている。

 

先程まで蟲なんて何処にもいなかったのに………と、思考は一時中断させて、修司は何処から強襲されても対応出来るように美綴の側まで駆け寄って身構える。

 

すると、ビルの影から一人の老人が姿を表した。外見はヨボヨボ、押せば倒れると思われる程の高齢な老人。杖を付き、無防備を晒しているというのに修司は言いし難い怖気を感じた。

 

「慎二、よもや遊び半分で挑んでおきながらこの体たらくとはのぅ、呆れてモノも言えん。どうやら血筋だけでなくその精神まで間桐は途絶えてしまったようじゃ、残念無念」

 

「ち、違うんだお爺様! 僕はまだ、まだ負けてない! ライダーが、あの女が雑魚なのがいけないんだ!」

 

「いずれにせよ、間桐の敗北よ。……しかし、驚くべきはお主よ。少年、名は何と言う?」

 

「……白河、修司」

 

「ほうほう。よもや人間の中からお主のような強者が生まれるとはのぉ。知っておったら早々にこちら側へ引き込んでおったのに……全く、残念で仕方ないわい」

 

「………で、これからどうする」

 

「ん? どうするとは?」

 

「俺はあんた等からすれば余計なイレギュラーなんだろ? 目撃者は消す。昨日の白い少女みたいに俺の口封じをしようとはしないのか?」

 

今の自分の側には美綴がいる。彼女を巻き込まない様に、可能な限り刺激しないように構え、修司は老人を見据える。

 

「ふふふ、怖い怖い。そう睨んでくれるな。サーヴァント相手に大立ち回りする人間を襲おうなど愚かな事はせんよ。それに、下手に追い詰めた所でアレを呼び出されてはそれこそ敵わんからのぅ」

 

(アレ……だと? 一体何を言ってるんだこの爺さん)

 

目を細め、その笑みを深める老人に修司は黙して見据える。老人が語るアレとは一体なんなのか、昨夜の出来事を断片的な部分が思い出せない。

 

思い出せるのはあの黒い巨人に殺されかけ、そして死にかけたという事。切り裂かれたのは間違いない、あの日体験した痛みは全てこの身体が覚えている。

 

───なら、何故自分は生きている? 過去の出来事を思い出そうとして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼い魔神の姿が脳裏を過った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(───なんだ、今の幻影(ビジョン)は?)

 

それは強烈なイメージ映像だった。あらゆる破壊魔を掃討し、あらゆる悪意を消滅し、あらゆる怪物達を粉砕する。脳を駆け巡ったその映像に立ち眩みを覚えた修司は、足元をふらつかせて膝を地に付ける。

 

しかし、それでも目の前の老人から視線を逸らす様な事はしない。今ここで一番危険なのはこの老人なのは間違いない、一瞬でも気を逸らせばその瞬間餌食になる。そう危機感を抱ける程度の圧が目の前の老人から感じられた。

 

「………さて、儂等も引き上げるとしよう。ではな白河の、再び見える日を楽しみにしておるぞ」

 

そう言い残し、老人は出てきたビルの影へと戻り姿を消していく。何かが蠢く音と羽ばたく音が鳴り、それもすぐに消えていき老人の気配はなくなっていた。

 

「あっ、ま、待って、待ってくれよお爺様!」

 

「おい、慎二!」

 

老人の後を追って慎二もその場から逃げ出す。そうはさせないと呼び止める修司だが、未だ眩暈は収まらず、脱兎の如く逃げていく慎二を止める事は出来なかった。

 

(慎二の爺さん、確か間桐臓硯……だったか? 深山町では名士として知られ俺達の学校のPTAの会長──それほどの人物もこの件に関わっているのかよ。でも、じゃあまさか、桜ちゃんも?)

 

冷静に状況を整理しようと思考を巡らせるが、次に頭に浮かぶ可能性に修司の心音は跳ね上がる。慎二という中学からの友人もサーヴァントとかいう良く分からない輩と結託してクラスメイトを襲っていた。なら彼の妹の間桐桜、彼女もまた今回の件に関わっているのか。

 

その不安が修司の思考を巡らせる。が、今はそれよりも優先しなければならない事がある。後ろで倒れている同級生に向き直って腰を下ろし、その身体を抱き上げると、その身体が冷たくなっているのが分かる。

 

「おい美綴、俺が分かるか?」

 

「───あ、う」

 

刺激を与えないよう揺らさずに声だけ飛ばして呼び掛けるが、彼女からの返答は無かった。虚ろな瞳で焦点が定まらず、明らかに尋常ではない状態。幸い息はしているようだが……ここはやはり病院に運ぶべきだろう。

 

「修司君ッ!」

 

その時、背後から声が掛けられた。振り返れば鎧を身に纏い旗を持った金髪の少女が此方に向かって駆け寄ってくる。

 

「れ、レティシアさん? 何でこんな所に? て言うかなんだよその格好」

 

「修司君がいつまで待っても帰ってこないから心配で……偶々近くで魔力のざわめきがあったのでそれを追って来たんです。あと、私の格好についてはあとでご説明します」

 

「あ、そっか。ごめんレティシアさん。本当は俺もすぐ帰るつもりだったんだけど……ちょっと巻き込まれちゃって」

 

「今はその事に付いて言及はしません。それよりも彼女、少し看させてもらって良いですか?」

 

言うや否や、鎧の乙女は修司の了承の確認を取らず美綴の額に手を当てる。触診のつもりだろうかと訝しむ修司だが、生憎彼に医学………特に内科の知識はあまりない。それで何か分かるのだろうかと少し不安に思った時。

 

「良かった。どうやら魂喰いはあまりされて無いようですね」

 

「へ? た、魂?」

 

目の前の少女からサラリと恐ろしい単語が出てきた事に修司は面食らう。けど、その安堵の様子からどうやら美綴に心配が無いというのは本当の様だ。

 

「一応、彼女を教会に連れて行きましょう。彼処の神父に診せれば恐らく確実かと」

 

「き、教会? 病院じゃなくて?」

 

「修司君」

 

戸惑う修司に聖女の凛とした声が響く。

 

「詳しいことは其方でします。不思議に思われるでしょうが、今はどうか堪えて下さい」

 

その眼は何処までも真剣だった。巫山戯ている様子も自分を騙そうとする意思も目の前の少女からは微塵もない。恐らく今朝彼女が話していた大事な要件とやらも向こうで話すつもりなのだろう。

 

「──分かった。じゃあ、行こう」

 

「ありがとう修司君、では彼女を此方に。私ならば道なりでいけば此処から10分も掛かりません」

 

「いや、それじゃあ遅い。道なりで進んだりしたら、信号とかに捕まって余計遅くなる。───仕方ない、今は非常時だからと割り切るか」

 

そう言って修司は美綴を抱えたままビルの壁を蹴って屋上へ昇っていく。その光景に乙女は一瞬呆けるが、首を振って慌てて修司の後を追う。

 

(は、速い!? もうあんな所に!?)

 

屋上へ昇れば既に修司の姿は遥か遠くへ進んでいた。ビルの屋上を蔦って掛けていく、障害物を遣り過ごし、一切速度を落とさずに夜の新都を掛けていく姿にジャンヌは言葉を失ってしまう。

 

急いで修司の後を追う。この身はサーヴァントの筈なのにしかし彼との距離は一向に縮まらない、結局追い付いたのは教会の門の所で、息を切らす自身に修司から心配の言葉が掛けられるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師父! 師父! スミマセン、居たら此処を開けてください!」

 

夜も更け始め、新都の明かりも届かなくなってきた冬木の教会。辿り着いた教会は暗闇に包まれ、もしかして不在かと焦る修司が扉を忙しなく叩くと、程無くして教会から灯りが灯る。開かれた扉の先には僅かに不機嫌そうな神父が顔を覗かせていた。

 

「何だ修司、この夜更けに。深夜徘徊は感心しないぞ」

 

「すみません師父、でも急患なんです!」

 

「急患? 私は医者ではないが?」

 

「そ、そうなんですけど……その、彼女に言われて、念の為に此処へ連れてけば安心だって」

 

「………なに?」

 

修司の必死の弁明に一瞬目を開き、次に修司の後ろで旗を握り締める聖女に視線を向ける。悔しそうな、悲しそうな、僅かに怒りの感情を募らせている彼女の表情を見て言峰の顔が喜悦に歪む。

 

「───良いだろう。彼女を中へ連れてこい、可能な限り診てやる」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

中へ入るよう促してくる神父に付き添い教会へ足を踏み入れる。躊躇無く踏み入れる修司に心配しながら、ジャンヌも彼の後を追った。

 

その後、美綴を手渡し、祭壇の奥の部屋へ引っ込む言峰を見送った後、修司は椅子に座って同級生の無事を祈った。不安に包まれながら黙すること三十分、ガチャリと戸を開けて出てくる言峰に修司は漸くかと立ち上がる。

 

「安心するがいい、彼女は無事だ。少々深く昏睡しているが、数日もすれば良くなる。一応、病院にも連絡しておいた。直に救急車も来るだろう」

 

「そ、そうですか……はぁぁぁぁ、良かったぁぁぁ」

 

深い溜め息と共に脱力した修司は再び椅子に腰掛ける。その様子を微笑ましく思うジャンヌだが、次に言峰から紡がれる一言に表情を引き締める。

 

「さて、では修司よ。一体何があった? 何故魂喰いをしているサーヴァントに出会して、お前は無事でいられた?」

 

「……っ!」

 

「師父?」

 

「あぁいや、成る程。そう言えばお前は何も知らないのだったな。魔術の事も、神秘の事も、何もかもが」

 

サーヴァント。昨夜から何度も耳にする単語に修司の目が見開かれる。対する言峰は久し振りに目にする唖然とした弟子の表情にその口元を歪ませ……。

 

「修司、お前は───聖杯戦争という殺し合いを知っているか?」

 

遂にその時が来たと、極上の愉悦に身を震わせるのだった。

 

 

 

 




Q.ライダーは死んだの?

A.HFを見てくれた人ならきっと分かってくれる……筈!(匙投げ




ある日の日常の一コマ。

「やっぱ、週一には泰山の麻婆が食べたくなるよなぁ」ガラガラー

「むっ、修司か」

「あっ、師父。お久し振りッス」

「お前も来たか、ならば……食うか?」

「食う!」

時々、中華料理泰山には仲良さそうな二人組が麻婆を食べているとか。




if 修司のいるカルデアWithマイルームにて。

AUOの場合。

「……修司、かぁ。やはりここでもやらかすのだろうなぁ。あ奴、加減というものを知らんし、相手がどんな格下だろうと本気で相手取るし」

「いや、慢心は真の英雄たるこの我にのみ許された特権であるから分かるぞ? うん、あ奴は何一つ間違ってはおらぬ。でも………なぁ」

「我が言うのも何だが、少しは手加減ないし容赦というモノを覚えた方が言いと我は思う」


次回、知らされる真実。

それでは次回もまた見てボッチノシ

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