オレ、Jokerになります。[凍結中]   作:fateplanet

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プロローグ

皆は転生っていうものを知っているだろうか?

 

よくある神様転生だとかトラックに跳ねられたとか、そんな奴だ。

 

俺自身、トラックに跳ねられたとか神様に会ったとかはない。死因だって、自慢出来るような事じゃない。

だって、ゆで卵一口でいこうとして喉に詰まらせて死んだとか、恥ずかしすぎるだろう?

そんな理由だったから神様の目にでも留まったのだろうか?それだったらこんな恥ずか死でも、価値はあったと捉えるべきなんだろうかな……いや、やっぱないわ。

 

まぁ、そんなわけで俺は死んだ。

そんなわけで前世ネーム、塚田一城(つかだ かずき)は現世ネーム、観束一樹(みつか いっき)となったわけで……

 

とっくの昔に亡くなった中二病な父親と同じく中二病な母親とツインテール馬鹿の弟と、お隣の幼馴染みなちょっと(しも)にはしっちゃうお姉さんとちょっぴり攻撃力過多な妹さんとそのご両親や武術師範なおじいさんと賑やかな生活をやってたわけなんだよね。

生まれてきた俺という前世持ちな以外に更にただ1つの例外を残して……

 

何故か俺の部屋には昔からとある変身アイテムが置いてあったんだよね。

恐ろしくて試してみる事もしてないけど、なんであるのかはわからないけれど、手元に持っておきたいという、自分の願望もあり、常に懐に忍ばせてるんだよね。

そのヒーローのことが好きだったのもあるし、何よりも特別っていう感覚があったからなのかもしれない。

そう思うと俺が両親(ふたり)の間に生まれてきたのも必然だったんではなかろうか?やっぱり俺も中二病ではあるし(前世から変身願望なんかはあったわけだし)。

 

そんなすこーしおかしな事もあるけれど、楽しい毎日を送っている俺は、麗らかな春の日のなか、陽月学園二度目の春を謳歌していこうと思っていたんだ。

思っていたんだが……俺は家族とお隣の妹さん、しまいにゃ同級生とともに変態な侵略者と戦うヒーローへの片道切符を握っていたことにここまでわかっちゃいなかったんだ…。

 

ヒーローになれたことは嬉しいことだけれど、敵が変態ばっかって、そりゃないだろうがよぉ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは前世を知っているヒーローになりたかった少年がヒロイン達とともに変態(侵略者)を相手にヒーローへとなっていく物語である!

 

 

 

 

ただし、彼が夢見た感じからは大きくかけ離れた戦いだったりするのだが、物語が始まる前の彼は全く知る由もないのだろうが………。変態たちの宴にようこそといったところだろうか…。


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