オレ、Jokerになります。[凍結中] 作:fateplanet
さて急にこっちに向かってきた女性は総二に用があるようで、因みに愛香ちゃんは総二に近づいてきた女性が巨乳だったこともあり、警戒心バリバリでかなり攻撃的になってたりしてる。そこまで胸にコンプレックスを持ってるのか、愛香ちゃん…(ホロリ
そんでもってこの綺麗な残念美人さんに見惚れていたのであろう総二のこめかみに女性の胸に突き刺すといって握っていたストローで突いていた。
可愛らしい嫉妬だと思う、うん。まぁ脅し文句がこれでもかって位恐ろしいものであったけども……。
「えーと、俺たちに用があるのか?」
おい、総二、若干腰が引けてるぞ。確かに穏やかそうに見えるけど、さっきの残念度を見れば引いてしまう気持ちもわからないでもないが…
「はい、貴方に大切な用があるんです」
「……大切な用?」
どうやら完璧に総二にターゲットが向いているようである。総二も気付かないようにしていたみたいだからこそ複数系で問うたのだろうが、女性は貴方と答えたところを見ると本気で総二に用があるようだ。
しかしこんな人と知り合う場面なんて今までの生活でなかったはずなんだけどな。そうでなけりゃいつも一緒にいる愛香ちゃんが知ってるはずだし。
で、愛香ちゃん、お兄さん的には眉間にシワ寄せてる姿は恋する乙女としては失格なんじゃないかな。割と怖いし。
「私はトゥアールと申します」
「はぁ。トゥアール……さん」
そうこうしてる間にも女性――トゥアールさんは総二に話かけているようであった。
「ツインテールがお好きなんですね」
「はい、大好きです」
………………なんつう会話をしとるんだ、コイツら。
目が点になってる俺と愛香ちゃんをよそに嬉しそうな顔をしているトゥアールさん。
総二もやっちまったという顔をしているが、トゥアールさん的には花丸だったのであろう、とにかくやったぜ!みたいなオーラを醸し出している。
「………では何も言わずにこの腕輪をつけていただけませんか?」
「脈絡ないぞおい!?」
……キンクリでも起きたか?
そう思わずにはいられないくらい脈絡なく赤い腕輪を総二に向かって差し出してきた。
しかもそれを総二の手に握らせ、その手を優しく握り撫で上げていた。
……ふむ、耐性のあんまりない総二では抗いきれるか、これ?
そう思っていたら我らが幼馴染み殿が黙ってみているわけがなかった。
「さ、つけてください」
「返しなさい!」
と、目にもとまらぬ速さで腕輪をひったくると乱暴に押し返してしまう。
まぁ、今回は不審者というのもあるが、総二に思い切り近付かれたことが嫌だったのだろう。愛いやつである。
その可愛らしい嫉妬に総二が気付けばなおのこといいのであろうが、アイツの顔を見るに怪しいからと思ってるからだけなんだろうなぁ……。
そんな風に涙している間に愛香ちゃんのナックルがトゥアールさんにクリティカルヒットしたり、総二を愛香ちゃんよりも格段に豊満な肉体で誘惑したりしていると思いきや……
「これをつけなければ!世界からツインテールが消えてなくなってしまいます!」
は?いやなんでさ?
「どういうことだッッッ!!」
うん食いつき過ぎだぞ、総二。そんなんだから
「えいっ」
隙を突かれて腕輪を嵌められることになるんだぞー(超他人事)
この時に運命は決まったのであろう。コイツは
次回か、次々回あたりに戦闘に入ります