オレ、Jokerになります。[凍結中]   作:fateplanet

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遅くなりました。
それとようやっと8巻読み切りました。
ニヤニヤ止まりませんでしたよw




連撃!黒と黄のツインテール!!

「まったく、来るのなら、もっと早く来て欲しかったな」

 

オレは近づいてくる慧理那―――テイルイエローに向かって苦笑を返しつつ話す。

 

「それは申し訳ありませんでしたわ。中々踏ん切りがつかなかったのですわ。ですが、貴女の言葉で目が覚めましたのよ?」

 

「オレの言葉?」

 

「心が強いってところですわ」

 

あー、確かに言ったな。

 

「だからこそ、わたくしは自らの異形と戦う決意をいたしましたのです」

 

異形って、おい。

 

「はぁ、ま、それはいいか………」

 

オレは座り込んでいたのから立ち上がり、奴らの方に向き直る。

 

「いけるな、イエロー?」

 

「当然ですわ、ジョーカー」

 

「いや!2人でどうにかなるものなのかよ!?」

 

レッドが何か言ってきているな。まぁ、答えは決まっているが。

 

「はぁ、レッド、たまには年上を信じろよ。それに、それ、外せそうにないだろう?」

 

「確かに、そうだけどさ……」

 

「なんでコレ外れないのよ!!」

 

ブルーが必死になって触手を破壊しようとしているが、触手はビクともさずレッドを縛り上げているままだった。

 

「とりあえず、ブルーはレッドをそのまま見ててくれ」

 

「ここからはわたくし達のステージですわ!」

 

「……話は終わったようだな?」

 

「律儀に待っていてくれてありがとうよ、リヴァイアギルディ」

 

「ふん、不意打ちで勝ったところで自慢にもならん。武人とは正面から打ち破るからこそ、その姿を周囲に知らしめられるのだ!!」

 

「そりゃ、すごい考えだ事で……!」

 

「下品な乳をした者たちの相手をしなければならないとは、これも神の試練といったところでしょうか」

 

クラーケギルディもぶれないなぁ……。まぁそれでも!

 

「イエロー、行くぞ!!」

 

「よくってよ!」

 

オレはリヴァイアギルディに、イエローはクラーケギルディに向かっていった。

 

「いくぜいくぜいくぜぇぇぇええええええ!!」

 

「ほう、来い!!」

 

まずはボディブローを決めてやる!しかしそれは触手により防がれてしまう。だったら今度はその触手を掴み振り回してやる!

 

「ぬぉおおお!!?」

 

「うおぉりゃああああ!!」

 

それはまさしく、ク○パを振り回すマ○オの如く、怪獣の尻尾を振り回すウルトラマンの如くリヴァイアギルディの巨体を振り回してやる!そうして思い切り投げ飛ばしてやる!

 

「ぐぉおおお!?」

 

「わたくしの脳内バトル回数をなめないでくださいまし!」

 

「なんと!?脳内のみでここまで戦えるものなのですか!?」

 

その一方でイエローは向かってくる触手を撃ちぬき、すべてを撃ち落していた。しかし、脳内バトルか……まぁその感覚はよくわかるけどなぁ。

 

「古今東西のヒーローの戦い方を見てきたわたくしにとって貴方たちの対策など、手に取るようにわかりますわ!」

 

「それで戦えるなど、不可思議にもほどがあります!」

 

「クラーケギルディに同意するのは(しゃく)ではあるが、その通りだ!その程度の事で戦えるのなら、みな戦士となれる!」

 

リヴァイアギルディも不思議なのだろうが、こっちからしたら何も不思議なことはない。

 

「おいおい、そんなに不思議な事か?ヒーローに憧れるってことはその分そのヒーローの戦いを知るってことだ。アイツは言ったろ?古今東西あらゆるヒーローの戦いを見てきたって」

 

「……まさか、見取り稽古か!?」

 

「そのとおりだよ!!」

 

驚いているリヴァイアギルディに向かって顔面パンチをお見舞いしてやる。驚いているからなのだろう。それは容易に突き刺さりクラーケギルディの方まで吹き飛び、クラーケギルディを巻き込み制止する。

 

「リヴァイアギルディ、何をするのですか!」

 

「すまぬ、クラーケギルディよ。しかし、ヒーロー番組で見取り稽古などと言われて驚かない方がおかしいではないか」

 

「まさか!そんな方法で強くなったというのですか、あの少女は!」

 

その驚愕に彩られている2体に対して、イエローは。

 

「バルカン発射ですわ!!」

 

今までよりも強力になったバルカンが火を噴き2体に強襲していた。

 

「ぬぅううう!!」

 

「これは………なんという威力なのですか!」

 

「ジョーカー、わたくしはもう迷いません。こんなわたくしですが、見ていてくれますか?」

 

顔は奴らの方に向いているが、それでも聞きたかったのだろう。すこし自身なく、声を掛けてきた。

 

「迷わないのなら、それでいいんじゃないか?見せてくれよ、お前の真の力を!オレの見せてみろ!イエロー!!」

 

「!!かしこまりましたわ!ご主人様!!」

 

その一言で弾幕は更に強烈となり、そしてそれと同時にイエローのブレスが輝きだした!

 

「な、なんだ?!」

 

その光はイエローから離れ、オレの前に留まると、いきなり弾け、1丁の銃となったのだ!

まさか、これは、トリガーマグナム!?

それは黄色という色ではあったが、見覚えのあるその形はトリガーマグナムそっくりであった。

 

 

 

 

 

 

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「あら、すごい。一ちゃんに銃を渡すなんて、トゥアールちゃん、アレもテイルギアの機能なの?」

 

「まさか!あんな機能を取り付けた記憶は私にはありませんよ!」

 

そう、あんな機能なんて私はつけた記憶などないのだ。

確かに以前、お兄様から何かしらの武器が欲しいとおっしゃられていたので何か出来ないかと模索はしていましたが、お兄様から預かったガイアメモリシステムはブラックボックスが多く、私でも再現が難しいとの結論が出たのです。

第一、いくら天才の私でも現物があのメモリとドライバーのみでは擬似メモリの制作すら難しいとわかったのです。

それに、どのようにして地球の記憶にアクセスし、メモリを作成すればいいのかもわかりませんでしたし。

 

「私でも解析が十分にできなかったものをシステムに組み込むなど到底不可能なのですよ!未春将軍!」

 

「でも、実際にでてきてるようだしねぇ。なにか考えられることはないかしら?」

 

「そう言われましても、私が仕込んだわけではないので、何故なのか、分かりかねます!唯一の引っ掛かりと言えば、お兄様の持つジョーカーメモリが何かしたとし考えられません!」

 

「だったら、それが何かしたのかもしれないわね。変身アイテムに意思が宿るなんてよくあることじゃない」

 

「………まさか!」

 

その一言から私は今のジョーカーのスペックと以前のジョーカーのスペックを比較しました。

その結果は………。

 

「スペックが上昇している?」

 

以前のジョーカーなら幹部クラスを殴り飛ばせはしなかったのに、今回はそれが出来ている。まさか何かしらの原因で能力値がアップしている?

だから、本来ではありえないことが起きてしまっているのではないでしょうか……?

 

「これは、もう一度詳しく調べてみる必要があるかもしれません」

 

もしも、戦うことで進化していくのなら何かしらの副作用があるかもしれませんしね。

 

しかし、今はそれをお兄様に伝える手段はありません。この戦いが終わったらしっかりと説明しなければならないかもしれません!

 

 

 

 

 

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「まさか、トリガーマグナムなのか?」

 

「トリガーマグナムですか?」

 

「いや、でもイエローから出てきたから、コイツの名前はイエローマグナムだな!」

 

「はぅん!ご主人様がわたくしから出たものを使ってくださるなんて!感激ですわ―――――――――!!!」

 

その一言で更に弾幕は濃くなり、それと一緒に装甲をドンドンパージしていくイエロー。

 

「はぁ……はぁん」

 

そうして煙が晴れた所には信じられない光景が見えた。

 

「り、リヴァイアギルディ!」

 

なんと、リヴァイアギルディがクラーケギルディを庇っていたのだ!

 

「ふん、気付けば勝手に体が動いておった……どうやら存外俺はお前を気にいっていたのかもしれんな」

 

その言葉で倒れ伏すリヴァイアギルディを抱きとめる。

 

「リヴァイアギルディ!なぜですか!」

 

「ふ、お前との口喧嘩は存外楽しかったのかもしれん。だからこそ守ってしまったのかもしれんな……」

 

「ならば、勝って存分にしようではないか!だから、落ちるな!リヴァイアギルディ!」

 

「すまんな。もう、ダメのようだ……部隊はお前に任せよう……」

 

「それでは私の気が済まない!だから生きるのです!リヴァイアギルディ!」

 

「ふ……巨乳に埋もれては死ねなかったが、戦友(とも)の腕の中で死ぬというのもいいものだな……」

 

その言葉を残しリヴァイアギルディは消滅してしまう。のちに残されたのはリヴァイアギルディの属性玉(エメレーラオーブ)だけだった。

 

戦友(とも)よ……!ともに行こうぞ!!」

 

しかし今度は驚くべきことをやりだした!

クラーケギルディは残されたリヴァイアギルディの属性玉を取り込んだのだ!

 

「ぬぅぅううおおおおおおおおおおお!!」

 

そして、その姿は筋骨隆々な姿へと変わり、また自身の触手以外にもリヴァイアギルディの股間にあった巨大な触手まで供えられていた!

 

「今、私は戦友(とも)とともに戦う!さぁ、ツインテイルズよ!葬られなさい!!」

 

その言葉と共に様々な触手がこっちに向かってやってくるが、今のオレ達なら!

 

「やるぞ!イエロー!!」

 

「はい!ご主人様!!」

 

ヴォルティックブラスターとイエローマグナムを構え、続々と押し寄せる触手の大群を撃ちぬいていく!

オレやイエロー1人ではどうしようもなかったかもしれない!しかし、今、オレ達は2人いるんだ!

力を合わせたのなら、負ける道理はどこにも存在しない!

 

「ま、まさか……」

 

そうして全ての触手を撃ちぬいてやるとクラーケギルディはよろめき地に足を付けてしまう。やっぱり合体は相当ダメージを与えるようであった。

 

「そろそろ決めますわよ、ジョーカー!」

 

「オーケイ、Lady」

 

イエローはパージした装甲で巨大な砲身を作り出し、オレはジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填する。

 

《Joker!MaximumDrive》

 

「コイツで決めるぜ?」

「コイツで決めますわ」

 

そうしてオレ達は高く飛び上がる。イエローはエネルギーの充填された巨大砲身に自身をセットし、オレは右足にエネルギーを集中させる。

 

「ジョーカーキック!!!」

「ヴォルティックゥゥゥッ!ジャッジメントォォオオオオオオオ!!」

 

 

そうしてオレ達は鉄槌を下すように、自身を弾丸としてクラーケギルディを撃ちぬき、そして、爆発四散したのであった。

 

ど、どうにか、勝てたか………。

 

 


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