───今回の聖杯戦争、凄まじく不味い事になる可能性がある。
聖杯によって告げられた曖昧な啓示、しかしそれが世界の崩壊、或いはそれに連なるモノであるならば見過ごす訳にはいかない。聖杯によって選ばれたサーヴァントであるルーラーことジャンヌ=ダルクは依り代となったレティシアの協力の下、様々な手順を行い開催国である日本へ向かった。
何故、聖杯による現界ではなく他者への憑依なのか、疑問に思うことはあるが彼女自身の身の安全は聖杯によって守られているから……納得し難いが、今は頷いておこう。
有事の際は奇跡の力により彼女の身柄は憑依している自身が消滅した瞬間に回復、脅威の及ばない安全な地帯へ転移される手筈となっている。
一体日本という極東の島国で何が起きようとしているのか、不安に思う部分は多々あるが、それでも彼女───聖杯に選ばれた聖女ジャンヌは決して挫けない。
聖杯戦争を正しく運用する為、聖杯戦争に巻き込まれる無関係な人々を守る為、オルレアンの乙女は強い決意の下、日本へ降り立ち───。
(どうして、こうなってしまったのでしょうか)
「どうかな、一応フランスの味付けに近付けたつもりだったけど……お口に合ったかな?」
「あ、はい。とても美味しかったです」
そして現在、オルレアンの聖女はレティシアの知己たる一人の少年の自宅で夕食のお世話になっていた。
テーブルの上に並べられた皿、そこにあったシチューは綺麗に平らげてしまい気が付けばお代わりを所望してしまう始末。あぁ、聖杯の危機に喚ばれた自分が、どうしてこんな呑気にしていられるのか、自分の短絡ぶりにジャンヌは頭を抱えた。
(彼は───確か三年ほど前にフランスで死徒の殲滅を行った人物、外見と人格は完全に一般人のそれ、私をレティシアであると認識している以上、どうやら本当に魔術に関わる人間ではないみたいですね)
食べた食器を鼻歌混じりで洗う修司を見てジャンヌはその人となりを分析する。彼の事はレティシアの記憶を通して既に知っている。人の身でありながら数多の死徒を殲滅し、その元凶を討ち果たした傑物、魔術による神秘の力を持ち入らず己の肉体のみで討ち果たしたという話だが、それを嘘と断じ、疎ましく思っている魔術師が少なからず存在しているとか。
しかしそれをジャンヌは嘘とは思わなかった。レティシアの記憶に在る彼の戦いは僅かだが認識しているし、それが通常の人間の枠から逸脱しているのも熟知している。もし彼が魔術師としてサーヴァントを使役し、聖杯戦争に参加したら他のマスターにとって恐ろしく手強い相手になるだろう。
(しかし、どれだけ強くても彼は魔術師ではなく陽の当たる場所で生活する一般人、聖杯戦争に……血腥い戦いに巻き込む訳にはいきません)
そうだ。自分がここに来た目的を忘れるな、この聖杯戦争にはイレギュラーな事態がこれから起こるか、或いは既に起きているかもしれないのだ。自分はそんなイレギュラーに巻き込まれる無関係の人々を守る為にこの地に赴いた。ならば、此処で過ごす目の前の少年を巻き込んでしまう可能性は出来る限り削ぎ落とすべきだ。
ならば話は早いと、ジャンヌは席から立ち上がる。
「修司様、ただいま戻りました」
しかし、その気概も突然の第三者の出現により大きく削がれてしまう。ドアを開けてリビングに入ってくるアジア系の女性の登場にジャンヌはタイミングを失い席に座り直す。
「あ、お帰りなさいシドゥリさん。すみません、急に呼び立ててしまって、まだお仕事も途中だったのに──」
「いえいえ、此方の方はキリの良い所で片付きましたし、あの御方からも修司様の面倒を見るようにと命じられておりますので……」
「あ、そうですか。なら良かったです」
「はい。それで、其方の方が例の──」
「うん、この人はレティシアさん。以前フランスに赴いた際に色々お世話になった恩人。レティシアさん、こっちはシドゥリさんで王さ───俺の保護者と一緒で俺の事を何かと世話を焼いてくれる秘書さんだ」
修司から告げられる紹介にジャンヌは今度こそ立ち上がり、失礼がないよう気を付けて佇まいを直す。
「は、初めまして。私はジャ──レティシアと申します。修司君にはフランスで悪漢に襲われそうになった所を助けて頂いて……」
「まぁ、流暢な日本語でどうもご丁寧に──その節は修司様がお世話になった様で、どうもありがとうございます」
「い、いいえいいえ此方こそ」
「いえいえ此方こそ」
二人とも外国人の筈なのにまるで日本人のように謙遜し合っている。それが何だか面白くて暫く傍観したままでいたいが、彼女が戻ってきた以上話を進める必要がある。軽く咳払いをして場を整えると修司はシドゥリの方へ向き直る。
「それでシドゥリさん、さっき電話で話してた事だけど……王様、何て言ってた?」
恐る恐ると言った様子で不安そうにシドゥリに訊ねる修司、ジャンヌは何の話をしているのか分からず首を傾げる。それに対してシドゥリはニコリと微笑み。
「えぇ、あの御方も特に反対はしておりませんでしたよ。食費や生活費、滞在費やその他諸々の負担を修司様が補うのであれば、特に言うことはないと仰ってました」
「なっ!?」
「あ、そうなんだ。じゃあ問題ないや」
「ななぁっ!?」
淡々とした様子でとんでもない事を本人の承諾無しに進めていた二人にジャンヌは衝撃の叫び声を上げる。一体いつの間にその様な算段を企み、完遂していたのか、思わず抗議の声を上げる。
「ちょ、一体何の話をしているんですか!?」
「何って、此方にいる間のレティシアさんの滞在拠点の話だけど?」
「聞いてませんよ! 何を勝手に話を進めてるんですか!?」
「えっ? ちゃんと聞いたよ? レティシアさんが夕飯が出来る前に用意した前菜のサラダを頬張っている間に」
「……う、うそ」
「嘘なんて言わないさ、俺が訊ねたらレティシアさんてば普通に“お任せしますぅ~”って言ってたじゃん。シチュー食べてる時にも念押しに訊ねたら同じ台詞が返ってきたけど?」
「私のバカァ~~ッ!!」
何と言う事だ。彼の作る料理に舌鼓を打ち、堪能している間に既に話は進んでいたとは。何と言う失態か。
……いや、だって美味しかったんだもの。生前は勿論、現界してからあんなに美味しい料理を食べたのは初めてだ。衝撃的な程に甘美な味わい、空腹だった事を差し引いても一流シェフと言われても納得してしまう修司の手料理にジャンヌの胃袋は完全に鷲掴みにされていた。
「で、ですが、それでもそこまでお世話になるわけには参りません。私にだって多少の蓄えは───」
「さっきレティシアさん、財布無くしたって言ってたじゃん」
「グフゥっ!」
「幸いパスポートや身分を証明するモノは失くしてないみたいだけどさ、この時期の夜は冷え込むよ? 一文無しで飢えていたレティシアさんに宿無しの生活は厳しいと思うけど」
「はくぅ!?」
ここへ来て正論の暴力がジャンヌを打ち負かす。そもそも財布を失くした事が全ての始まり、冬の時期である冬木市は他の地域と比べて比較的暖かいと言われているが、それでも雪が降り積もる程度の寒さは訪れる。霊体化出来るのならいざ知らず、肉体を持ち一文無しのジャンヌに宿無しで過ごすには厳しい条件だった。
「で、ですが……」
それでも仮にも聖女として現世に喚ばれた矜持を以て最後まで抗議しようとするが……。
「それに、俺って今ちょっと金を持て余しちゃってさ、使い所を考えていた所なんだよね。過度な金銭の貯蓄は経済に悪影響を与えるって言うし、そう言う意味も含めてレティシアさんにはいて欲しいっていうかさ」
「───」
「ほら、レティシアさんには結局世話になった礼を言いそびれちゃったから、そのお詫びも兼ねて……さ」
申し訳なさそうに呟く修司に今度こそジャンヌは何も言えなくなる。誠実な人だ。裏など無く、ただ善意として提案してくる彼の人格、これ以上断るのはそれこそ彼に対する失言だと察したジャンヌは苦笑いを浮かべて頭を下げる。
「───此方こそ変に意地を張って申し訳ありません。そして今更ではありますが、貴方のご厚意に甘えても宜しいですか?」
そう言って手を差し出す聖女に──。
「勿論、大歓迎だとも」
修司は笑みを浮かべてその手を取った。
◇
───翌日。修司の住むマンションを拠点として確保できたジャンヌは朝食後、彼に一つ頼みごととして街の案内をお願いした。
冬木に来たばかりで土地勘が無く、迷ってしまうのではないかという語るジャンヌに修司は学校が休日で部活も無いことから彼女の頼みを快く承諾した。
そんな笑顔で構わないと即答する修司にジャンヌの良心は痛む、土地勘が無いというそれ事態は嘘ではない。しかしその一方で打算的な目的があるというのもまた事実、聖杯戦争の審判役として遣わされたルーラーである自身にはこの街の構造を可能な限り把握しておく必要がある。
冬木という土地は龍脈が潤沢でそれ故に聖杯戦争の舞台に選ばれた土地、本来ならばセカンドオーナーである遠坂家に話を通しておくべきではあるが、聖杯戦争の公平さを保つにはそれは些か悪手な気もする。
故に妥協案としてレティシアの知己であり冬木にて大変お世話になるであろう修司にお願いした。唯でさえ住居の関係で世話になっているのに更に今度は街の案内を頼む事になってしまうとは……良心の痛みでジャンヌは悲鳴を上げそうになるのを必死に堪える。
「あの、昨日といい今日といい、本当何もかもご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
「気にするなって、昨日も言ったけどレティシアさんにはフランスで世話になったんだからさ、これくらいはさせてくれよ」
「で、ではせめて夕飯の買い出しには手伝わせて下さい。私、これでも荷物持ちには自信が───」
「あぁ、それも心配はいらないよ。今晩はシドゥリさんが夕飯作ってくれるみたいだから。今日の買い出しは彼女がやっておくってさ。シドゥリさんの料理も旨いから、期待してていいよー」
「おっふ」
良心の呵責に耐えきれず、自分にも何かやるべき事があるのではないかと具申するジャンヌだが修司にとって彼女はあくまでゲスト、折角フランスからワザワザ極東の島国に観光に来てくれた彼女に良い思い出を一つでも提供しようと、精一杯饗してやろうという修司の心憎い気遣いにオルレアンの乙女の良心は死にそうになる。
一切の悪意は無く、あるのは心からの善意のみ。修司の心遣いに感謝しながらも憔悴するジャンヌを不思議に思いながら、修司による冬木の街案内は続く。
「ごめん、レティシアさん。少し寄り道しても良いかな?」
「……え? えぇ、それは大丈夫ですけど」
不意に彼が足を止めたのはとある広い公園だった。人気もなく、季節の影響もあってか草木に活力も無く、端から見れば寂れた印象を持つその公園。
しかし、その公園を目の当たりにしたジャンヌは目を見張った。この公園に存在する死者の怨念、その濃さにジャンヌはここで何があったのか瞬時に悟った。
(そうか、ここが前回の聖杯戦争が齎した惨劇の地なのですね)
10年前に起きた冬木の大火災。何故、どうしてそうなったのか原因そのものは彼女には分からないが、それでも当時の聖杯戦争の影響で多くの無関係な人間が巻き込まれたと言うのは間違いない。
自分が来たからにはその様な間違いは起こさせない、改めて決意を堅くさせジャンヌは修司の後をついていく。
辿り着いた先にあったのは慰霊碑だった。其所にはこの地で亡くなった人々の名前が記されており、其所には幾つもの献花が供えられていた。
「今から10年位前かな、ここで大きな火災があってその所為で多くの人達が亡くなってね。時々こうして色んな人達が冥福を祈って献花を添えてってくれるんだ」
「そう、なんですか」
「何故あんな大火災が起きたのかは今でもハッキリと原因は明かされてなくてね、色々とモヤモヤする事件なんだ」
「─────」
「でも、10年もあれば人は前を向ける。当時冬木の街は悲しみに暮れたけど、今はもう先を見据えて進んでいる。レティシアさん、あのビルってその後に建てられたんだよ。凄くね?」
その昔、悲しい事があった。多くの人々が絶望の死に絶え、残された人々も悲哀に陥り嘆きに沈んだ。
しかし、それでも未来に向かって歩み進める人の強さを修司は凄いと評し、自身もまたそう在ろうとしている。どれだけ打ちのめされても立ち上がっては前に進む在り方、ビルを指差し感慨に耽る修司の横顔にジャンヌは微笑みを浮かべる。
だから、ではないが。ジャンヌはここで祈りを捧げる事にした。彼女が信奉する神にではなく、今だ現世に留まってしまっている怨念達を在るべき場所に導く為に……。
「あなた達に、安らかな眠りが在らん事を──」
慰霊碑の前に跪き、手を組んで祈りを捧げる。すると怨念達の気配は薄まり、辺りに静謐な空気へ変わっていく。
「……あれ?なんか、空気が軽くなった?」
それを感じ取った修司は辺りを見渡して頬を掻く、これ迄とは違う澄んだ空気に戸惑うと、祈りを終えたジャンヌは立ち上がる。
「修司君、どうかしましたか?」
「いや、何か以前よりここの空気が澄んだ様な気がして……俺の気の所為かな?」
「多分、それは修司君や冬木の人々の祈りが亡くなった人達の魂に届いたからではないでしょうか」
「俺、無宗教なのに?」
「宗教の有無は関係ありません。祈りとは心の所作、誰かを思い慕う気持ちがあり、それを捧げられるのであればそれは正しく祈りとなるのですから」
「へぇー、やっぱ信仰深い人は言うことが違うなぁ。レティシアさんてば昔歴史で学んだジャンヌって聖女みたいだ」
「そ、そそそそんな訳ないじゃないですかー」
“グクゥゥゥ───”
「……あ」
突然の真名バレの危機に吶ってしまうハラペコ聖女、その様子に不思議に思う修司だが次に聞こえてくる空腹の音にその疑心は霧散する。
「く、クク……さて、それじゃあそろそろお昼にしようか。実は今日お弁当を用意したんだ。簡単なモノだけど味は保証するよ」
「あ、ありがとうございます」
その後、二人は近くのベンチで昼食を済ませ、再び街の案内へと戻る。観光となる名所、宿泊施設や娯楽施設、
そして最後、お世話になったという事で信仰深いレティシアに修司は冬木教会へ案内する事にした。自身が日頃世話になっている人も神父を生業としている人物、きっと話も合うだろうと思い修司は教会へ目指す。
そして坂道を進んだ先にある教会へ辿りつき、扉を叩く修司であったが、ここで一つ違和感に気付く。
「ありゃ、人の気配がない。師父今日は留守にしてるのかな?」
「ここの神父は、そんなに留守にされる方なのですか?」
「え? うぅん、普段は大抵教会にいるはずだよ? あぁでも最近なんか忙しそうにしてたし、今日もその用事かなぁ」
「───」
扉の前でうーんと唸る修司を他所にジャンヌは思案に耽る。教会の神父、即ち聖杯戦争の監督役である者はこの街で行われる英霊同士の衝突による事後処理を一任されている人物だ。その人物が聖杯戦争の前に姿を消すのは考えられないが、もしかしたら神秘隠匿の為の根回しが上手くいっていないのかもしれない。
「ほぅ、珍しいな。お前が女を連れて此処に来るとは」
「あ、師父。今晩は」
そう考えを巡らせていた時、背後から声が掛けられる。呑気に返事をする修司とは対称にジャンヌは警戒して声の主に振り返る。
其処にいたのは幽鬼の様な男だった。背は高く背筋は規則正しく延びているのに何処か歪んで見えるその男、まるで泥のような眼を向けられたジャンヌは人間を相手にしているのに背筋が凍った。
「師父、此方レティシアさん。以前話したフランスで世話になった人だよ。そんでレティシアさん、此方が言峰綺礼神父、この冬木教会の管理人で俺の八極拳の師匠だ」
「は、初めまして──」
「あぁ、初めまして。君がそうか、その節は私の弟子が世話になったそうだが……」
「いえ、その……はい。その時に修司君とは知り合いになり、彼のご厚意に甘えて今は彼の家でお世話になっています」
「そうか、色々と積もる話はあるだろうが、今日はもう帰った方がいい。最近何かと物騒だからな、話をするなら後日にするとしよう。その方がそちらも
「そう、ですね」
「?」
笑みを浮かべる言峰に一瞬だけこちらにチラリと視線を向けてその直後、何処か睨むような視線を言峰に送るジャンヌ、二人の会話に一体どんな意味があるのか理解できていない修司は不思議に首を傾げるだけだった。
「では、来てもらって済まないが今日はお引き取り願おう。修司、彼女をちゃんと送ってやるんだぞ」
「あぁ、分かってる。そんじゃあ俺達も今日は帰るよ。ごめんな師父、急に押し掛けて」
「なに、気にする必要はない。ではな、精々夜道に気を付けろよ」
それだけいって言峰は教会の中へと消えていく。ギィィと音を立てて閉まる扉、それを警戒の目で見送ったジャンヌは彼に対して一抹の不安を覚えた。
「さて、それじゃあ俺達も帰ろっか」
「え、えぇ……」
そう言って教会を後にする二人、後ろ髪を引かれる思いだが、今は仕方がないと溜め息を吐くジャンヌ。先程とは少し様子のおかしい彼女に修司が不思議に思った───その時。
「漸く、漸く会えましたね。シュウジ=シラカワ」
「?」
帰りの下り坂に差し掛かった頃、下の方から声が掛けられる。そちらに視線を向ければ男性もののスーツを身に纏う女性が、手袋を嵌めてゴキゴキと指を鳴らしている。
(っ! あれは、
目の前の女性は明らかに礼呪を宿したマスター、しかもその側には既に召喚されているであろうサーヴァントが控えている。戦意が滾り殺意を全開にしている女性をジャンヌは止めようと前に出るが。
「修司君、危ない!」
声を張り上げて危機を告げるジャンヌ、しかし女の拳は止まらない。最悪の結末を前に僅かでも抵抗しようとするジャンヌだが。
女が振り抜いた拳を修司は軽く避けて。
「いきなり人に殴り掛かるなんて、危ないでしょーが!」
「へぶぅ!?」
返しの平手打ちを女の頬目掛けて打ち抜き、それを目の当たりにしたジャンヌは盛大に転げ落ちた。
ち、ちゃんとシリアスもあるから! コメディは今回までだから!
オマケ
もしもボッチがサーヴァントを召喚したら?
part2
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。───以下略」
AUO「先のサーヴァントは少々強力過ぎる故な、此度は調度良い英霊が来るであろう」
???「初めましてマスター、私はメイガス=エイジス=エリザベート=チャンネル。メカエリチャンと呼んで」
ボッチ「マジか、ロボット召喚しちゃったよ」
AUO「ぶはぁっ!?」
その後。
ボッチ「いいかメカエリチャン、トランザムは使うなよ!」
メカエリチャン「了解、トランザム!!」
???「シロウ~~!?」
???「なんでさ~~!?」
ボッチ「俺が!」
メカエリチャン「私達が!」
二人「「メカエリだっ!」」
AUO「ふざけすぎだ貴様らぁぁぁっ!!」
それでは次回もまた見てボッチノシ